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おちゃめくらぶ掲示板
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少年ジャンプ無料配信の本当の意図は・・・?
震災の影響で麻痺した物流網は徐々に回復しているけど週刊誌の場合は翌号が発売された
場合には前号の再入荷はないため一旦入荷が滞ってしまうとその号は二度と読めなく
なってしまうにょ。
そのためか、週刊少年ジャンプ、マガジンは震災直後の号をWeb上で無料配信することに
したにょ。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20110329_435737.html
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20110329_435739.html
週刊アスキーでも同様に最近数週分をWebで無料配信することにしているにょ。
ユーザーにとっては無料配信は非常にうれしいことだけど丸ごと公開するならばお金を
取ればいいのにと思う人もいるかもしれないにょ。
しかし、電子書籍ということで本誌の代金よりも安く設定する必要があるにょ。
1冊200円程度と設定した場合には料金徴収システムや管理システムを新規構築する予算を
考えるならば無料公開した方が安上がりという判断だと思われるにょ。
たしかにすでに普及しているiBooksやKindleに乗っかってやればそういうシステム構築
費用はかからないけど日本では普及しているとは言い難いからね。
またPC用ではなくケータイで配信するという選択肢もあると思われるにょ。
日本においては電子書籍はケータイではある程度認知されているからね。
しかし、これが無料配信となるとまた話が変わってくるにょ。
ケータイの場合は画面サイズや解像度の問題で漫画をそのままの形で配信するのは難しい
(まともに読めない)ためにある程度加工して配信する必要があるにょ。
全ページにおいてそのようなことを行うにはコストや時間がかかってしまうにょ。
それにパケット料金も定額に入ってない人ならバカにならないし、通信インフラを考えた
場合には全ページを一斉配信するなんてことはあまり望ましいものではないにょ。
それだけが理由ではないにょ。
出版社と作者の契約上の問題もあるからにょ。
漫画などの電子書籍化の問題となっているのは著作隣接権にょ。
著作隣接権というのは例えばある楽曲を収録したCDを出すという場合にはその曲を作った
(作詞・作曲した)著作者だけではなくその曲を演奏した人やその曲とは直接の関わりが
ないけど該当するCDを生産したレコード会社などにも与えられた権利のことにょ。
これを漫画に当てはめると漫画の作者だけではなく出版社に与えられる権利といえるにょ。
しかし、レコード会社やテレビ局とは異なり出版社には著作隣接権は与えられているわけ
ではないにょ。
もし、著作隣接権が出版社にあるというならば同じ作品が装丁を変えて別の出版社から
出版されることはないからね。
ただし、作者の単独判断でそういうことができないように出版社側は絶版にならない
限りは他の出版社で販売することができないように作者と契約しているにょ。
したがって、オリジナルのコミックスが文庫化された際に出版社が変わってしまう場合が
あるのは基本的に絶版コミックスに限られてしまうにょ。
赤松健氏が立ち上げた「Jコミ」が可能になっているのも漫画においては出版社には著作
隣接権がないためだからね。
もしも、そのような権利が出版社にあれば絶版コミックスだろうと電子書籍化できる
権利を持つのはその出版社だけに限られてしまうにょ。
Jコミはそういう点においてはうまく盲点を突いた形となっているけれど現在掲載されて
いる作品(というか絶版になってない作品)においては電子書籍化を可能にするためには
原作者が出版社にその権利を与える必要があるにょ。
漫画の場合はコミックスにおいては印税は販売価格の1割が基本だけどこれが電子書籍に
なり中間コスト(印刷コストや流通コスト)が減り販売価格が安くなってもその1割程度
しかない(電子書籍は15%という出版社もあるけど販売価格の低下を考えると微妙)と
いうのであれば作者が納得するはずもないにょ。(iBooksなどで作者が個人的に出版すれば
販売価格の7割が手元に入るわけだし)
本来であれば描いた原稿に関しては作者にそれを所有する権利があるのにそれさえも
失ってしまうわけだからね。
したがって、漫画家は出版社に著作隣接権が付与されることを危惧しているにょ。
こうやって見てみると今回ジャンプやマガジンを無料配信したのは被災地のことを考えて
というだけではなく電子書籍化に関しての様々な思惑があってのことだということがよく
分かるにょ。
もしも、本格的に電子書籍に参入する意向があり、作者全員から電子書籍化の認可を得る
ことができたならば今後は有料での配信も十分に考えられるだろうけどそうならなかった
のにはやはりそれなりの理由があるということにょ。
日本においては作者、出版社、取次がそれぞれ権利を持っておりその権利がすべて出版社に
あるというのであれば電子書籍化は容易に可能だけど他の権利の保持を考えるとなかなか
そのような方向に持っていくのは難しいにょ。
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