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おちゃめくらぶ掲示板

592御茶目菜子:2011/05/11(水) 14:30:46
PCの節電は誰にでもできる
夏場の計画停電は避けられないという見方がある一方でさまざまな節電の取組が行われて
いるにょ。
その1つがPCの節電にょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110510_444484.html
同じPCであってもその設定によって大きく消費電力が変わるのはノートPCのバッテリ
駆動時間が電源プランの変更だけで大きく変わってくるのを見れば明白なのだけどそれは
ノートPCだけではなくデスクトップPCにおいても有効といえるにょ。

ただし、PCにおいてはその構成(ハード、OS)に依存する部分も少なくはないにょ。
日本MSが調べたところノートPCにおいてはアイドル時の消費電力は下記のようになった
模様にょ。

 2006年のPC(XP) ・・・ 36W
 2008年のPC(Vista)・・ 31W
 2010年のPC(7)・・・・ 16W

これから言えることは世代の新しいものほどアイドル時の消費電力は少ないということ
になるにょ。
構成によって大きく変わるPCにおいて比較するのは無意味だけど売れ筋機種での比較と
いうことで恐らくCPUはIntel製でチップセットはそのCPUに対応したIntel製のチップ
セットだと思われるにょ。
実際に使われたPCの構成を見てみると下記のようになっているにょ。

ノートPC
 2006年モデル セレロンM380(1.6GHz)、メモリ768MB
 2008年モデル Core2Duo T7250(2GHz)、メモリ2GB
 2010年モデル Pentium P6000(1.86GHz)、メモリ2GB
デスクトップPC
 2006年モデル セレロンD346(3.06GHz)、メモリ512MB、17インチ液晶
 2008年モデル Core2Duo E4500(2.2GHz)、メモリ2GB、19インチ液晶
 2010年モデル セレロンT3100(1.9GHz)、メモリ4GB、20インチワイド液晶

これを見ると新しいPCほど有利な条件になっているため何となくミスリードっぽい
感じがするにょ。
セレロンM 3xxはPenMの省電力機能を削ったもの(C1ステートまでしかサポートして
いない)であり、アイドル時の消費電力はどうしても大きくなってしまいがちだからね。
今でこそセレロンもSpeedStep機能が導入されたりとか上位CPUと比べてそこまで省電力
機能で劣るものではない(CULVに使用されているSU2300はSpeedStep機能によって長時間
駆動が可能になっている)けど当時はセレロンというCPUは省電力という面では極めて
不利な存在だったにょ。(これは上位CPUとの差別化のためやむを得ないことだけど)

これはデスクトップPCの方を見ても明らかであり、2006年のセレロンDは消費電力の
大きなPrescottコアのPen4をベースとしているCPUであるため消費電力は極めて大きい
ものになっているにょ。
しかし、2010年もセレロンを使用しているから不利なのは同じ・・・と思うかも知れない
けどセレロンTはモバイル用のセレロンであり、デスクトップPC用CPUがTDP65Wなのに
対してこちらはTDP35Wとなっており大幅に異なるにょ。(TDP=消費電力ではないけど
モバイル用ということだけで大幅な電力削減が可能になる)

一見すると新しいPCほど有利になるようなものを選んでいるというような気さえする
けれどこれは売れ筋商品がそうなっていると考えると合点がいくにょ。
2006年のころはそこまで省電力指向が高くなくコスト的に有利なセレロンをオフィスでも
導入していただろうし、それが2008年頃には変わった(上位CPUの価格引き下げによって
セレロンの割合が減ったのも1つの理由かもしれない)ということに加えて2010年の
デスクトップPCがモバイル用の構成なのも省スペース型が好まれているということなの
かもしれないにょ。
したがって、「当時の売れ筋を選んだ」というのであれば大きな間違いはないけど
これによって新しいOSの方が省電力になると言う主張をするならば完全にミスリードと
なるにょ。(今回の発表を見ればそうではないということが分かると思うけど)

ノートPCをバッテリ駆動状態で使っている人であれば普段から電源管理に気を付けている
ことだろうけどACに繋ぎっぱなしの人やデスクトップPCではそれらに関してはかなり
疎くなってしまいがちにょ。
長時間駆動が可能な設定というのは言い換えれば省電力な設定であり、設定によって
据え置き型のノートPCやデスクトップPCも大きく消費電力は変わってくるということが
いえるにょ。

使用中は電源プランの変更やディスプレイの輝度を落とすことで省電力化が可能だけど
使用していない時にはどうなのか・・・ということが要求されるにょ。
少し席を立つ際にはモニタの電源だけOFFにしたりという安易な方法を取っている人も
多いのではないかと思われるにょ。
これもスリープを積極活用することで大幅な省電力化が可能になるにょ。

ここでスリープとシャットダウンのどっちが省電力かということが問題となるにょ。
事実上の消費電力がゼロになるシャットダウンはわずかながら電力消費をしてしまう
スリープよりも有利になるのだけどシャットダウンをした場合にはコールドブートの
必要性があるにょ。
PCというのは起動時には非常に電力消費が大きくなるためそれを繰り返すこと(こまめな
電源のON、OFF)は消費電力の節約どころか消費電力増を招いてしまうにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/444/484/html/ms-09.jpg.html

しかし、シャットダウンによって電源をOFFにした場合は消費電力がゼロなのに対して
スリープ状態では電力消費をしてしまうため一定以上の間隔で電源をONとOFFを行えば
起動時の大きな電力消費も相殺されてしまうポイントが存在するにょ。
これはPCによって大きく変わってくるにょ。
日本MSが行った比較では今回の調査機種においては概ね1時間半程度の間隔がシャット
ダウンが有利かスリープが有利かのボーダーラインになっているにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/444/484/html/ms-10.jpg.html

もっともこれは機種によって大きく変わるし「休止」というさらに別の選択肢も存在
するにょ。
休止の場合は電源OFFと同じく理論上は消費電力ゼロにできるし、復帰時の消費電力は
普通に起動するよりもかなり抑えられるにょ。
ただ、休止の場合は使用中のメモリをHDDに書き出すという仕様であり、それによって
電力消費がかなり左右されてしまうため単純に測定はできないという難しさがあるにょ。

これに関しては私も検証を行った経験があるにょ。
一昨年の9月4日に書いたように私が使用していたLet'snote R3においてスタンバイと
休止のどちらが有利なのかということで休止の復帰時には最大消費電力(40W)の半分
(消費電力20W)という仮定の下で比較してみたにょ。
スタンバイ時にはバッテリ搭載量から逆算して0.266Wであるため75分あたり1回以上
休止を行えばスタンバイ(スリープ)よりも休止の方が電力消費が大きいという
結論になったにょ。
これはスリープ中の電力消費が少ないLet'snoteだからこそここまで休止との差が
開いたというわけであり、他のノートPCやデスクトップPCではそこまでスリープが
休止に対してアドバンテージはないと思われるにょ。

では、シャットダウンとスリープの比較に話を戻すと現実問題からすると○○分が
ボーダーラインと言われてもそのPCを何分間使用しないなんてあらかじめ分かることは
あまりないにょ。
したがって、「しばらく(=数時間)使わないことがあらかじめ分かっているならば
シャットダウン」「そうでないならばスリープ」という運用を取ると良さそうにょ。
オフィスの共用PCであれば難しいけど個人専用のPCであれば自分に必要なアプリを常に
立ち上げていることで作業を迅速に行うということが可能になるにょ。
これは一旦シャットダウンをしてしまうと再度環境を整える必要があるため自分専用の
モバイルノートであればシャットダウンよりもスリープの方が消費電力面以外を見ても
有利になるにょ。
作業が迅速に進めばそれだけPCの使用時間が短くなり、それはトータルの消費電力減少
にも繋がるにょ。

「省電力」というのは単に消費電力の数値の大小を比較するだけではなく実際の運用や
作業効率を加味しないと机上の空論になってしまうにょ。
例えばオフィスにおいてPCをリプレイスする必要があるからといってすべてのPCを
省電力なネットブックに置き換えた場合には作業効率の悪化が予想され作業時間の
延長によりオフィス全体の消費電力は下手をすると増大する可能性さえあるという
わけにょ。
もっとも、ネットブックで最も作業効率の悪化の原因となっているのはWSVGAの画面
解像度だと思われるため外部モニタに接続すればかなり緩和は可能だけどそうなれば
一般的なノートPCよりも消費電力が逆に大きくなってしまうにょ。

リプレイスは行わず現在使用しているPCをそのまま使用するという場合においても省電力
というのは有用だけどそのためには最低限の知識を有している必要があるにょ。
PCリテラシーが高ければそれらは十分に熟知しているだろうけど「電源を落とせば
省電力になる」という程度の人も少なくないため知識として知っておくということは
非常に重要になるにょ。
ただ、最低限のPCの知識が必要になるため必ずしも全員が熟知可能というものではない
といえるにょ。
今回日本MSではWindows PC自動節電プログラムの無償配布を行うことでそれらの知識の
差を埋める試みをしているにょ。
これは評価できることであり、「節電」というのは各自が普段から心掛けていないと
なかなか思うようにできないため「普段から節電の意識を持つ」ということが最も重要に
なるのではないかと思われるにょ。




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