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おちゃめくらぶ掲示板

527御茶目菜子:2011/02/09(水) 14:26:44
デジカメの性能を決める要因は・・・
富士フイルムの「FinePix X100」が国内で正式発表されたにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110208_425658.html
やはり、このデジカメの最大のメリットはレンズ一体型のコンパクトカメラのスタイル
ながらAPS-Cセンサーを内蔵していることだと思うにょ。
デジカメにおいて画質を決める要素としては下記の3つが重要となるからね。

(1)センサー
(2)レンズ
(3)画像処理エンジン

(1)センサーサイズは大きい方が有利なのは間違いないにょ。
先月発表されたオリンパスの高級コンデジXZ-1もいくらレンズが優れていてもやはり
センサーがボトルネックになっていると感じたにょ。
確かにセンサー性能は1/2.3インチクラスのものよりも良さそうだけど同クラスとなる
S95などに搭載されているソニー製の1/1.7インチセンサーと比較してもDxOマークの結果で
判断した場合には(恐らくパナソニック製センサーだと思われる)XZ-1の1/1.63インチ
センサーは高感度時の画質やダイナミックレンジではやや劣っているくらいにょ。
この判断結果は実際の撮影でも現れ明暗差の大きな被写体を苦手としているし、レビューを
見てもS95であればISO800はそこそこ使えるレベルだけどXZ-1は微妙なレベルだからね。

では、センサーサイズは大きければ大きい方が良いのかというとそれは一概に言えるわけ
ではないにょ。
APS-Cセンサーよりフルサイズセンサーの方が性能が上なのは明白だし、それよりは
中判サイズのセンサーの方が上となるにょ。
これはあくまでセンサーの面積が大きい方が受ける光の量が多いという単純な理由に
よるものにょ。
そもそも「何をもって性能が高いと判断するか」という明確な基準がないと優劣の比較は
単純には行えないにょ。
中判センサーの場合は低感度における性能を重視して高感度はあまり期待できないものも
少なくないにょ。

センサーサイズが大きいということにはデメリットがありそれは大きいほど読み出しに
時間がかかるため連写には弱くなってしまうということにょ。
30コマ/秒の連写とかが必要であればコンデジサイズのセンサーが有利だけど実際は
10コマ/秒で不満に感じることはないだろうからそれをもってコンデジの方が有利という
わけにはいかないにょ。
実際はセンサーの読み出し速度はサイズによる問題よりもCCDかCMOSかということの方が
大きいけど中判センサーでは低感度で良好な画質が得られるCCDを採用していることが
より読み出し速度が遅い理由となっているにょ。(画素数が増えればそれに応じて
読み出し速度が低下するし画像処理エンジンの負担も大きくなるため連写性能はダウン
してしまう)

あと忘れてならないのは価格にょ。
いくら性能が良いといってもその性能を得るために何百万円も支払う必要があるという
ならばさすがに買える人が限られてしまうにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110202_424306.html
53.7×40.4mmのセンサーで8000万画素とはいえ525万円というデジタルバック「IQ180」を
購入比較の対象にできる人は(プロ以外には)ほぼ居ないだろうからね。
そうなると現在のデジカメ用センサーにおいて価格と性能の両方を重視するという場合
にはAPS-Cセンサーが最も優れているにょ。
多く出荷されている分だけ価格競争によって低価格化が進んでいるし、性能面ではコンデジ
用のセンサー(1/2.3や1/1.7)と比べて明確な差があるからね。
性能よりも製品としてのサイズを重視するならばより小型化な製品を作ることが可能な
フォーサーズセンサーには十分な意義があるし、それよりも小型化できるということを
考えると高級コンデジに用いられている1/1.7インチセンサーにも意義があると思うにょ。

(2)オリンパスXZ-1は高感度時や明暗差のあるシーンでの描写に難があるとはいえ低感度
(ISO100)ではデジタル一眼レフで撮影したものと比べてもそれほど大きな差はないと
感じるにょ。(S95なども悪くはないけど周辺部の解像力は2月1日に書いたように他の
高級コンデジと明確な差があるほどXZ-1は優れており、同じ条件下で撮影したデジタル
一眼と比較してもあまり差はないレベルとなっている)
つまり、センサーサイズにかなりの差があっても良いレンズを搭載時にはその差を縮める
ことが可能になるということが言えるわけにょ。(ただし低感度時や明暗差の少ない
シーンに限る)
デジタル一眼が高級コンデジと明確な差が付かないのはローパスフィルタを使ってぼかして
いるというのが大きいにょ。
したがって、レンズ性能が一定以上になるとローパスフィルタの強弱の影響力の方が大きく
なってしまうわけだけどそれは言い換えると画素ピッチが広く十分に解像できるような
レンズを搭載しているせいとも言えるにょ。

ただ、大型センサー採用で有利になってもレンズ性能が極端に低ければそれがボトルネック
となってしまうにょ。
それは昨年5月21日、6月4日に書いたNEX-5が挙げられるにょ。
NEX-5は最新のAPS-Cセンサーを採用ということでセンサー性能は非常に優れているとは
いえレンズが完全にボトルネックとなっているのは実際の作例でも明らかになったにょ。
特にNEX-5の薄さを活かせるパンケーキ型広角レンズはその性能が著しく低いため得られる
画像は一般的なコンデジと差がないレベルにょ。(さすがに高感度時はセンサー性能で
別格の差があるため明確な差を得ることが可能だけど)
私の近所のキタムラでもNEX-5のパンケーキセットを41800円で売っているのを見かけたけど
それが頭によぎったせいで購入には踏み切れなかったにょ。

やはり、いくらセンサー性能が良くてもレンズ性能が悪ければ話にならないにょ。
特にNEXのEマウントレンズは現在3本しか発売されてないからね。
選択の余地さえほとんどない状況にょ。
それを打破するにはやはり他社の力に頼るのが一番にょ。
というわけでソニーはEマウントを4月1日より基本仕様を無償開示することにしたにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110208_425647.html
これによってソニーはレンズ不足を解消できレンズメーカーはより多くの製品を売れると
いうWin-Winの関係を築けるのではないかと思われるにょ。
国内では大きなヒットとなっているミラーレスだけど海外を見てみると欧州において
大きな支持を得ているにょ。
イギリスの昨年12月のレンズ交換式カメラのシェアだとソニーは25%のシェアを獲得して
キヤノンに続く2位になっているにょ。(3位のニコンが20%)
http://digicame-info.com/2011/01/201012252.html
やはりこれはNEXがイギリスで支持されているというのが大きいと思われるにょ。
しかし、ここまで支持されておりながらレンズが乏しいというのはレンズメーカーに
とっては大きなチャンスといえるにょ。

(3)良いレンズでセンサーに良好に投影されそれを良いセンサーが受け止めても良い画像に
なるかどうかは最終的には画像処理エンジンで決まるにょ。
これはキヤノンでは「DIGIC」、ソニーならば「BIONZ」という名称が付けられ各社
独自のアルゴリズムによって処理されているにょ。
同じレンズ、同じセンサーを使用のデジカメであっても同じ画像を得られるとはいえない
のはこれが原因となるにょ。
しかし、画像処理エンジンはレンズやセンサーと違って優劣を付けるのは難しいにょ。
それはあくまで「味付け」であり「好みの問題」でしかないからね。
例えばノイズ除去1つをとってもノイズが多少残ってもディティールをなるべく残すように
するのか多少塗り潰しになってもノイズ自体を目立たなくするのかというのはどちらが
良いかは好みによるものだからね。(個人的にはセンサー性能が低ければ塗りつぶしに
なるのはやむを得ないと考えているけどある程度の性能があればディティール重視の方が
良いと感じる)

さて、画像処理エンジンといえばデジタル一眼においてばかり目立った存在となっている
(スペック表に大きく書かれている)けどコンデジにおいてもかなり有用なものにょ。
あの米粒のように小さなセンサーで普通に鑑賞するのに十分な画像を得られるのは画像
処理エンジンによって良好な補正が得られている賜だからね。
コンデジというのはレンズ一体型だからこそそのレンズの特性をメーカーが把握しており
それに合った補正を加えているにょ。
昨今はデジタル一眼においても純正品に関しては自動的に色収差や湾曲収差を補正して
くれる機種が大半となっているにょ。
また、フォトショップでRAW現像する場合でもCAMERA RAWにそのようなレンズ特性の
データを加えることで自動補正が可能になっているにょ。
かつては望遠レンズでは色収差によって高価な低分散ガラスを使わなければ良好な画像を
得られなかったけど今や色収差は簡単に補正可能であるためよほど厳しくチェックしない
限りはこのような自動補正で十分に賄うことが可能になっているにょ。


以上のことを元に考えるとこのX100はかなり期待できそうなものであるといえるにょ。
コンパクトなミラーレスカメラが流行っているのは「コンデジでは物足りない」かつ
「デジタル一眼レフは大きすぎる」という人が多いためだといえるにょ。
しかし、ミラーレスカメラに望遠レンズを付けて撮影するという人は限られやはり
パンケーキレンズなどを装着してコンパクトな状態で使用している人が多いのではない
かと思われるにょ。
それならばX100のようなレンズ一体型は理にかなっているにょ。(センサーとマッチ
したレンズを設計可能というメリットがあるため性能をより高めることができる)

昨年9月23日に書いたようにX100はミラーレスカメラがライバルとなると思われるにょ。
デジタル一眼+単焦点レンズと同じレベルの描写をコンパクトな筐体で実現できるという
のがX100の最大なメリットだからね。
もっともAPS-Cセンサーの割りには筐体サイズが大きいとか価格が高価(予価12万円台)
というのがあるため私の購入ターゲットから外れそうだけどこういうのを求めている
人は少なからず居るのは間違いないにょ。
ライバルといえる存在(APS-Cセンサーを搭載したレンズ一体型)はライカX1などごく
一部の機種しか存在しないしそれらは非常に高価(ライカX1は発売から1年半経つにも
関わらず価格comの最安値で21万円もする)だからね。(APS-Cセンサーより一回り小さな
Foveonセンサー搭載機ならDPシリーズがあるけどクセがあるため価格面を除いても
万人向けとは言い難い)




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