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おちゃめくらぶ掲示板

571御茶目菜子:2011/04/08(金) 14:11:25
絶妙なポジションのニコンD5100
入門向け(エントリー向け)デジタル一眼レフ「D5100」が発表されたにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110405_437422.html
これはすでに生産が終了しているD5000の後継機種となり、D3100の上位機種、D7000の
下位機種となるにょ。
エントリー向けというとやはりスペック面で物足りない・・・なんて考えるかもしれない
けどD5100はD7000と同じセンサー、画像処理エンジンを搭載されており写りに関する
部分はD7000と同等レベル以上のものがあるにょ。

そういうわけで、従来機D5000やライバルとなるEOS Kiss X5との比較をしてみることに
するにょ。

        D5100       D5000      EOS Kiss X5
画素数     1620万画素    1230万画素   1800万画素
感度(拡張含む)ISO100-25600  ??ISO100-6400   ISO100-12800
液晶モニタ   3型92万ドット   2.7型23万ドット 3型104万ドット
バリアングル  有り       有り      有り
ファインダー  ペンタミラー   ペンタミラー  ペンタミラー
   視野率  95%       95%      95%
   倍率   0.78倍      0.78倍     0.85倍
最高シャッター 1/4000秒     1/4000秒    1/4000秒
連写速度    4コマ/秒     4コマ/秒    3.7コマ/秒
動画      1920x1080 30fps  1280x720 24fps 1920x1080 30fps
  コーデック H.264       Motion JPEG   H.264
SDXCカード   対応       非対応     対応
サイズ     128x97x79mm    127x104x80mm  133.1x99.5x79.7mm
重量      560g       560g      570g

見てのようにD5100はマイナーチェンジというよりフルモデルチェンジといっていいくらい
D5000から変わっているにょ。
まずは前述のようにセンサーがD7000と同等のものに変わったのが大きいにょ。
「高画素=高画質」とはいえないため画素数が増えたことはメリットとは必ずしも言える
ものではない(ただし、すでに完全にレンズ側がボトルネックになっているコンデジとは
異なり解像力のあるレンズを使用すればAPS-Cサイズセンサーの場合はまだ高画素化の
恩恵は十分にある)とはいうものの画素数が少なければ良いのかといえば3月28日に書いた
ように画素数が少ない「最新設計のセンサー」でないと意味がないということが分かると
思うにょ。
センサーは日進月歩で進化しており、従来よりも画素数が増えた上でダイナミックレンジや
高感度時の画質の改善が行われていることが多いからね。
センサー、画像処理エンジンともにD7000と同等となっているD5100は従来モデルである
D5000を大幅に超えるものになるにょ。

高感度といえば、D5100にはISO102400相当のナイトビジョンモードが追加されているにょ。
ISO102400はプロ機であるD3sで初搭載されて話題になったけどさすがにフルサイズセンサー
であっても非常用レベルの画質でしかなかったにょ。
それと比べると半分弱のサイズしかないAPS-CセンサーでISO102400というのはかなり無謀
ともいえるけどそれがどのレベルの画質を維持しているかということが気になるにょ。
このような面からもD5100はD7000と比べた場合でも「同等」ではなく「同等以上」となって
いるため後から登場ということで下克上が起きる可能性もあるにょ。

この部分がEOS Kiss X5と完全に異なる点にょ。
2月8日に書いたようにX5はX4と比べてセンサー、画像処理エンジンともに据え置きとなった
ためにスチルカメラの要となる静止画においては何の改善も見られなかったにょ。
そのためX4ではなくX5を選ぶポイントとなるのはバリアングルの有無が最も大きな違い
となったにょ。
バリアングルに数万円の価格差を見いだせる人はほとんど居ないだろうから私はX4を選択
するのがベストという結論を出したくらいにょ。

では続いて動画を見てみるにょ。
デジタル一眼レフの動画に関してはD90に世界初搭載されたためニコンが先行していたの
だけどキヤノンはかなり力を入れているせいかすぐにデジイチ動画はキヤノンの独壇場に
なってしまったにょ。
実際すでにEOSを使ったTVドラマ撮影や劇場版映画の撮影なども行われているくらいであり
静止画ではなく動画目的で購入する人も一部にはいるくらいにょ。

ニコンは昨年発売のエントリーモデルであるD3100でようやくフルHDの動画に対応したにょ。
そして、D7000ではH.264に対応したにょ。
Motion JPEGとH.264のどちらが優れるかというと評価が分かれるところだけどファイル
サイズの面からすれば圧倒的にH.264の方が有利だし、フルHDになるとビットレートが
高くなるため圧縮効率の良いH.264の方が画質面でも有利になるにょ。(ビットレートに
制限が無ければMotion JPEGはH.264を凌駕する可能性はあるけど20MbpsクラスのH.264を
超えるには100Mbpsくらいは必要になるため現実的ではない)
D7000ではフルHDでは24fpsだったためにフルHDで30fpsで撮影できるデジイチはニコンに
おいてはこのD5100が初となるにょ。
これでようやくキヤノンに並んだわけだけど逆に言えば負けていた部分がこれで無くなった
ともいえるにょ。

デジイチの基幹部分といえばやはり光学ファインダーだけどこれは改善されてはいないと
思われるにょ。
そもそもエントリー向けでコスト面で削られているのがこのファインダーだからね。
中級機ではペンタプリズムファインダーが採用されているけれどエントリー向けはもれなく
ペンタミラーが採用されているにょ。
ペンタプリズムファインダーはペンタミラーと比べて重くなる、コストが大きくなるという
デメリットはあるものの明るく倍率の高いファインダーを作りやすくピントの山を掴み
やすいというメリットがあるためコストや重量にそれほど大きな制約がない中級機以上では
採用されているわけにょ。
ミラーだから駄目というわけではなく昨今はAF全盛であるためそこまでピントの山に拘る
必要はないため一般人ならばほとんど気にするものではないにょ。

筐体を見てみるとやはりD5000から大きな進化を遂げたのが液晶モニタにょ。
D5100では2.7インチQVGA相当(23万ドット)のモニタだったのが3インチVGA相当(92万
ドット)に変化したからね。
今となっては標準的なコンデジでも23万ドットの液晶モニタが搭載されており、標準クラス
以上のコンデジならば92万ドットの機種も少なくないにょ。
そんな中、いくらデジイチがファインダーは別に存在するからとはいえ、23万ドットでは
あまりに貧弱なのは明白であり、これが改善されたことは極めて大きいにょ。
92万ドットであれば撮影後の写真の出来(ピントのずれ等)の確認もかなり容易になる
からね。
バリアングル自体はD5000から搭載されてるためD5100の改善ポイントではないけど向きが
縦開きから横開きに変更になったにょ。
ニコンではバリアングル液晶を搭載の機種はD5000とこのD5100しかないためバリアングルが
欲しいならば必然的にD5100が選択肢になるにょ。

さて、問題は価格にょ。
4月21日発売ということでまだ現時点では発売前の価格であるため現時点での価格comの
最安値はボディで74300円となっているにょ。
これならば発売後は早い段階で7万円を切り発売1ヶ月後には6万円台前半になるのでは
ないかと予想するにょ。
ライバルであるEOS Kiss X5の価格はすでに発売後1ヶ月であるため価格com最安値は
63800円まで下落しているにょ。
来月にはD5100とX5の両者の実売価格はほぼ同レベルになると思われるにょ。

昨年X4が登場した時にはエントリー向けでスペック重視ならばX4一択だったにょ。
それくらい他社との差が大きかったけどX5ではX4とほとんど変わらないものになったため
その差は一気に縮まってしまったにょ。
日進月歩のデジタル機器は後から登場した機種の方が古い上位機種よりも上回る面がある
ということは決して珍しいことではないにょ。
しかし、X5では上位機種である60Dを意図的に超えないようにしたためかそのスペックは
微妙なもの(目新しさのないもの)となってしまったにょ。

個人的には「もしX5とD5100のどっちかを選べ」と聞かれたらD5100を選択するにょ。
それはX5に拘る理由がないからにょ。
プラス1万円少々出せば確実に格上となる60Dが買えるわけだしX5とスペック差がほとんど
ないX4ならばレンズセットでもX5とほぼ同等の価格で抑えられるにょ。(価格com最安値を
見るとX4のレンズキットが59358円、ダブルズームキットで68700円)
そのためX5のポジション(スペック、価格)はかなり微妙であるといえるにょ。
D5100は価格がこなれてくれば6万円台になるため上位機種であるD7000との価格差は3万円
となる上にD7000にはバリアングルがないにょ。(個人的にはバリアングルが搭載されても
コントラストAFが遅ければあまり意味がないと感じるためそこまで重視してないけど)
それに従来機D5000や下位機種D3100との価格差もそれを埋めるだけの十分なスペック差が
あるわけだしね。
したがって、D5100のポジションはかなり絶妙なもの(十分に存在価値が大きなもの)だと
思われるにょ。




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