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おちゃめくらぶ掲示板

559御茶目菜子:2011/03/23(水) 14:34:30
原発事故の影響は天災ではなく人災
今回の震災では交通インフラが完全に分断され被災地に物資を届けることさえ容易ではない
という状態が続いていたけど部分的にJRが営業を開始し、精油所も震災後ようやく稼働を
開始したため燃料不足も今後は改善できる見通しが立ったしそして閉鎖されていた港にも
タンカーが入港できるようになり支援物資輸送においては大きな改善が望めそうな感じに
なってきているにょ。
しかし、未だに予断を許さない状況下にあるのが福島第1原発にょ。
決死の放水作業による冷却しつつ外部電源の復旧作業を行い悪化を何とか防いでいるとは
いえ、未だにトラブルが相次いでいるにょ。
原発事故で怖いのはやはり放射能による影響にょ。
目に見えるものであればいくらでも回避できるけど見えないものだけに厄介といえるにょ。

さて、今回の原発の報道で枝野官房長官や多くの専門家がしきりに言っていた「ただちに
影響があるわけではない」というものだけど影響がゼロではないためこのような遠い
言い回しをしているにょ。
それまで聞き慣れなかったmSv(ミリシーベルト)、μSv(マイクロシーベルト)という
単位は最近は毎日耳にするようになったけど要するに基本となるのはSv(シーベルト)と
いう人体に影響を与える放射線量の単位の前にmとかμとかついているだけにょ。

  1Sv=1000mSv=1000000μSv

となるわけにょ。
日常生活を普通に送っているだけで宇宙からなどの放射線の影響があり、年間で2.4mSv
(日本だと1mSv)程度の放射線を浴びているにょ。
したがって、微量の放射線であれば気にする必要はないといえるにょ。
とはいうものの屋内退避圏内(第1原発から20km超30km以内)であっても200μSv/h程度の
放射線量が検出されたためにやはり不安は大きいにょ。
1時間と1年ではその大きさは桁違いだからね。(自然界からだと1時間当たりだと0.1μSv/h
程度でしかない)
人体に影響がないことを示すために胸部レントゲンやCTスキャンを例に挙げているけど
それらを1年間ずっと1時間ごとに行えば人体に影響がないとは言い難いレベルになって
しまうにょ。
したがって、もしも原発の放射能漏れが長期化するならば人体に影響する可能性は十分に
あるにょ。

厚労省によって原発の作業従事者に認められている年間許容量が50mSvであり今回の放水
活動においてもその基準は守られているにょ。
そのため危険な作業ではあるけど最低限の安全性は確保されているというわけにょ。
ただし、その上限値も緊急時には250mSvに引き上げられたにょ。
250mSvを超える場合(50mSv/hの場合は5時間で達する)には人体に影響があることが
分かっているからこれ以上この基準値を上げるわけにはいかないにょ。
その年間250mSvをを1時間当たりで考えると28μSv/hとなりこれを超える値が常時出続ける
ならば人体に影響がないわけではないにょ。(200μSv/hを超える値が出続けてもそれが
1ヶ月で完全に終息すれば問題はないといえる)
そういうわけで、「ただちに影響があるわけではない」というのは間違いではないという
ことはいえるにょ。
専門家が言うには年間100mSvの放射線を浴び続けても癌になる可能性は喫煙による影響
よりも小さいみたいだからね。
したがって、喫煙者が発ガンリスクを軽減したいというならば放射能による発ガンを恐れる
前にタバコをやめるべきといえるにょ。

しかし、人体に与える影響でやっかいなのは内部被ばくにょ。
放射線による影響は現時点のレベルであればそれほど深刻なものではないにょ。
屋内退避をしても放射線による影響はほとんど軽減できないからね。
放射線は窓ガラスから簡単に入るため屋内にいてもほとんど変わらないにょ。
放射能を避けるための防護服も放射線を遮断することなんかはできず主に内部被ばくを
避けるために着用しているくらいだからね。
放射線による外部被ばくの影響は強い放射線を一瞬浴びるのと弱い放射線を継続的に浴びた
場合にはトータルで同じ放射線量であっても前者の方が人体に与える影響が大きいけど
内部被ばくの場合は人体との距離がゼロである(内部にある)ため同じ放射線量であれば
影響が距離の二乗に反比例することを考えれば影響力が絶大であることが分かるにょ。

放射性物質は空中にチリなどとくっついて浮遊しているため花粉症の人の花粉対策と
似たような対処方法で問題ないけど花粉とは異なるのは花粉症の人のみへの影響だけに
止まらないのと内部に蓄積されていくということにょ。
内部被ばくを避けるには空中に漂っているチリを体内に取り込むことが問題となるため
濡らしたハンカチなどで口を塞いで外出する必要があるにょ。
そのため鼻や口を経由して内部被ばくするのを避けるのは容易ではないにょ。

あと内部被ばくの要因として考えられるのは水や食物を経由して人体に取り込むことにょ。
水道水や福島県、茨城県産の野菜の一部から基準を大きく超える放射性物質が検出された
ということが発表されたため予断を許さない状況になっているにょ。
さて、そんな水道水は飲んで大丈夫なのか・・・?
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1103/23/news010.html
日本は元々基準値が諸外国と比べて厳しめになっているため基準値の数倍程度であれば
人体に与える影響はほとんどないレベルとなっているにょ。
しかし、放射性物質は蓄積されていくためそのリスクは少しでも軽減したいというのが
心情だと思うにょ。

放射性ヨウ素の半減期は8日であるため単純計算すれば今基準値の10倍検出されても1ヶ月
後には基準値内に収まる可能性は十分あるため一旦検出されたら駄目かというと単純には
そうとはいえないにょ。(ただし、放射性セシウムの半減期は30年)
これは原発からこれ以上の放射性物質が漏れ出さないということが前提になっているため
未だに漏れ続けているならばこの前提は変わってくるけどね。
水道水なら多少のリスクはあっても飲むか飲まないかの判断は使用者に委ねられる
ところだけど農作物の場合はそうはいかないにょ。
そのため一定基準を超えた農作物に関しては出荷停止の措置が執られるにょ。
それによって現在農家は大打撃を受けているにょ。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1103/23/news007.html

まずは風評被害が大きいにょ。
基準値を超えた産地、作物に関してはやむを得ないところだけど同一産地のものがすべて
売れなくなっている状況下にあるからね。
これは放射能による影響は均一的なものではなく同一距離であってもバラツキがあるため
値に大きな違いが出るにょ。
しかし、それは卸売り業者や一般消費者には分からないことにょ。
「○○産の野菜はすべて放射能で汚染されている」という認識が生まれてしまっている
からね。
そのため計測して基準を超えたものを発表するだけではなく基準を超えなかったものも
発表し「××は大丈夫です」という発表も同時に行わないと駄目にょ。

専業農家にとっては売れるか売れないかは生活に密接に関わってくるにょ。
どの程度の補償があるのかどうかはまだ分からないからね。
原子力損害賠償法によって補償があるもののその上限は1200億円となっているにょ。
http://www.fepc.or.jp/present/safety/saigai/songaibaishou/index.html
今回の被害額はそれを大きく超えることが予想されるため東電の支払い能力を超えてしまう
だろうから国からの負担も検討されているにょ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000002-yom-pol
それは言い換えれば税金によって補われることになるにょ。
風評被害によって売れなくなった分の補償はないと考えられるため基準値を超える値が
出なかった作物を作っている農家は大打撃となるにょ。(今回基準値を超えて仮に補償が
あっても来年は補償があるのかを考えると将来に対する不安もある)

今回の原発事故はきっかけは地震によって発生した津波の影響であり、想定外の規模だった
とはいえ、事故後の対応がすべて後手になってしまったため被害が拡大してしまったと
いう点と風評被害という人的なものによる影響が大きいにょ。(避難対象地域外だった
いわき市もこの風評被害によって支援物資の輸送が滞ってしまった)
したがって、原発の故障そのものは自然災害によるものだけどそれ以外の面は人的被害と
捉えるのが妥当といえそうにょ。




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