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おちゃめくらぶ掲示板

573御茶目菜子:2011/04/13(水) 14:36:36
OakTrailはどこに向かう?
新世代Atom ZのOakTrailが正式に発表されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110412_438993.html
このOakTrailの特徴はやはり低TDPにょ。
従来はCPUのTDPが2〜2.4W、チップセット(US15W)のTDPが2.3Wということで合計TDPは
4.3〜4.7WだったけどこのOakTrailではTDPが3Wへ削減されているにょ。
これはCPUコア部分は同じ45nmプロセスだけど従来のチップセットは130nmだったのが
CPU内に統合されCPUと同じ45nmプロセスになったということが非常に大きいにょ。
つまり、チップセットの製造プロセスが130nm→90nm→65nm→45nmと3世代分一気に進んだ
形となっているためこれがピーク時の省電力化において極めて効果的なものになって
いるわけにょ。

さて、問題は性能にょ。
GPUクロックは従来の200MHzから400MHzへと倍速化されているにょ。
大幅に手直しされたという情報もないため単純に考えれば従来の2倍速になったと考える
のがベターだと思われるにょ。
従来だとAeroさえも満足に動作しないレベルの性能しかないけどこれでようやくまともに
使えるレベルになるかもしれないにょ。

CPUコア部分は相変わらず3年前に登場したAtom(Bonnnellコア)のままみたいだけど
それでもAtom Z560では2.13GHzまでクロックが上がっており、ULV Core Solo並の性能と
なっていたにょ。
Win7も辛うじてまともに動作させられるレベルの速度といった感じにょ。
OSさえまともに動けば重い作業をしない限りはスペック面で不満に感じることはないと
思われるにょ。

それは一般人にとって最も思い部類になるであろうYouTubeのフルHD動画はCPUのみで再生
するならばAtomやCore Soloでは論外の速度だけどUS15WにはHD動画の再生支援機能が
あるためにそれを使えば低負荷でフルHD動画も再生できてしまうからにょ。(ただし再生
支援機能が働くのはVista以降のOSに限るためXPを搭載のAtom Z機はその再生支援の恩恵を
受けることはできない)
したがって、従来並のクロックが維持されていれば何とかWin7も使えるレベルになるの
だけど今回発表された上位モデルとなるAtom Z670でもCPUクロックは1.5GHzに止まって
いるにょ。
これはCPU性能だけを見たら初期のネットブック用Atom(Atom N270)をも下回る性能で
あり、GPUも2倍になったところで性能は945GSEに内蔵のGMA950と大差ないレベル(ただし
上記のように945GSEとは異なり動画再生支援機能を内蔵している点が異なる)という
わけで初期のネットブックでWin7を動かすのとあまり変わらないレベルとなるにょ。

さて、OakTrailは上記のように性能を落としてまでCPU+チップセットの合算TDPを3Wにまで
落としたわけだけどその背景にあるのはやはりタブレット端末にょ。
将来的にはスマートフォンなどへの搭載も考慮しているAtomだけどTDP3Wでは搭載しても
まだ実用レベルにはならないからね。(ピーク時の消費電力だけではなくアイドル時の
消費電力もまだまだAtomは多すぎる)
タブレット端末普及元年と考えられている今年だけどタブレット端末に求められている
ものといえばやはり薄さ、軽量さ、長時間駆動だと思われるにょ。
いくら薄さや軽量さを実現してもバッテリを削ってしまい実駆動2、3時間では話には
ならないし、実駆動10時間を確保しても重量が1kgを越えてしまうと使う環境はかなり
制限されてしまうからね。

TDPを3Wに抑えたということはピーク時の消費電力が抑えられており熱設計が容易である
ことを意味するにょ。
それは端的に言えば薄型化が容易にできるということにょ。
いくらAtomが低消費電力といってもCPUとチップセットの合算TDPで4.3〜4.7WではARMと
まともに渡り合うことには無理があるわけであってこのOakTrailによってようやくARM
ベースのCPUを搭載のタブレット端末と同レベルまで薄型化が可能になるにょ。
ただし、消費電力に関してはやはりARMの方が断然優れているにょ。
ARMも高クロック化やデュアルコア化でTDPが上昇傾向にあるけどそれはタブレット端末の
サイズならば十分に容認可能なレベルだからね。

確かにTDPが低くなった新型Atom(OakTrail)は魅力的とはいえ、その需要がどれだけ
あるのかというと疑問にょ。
タブレット端末は急拡大が予想されているとはいえその中で価格面や消費電力面において
デメリットがあるWindows搭載機を必要としている人はある程度限られてくるからね。
それにWindowsだとOSそのものがタブレット端末を意識したものになってないし、それに
特化した対応アプリも極めて限られるため2月25日に書いたようにWindowsはタブレット端末
には不向きといえるにょ。
それでは、Windowsで無ければいいのかというとx86CPUを搭載しながらWindows以外のOSを
あえて使うのは価格面のメリット以外にはほとんどないにょ。
次世代のWindowsはタブレット端末を意識したものになっており、ARMにも対応する予定と
なっているためますますx86で非Windowsのタブレット端末はますますメリットが薄くなって
しまうにょ。

そうなるとOakTrailが正式発表されたもののその需要は思ったよりはかなり小さいものに
なるのではないかと予想するにょ。
x86CPUはパワフルというのがウリだけどAtom Z670は最新のデュアルコアのARMベースCPUに
対してアドバンテージがあるとは言い難いものだからね。
個人的にはOakTrailこそポケットサイズPCの大本命と考えていたにょ。
これによってPMやBXなどより小型、軽量、長時間駆動のWindows PCが作れてしまうわけ
だからね。
しかし、タブレット端末は市場が急拡大が予想されている中、そのようなポケットサイズの
PCは拡大する予想はまったくされてないため厳しそうにょ。




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