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おちゃめくらぶ掲示板

516御茶目菜子:2011/01/30(日) 14:17:25
NGPは3DSに勝てない!?
一昨日に書いたPSP後継ゲーム機のNGPだけどやはり現状の情報から考えるととても成功
するようなハード(トップシェアを狙えるようなハード)には見えないにょ。
それには下記のような3つの理由があるにょ。

(1)他機種と差別化できない
(2)ソフトがない
(3)価格が高価

(1)2004年に登場したPSPは当時としては非常にハイスペックな携帯ゲーム機だったにょ。
DSもGBAが発売されてからの経過年数を考慮すれば十分に高性能だったけどそれのさらに
5倍以上の性能を有していたからね。
しかし、すでに現行PSPは高性能とはとても言えないにょ。
iPhone3にさえ劣っているくらいだからね。
現行だと標準レベルのスマートフォンにさえ余裕で負けるレベルにょ。
ゲーム機とスマートフォンを競争する必要はないけど「高性能」というのをウリにする
というのはすぐに無理があるということにょ。
特にNGPはCPU、GPUが独自設計ではなくスマートフォン用として供給されているものが
ベースとなっているため比較も容易にできてしまうにょ。

確かにNGPは現時点では最高性能に近いCPU、GPUだけどこれは時代の流れを考慮すると
すぐに追いつかれてしまうレベルにょ。
年内に登場予定のクアッドコアCPUを使用したTegra3を搭載した端末ならばCPU、GPU性能に
関してはNGPを追い抜くこともできるわけだからね。
コンシューマゲーム機は5、6年はハードウェアの基本部分は固定して販売するわけだから
高性能で通用するのは最初だけといえるにょ。(高解像度モニタというのも現行のPSPと
比べた場合であり、今ではスマートフォンはWVGAが標準となっているためそれと比べて
大きなアドバンテージがあるとは言えない)

同じハードウェアで売り続けるというのは開発側にとっては有利なことにょ。
Android OS搭載のスマートフォンは機種毎にスペックが大きく異なるからね。
そのためその性能を活かしたアプリを作るためには動作端末を絞る必要があるにょ。
これはWindows用ソフトの動作環境が「Windows XP搭載PC」というだけで決められるわけ
ではないということを考えると簡単に分かると思うにょ。(OSが動くレベルで良いという
のならばXPの動作環境である300MHzのCPUと128MBのメモリで動作するソフトでなければ
ならない)
その点iPhoneは年間1機種しかないため1つ前の機種をサポートしても2機種分サポート
すればいいけど昨年9月20日にスマートフォン用アプリであればiPhoneが最も有利という
ことを書いたにょ。
したがって、性能を活かせるという面ではNGPはスマートフォンと比べてアドバンテージが
あるもののこれはハードウェア固定のコンシューマゲーム機のアドバンテージであって
NGPのアドバンテージではないにょ。

あとスマートフォンとの差別化というとやはりゲームプレイに適したインターフェイスが
備わっていることが挙げられると思われるにょ。
タッチパネルでも操作は可能といってもそれでは操作方法に難があるからね。
最初からタッチパネルオンリーで操作することを考慮されたゲームであれば問題はない
ことだけど多くのゲームはスティック(方向ボタン)で操作する方が便利であるため
スマートフォンがゲームのプレイに適しているとはいえないにょ。
これも携帯ゲーム機が専用機であるアドバンテージであってNGPのアドバンテージでは
ないにょ。(NGPのアドバンテージは左右に1つずつアナログスティックがあることくらい)

3DSのスマートフォンに対するアドバンテージはスペックが固定で専用機ならではの
インターフェイスを備えているというだけではなく2画面、3D液晶というのがあるにょ。
2画面あるため小さい画面ではタッチパネルを使用している場合は手によって画面が
隠されるという問題が緩和できるにょ。(片画面には常時情報表示が可能)
そして、3D液晶は3Dポリゴンを使用したゲームとは非常に相性が良いため大きなプラス
要素になるにょ。

スマートフォンでも2画面はともかくとして3D液晶を搭載した端末はすでにあるから
別にアドバンテージにはならないという見方もできるけどそれはごく一部の機種に搭載
されているにすぎないため上記のようにそれを前提としたアプリはほとんど作られる
ことがないにょ。
「標準搭載である」ということが極めて大きいということにょ。
これはNGPがスマートフォンと比べて高性能かという場合にごく一部にしか存在しない
最高スペックのものを持ち出して比較するのは無意味であり、それが標準レベルとして
存在する必要があるのと同じにょ。
ただし、高性能化は時間が経てば確実行われるため標準レベルのスマートフォンがNGPに
追いつくのは時間の問題なのに対してスマートフォンの3D液晶の標準化は1月18日に書いた
ようにそこまでのニーズがないため難しいにょ。

標準搭載ではないからコンテンツが増えない→コンテンツが少ないから標準化が進まない

このような負のスパイラルによってスマートフォンの3D液晶の標準化は当分の間はないと
思われるにょ。
その点、3DSでは「標準で3D液晶を搭載している」ということがアドバンテージになって
いるにょ。

では、NGPは同じ携帯ゲーム機同士である3DSと差別化できているのかということを考える
ことにするにょ。
PSPのウリであった高性能というのはNGPにも引き継がれているけど3DSはDSと比べて
大きく性能アップしたために見た目(表現力)では大きな差が付かなくなったにょ。
高解像度と3D液晶という差別化要素だけとなるにょ。
PSPではUMDという(当時は)大容量となる1.8GBの光ディスクであり、標準で256Mbit
(16MB)程度の容量のDS用ROMカートリッジと比べて大きなアドバンテージがあったにょ。
これはUMDでは限界が来ているためNGPではフラッシュメモリベースの専用カートリッジに
変わってしまったにょ。
確かにROMカートリッジでは時代の流れによって大容量化がどんどん可能というメリットが
あり、高密度化によって大容量カードリッジでも安価に生産できるというメリットもある
わけだけどそれは言い換えれば3DSとの差別化ができないことを意味するにょ。

(2)NGPではUMDを捨てて専用カートリッジによるソフト提供を行うわけだけどこれは言い
換えるならば現在所持しているPSP用のパッケージソフトが使えないということを意味する
わけにょ。
コンシューマゲーム機には世代交代が付きものだけどその世代交代の度に従来機用に
買ってきたソフトが使えないということが昔は当たり前だったにょ。
それはPS2でPS1の互換機能が搭載されることで変わったにょ。
それ以降は後方互換性を持たせるということが主流となったにょ。
任天堂の携帯ゲーム機においてもGBAではGB互換を持たせDSではGBA互換を持たせ3DSでは
DS互換を持たせているからね。

互換性を持たせるということは本体の普及をスムーズに行えるというメリットがあるにょ。
それは発売されたばかりの新機種はまだ魅力的と思わせるようなソフトは少ないけど
すでに普及している旧機種用であればラインナップは豊富だからね。
また、旧機種の本体が故障などによる買い換えや買い増しをする場合においても互換性が
あれば新機種を買うという選択肢があるにょ。
これは互換性のない新機種だとあり得ない選択肢にょ。

こういった互換機能はスーファミでもファミコン互換が付く予定だったけどそれはコストの
問題で難しかったにょ。
スーファミのCPUである65816ベースのカスタムCPUはファミコンのCPUである6502ベースの
カスタムCPUの上位互換であり命令互換があるのだけどCPU以外の部分が大きく異なるため
事実上スーファミの本体の中にファミコンの基盤と同レベルのものを入れる必要がある
ためにょ。
しかし、近年では旧機種用のCPUを新機種ではIO制御用に使いそれを活用することで
コストダウンしているし、高性能化によって部分的にエミュレーションを行うことで
実現しているにょ。
PS3は当初(20GBモデル、60GBモデルのみ)はPS2用のCPU、GPUを搭載していたけどそれは
コストダウンによって廃止されたにょ。

PS2は非常に複雑であるためPS3がいくら高性能であるといってもエミュレーションできず
PS2互換機能は無くなってしまったにょ。(PS1互換はエミュレーション可能であるため
1世代前のソフトが使えないのに2世代前のソフトは使えるという状態になっている)
これは「互換性があることがスムーズな移行に繋がる」といっても価格が高価であれば
そういうわけにはいかない(PS2が壊れたからといって当時5万円以上していたPS3を代わり
として購入する人は限られる)というのが理由だと思われるにょ。

NGPではPSP互換性があるといってもUMDドライブ非搭載であるためダウンロード購入した
アプリに限定されるにょ。
そのためすでにパッケージソフトを購入せずダウンロード購入をメインにしている人で
あれば特に問題はないにょ。
しかし、「400万本売れたモンハン3ポータブルがNGPでは使えない」というのは大きな
マイナス要素になるにょ。
海外ではソフト販売でDSと比べて大きく負けているPSPだけど国内ではそれほど大きな差は
ないわけだからね。
差は「ファースト(=ハード提供メーカー製のソフト)の力の差」だけとなっているにょ。
それらの多くのソフトが使えないということは「事実上NGPはPSPとの互換性がない」という
認識が生まれてしまうことになるにょ。

互換性がないとなるとNGPはNGPのソフトの力だけで売って行かなくてはならないにょ。
3DSはDSからの買い換えだけでも相当数の普及台数が見込まれるということを考えると
かなりの苦戦を強いられるのは必至にょ。
ゼロからのスタートでも時間を掛ければ十分に勝機はあるにょ。
PSPでも最初はゼロからだったけどGBA互換を持っていたDSに対してこれだけ善戦をして
いるわけだからね。
モンハン発売以降はDSと比べてリードしているということを考えるとキラーソフトの役割が
非常に大きいことが分かるにょ。

さて、ここで問題となるのがそのソフトにょ。
3DSは売れるのが確実である任天堂の看板ソフトが順次用意されると思われるためソフトに
困ることはないにょ。
確かにDSではこのファースト(任天堂)の力が余りに大きいため「サードキラー」と
なってしまったけど現時点ではある程度それは抑えられており、サードパーティが
積極的に参入しているにょ。
これはPSP後継機が不明であったということも大きいかもしれないにょ。

この3DSに参入したサードパーティがNGPにも参入するかと言われたら微妙にょ。
NGPの性能を十分に引き出すようなソフトを作るには多額のコストがかかってしまうわけ
だからね。
これは一昨日も書いたようにPS3からの移植であればコストは軽減可能にょ。
PSPがPS2からの移植が多かったようにNGPはPS3からの移植をメインとしたゲーム機と
考えるならばそこまでソフト不足を心配する必要はないにょ。
とはいえ、それが欲しいのかとなると別にょ。
確かに携帯機で据え置き機と同レベルのゲームが遊べるということに魅力を感じる人も
いるだろうけどそれはNGPがある程度売れた後でないと機能しないにょ。
移植でハード売り上げを引っ張るためにはドラクエクラスのネームバリューが必要になる
と思われるにょ。

移植だけではなくマルチ展開をする上でもNGPは3DSよりも有利にょ。
昨今は開発コストの増大によってその機種専用ではなくマルチ前提で開発されることが
多いけどその際にXbox360、PS3と比べてWiiは性能が劣るし、操作方法が特殊(標準的な
コントローラを同梱していない)ためWiiは別途専用に作る必要がありマルチから除外
されることも少なくないにょ。
その点、NGPはXbox360やPS3に近い性能があるためモデリングデータの流用もある程度
可能だし、標準でアナログスティックを2つ搭載しているというのもマルチが増える
要因になると思われるにょ。
その点、3DSは単独展開しなくてはならないという厳しさがあるけどハードの牽引力と
なるとマルチで同発であっても移植に比べたらマシというレベルでしかないにょ。
マルチでハードが牽引できるならばXbox360はもっと日本で売れないとおかしいからね。
結局「そのハードでしか遊べないゲームがある」というのが最大の強みとなるわけだけど
NGPにそんなものが用意できるかが疑問にょ。
モンハンクラスのオリジナルタイトルがNGPに対していくつか供給されればいいわけだけど
そんなモンハンでさえ海外では苦戦しているということを考えるとNGPが3DSにソフトの
力で勝つのは至難の業といえるにょ。

(3)やはりNGPの最大の懸念材料は価格にょ。
1ヶ月後に発売が迫っている3DSを牽制したいのであれば早い段階で価格の発表が必要と
なるからね。
仮にNGPの価格が24800円と発表されたら3DSにプレイしたいソフトがあるという人以外は
買い控えする人も多くなりそうにょ。
それができないということはその価格(3DSと同等、もしくはそれ以下の価格)を実現する
というのは無理ということになるにょ。
そう考えると安く見積もっても29800円程度と考えることができるにょ。
PSPも当時は29800円程度が予想されていたけど「空白の17分間事件」によって19800円に
なったからね。
しばらく3DSの動向を伺ってそれによって価格を決めるというのではないかと思われるにょ。

仮に29800円が実現されたとしても5000円程度の販売価格の差があるということで
3DS vs NGPはDS vs PSPの繰り返しになってしまうと考えられそうにょ。
しかし、あのときとは状況が異なるため実際は繰り返しどころではないにょ。
GBAの1600万台からDSでは3200万台オーバーに普及台数を増やしたため互換性を持つ
3DSはGBAベースではなくDSベースでの販売となるためほぼ(2)で書いたようにゼロからの
スタートといっても過言ではないNGPはDS vs PSPよりも苦戦を強いられるにょ。
そうなるとNGPが3DSに勝つためには3DSより安くするということが条件になってしまう
わけだけどそれは構成しているハードウェアから考えて極めて困難にょ。

しかし、実質価格であれば安くすることは可能にょ。
NGPには3G通信機能が内蔵されているけどそれを用いて一般的なケータイと同じように
インセによって初期負担を減らすと言うことにょ。
月額料金しだいだけど2年契約を必須にして本体をタダで配布するという方法も可能に
なるにょ。
この方法では未成年者に対して販売が難しくなるというのが最大の難点とはいえ
価格の高さを隠蔽する上では有用な方法にょ。(ゲームをプレイする人の多くが未成年で
ある上にケータイと異なりゲームは生活必需品ではないため親の名義や負担で月額料金を
支払ってまでゲーム機を買う人は限られるので見た目の価格が安くなっても普及に貢献
できるとは言い難い)

ただし、3G通信はすべてのNGPに搭載されるのではなく搭載版、非搭載版がある模様にょ。
「3G通信は要らない」という人もいるとはいえこのような販売形態では3G通信を前提と
したゲームを用意することが難しくなってしまうにょ。


まとめると(1)で書いたようにNGPの高性能というのは大きなウリなのは最初だけに止まり
NGP専用のキラーソフトをサードパーティが用意しNGP本体の価格を戦略的な安値で提供
できるかというのが成功するかどうかの重要なポイントとなるわけにょ。
PSPは失敗ハードではなくどちらかというと成功したハードなのだけどそれとの互換性が
事実上無いというのがメリット(UMDという負の遺産を無くした)でありデメリットでも
あるにょ。
DSが大成功でありそれとの互換性を持たせサードの積極的な参入を施している3DSに勝つ
のは容易なことではないということにょ。




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