レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
おちゃめくらぶ掲示板
-
高級コンデジの存在意義は・・・?
オリンパスの高級コンデジXZ-1が国内でも正式発表されたにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110112_419697.html
2月中旬の発売なのはいいけど価格は6万円程度となっているにょ。
大手量販店などではここからポイント値引きがあるので「実質5万円程度」の攻防になると
思われるにょ。
実際、価格comでもまだ発売前の予約段階なのに最安値53798円まで下がっているしね。
とはいえ、早急に実売価格で5万円を切らないとさすがに売り上げ面では厳しそうにょ。
何せ同じオリンパスから出ているミラーレスカメラE-PL1sは先月発売されたばかりなのに
標準ズーム付きのレンズセットで最安値44400円まで下がっているにょ。
これは昨年10月15日に書いたように高級コンデジは高級ネットブックは同じようなものだと
私は思っているので同じメーカーのCULVノートとネットブックが並んでいてネットブックの
方が高いと売れるはずがないという考えに至ってしまうわけにょ。(E-PL1sの場合は処分
価格で安くなっているわけでもないし)
フォーサーズはデジタル一眼にも使われているサイズだけどフルサイズと比べると面積は
1/3程度しかないとはいえ、これは一般的コンデジに搭載されているセンサー(APS-Cなどの
大型センサーを使用した特殊なものではなく最初からコンデジ用として用意されたもの)
と比べると格段に大きいにょ。
フルサイズセンサーはが36×24mm(864平方mm)、フォーサーズセンサーは17.3×13mm
(224.9平方mm)、コンデジの中では大型の1/1.7インチセンサーは7.6×5.7mm(43.32mm)
となっているにょ。
35mmフルサイズ>>APS-C>フォーサーズ>>>>1/1.7インチ>>1/2.33インチ
こんな感じでフルサイズとフォーサーズの面積比よりもフォーサーズと1/1.7インチの
面積比の方が大きいものになっているにょ。(「>」が2つで約2倍の面積差)
というわけでPENシリーズ、GF1、NEXのような小型ミラーレスカメラがない時代であったら
デジタル一眼と比べて圧倒的に小型軽量というのが大きな武器になったけど小型ミラーレス
カメラが市場に多く存在することを考えると多少のサイズ差は大きな武器にはならなく
なってしまうにょ。
そのためミラーレスカメラよりも安価であるというのが高級コンデジにも求められて
しまうにょ。(もっとも富士フイルムのX100のようにAPS-Cクラスの大きなセンサーを
搭載していればミラーレスよりも高価であっても十分に売れる可能性はあるけど)
もっとも、ミラーレスカメラにパンケーキレンズをメインに使用している(もしくは
その予定)という人にとっては小型軽量は大きな武器にはならないというだけであり
いくら小型のミラーレスカメラでもズームレンズを搭載すれば奥行きが長くなりバッグ
への収まりも悪くなるためあまりに高価でなければ十分に選択肢となりうるにょ。
というわけで1/1.7インチクラスのセンサーを搭載した主なコンデジを並べてみたにょ。
◎オリンパス XZ-1 (※発売前なので現時点では参考価格)
http://kakaku.com/item/K0000216796/
◎ニコン COOLPIX P7000
http://kakaku.com/item/K0000151488/
◎キヤノン PowerShot S95
http://kakaku.com/item/K0000139455/
◎キヤノン PowerShot G12
http://kakaku.com/item/K0000151476/
◎パナソニック DMC-LX5
http://kakaku.com/item/K0000135717/
◎リコー GR DIGITAL III
http://kakaku.com/item/K0000048376/
センサー レンズ 動画
XZ-1 1/1.63インチ(1000万画素)6.0-24.0mm F1.8-2.5(換算28-112) 720p(M.JPG)
P7000 1/1.7インチ(1010万画素)6.0-42.6mm F2.8-5.6(換算28-200) 720p(H.264)
S95 1/1.7インチ(1000万画素)6.0-22.5mm F2.0-4.9(換算28-105) 720p(H.264)
G12 1/1.7インチ(1000万画素)6.1-30.5mm F2.0-4.5(換算28-105) 720p(H.264)
LX5 1/1.63インチ(1000万画素)5.1-19.2mm F2.0-3.3(換算24-90) 720p(H.264)
GRD3 1/1.7インチ(1000万画素)6.0mm F1.9(換算28mm) VGA (M.JPG)
LX5は他のコンデジより一回り大きな1/1.63センサーを搭載しているのだけどこれはマルチ
アスペクトに対応するためにょ。
一般的なコンデジはアスペクト比4:3で撮影されるけど最近はワイド画面で見やすいように
16:9、プリントに適した3:2で撮影できる機種もあるにょ。
それらのアスペクト比は4:3で撮影されるデータの上下をカットして実現しているにょ。
銀塩カメラ時代のコンパクトカメラにおけるパノラマ写真と同じような原理であり、実際は
ワイドでも何でもなくただのトリミングにすぎないにょ。
しかし、LX5の場合はワイドで撮影すればちゃんと横幅が広くなっており、そのための
マージン分ほどセンサーサイズが大きくなっているので4:3で撮影時には他の1/1.7インチ
センサーと変わらないにょ。
XZ-1はどういう仕組みかは現時点では分からないけどLX-5と同じように4:3で撮影時には
1/1.7インチセンサーのエリアを使うということで話を進めていくにょ。(上記の実焦点
距離と換算焦点距離との関係を見る限りそれが妥当と判断した)
すでに、1/2.33インチセンサーを搭載した普及価格のコンデジは1400万画素が主流であり
今年の新モデルは1600万画素に達しているということを考えるとその約1.5倍の面積を
もつ1/1.7インチセンサーならば2400万画素程度であってもおかしくないのに1000万画素に
なっているのは画素数を増やしてもほとんど無意味だからにょ。
普及モデルの方が画素数が多いのはPCにおいてCPUをクロックでのみ性能判断する人が
未だに多いのと同じくデジカメも画素数のみで性能判断する人が未だに多いからにょ。
そのためそういうライトユーザーに売るためには画素数アップは必要不可欠にょ。
高級コンデジを買うユーザー層はそういう画素数ですべてが決まるわけではないと考えて
いるわけだからバランスを重視して1000万画素へと減らしたわけにょ。
「画素数を減らす」ことで高級コンデジは高画質を実現しているということにょ。
ここで「画素数を減らすことが高画質」という理由を書いていくにょ。
1画素の面積は普及クラスの面積とくらべて2倍以上になっているにょ。
これはISO感度で1段分以上の差があることを意味するにょ。
つまり、高級コンデジのISO800の画質は普及クラスのコンデジのISO400よりも優れている
ということが言えるわけにょ。(あくまで計算上の話だけど)
しかも、裏面照射型センサーでない限りは開口率の大きな低下があるため画素ピッチが
狭くなるということを考えると計算上の画素面積が半分になれば実際の画素面積は半分
よりもずっと小さくなるためその差はさらに大きくなるにょ。
「画質」には解像感も重要な要素だし、解像感は画素数で大きく変わるから画素数が減った
場合には逆に画質ダウンと主張する人もいることだと思うにょ。
確かに基本感度(多くの機種の場合はISO100)で撮影できる場合はそれは間違いではない
とはいえ、それもある程度のレンズ性能があるということが前提になっているにょ。
フルサイズデジタル一眼の場合は高解像力のレンズを装着すれば(画面中央部分に関して
いえば)数億画素にまで耐えられるけれど画素ピッチの小さなコンデジの場合はそうは
いかないにょ。
私も実際に手持ちのTX1で試してみたけど1000万画素のTX1を300万画素で撮影したものと
1000万画素で撮影したものでは昨年4月8日に書いたように有為的な差は見られなかった
からね。
つまり、コンデジの場合はレンズ性能が圧倒的に足りないということにょ。(カメラ付き
ケータイの場合はそれがさらに顕著となるため1000万画素オーバーは馬鹿らしいレベル)
TX1はレンズ設計面において画質で不利な屈折光学系を採用しているし、その中でも低い
レベルだからやむを得ないとして一眼レフ用として高解像力とされる125本/mm(つまり、
1mmあたり250ピクセル)のレンズをコンデジに使用した場合を考えてみるにょ。
これはデジタル一眼でもズームレンズでは画面平均で達成するのは困難であり中央付近で
ようやく実現可能なレベルだけどセンサーサイズが小さい(=イメージサークルが小さい)
コンデジの場合は実現するのはそれほど難しくはないレベルにょ。
この解像力を持つレンズを採用した場合には1/1.7インチセンサーは7.6×5.7mmであるため
1900×1425ピクセル(約270万画素)が適正な画素数とえいるにょ。
ただし、サンプリング定理を元に考えるとそれを正確に表現するには縦横ともに2倍の
画素数が必要になってくるにょ。
したがって、3800×2850ピクセル(約1080万画素)が適正となるにょ。
これを元に上記の一覧を見て1000万画素に横並びなのは納得がいくにょ。(つまり面積が
1/1.5程度しかない1/2.33インチセンサーならば125本/mmの高解像力レンズを搭載しても
700万画素程度が精一杯でそれ以上はファイルサイズの水増しになってしまう)
つまり、高級コンデジを比較する際に重要となるのは上記の計算において前提条件となった
125本/mmに近いレベルの解像力があるかどうかということにょ。
それは実際に作例を見て確かめるしかないにょ。
XZ-1は海外ではすでに試作品によるレビューが公開されているけどここでも国内の大手
サイトがレビューしたらそれを採り上げてみることにするにょ。
ちなみに海外サイトでのレビューサンプルはこんな感じにょ。
http://www.lenstip.com/1882-news-Olympus_XZ-1_%E2%80%93_sample_photos_and_videos.html
ISO800でも常用できそうなレベルにょ。
その前に公式で用意されている作例で見ていくにょ。
http://olympus-imaging.jp/product/compact/xz1/sample/index.html
例えばこの写真の場合は確かにコンデジとしてみれば素晴らしいレベルだと思うにょ。
http://olympus-imaging.jp/product/compact/xz1/sample/images/xz1_sample01.jpg
背景の山の木々が解けてしまう綿菓子現象はこれはベイヤー配列の場合はデジタル一眼で
あっても起きてしまうのでおいとくとして近景の船の細部描写が行われておりXZ-1の
レンズはかなりの高解像力だといえそうにょ。
昨今の普及クラスのコンデジはピクセル等倍だと鑑賞できるレベルには全くならないと
いうことを考えるとさすがに別格の差を感じるにょ。
それと普及クラスのコンデジで厄介なのは画素ピッチ低下による回折限界の低下にょ。
何せ1/2.33インチ1400万画素のセンサーだとF2.7が回折限界となるためいかなる高解像
レンズを搭載しても解像できにくくなってしまうにょ。
それが1/1.7インチ1000万画素であればF4まで緩和されるにょ。
最初から見せかけだけの画素数の普及クラスのコンデジならば回折限界を超えても大して
問題にはならないけど高級コンデジということで高画質のために1000万画素に画素数を
抑えているならばこの回折現象についても考慮する必要があるにょ。
つまり、望遠側でもF4までに止めておくのが望ましいというわけにょ。
そういう意味ではXZ-1、LX5、GRD3のみが合格にょ。(望遠側で125本/mmも解像力がある
とは思えないためF4を超えてもレンズ側の方がボトルネックになっておりそれほど気に
する必要性はないと思われるけど)
ニコンも近日発表予定のCOOLPIXにおいて換算24-100mmクラスの明るいレンズを採用した
機種を発表するといううわさがあるにょ。
http://digicame-info.com/2011/01/24-100mm.html
これもまた非常に楽しみな機種にょ。
|
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板