レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
おちゃめくらぶ掲示板
-
OakTrailでもARMには勝てない
富士通からOakTrailを採用したタブレット端末が発表されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110224_429038.html
OakTrailを採用した製品は国内メーカーとしては初であり、正式な受注日が決定したのも
初だと思われるにょ。
さて、OakTrailを採用するのはいいけど問題はやはりその製品にょ。
私は個人的にはPM、BX、N5の後継となるポケットサイズのWindows PCに期待を寄せていた
けれど時代の流れで現時点で発表されている製品はタブレット端末ばかりにょ。
ポケットサイズのWindows PCに意味があるのか・・・というと難しいにょ。
正直言ってテキスト入力用であればある程度のサイズが必要となるためLifeTouch NOTEや
VAIO Pクラスでないと実用性からいうと厳しいからね。
そこまで実用性は求めないけどテキスト入力が多くなり、しかもWindows PCの方が良いと
なるとスタンドアローンでアプリ開発ができるポケコン的な活用方法をしたいという人が
主要ターゲットになりそうにょ。
Webを利用するだけならば今はWindows PCに拘る必要性はかなり薄れているからね。
したがって、広く販売していくならばポケットサイズに拘るよりもタブレット端末の方が
有利なのは確実にょ。
タブレット端末は確かに昨今注目を集めており、すでにiPadは1500万台を販売し近々その
後継機種が発表される予定になっているけど実際のところまだ市場としては十分に成立して
いるとは言い難いにょ。
しかし、それは非Windowsのタブレット端末の場合にょ。
Windows7を搭載したタブレット端末はMSは「Slate PC」と呼んでいるけどWindowsを搭載
したタブレット端末は古くから業務用で活用されているにょ。
それはWindowsはキーボードとマウスを前提にしたOSであるため一般的なアプリはキーボード
レスのタブレット型では使い勝手が悪いけど専用設計された業務用アプリであればその
辺の問題がないからにょ。
業務用ではタブレット端末の需要はそれなりに多いけど一般用途で広く活用されるという
のはやはりPCとスマートフォンとの隙間が存在するからにょ。
それは2月18日にも書いたけどPC、スマートフォンにはそれぞれメリットとデメリットが
あり、その隙間を埋めるのは容易ではないからにょ。
その隙間に対してPC側からのアプローチがSlate PCであり、スマートフォン側からの
アプローチがiPadをはじめとする非Windowsのタブレット端末にょ。
LifeTouch NOTEはキーボードを採用ということで一般的なタブレット端末とPCとの間に
位置する製品といえるにょ。(実際は間というよりはベクトルの違いだけど)
非Windowsのタブレット端末だけどAndroidがタブレット用のOSであるAndroid 3.0
(Honeycomb)を発表してタブレット端末がかなり盛り上がっているにょ。
デュアルコアで高性能なTegra2搭載によって「ARMは非力」というイメージは完全に
無くなったわけだからね。
Windows7を搭載したSlate PCはWindowsが動く(Windows用ソフト、対応機器が使える)
ということのみがアドバンテージとなっており、それだけを武器にしてそれらのタブレット
端末とシェア争いをすることになるにょ。
タブレット端末といえば手に持って使う製品であるため重要になってくるのは重量にょ。
ノートPCであれば基本的にテーブルに置いて使うために重量は持ち歩きの際のみの問題で
あり、Lバッテリを使用してノートPCが150g重くなってもバッグやその他の持ち歩きを
するものを150g減らせばトータルでは変わらないにょ。(というかノートPCが1kgの場合
でもトータルで3kgくらいであれば150gというのはわずか5%の差でありそれで体感的に重く
なったと感じることはあまりない)
しかし、タブレット端末でその手は使えないにょ。
150g重くなればそれはダイレクトに手に伝わってくるし、700g程度の重量であれば
150gの差というのは2割以上の重量差であり確実に体感に影響するにょ。
したがって、タブレット端末は重量の影響、つまり、消費電力の大きさが非常に重要に
なるにょ。
では、今回富士通が発表したSTYLISTIC Q550/Cを見てみると液晶サイズは10.1インチ
WXGA(1280x800)で690gとなっており、その際の公称駆動時間は5.5時間となっているにょ。
10.1インチWXGAは面積的にはiPadの9.5インチXGAとほとんど同じであるため同じ液晶サイズ
として判断すると重量はほぼ互角でありこのクラス(10インチクラス)のWindows PCと
しては非常に軽量とはいえやはりそれはあくまでx86CPUを搭載したWindows PCとしてと
いう範疇でしかないにょ。
冷却機構を簡易化できる分だけ軽量化ができるというだけの話だからね。
OakTrailを採用したからといって従来のAtom機と比べて極端に軽くなるわけではないにょ。
OakTrailは従来130nmという旧世代の製造プロセスで作られていたチップセット(コント
ロールハブ)のUS15Wと同等機能のものをCPUに内蔵したのが大きいにょ。
これはネットブック用AtomのPineViewと同じようなものにょ。
これによって大きく省電力化に貢献しているだけではなくGPUのクロックが上がっている
ことで全体的性能が底上げされているにょ。
何と言ってもAtom Z+US15Wの最大のネックはGPU性能にあったからね。
AeroをONにすれば非力なCPUでもそこそこ快適に使えるというのがWindows7のメリット
だけどAeroをONにすれば描画速度がボトルネックになってしまいUS15W(GMA500)では
Aeroを切って使うというのがデフォになっているくらいにょ。
したがって、このボトルネックの改善と省電力化が進んだOakTrailは確かに期待が大きい
けれど今回の富士通のSlate PCを見る限りではまだとてもARMに太刀打ちできるレベル
ではないと感じるにょ。
大容量バッテリを搭載時にはiPadと同じ公称10時間となるけどその際は標準バッテリ搭載
時の690gから150g重い840gとなるにょ。
150gのバッテリでプラス4.5時間ということを見ると現行のAtom Z+US15Wから大きく
省電力化が進んだようには思えないにょ。
あと価格面を見ても最小構成で9.4万円というのは個人をターゲットにしているとは言い
難いような価格にょ。
これはiPadよりもスペックが高い上にWindowsそのものが高価であるためやむを得ない
けれど一部のタブレットに最適化されたアプリのために個人が買うようなものではなく
あくまで業務用だと思われるにょ。
やはり、個人向けタブレット端末においてWindowsを搭載したSlate PCが入り込むのは
価格面、重量面の問題からいってかなり厳しそうにょ。
個人向けには非Windows(Android、iOS)のタブレット端末が普及しSlate PCの出番は
ほとんどないかもしれないにょ。
|
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板