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おちゃめくらぶ掲示板

535御茶目菜子:2011/02/20(日) 14:00:57
コンデジは画素数で選ぶな
私が先日購入したコンデジOptio I-10の画質を見てみることにするにょ。
普及クラスのコンデジであり、本来なら画質を気にするような人が買うようなデジカメ
ではないのだけどそれは言い換えれば昨今のコンデジはほとんど横並びになっている
ということを意味するにょ。
したがって、機能やデザインで選ぶというのは普及クラスのコンデジであれば優先度が
高くなっても不思議ではないにょ。

さて、デジカメの画素数増加は止まることを知らず普及クラス(1/2.3インチクラスの
センサーを搭載)のコンデジも今年に入ってついに1600万画素の機種が登場したにょ。
このOptio I-10は1200万画素ということで画素数は最新のものよりは少ないけど十分
すぎる画素数があるにょ。
実際A4印刷であれば300dpiでも900万画素で足りてしまうからね。
一般的にはA4サイズであれば至近距離から鑑賞する機会は少ないため200〜250dpiで足りて
しまうため400〜600万画素程度あれば全く問題ないにょ。
そうなると画素数が多いのはトリミングの分だけ余裕ができるので良いと考えるかも
知れないけど現実問題からすると画素数が多くてもレンズ性能が全く足りていないため
画素数が増えた分だけ解像感がアップするとは言い難いにょ。

昨年4月5日にデジカメ300万〜1000万画素のデジカメで同じ被写体を撮ることで解像感を
比較したのだけど当時私が持っていたコンデジの中で最高画素数の1000万画素のTX-1が
最も高解像であるかというとそんなことはなく500万画素クラスのデジカメにさえ劣って
しまうという散々な結果に終わったにょ。
これは裏面照射CMOSセンサー搭載コンデジの初号機であるということに加えて屈折光学系
採用でレンズの解像力が低いというのも原因となっているにょ。

では、画素数が少ない方が良いのかというとそうではなく同じ300万画素モードで比較した
場合でも300万画素の機種よりも500万画素の機種の方が上だからね。
これから導かれるものは多くのコンデジに使用されているレンズが300万画素ならば解像
しうる性能を持つけど500万画素を大きく超えると厳しくなるというものにょ。
35万画素が主流だった頃はとても銀塩カメラの代わりになるようなものではなかった
デジカメもメガピクセルの時代に突入してL版プリントにも耐えられるようになり、それ
以降は画素数増加が性能アップ(解像感アップ)の大きな要因となっていたけどそれは
5、600万画素付近ですでに限界が来ているわけにょ。
計算上でも125本/mmという高性能なレンズを採用しても700万画素以上は無意味になって
しまうからね。
この計算を元にすれば1月17日に書いたように1/1.7インチセンサーを搭載した高級コンデジ
ならば1000万画素である意味も見えてくるにょ。

百聞は一見にしかずということで実際に撮影したものを比較してみることにするにょ。
では、私の自宅の近所の風景を撮影したのでそれを元に1000万画素のTX1と1200万画素の
I-10とを比較してみるにょ。
焦点距離は換算35mmにセットして画面中央付近をピクセル等倍で切り出してみたにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/I-10_12M.jpg
正直言ってどちらも論外のものにょ。
このレベルのものをわざわざピクセル等倍で見たいとは思わないにょ。
しかし、比較するならば若干I-10の方が優れていると思われるにょ。

とはいうもののI-10は中央付近ではそこそこ解像するけど周辺部の解像感の無さはかなり
キツイものがあるにょ。
何せ屈折光学系であり光学設計では不利なTX-1を下回るものだからね。
TX-1には光学設計の問題に加えて日中でもノイズが出やすいという裏面照射センサーという
問題も抱えているにょ。
実は、この問題は昨年4月8日に書いたように手持ち夜景モードで撮影することで軽減する
ことが可能になるにょ。
この手持ち夜景モードでは6枚連写することで合成を行いノイズを軽減するものであり
高感度時に発生するノイズを大幅に減らしてくれるものだけどこれは裏面照射センサーを
搭載しているTX-1ならば日中に使用することで裏面照射センサー特有の日中のノイズも
軽減できてしまうにょ。
同じく手持ち夜景モードで撮影した場合(上記リンクの一番下の作例)では何とI-10を
上回る解像感を実現しているにょ。

ということで日中屋外の写真を比較した場合には下記のようになるにょ。

 中央付近 TX-1(手持ち夜景)>I-10>>TX-1
 周辺部  TX-1(手持ち夜景)>>>TX-1>I-10

しかし、最初に書いたようにどれも等倍鑑賞に堪えられるとは言い難いにょ。
よほどレンズ性能が高ければ700万画素モード当たりまで減らせばピクセル等倍鑑賞で問題
ないレベルになるだろうけどこの両者はどちらもレンズ性能が低いため300万画素程度まで
減らさないと実用的とはいえないにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/I-10_3M.jpg
300万画素ならばどちらも十分見るに値するレベルになったにょ。
300万画素の写真は2048x1536ピクセルとなりPC用モニタで鑑賞するならばフルHDモニタより
大きいためこの画素数で少なすぎるということはないにょ。
それに300万画素ならば2Lサイズまでは全く問題ないし、遠目で鑑賞するならばA4サイズも
十分いけるにょ。
そもそもフル画素(1200万画素)では全然解像していないのだからただのメモリの無駄
(同じ容量のSDHCで4分の1しか撮れなくなる)というだけではなくカードからの読み出し
時間もバカにならないため300万画素の方が再生もスムーズにできるというメリットが
あるにょ。

TX1を買って1年余り経ちその間300万画素モードでほとんど撮影してきたけどそれに対して
不満を感じたことはあまりないにょ。
A4プリントをして至近距離で鑑賞して十分キレイ(高精細)なレベルというのは望めない
けどそもそもレンズが解像していないのだから最大画素で撮影する意味を見いだすことは
できないにょ。
日中での性能の低いTX-1でも300万画素モードならばピクセル等倍で見れるくらいの
画質であるため特に不満はないからね。

(昨年のGWに行った旅行先での写真)
http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1298177650.JPG

さて、私はコンデジでは主に記録用の写真を撮っているにょ。
その中で多いのは「買ったもの」や「食べたもの」の写真にょ。
室内撮影が多くなるため自ずと高感度での撮影の機会も多くなってしまうにょ。
したがって、室内撮影がお手軽かつPC画面で鑑賞するのに十分なレベルで撮影できるのか
というのが私がコンデジを買う際の重要なファクターとなるにょ。

では、どの家庭にもある「福沢さんの肖像画」を撮影してみたにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/I-10_room.jpg
I-10を見てみるとISOオートで撮影した場合には蛍光灯の下だとISO800まで上がったために
ノイズリダクションによってディティールが大幅に失われてしまったにょ。
では、基本感度(ISO160)で撮影したら良いのかというと今度は手ぶれでさらに解像感が
失われたにょ。
ここで「三脚を使えば解決」という話なのだけどわざわざ三脚を持ち歩いて撮影するなら
コンデジで撮影せず一眼レフで撮影した方が遙かに高画質な写真を得られてしまうため
却下にょ。
コンパクトな三脚を使うという方法もあるけどそれでもコンパクトであるが故にアングルの
自由度は大幅に失われてしまうため使い勝手が悪いし、そもそもお手軽さが全くなくなって
しまうにょ。

やはり暗い場所は素直にフラッシュを使うというのが一番かもしれないにょ。
手ぶれもなく非常にクリアな写真を撮ることができたにょ。
ただ、これも万能な方法ではないにょ。
そもそもフラッシュは真っ正面から強い光を当てるため光沢のある被写体は撮影ができない
わけだし、影が強く出過ぎてしまい立体感も損ねられるという問題があるにょ。
これがサイドからフラッシュを光らすことができたりすればまた話は変わるけど一般的な
コンデジは内蔵フラッシュ以外は使用することができないためフラッシュの使用はあくまで
最終手段(暗くてどうにもならないけど写らないよりマシ)という場合に限られるにょ。

さて、そういう面ではTX-1が圧勝にょ。(若干手ぶれを起こしているためもうもう少し
慎重に撮影していればI-10のISOオートとの差はさらに大きなものとなっていたと思う)
裏面照射センサーであるため基本的に高感度でのノイズが少ないわけだし、TX-1の
手持ち夜景モードを使用すればデジタル一眼に迫る高感度時の画質を得ることが可能に
なるにょ。(同じISO1600で撮影し、300万画素で比較した場合にはデジタル一眼レフの
K200Dと有為的な差は見られなかった)
したがって、室内撮影(ノンフラッシュ)の場合は下記のようになるにょ。

 TX-1(手持ち夜景モード)>>>>>>TX-1(ISOオート)>>I-10(ISOオート)

というわけで結論を言うと私にとってはTX-1が最も適しているといえそうにょ。
撮影する機会の多い室内撮影ではTX-1の手持ち夜景モードが絶大だからね。
確かに日中屋外で手持ち夜景モードが使用できない動体撮影などを行う場合にはI-10の方が
有利だけど私はそのような撮影をコンデジで行うことはほぼあり得ないにょ。
結局画素数がいくら多くなろうがレンズがボトルネックになっているというのがI-10
だけではなくどのコンデジにもいえるにょ。
これがレンズ性能の高いコンデジであればまた変わってくるけど普及クラスのコンデジ
ではそれほど大きな差はないだろうからね。
画素数が多くても全く無意味にょ。
I-10は単にデザインが気に入ったから買ったというだけであり、高画質だから買ったとか
TX-1の置き換えを狙って買ったというものではないので300万画素モードであれば十分
実用レベルに撮れるため問題ないにょ。(これでも普通のケータイに内蔵されているカメラ
よりは圧倒的に高画質だし、光学5倍ズームは大きい)
したがって、昨今は普及クラスのコンデジを買う際には画素数は無視してそれ以外の要素で
選ぶというのがベターな方法といえるにょ。




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