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おちゃめくらぶ掲示板

514御茶目菜子:2011/01/28(金) 14:25:05
PSPの後継ゲーム機「NGP」発表
コードネーム「NGP」(Next Generation Portable)ことPSPの後継となる携帯ゲーム機が
発表されたにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1101/27/news082.html
予想通りのハイスペック仕様となっているにょ。

     NGP(仮称)       PSP-3000       3DS
CPU    Cortex-A9(4コア)   MIPS R4000 333MHz   ARM11
GPU    SGX543MP4+       PSP-GPU        PIKA2000
モニタ 5インチ960x544(有機EL) 4.3インチ480x272   3.5"800x240、3"320x240
タッチパネル 静電容量方式    非搭載        感圧式
カメラ  前面、背面       背面         前面、背面x2
センサー ジャイロ・加速度    非搭載        ジャイロ・加速度
通信   Wi-Fi・3G・BT    ?? Wi-Fi         Wi-Fi
駆動時間 不明          4〜6時間       3〜5時間(DS用は5〜8時間)
サイズ  182x83.5x18.6mm     169.4x71.4x18.6mm   134x74x21mm(閉じた時)
重量   不明          189g         230g

このNGPの特長は下記の5つだと思われるにょ。

(1)高性能CPU、GPU搭載
(2)高解像度有機ELモニタ搭載
(3)豊富な入力デバイス搭載
(4)3G通信機能搭載
(5)UMDは非搭載

(1)CPUは現行ARMでは最高レベルとなるCortex-A9の4コア版(クロックは不明)なのに
加えてGPUは2009年に流れていたうわさ通りのもの(SGX543MP4)となっているにょ。
ただし、このGPUは語尾の「+」が付いているようにPSP用に独自カスタマイズが加えて
あるのではないかと思われるにょ。
3DSは現行のPSPを超える性能であり、GCに近い性能(表現力ではWiiさえ凌駕)という
スペックの高さが話題の1つとなったのだけどNGPはそのさらに数倍の性能にょ。

コンシューマゲームは概ね5〜6年で世代交代をしているにょ。
ムーアの法則では2年ごとにトランジスタ数が倍増となっており、6年経てば8倍の性能
アップが可能であるためコンシューマゲーム機は1世代異なるだけで1桁の性能の違いが
あるにょ。
それを考えると3DSは決して高い性能ではなく登場時期を考えると3DSは順当に進化した
物といえるにょ。
NGPのCPU、GPUは動作クロックが不明な面があり現行よりどれくらい性能アップかは不明
だけど1世代分の進化としては順当なレベルではないかと思われるにょ。
そうなるとDSとPSPでの性能差と同レベルのものが3DSとNGPにもありそうにょ。
ただし、DSでは不十分と感じる人が多いのに対して3DSでは十分と感じる人が多いという
ことを考えると大きな性能差があってもユーザーにとって大きいかものかどうかは判断が
分かれるにょ。(3DSは3D液晶というインパクトがあるため十分相殺可能だし)

それでは1月23日に書いたようにこのNGPがPS3並の性能になるという報道が正しいかという
とそれは微妙にょ。
ジオメトリ性能を考えるとPSPの3300万ポリゴン/秒はPS2の6600万ポリゴン/秒の半分の
性能であり、これが200MHzで動作するSGX543MP4では1.33億ポリゴン/秒になるにょ。
つまり、ジオメトリ性能はPS2の2倍程度にょ。
PS3にはGeForce7800GTXのカスタマイズ版が搭載されているけどGeForce7800GTXの性能を
見てみると頂点性能は8.6億頂点/秒となっているにょ。
基本的にポリゴンは3頂点で構成されるためそれを3で割ると約2.9億ポリゴン/秒と
なるにょ。(PS3は7コア搭載しているSPEをジオメトリ用に使うことも可能)

では、PS3はPS2の4〜5倍の性能しかないのかというとそうではないにょ。
それはPS2の「ポリゴン性能」というのはあくまでピーク時のものでしかないからね。
初代PSでも150万ポリゴン/秒(450万頂点/秒)という性能を持っていたけど実際の
ゲームにおいてはその10分の1の性能を出すのさえ難しかったにょ。
それは頂点演算がいくら速くてもボトルネックになる部分が他にあるからにょ。
それによってPS2も実ゲームにおいては300万〜600万ポリゴン/秒程度の性能であり
これはGC(600〜1200万ポリゴン/秒)の半分程度の性能であり、GeForce3相当のGPUを
搭載したXboxの3分の1程度の性能しかないにょ。

もっともGeForce7800GTXはGeForce3の2倍に満たない性能なんてことはあるはずがなく
PS3はPS2とは桁違いの描画性能を持っているにょ。
フィルレートを見るとGeForce7800GTXは103億ピクセル/秒だけど200MHzで動作時の
SGX543MP4は40億ピクセル/秒となっているにょ。
ジオメトリ演算とフィルレートだけを見るとPS3の3分の1〜半分程度の性能といえるかも
しれないけど問題はシェーダ性能にょ。(PS3に搭載されているGeForce7800GTXの
カスタム版とXboxに搭載されているGeForce3のカスタム版は同じGeForceといっても
シェーダ性能に桁違いの差がありこれによってベンチ性能だけではなくシェーダを使った
実ゲームにおいて大きな速度差がある)
これは実際にベンチを動作させてみないと分からないにょ。
ただ、ベンチによる性能比較も一長一短にょ。
世代の古いハイエンドGPUが世代の新しいローエンドGPUに負けるのはこのシェーダ性能に
ベンチが依存してしまうからだからね。

1つの尺度によるベンチには「そのベンチにおいての優劣」以外のものはなくそれによって
性能の優劣が決まるものではないにょ。(どちらのGPUが優れているというのは1つの基準に
よって行うのではなく特定のゲームにおいてどっちが適しているかという判断を下すのが
本来は正しい)
3DSはGCと同レベルの性能でありながら場合によってはWiiより上の表現力であるという
ことを考えると性能では高く見積もってもPS3の半分以下でしかないであろうNGPがPS3並の
性能とはいえないけどPS3並の表現力を持つということにおいては何ら問題はないと
思われるにょ。(解像度が低いためPS3の半分以下のフィルレートでも同程度の表現は
出来るとは思うけどPowerVR系のSGXのシェーダ性能はあまり高いものとは言えないため
細部の描写においてPS3並を求めるとなるとスペック不足となりそう)

(2)3DSとの性能差を前面に押し出すのであれば昨年3月25日にも書いたように「WVGAが
最低ライン」といっても過言ではない状況にょ。
本来ならば720p程度のモニタを搭載して欲しかったけどPSPと比べて縦横2倍となる
960x544に落ち着いた感じにょ。
これは昨日iPadを例に書いたけど従来機種と比べて整数倍というのは互換性において
有利になるからね。
任天堂の携帯ゲーム機もGB登場以来少しずつ解像度を高めてきたけど1つ前の世代の機種に
おいては互換性を維持しているけど解像度が異なるため画面の中央に1周り小さく表示
される状態となっているにょ。(GBAのみGB用ソフトを使用時には横長になるもののフル
画面表示が可能だけど倍率が整数倍ではないためドットが不鮮明になり、フォントが
アウトラインではないため非常に汚く見えてしまうし、速度面でも整数倍の方が有利)

NGPの解像度はiPhone4の短辺を96ピクセル分縮めたものでありiPhone4の3.5インチよりも
大きな5インチであるために221ppiとなっているにょ。
これは現行のPSP(128ppi)と比べて高精細には違いないけど細かすぎて使えないという
レベルではないにょ。
4インチWVGA(233ppi)クラスのスマートフォンと比べて細かすぎるということもない
からね。
これが5インチ1280x720のモニタだと294ppiになるにょ。
これだと整数倍にならないため縦横3倍にすると1440x816となりこれは331ppiとなって
しまいドットを肉眼で識別するのが難しいレベルに達してしまうにょ。
そうなると縦横2倍というNGPの解像度は落としどころとしてはベストではないかと
思われるにょ。

(3)やはり、目を惹くのは2本のアナログスティックにょ。
PSPはPS2からの移植ゲームが多かったけどその際に問題となったのはアナログスティックが
1本しかないという点にょ。
そこで生み出されたのが「モンハン持ち」と呼ばれる持ち方にょ。
PSPのモンハンでは移動と視点変更をスティックと方向ボタンに割り振られているけど
それを駆使する必要のあるため非常に難解な操作となるにょ。
何せPSPの方向ボタンとスティックは両方とも本体左にあるからね。
NGPではアナログスティックが2本搭載されたためモンハンなどが非常に操作しやすくなる
と思われるにょ。

それとやはり、タッチパネルの存在も大きいにょ。
DSによってタッチパネルのゲームにおける優位性というのは多くの人が体感することが
できたのだけど携帯ゲーム機とタッチパネルの相性の良さというのは気軽に遊べる
ゲームにおいては非常に有用なものとなっているにょ。
しかし、NGPはDSとは異なり静電容量方式となっているにょ。
DSのタッチパネルは感圧式であり指でもペン(圧力さえ加わればいいので傷つけるような
鋭利な物でない限りは何でもOK)でも操作可能というのがメリットとなっているにょ。
静電容量方式の場合は基本的に指でないと操作ができないものの圧力を加えなくても
反応することはメリットであるといえるにょ。
基本的に指で操作することになるため細かいポインティング操作は無理だけど気軽に
遊べるライトなゲームだとそこまで細かいポインティング操作を要求するものはない
だろうから静電容量方式で特に問題はないのではないかと思われるにょ。

それと背面にあるタッチパッドの存在も気になるところにょ。
これはノートPCに搭載されているタッチパッドと同じく静電容量方式となっているにょ。
つまり、静電容量方式による入力デバイスを表裏両方に搭載しているわけにょ。
これで何が出来るのかは未知数にょ。
ノートPCのようにこれでポインティング操作をする必要はないわけだからね。
ゲームによって裏面から突き上げるとか、裏表から両方からつまむことでゲーム内で
「つまむ」という動作が可能になるということを考えると今までに無かったような
操作性のゲームが出来そうにょ。

(4)昨今のゲーム機はWi-Fi対応が当たり前だけど問題はどこでも無線LANが使えるなんて
いうすばらしい環境はなく携帯ゲーム機なのに自宅や無線LANが使えるスポットでしか
ネット対戦プレイができないということにょ。
これはポケットWi-Fiなどのモバイルルータを使えば解決できる問題だけどやはりそれには
「契約」と「月額支払い」という壁があるにょ。
未成年だと契約は親の同意が必要だし、ゲーム機の通信対戦のために毎月4000円以上
支払うなんていうのは無理だからね。(定額サービスで最も安価なモバイルWiMAXでも
キャンペーンなどの特例を除けば月額3880円かかる)

確かにメリットは大きいけど問題は価格にょ。
Kindleも3G通信機能は内蔵しているけど特に契約の必要はなく通信料金はダウンロード
コンテンツの金額に含まれているにょ。
ただし、サイズが1冊当たり平均数1MBにも満たないと小さいKindle用の電子書籍と比べて
PSP用のゲームは数100MB〜数GBになっておりNGPではさらに増大が予想されるにょ。
Kindleのように通信料金をゲームの金額に含めるとゲームの価格自体の高騰を招き3G通信を
使用しない人にとっては大きな不利益となってしまうにょ。
したがって、いかに通信料金を徴収するのかというのが注目されるところにょ。
PSNと同様に方法で支払い月額数1000円未満で収まれば利用したいという人も多いのでは
ないかと思われるけど通常のケータイと同様の契約方法もしくは1000円を大きく上回る
ような金額では受け入れられるとは思えないにょ。

(5)やはりPSPの後継として最大の懸念材料となったのはUMDドライブにょ。
昨年6月19日にも書いたけどUMDは片面2層式で1.8GBしかないというのがネックにょ。
これはBlu-rayの技術を使った高密度UMDを作れば解決可能だけどそれで仮に5倍の容量が
実現できたとして9GBになるけどその代償としてコストと消費電力が犠牲になるにょ。
UMDがあるためにPSPは小型軽量が難しいだけではなく長時間駆動も難しいものになって
いるにょ。
確かにPSP登場時には最大1.8GBというのは大容量メディアであり、それはDSと比べて
大きなアドバンテージになっていたにょ。
しかし、今ではDSも最大4Gbit(512MB)に達し3DSは当初より2GB以上をサポートして
いるにょ。
そういうわけでNGPでは将来性をとってUMDを捨てて専用メモリーカードによるソフト提供を
行うことになったにょ。

ここで問題となるのは互換性にょ。
CPU、GPUは現行のPSPと比べて桁違いに高性能化されているためエミュレーションによる
動作が可能であると仮定してもUMDがないことがネックになるにょ。
これはPSNでダウンロード販売しているゲームに関しては使用できるためダウンロードでの
購入をメインとしている人であれば問題はないにょ。
PSP goはPSPの名前が付いているもののUMD非搭載であり「ダウンロード購入しかできない」
というのがネックになったけどNGPにおいてはNGP用はパッケージ販売ソフトも利用できる
というのが唯一の救いにょ。


さて、NGPの特長に関して5つのポイントを書いてみたけど問題点も多いにょ。
それは主に下記の3つにょ。(UMD非搭載による互換性問題はすでに上記で書いているため
省略している)

(a)サードパーティ
(b)価格
(c)駆動時間

(a)は高性能化が進むということは開発コストも増大することを意味するからにょ。
同じデータを作るにも1から作る場合にはスペックが高いということは細部まで造り込む
必要があるためにょ。
ようやく普及する兆しが見えてきたPS3でも開発費用を回収するのは容易ではなく開発
コスト増大のためまだ弱小のソフトベンダーはPS3では難しくWiiやDSやPSP用に開発する
ことで活路を見いだしているにょ。
ただ、PS3で主に開発しているソフトベンダーにとってはPS3に近いレベルの性能といえる
NGPはPS3用データの使い回しが容易であるため開発コスト増大という単純は考えはその
まま当てはまらないにょ。
つまり、すでにPS3でメインに開発しているところなら問題ないけど新規にNGPにサードを
引き込むのは難しいということにょ。
これは3DSでは多くのサードパーティが参入していることを考えると厳しいのではないかと
思われるにょ。

(b)3DSの2.5万円という価格も携帯ゲーム機として考えるならば高価であるものの
性能を考えるとある程度納得がいくものといえるにょ。
それではNGPはいくらになるのか・・・?
39800円と言われても納得がいくレベルのスペックだけどその価格では普及は厳しいと
思われるにょ。
恐らく当初は逆ざや覚悟で29800円程度で販売するのではないかと思われるにょ。
これでも携帯ゲーム機としては破格の高値にょ。
しかし、3DSは昨年9月30日に書いたようにNGP(PSP2)が当時は発表されてないという
ことが25000円という価格になった大きな理由であると私は考えているにょ。
限界まで切りつめれば2万円で販売は可能であると想定されるためNGPが逆ざや覚悟で
29800円で販売したところで3DSが19800円にすれば価格差は1万円にまで開くにょ。
さすがに年末販売とはいえNGPを24800円程度の価格にするのは厳しいのではないかと
思われるにょ。

(c)やはり高性能化と駆動時間を両立するのは難しいということにょ。
3DSはDSと比べて大きな性能アップを果たしたけどその代わり駆動時間は3〜5時間(これは
3DSのソフトを使用時の駆動時間で現行DS用ソフトを使用時の駆動時間は5〜8時間)と
なっているにょ。
これは3D液晶を搭載しているため処理の負担が単純計算で本来の2倍かかっているという
ことが大きいにょ。
3Dを切れば8時間動作も可能という話もあるからね。

ではNGPはどの程度の駆動時間が可能なのか・・・?
現行のPSPよりも大きなバッテリを搭載するのは間違いないだろうけどそれでも駆動時間
ダウンしそうな感じにょ。
まぁUMDが無くなったためその体積分をすべてバッテリに充てれば駆動時間維持も出来ない
こともないだろうけどその代わり廃熱問題が今度は厳しくなってくるにょ。
恐らく3DSと同等以下の駆動時間になるのではないかと予想するにょ。(初期のPSPのように
意図的にクロックを下げて廃熱問題や駆動時間低下問題をクリアするという可能性も
あるけど)


出るかどうかさえ危ぶまれたPSPの後継機種がこうして無事に発表され年内発売見込みと
なったのはいいことにょ。
これによって3DSの需要も減るだろうからね。
NGPが無ければ3DSにはDSユーザーだけではなくPSPユーザーからも流れるためしばらく
供給が追いつかないという状況も予想されたけど3DS発売前にNGPが発表されることで
PSPユーザーが流れるのを牽制する役割くらいはできたと思われるにょ。
コアユーザーは両方とも買うだろうけど両方とも携帯ゲーム機としては高価である(NGPの
価格はまだ発表されてないけど3DS以上の価格になるのはほぼ確実)ということを考えると
両方買うというのは厳しいにょ。
特にNGPの場合は従来のパッケージ版PSPソフトが使用できないためとりあえず本体だけ
買ってしのぐということもできないわけだからね。
私はそのうち両方とも買うだろうけど今年は3DS、来年以降にNGPを買う予定にょ。
やはり、予算面の問題もあるけどゲーム機はハードだけでは役に立たないため魅力的な
ソフトが発表されないと購入しようという意欲が沸かないからね。(高性能なデジタル
ガジェットとしてNGPは惹かれる部分は確かにあるけど)

NGPはまだ正式名称ではないけどNGPという略称はネオジオポケットを彷彿するので個人的
にはあまり好きではないにょ(ネオジオポケットが悪いというわけではないけど)
もっとカッコイイ名前を希望するにょ(笑)




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