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おちゃめくらぶ掲示板

515御茶目菜子:2011/01/29(土) 13:55:24
国民機メーカーが消える日
NECとレノボが合弁会社を設立することを正式発表したにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110128_423168.html
すでに先日からリークされまくりだったためネタとしては新鮮味に欠けるところだけど
やはりこうやって正式発表されると時代の流れを感じてしまうにょ。
要するにNECのPC事業がNECの手から離れて別会社(NECとレノボの合弁会社)の傘下になる
というわけだからね。(NECの出資比率49%の合弁会社を「別会社」と言うのはかなり
語弊のある表現ではあるけど)

さて、NECといえばやはりTK-80から始まり日本のマイコン(パソコン)界をリードして
きたというのは多くの人にとっては周知の事実だと思うにょ。
PC-8001、PC-8801など多くの人に親しまれそしてそれによって徐々にシェアを伸ばして
いったにょ。
当時のパソコンはWindows全盛の今とは異なり各社、各機種によって動作するソフトが
異なる(今で言うならばコンシューマゲーム機と似たようなもの)ためシェアが高さが
そのままソフトの豊富さに繋がっていったにょ。
いくらハードの性能が良くても普及していない本体向けのソフトが充実することはなく
そのソフト目当てでさらにハードが普及するという循環があったからね。

それでも8ビット時代にはX1、FM-7などライバルとなる他社が奮闘をし続けたためNECが
ダントツというわけではなかったけどその地位を確立したのはPC-98シリーズにょ。
1982年に発売された初代のPC-9801はPC-8801の上位機種として登場したにょ。
もちろんCPUが異なるためお互いのソフトの互換性はないけどBASICレベルでは両者とも
N88BASICを採用ということである程度の互換性は保たれていたにょ。
とはいえ、実際にはPC-8801はゲームにおいてはマシン語を使ったものが多くPC-9801は
専らビジネス向けのマシンとなっていたにょ。
しかし、8ビットパソコンが徐々に限界に近づていきPC-98はビジネス向けだけではなく
ゲーム、ホビー用としても使用されるようになったにょ。

このPC-98シリーズのホビー化は1985年発売のPC-9801VMあたりから徐々に始まったにょ。
グラフィック性能が大幅に強化され4096色中16色表示が可能になったからね。
そのためPC-98用のゲームはこの「VM以降」というのが動作環境の1つの境目となったにょ。
PC-88との橋渡し的な存在になった1989年発売のPC-98DO(本体内部にPC-98とPC-88の両方の
機能を内蔵)の登場やFM音源を標準搭載したモデルによってPC-98はビジネス用だけでは
なくホビー用でも大きな支持を得ることになったにょ。
これによってPC-88シリーズは終焉となりPC-98シリーズに一本化されたにょ。(PC-88も
ホビー色を前面に出した16ビット機であるPC-88VAを1987年に登場したもののその性能を
発揮できるソフトに恵まれずすぐにフェードアウトしてしまった)

その間他社においては富士通はビジネス向けのFM-Rシリーズ、ホビー向けのFM TOWNS
シリーズをリリースしシャープもホビー向けとしては最強のX68000シリーズをリリース
していたにょ。
しかし、古くから登場しソフト資産が豊富なPC-98シリーズの前ではそれらは苦戦を
強いられたにょ。
1990年頃はPC-98の全盛時といっても過言ではなく国内において圧倒的多数のシェア
(資料が無いので記憶だけどピーク時には8〜9割のシェア)を実現していたにょ。
PC-98シリーズは「国民機」といっても過言ではない状況だったにょ。

その状況に変革が訪れたのはDOS/Vの登場にょ。
PC-98は国内では圧倒的多数を占めているといっても販売されているのは日本のみであり
世界シェアで見れば全然大したことは無かったにょ。
PC-ATが仕様公開したことでその互換機が多く作られるようになりそれによってAT互換機が
世界では標準となってきていたにょ。
それは価格に与える影響も大きいためPC-98は同一クラスの性能を持つAT互換機では
価格面に大きな差があったにょ。
漢字ROMを搭載し「標準で日本語が扱える」というPC-98の強みがあったもののソフト的に
漢字表示が可能になったDOS/Vでその前提が覆されたにょ。
486クラスのCPUと高性能なグラフィックチップを搭載していれば漢字ROMに頼る必要性は
なくあとはPC-98の強みはソフト資産だけとなったにょ。

このソフト資産においてはWindowsが全盛となることでその前提が崩れていったにょ。
ハードウェアの差異はOSやドライバが吸収してくれるためPC-98である必要性は徐々に
失われていったからね。(逆にPC-98であることが足かせにさえなってきた)
Win95の普及によってPC-98向けゲームは徐々に減少を続け一時は「エロゲーマシン」とまで
一部の人に言われたPC-98も1998年に発売された「ラブエスカレータ」が最後となり
PC-98は一線を退くことになったにょ。

NECもそういった時代の流れを感じてきたのか1996年にはパッカードベルを買収して
パッカードベルNECとなりAT互換機で海外市場を狙ってきたにょ。
国内においては1997年に事実上のAT互換機となるPC98-NXシリーズを投入したにょ。(当時は
PC98規格に準拠したものでありAT互換機ではないとNECは主張していた)
「新世界標準パソコン」というキャッチフレーズで登場した98-NXだけど実際はそこで
急に方向転換をしたのではなく1992年に登場したPC-9821シリーズ投入時から徐々に
変わっていたにょ。(このPC-9821は「21世紀に通用するPC-98シリーズ」という意味が
込められているけど2003年に完全に生産が終了してしまった)
徐々に専用規格から汎用規格の割合を増やしていったからね。
98-NXが登場した頃のPC-98シリーズはすでに大半(BIOSや画面表示以外)はAT互換機と
いっても過言ではない状況だったにょ。

Windowsが事実上一般向けPCの標準OSとなりPC-98向けのソフト資産が資産にならなく
なった(法人向けでは根強くPC-98向けのものが残っているけど)ということでPCは
ブランド、デザイン、価格、性能サポートなどを理由に選択されるようになったにょ。
そんな中でもPC-98時代から国内においてはトップシェアを維持してきたNECも近年は
かなり苦戦をしてきたにょ。
2位の富士通とは抜きつ抜かれつの関係になっただけではなく海外においても一定の
シェアを持つ富士通と比べてNECは海外向けは非常に弱い(パッカードベルの買収も
失敗に終わった)というわけで世界シェアから言えば富士通に負けているにょ。
昨今はPCの低価格化によって利益率はどんどん下がり薄利多売となってしまうにょ。
売れているメーカーならば問題はないけど国内においてもシェアを獲得できなくなって
しまったシャープは昨年10月23日に書いたようにPCから完全撤退したにょ。
パナソニックのLet'snoteシリーズのように高価でも一定層に確実売れるというのならば
いいけど法人向けモバイルノートでは国内過半数のシェアであるパナソニックと比べて
NECは昨今厳しい状態となっているにょ。

国内シェアを伸ばすのは難しいけど海外はなおのこと難しいということでNECは国内では
シェアでトップ争いをしているにもかかわらずじり貧状態となっているにょ。
それが今回のレノボとの合弁会社の設立となったにょ。
これによって国内シェアでは26%でトップとなるだけではなく世界シェアでも11%で4位の
PCメーカーとなるため部品調達の面でも有利になるにょ。
価格競争にも耐えられるようになる可能性があるとはいえ従来通りの品質やサポートが
得られるのかという不安もあるにょ。
同じくIBMから買収したPC事業(ThinkPad)も私はあまりThinkPadを使ってこなかった
ために実感はしていないけど昔と比べて変化を感じている人も中にはいるにょ。

「NEC」というPCブランドは合弁会社設立後も残るけど今回の件によって何らかの変化は
あると思われるにょ。
とはいえ、PC-98末期から低価格化によって徐々に変化してきたため見た目で分かるような
品質低下がすぐに起きるなんてことはないだろうけどね。(ThinkPadも私が見る限りでは
品質が落ちたとは感じないレベルだし)
とはいえ、メーカーサポートや今後のブランド維持には疑問が持たれるにょ。
世界中で愛されてきたThinkPadとは異なり今のNECにはそのようなブランドはないからね。
「IBM ThinkPad」から「レノボThinkPad」になるのではなく「NEC」という名前が消えた
時点でもう終わりだと思うにょ。(PC-98時代と違って今のNECのPCにはこれこそがNECの
PCと言えるようなものがないため)
今は49%という出資比率であるためNECの文字が消えることはないけどそれが徐々に減って
いったときにはNECの文字が消える可能性は十分にあるにょ。
PCの低価格化競争が招いてしまったことだけどかつて「国民機」として親しまれてきた
NECのPCが消えるのは時間の問題といえそうにょ。




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