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おちゃめくらぶ掲示板
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USB3.0が急速に普及しないワケ
私は11月16日にはUSB3.0はUSB2.0よりもゆるやかな普及と書いたけどUSB3.0に期待を寄せて
いる人は非常に多いにょ。
しかし、SATAが3.0で6Gbpsに達したためにUSB3.0はeSATAに対して速度面でのアドバン
テージは無くアドバンテージは汎用性の高さくらいだからね。
さて、私も過去にUSB3.0については幾度も書いているけどそれを遡ってみてみるとこんな
感じになっているにょ。(ここで書いたものを抜粋もしくは要約)
2002年10月18日
当面はUSB2.0の帯域で一般ユーザーにとってはほとんど不満は感じないけどUSB3.0が
登場すれば起爆剤になる。
2007年6月30日
USB2.0はもう古い。HDDに関してはUSB2.0では役不足。
USB3.0は策定されてないがeSATAがあるためにそれほど急がれてない。
IEEE1394と違いeSATAはコスト面のデメリットが少ない。
2007年9月21日
USB3.0が策定。数年後はUSB3.0を搭載しているかどうかが重要なファクターになる。
2008年12月6日
USB3.0は外付けVGAで有用。ただし、USB3.0が普及している頃のPCだとオンボードVGA
性能が高くなっているために性能アップのためではなく2画面、3画面用で有用。
2009年1月9日
USB3.0はSDXCの速度を生かすのに必要。
2009年5月21日
USB3.0は早期登場が待たれる。eSATAはストレージ専用で電源のバスパワー供給が不可
というデメリットがある。USB3.0とeSATAはしばらく共存するだろう。
2002年と2007年のレスは矛盾しているようだけどこれは5年の歳月がいかに大きいかと
いうことを物語っているにょ。
私が2001年に初自作した際に使用した40GBのHDD(5400rpm)のシーケンシャルリードが
22MB/s程度で翌年80GBのHDD(7200rpm)のに換装したけどそれでも30MB/sくらいにょ。
だから2002年10月18日当時は3.5インチHDDでさえUSB2.0でも何とか間に合っていたにょ。
4年前に自作した時に使った300GBのHDDは60MB/sに達しており2007年の時点ではもはや
USB2.0では完全にボトルネックになっていたにょ。
2.5インチHDDでも私のネット用のPCに使っている160GBのHDDは40MB/sを超える速度に
なっているためUSB2.0では足りないにょ。
USB2.0が登場する前には400Mbpsの速度を誇るIEEE1394aがすでにあり、これがUSB2.0と
共存することがなかったのは2007年6月30日に書いたようにコスト面の問題が大きかった
というのが原因だと思われるにょ。
しかし、eSATAはコスト面の負担はIEEE1394よりも小さいにょ。
それは現在のPCにおいてもいえるにょ。
現在は、SATAが標準であるためeSATAは内部配線とコネクタ設置のためのコストだけで
済むけどUSB3.0は別途コントローラが必要だからね。
そうなると搭載されるマザーボードがかなり少なくなってしまうにょ。
これはUSB2.0のときも言えたけどチップセットにコントローラが内蔵されるまでは本格
普及はないにょ。
USB3.0が必要になるのはHDDだけでなくむしろ1月9日に書いたようにeSATAでは代用が
効かないSDXCの方が恩恵が大きいにょ。
SDXCでは初期のものでもリード60MB/sに達するためにUSB2.0ではその速度を生かすことは
できないにょ。
SDHCではSDと比べて速度面の上限が引き上げられなかったのはUSB2.0がボトルネックに
なるためあまり意味がなかったからね。
あとUSB3.0のeSATAに対するアドバンテージは5月21日に書いたようにバスパワーによる
電源供給があるということにょ。
最近急激に普及しているUSBメモリはこの電源供給が可能という面が大きいからね。
eSATAで使用できるeSATAメモリ(?)もあるけど電源供給のためUSBにも接続しなくては
ならないという面倒くささがあったにょ。
そういう面ではUSB3.0メモリが発売されればお手軽さは維持したまま高速にできるにょ。
http://japanese.engadget.com/2009/11/05/super-talent-usb-3-0-superspeed-usb/
この製品は200MB/sの速度が可能となっているけど今まではUSBメモリでは速度をいくら
速くしてもバスがボトルネックになるために高速化はされてこなかったにょ。
だからMLCのUSBメモリは速度面で悲惨になること多かったにょ。
しかし、これからは高速にするためにSSDに搭載されているようなコントローラを搭載し
それによって大きく高性能化することが可能になるにょ。
MLCであるが故にSLCと比べ遅くなるけどそれでもコントローラとDRAMキャッシュ搭載で
ある程度隠蔽が可能だし、大容量データを転送する場合はシーケンシャルの速度が大きく
影響してくるにょ。
最大12Mbps(1.5MB/s)のUSB1.1(1.0)は導入段階ですでに速度面で十分とはいえない
ものだった(Win95と同時発売の私のPC-98でさえ内蔵HDDは2MB/sだったためUSB1.1が
理論値の速度を出せてもすでに当時遅かったHDDよりも遅い)けれどこれはUSB1.1が低速の
シリアルポート(RS-232C)と中速のパラレルポート(プリンタポート)の置き換えが
目的だったためにょ。
したがって、高速接続用のSCSI-2やUltraSCSIはUSB1.1が登場後も残ったにょ。
SCSIをシリアル化したIEEE1394は元々アップル社が開発したFireWireを標準規格として
認可したものだけどAV機器(DV)とPCを接続するための規格(iLINK)として国内では
普及していったにょ。
IEEE1394がすでに標準規格として認可された後に登場したUSB2.0は(規格上)USB1.1の
40倍の速度ということで400MbpsのIEEE1394aよりも速かったにょ。
ただし、USB2.0は当初は理論値の3割程度しか出なかったので実効速度はIEEE1394aの方が
速かった上にCPU負荷もIEEE1394aの方が小さかったにょ。
それでもUSB2.0が勝てたのは上記のようなコスト面の問題があったからにょ。
IEEE1394aは特許の関係上使うためにはライセンス料金を支払う必要があったし、対応機器
製造にもUSBよりもコストがかかったにょ。
それを踏まえて現状を見てみるにょ。
すでに高速ポートがあり、それを新世代のUSBが置き換えを狙うという点においては
USB3.0 vs eSATAはUSB2.0 vs IEEE1394と似たような感じになっているけどeSATAは
IEEE1394と違いコストアップ要素がないという点が異なるにょ。
確かにチップセットにUSB3.0コントローラが内蔵されれば自然にUSB3.0が普及していく
だろうけどそれまではゆるやかな普及になると11月16日に書いたのはそれが影響して
いるためにょ。
現状ではUSB3.0対応製品はeSATAよりも圧倒的に少ないために現状ではUSB3.0を積極的に
選ぶメリットはあまりないしね。(eSATA、USB3.0どちらも新規導入ならば将来性を
考えてUSB3.0を選ぶのはありだけど)
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