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おちゃめくらぶ掲示板
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ネットブック終了へのカウントダウン
今年はタブレット端末の普及元年になる見込みだけどネットブックは果たしてどうなって
しまうのか・・・?
WindowsがAndroidやiOSと直接競合することはなくてもユーザー側からするとOSよりも
何に使えるのかという方が重要だからね。
確かに日本では衰退しているネットブックだけど世界では依然として成長をし続けて
いるにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1103/04/news085.html
Intelによれば現時点でも8割の人が満足しているため日本だけがネットブックに対して
不当に低い評価をしているということを言っているにょ。
確かにネットブックは多くの人に受け入れられたにょ。
2008年の低価格・低TDPのCPUであるAtomの登場やネットブック用に廉価でWindowsを提供
したことによってネットブックは小型で安価なPCという従来の「小型PC=高価」という
常識を覆すものになったにょ。
小さい分だけ性能は低いけど安いというのは自動車でいうと軽自動車のようなものと
いえるにょ。
軽自動車で満足できる人はいるし、不満な人もいるにょ。
それと同じくネットブックでは不満に感じる人も日本では多くなったということにょ。
確かに多くの人はそれは「安いから」ということで妥協もできたし、WinXPという10年前
(ネットブック登場時点で7年前)のOSということで非常に軽かったのもスペックが
気にならない理由となったにょ。
ネットブックの画面は初代Eee PCではWVGA(800x480)ということでXPを使うには不満が
多い解像度だったけどそれ以降はWSVGA(1024x600)が標準となったため少なくとも
XPを使用することで困ることは無くなったにょ。
システムドライブも初代Eee PCでは4GBのSSDということでXPを使うには心許なかった
けれどその後継となるEee PC 901では8GBとなり、それからはネットブックの液晶サイズが
8.9インチから10インチクラスへと大型化されたことによりHDDが搭載可能になったため
HDDの搭載が当たり前となったにょ。
要するにネットブックは特殊な仕様から単にスペックが低いPCへと進化(?)したという
わけにょ。
筐体サイズの大型化は万人受けを狙うのならばやむを得ないことにょ。
個人的にはネットブックが普通のノートPCと差別化するためには大型化は失敗とずっと
思ってきたけどパイを大きくすることがネットブックの使命だろうからあえてノートPC
との競合を避けるような方法が必ずしも良い結果になるとはいえないからね。
ただし、その結果日本では売れなくなってしまったにょ。
国内メーカー品だと5、6万円というバカみたいに高価であるためそれだけの金額を払えば
海外メーカー品のCULVノートが買えてしまうからね。
CULVノートは1世代前のモバイルノートと同等のスペックであったためネットブックとは
完全に別次元の性能となっていたにょ。
「ネットブックは安く無ければ意味がない」ということにょ。
そして、肝心の性能も昨年10月18日に書いたようにAtomは登場以来あまり性能アップを
してこなかったためにスペック不足が目立ち始めているにょ。
それは下記の2点で強く感じるにょ。
(1)XPから7への世代交代
(2)HD動画の普及
(1)先日新モデルのAtom N570が登場したけどようやく1.66GHzにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110302_430507.html
ようやくシングルコアのAtom初代モデルにデュアルコアでクロックが追いついたにょ。
これがモバイルノート用で考えるとULVのCoreSolo1.2GHzが登場して3年後にCoreDuo
1.2GHzが登場するようなものにょ。
そう考えるとAtomの進化がいかに遅いかが分かるにょ。
XPならば快適だけど7での動作は快適とは言い難いにょ。
さらにGPU性能を見てみると確かにPineViewに統合されたGMA3150はクロックこそ133MHz
から200MHz上げられているけど945GSEに内蔵されていたGMA950とは本質的には何も
変わっていないにょ。
クロックが上がった分だけAeroの動作が快適になるとはいえ、それでもSantaRosa(GM
965)よりも性能が劣るためとても快適に動作するとはいえないにょ。
つまり、XPから7への世代交代は性能進化が遅かったAtomにおいてはかなり厳しいもので
あるといえるにょ。
(2)一般人が普段行うであろう重い処理といえばやはりHD動画の鑑賞だと思われるにょ。
とりわけYouTubeなどのフラッシュ動画はCPU性能が低いネットブックにとっては鬼門と
いえるにょ。
とはいえ、従来はCPUパワーだけで再生していたFlashも10.1からはGPUの再生支援が
有効に働くようになったためGPUに再生支援さえ搭載していればCPUはかなり低性能で
あってもHD動画が再生可能になったにょ。
しかし、ネットブックに内蔵しているGPUは旧世代のものであり、HD動画(H.264)の再生
支援機能は搭載されていないにょ。
そういう意味ではTegra2を搭載のタブレット端末の方が再生支援機能がある分だけ
ネットブックより遙かに快適に動画鑑賞が可能になるにょ。
確かにネットブックでも昨年4月26日に書いたようにYouTubeのHD動画の場合であれば一旦
動画ファイルをローカルに保存した後に軽い再生ソフトと軽いコーデックを使用する
ことで720pまでならコマ落ちなく再生可能にょ。(この方法を使えばCoreSolo1.2GHzの
R5ならばフルHDでもほとんどコマ落ちなく再生できる)
しかし、このような方法をとって再生をする時点でもはや一般人向けとは言い難いにょ。
つまり、ネットブックが一般人向けとして考えるならばYouTubeなどのHD動画は再生
出来ないという見方となるにょ。(そのまま見れるか否かというのは「超えられない壁」
と言ってもいい)
Windowsが動作可能なx86CPUの中で安価な低TDPのものととなるとAtomの独壇場だったけれど
AMDの1月5日、1月13日に書いたOntarioとZacateの登場によってその立場はかなり微妙な
ものとなってしまったにょ。
何せAtomと同レベルのダイサイズ(≒同レベルのコスト)でCPUコア性能はAtom以上、
CULV以下であり、GPU性能はAtom(PineView)に内蔵のGMA3150より1桁上であり、CULV
(Arrandaleに内蔵のIntel HD Graphics)よりも2〜3倍上ということでAtomより遙かに
ネットブック向きのCPUといえるからね。
HD動画の再生支援機能を内蔵しているため一般人が行う中で最も重い部類の1つである
YouTubeのHD動画も楽々再生可能だしね。
IntelはAtomをARM対抗として考えておりそのつなぎとして出したネットブックが予想外に
売れてしまったためIntelは方向修正を余儀なくさせられてしまったにょ。(セレロンM
900MHz@630Hzの初代Eee PCのヒットが与えた影響が大きい)
当初のAtomの予定になかったモデルであるためためネットブック用のAtomに用意された
チップセットは旧世代(Napa世代)の廉価版(低クロック版)となる945GSEが採用され
SoCとなるPineViewもその高クロック版が内蔵されたに止まっているにょ。
これが当初からAtomをネットブック用として考えていたならば専用のチップセットを用意
していたはずであり、それによってHD動画再生支援機能も搭載されるのが当然のこと
だったにょ。
実際当初から用意されていたAtom Z用のチップセットであるUS15Wには再生支援機能が搭載
されているわけだしね。
当初から用意できなくてもPineViewで再生支援機能を搭載するという方法もあったにょ。
恐らくこれはPineViewがIntelとして初のSoC(かつてのTimnaは失敗に終わった)となる
からGPU(ノースブリッジ)の大幅変更を意図的に避けたという考えもあるにょ。
したがって、PineViewの次のネットブック用Atom(Cedarview)からようやく再生支援機能が
搭載予定となっているにょ。
Cedarviewは2011年後半登場予定となっており、まだGPUの変更以外はアナウンスされて
ないため下手をするとCPUコアは据え置きという可能性があるにょ。
そうなるとその後継モデルが登場する来年までAtomのコア変更はないことになるにょ。
言い換えればAtomのCPU性能は4年間大きな変化がないということにょ。(その分、省電力
化を強化してくるだろうけどネットブックにおいてはCPUのアイドル時の消費電力を減らす
ことはあまり駆動時間増には繋がらない)
それに対してARMは2月17日にも書いたようにここ数年ですさまじい進化を遂げているにょ。
これが出来るのはタブレット端末という大型の端末への搭載によりTDPに余裕が出来たから
といえそうにょ。
元々ハイスペックなPC用として作られたx86CPUは90年代の大幅な高クロック化によって
TDPの上昇も大きくなってしまったにょ。
AtomのTDP2.5Wという数字は昨今のPC用のCPUと比べると圧倒的に低いものだけど15年前の
Tillamook(250nmプロセスによるモバイル用MMX Pentiumのコードネーム)と同レベルで
あり、普通のノートPCのCPUと同レベルというものにょ。
ARMはTDPはmW単位であり、タブレット端末という大型の端末に搭載するならば90年代に
x86CPUがTDPを上昇させて高性能化したのと同じことが可能であるためARMには高性能化の
余地が残されているというわけにょ。
逆に言えばギリギリまでそぎ落としたAtomには高性能化の余地が全くないにょ。
製造プロセスの進化すれば同TDPを維持したまま性能向上は可能だけどTDPを上げて高性能化
してしまえばAtomは無価値になってしまうからね。
したがって、数年後のタブレット端末においては同一サイズ、重量を実現した場合には
AtomよりARMの方が駆動時間でも性能でも優位に立っている可能性が高いにょ。
ただし、ネットブックの場合はタブレット端末ほどは重量制限は厳しくないにょ。
その代わりネットブックが数年後も生き残っているかどうかは微妙にょ。
ネットブックは安くてコンパクトということで2台目のPC(すでに自宅に1台のPCがある場合
には自分専用の1台)として購入する人が多かったけれど単に安いPCが欲しいという人に
とってはスタンダードノートの方がコストパフォーマンスにおいて優れているにょ。
A4用紙未満のサイズで1kg少々の重量ということで持ち歩きも可能であることがスタンダード
ノートに対するネットブックのアドバンテージとなっていたけど実際はネットブックを
持ち歩く人は1割程度しかいないにょ。
つまり、大多数の人はネットブックを自宅で使っているということにょ。
確かに家庭内モバイルであっても1kg少々のネットブックは2〜3kgのスタンダードノート
よりは便利とはいえほとんどの機種がWSVGAというPCとしては極めて狭い液晶を搭載であり
Win7搭載のPCとして考えた場合、もしくはネット専用機として考えた場合には上記のように
十分なスペックがあるとは言いにくい状況となっているためその辺がある程度のスペックを
求めてしまう日本人がネットブック離れがおきた原因ではないかと思われるにょ。
今となってはほぼすべての一般家庭にPCがあると言っても過言ではないけどネットブックは
買い換え需要を満たすには性能不足であるため上記のように自分専用機として購入する人が
大半だと思われるにょ。
非Windowsのタブレット端末はPCと十分差別化可能であるため「自分専用機」としての
需要を喚起しやすいにょ。
Windows PCでないとできないことが年々減っている中でネットブックのメリットはやはり
キーボードが付いているということくらいにょ。
LifeTouch NOTEのように実用レベルのキーボードを搭載したAndroid端末は登場している
もののAndroid OS自体がキーボードを使って操作するように作られていないということが
ネックになっているにょ。
とはいえ、キーボードによる文字入力をするために自宅にPCがある人がわざわざネット
ブックを買うかと言われたら微妙だし、Android OSがキーボードを標準サポートし横型
アプリが増えたらネットブックのアドバンテージは無くなってしまうにょ。
大きさ、重さも持ち歩いて使うには中途半端だし、性能もPCとして考えれば中途半端という
こともあり、価格も安いとは言えなくなっているにょ。
ネットブックの価格をこれ以上下げるのは無理であるためWin7を使うのに十分な性能と
なり、動画再生支援機能が搭載され、持ち歩いて使う人が増えるようなサイズ、重量に
しない限りはこのままネットブックは衰退を辿るだけと思われるにょ。
国内でネットブックが売れたのはWindowsであったということが大きいけどタブレット
端末においてAndroid OSが覇権を握ればWindowsである必要性は今よりもさらに薄れて
しまい、将来Android OSがキーボードとの親和性が高まったらその時点でネットブックは
終了してしまうだろうからね。
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