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おちゃめくらぶ掲示板

500御茶目菜子:2011/01/16(日) 14:01:58
UIの重要性
12月のDAPのシェアにおいて再びウォークマンがiPodを抜いたにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1101/13/news082.html
昨年8月31日にも書いたように長年首位を維持してきたiPodは昨年の8月には首位から転落
したにょ。
これをもってiPodの人気低下が起きているとはいえないにょ。
それは例年9月に新製品が発表されるためその買い控えがあるからにょ。
実際新製品が発表された9月には再び首位に立ったからね。
このまままた翌年(つまり今年)の新製品発表間近まで首位をキープするのかと思って
いたら12月の段階でウォークマンに逆転されたというわけにょ。
今回のシェア逆転は8月のような新製品登場前の買い控えが原因ではないため事態は深刻な
ものといえるにょ。

では、なぜこのような事態になってしまったのかというとやはり一番の原因はiPod nanoの
失敗にあると考えているアナリストもいるけど私もそのように思うにょ。
それは昨年9月3日に書いたようにUIの大幅な変更によるものが大きいからにょ。
新型nanoは従来のnanoから筐体形状を一新し、UIもタッチパネルによる操作に変わった
からね。
タッチパネル自体は直感的操作が可能であるためそれ自体を否定はできないにょ。
しかし、それはDAPとして考えるならば懐疑的になってしまうにょ。

UIに関してはCESでもディスカッションが行われたにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1101/14/news059.html
一般的にPCはマウスとキーボードによるものがベストとされているけどそれはWindowsが
それを前提として作られているというだけであってそれがPCに最適というわけではない
からね。
Vistaからタブレット機能をOSに標準搭載し7ではマルチタッチに対応するということで
OS自体も変革が見られるけどそれでもまだアプリがマウスとキーボードを前提として作って
いるものが大半であるためマウス、キーボード無しのPCは使い勝手が良いとは言えない
ものにょ。
これはここで何度も書いているようにWindows PCのタブレット化(つまりSlate PC)を
本格的に普及させる面において最大の障害になっていると思われるにょ。

しかし、それはコンシューマゲーム機だと変わってくるにょ。
PCの場合は様々な需要を考えて作る必要があるからね。
特定の環境でのみ動作するアプリというのはほとんどないにょ。
それがコンシューマゲーム機では特定環境を前提として作られることは珍しくないにょ。
実際コンシューマゲーム機ではゲームによって異なるタイプのコントローラを使い分けて
いるにょ。
標準的なコントローラだけではなくギター形、太鼓形などのゲームに合わせて特殊形状の
コントローラが作れるというのは最初からターゲットが明確なコンシューマゲーム機
ならではのものにょ。(PC用ゲームでも特殊コントローラがないわけではないけど幅広い
需要に応えるためそれ専用で作られることはほぼあり得ない)
結局のところPC用ゲームにおいてWindowsの場合は故にキーボードとマウスという縛りから
逃れることはできないということにょ。

コンシューマゲーム機ではそんな縛りはないにょ。
それは専用機だからこそにょ。
そのためにプレステ33のPS MoveやXbox360のKinectは後から追加として出たオプション
とはいえ、これが本体に標準添付されるようになればそれが標準コントローラになるにょ。
初代プレステにおいて標準コントローラがアナログコントローラになった際には多くの
ゲームがアナログ対応になったようにMoveやKinectでの動作を前提としたゲームが
本格的に普及するということにもなるにょ。

ゲームの場合はそのゲーム内容によって最適なUIが異なるというのが上記のような専用機の
強みとなっているけど一般的に発売されている単一機能の機器の場合は最適なUIというのが
決まっているにょ。
カーナビにおいてマウスとキーボードでの使用を前提としたUIだったら運転しながら
使用することができないためそれが望ましいというわけではないにょ。
PCは様々な画面サイズ、解像度があり、コンテンツ閲覧ではなくコンテンツ作成を行う
という使い方もできるようにしなくてはならないためマウスやキーボードでの動作を
メインに考えているという話に過ぎないからね。

さて、それを踏まえてDAPに最適なUIを考えてみるにょ。
DAPに必要なものと言えば曲の再生、停止、早送り、巻き戻し、曲選択、音量調整にょ。
これらを使用頻度によって分類すれば下記のようになるのではないかと思われるにょ。

 ◎高頻度 ・・・ 再生・停止
 ◎中頻度 ・・・ 音量調整・早送り・巻き戻し
 ◎低頻度 ・・・ 曲選択

iPod shuffleはこの低頻度である「曲選択」の自由度をカットする(シャッフル再生
のみにする)ということで小型化と低価格化を実現したにょ。
頻度(重要度)の低いものを切り捨てて低価格化するというのは価格帯によって複数の
商品展開をする上では決して珍しいことではなくそういうユーザーの選択肢があるという
ことはメリットにも繋がると思われるにょ。

ハードウェアとしてボタンを実装しなくてもタッチパネルであればその機能に合わせて
自由に使えるというメリットはあるにょ。
libretto W100のような2画面搭載PCの場合は下画面が自由に使えるので好きな配列の
キーボードが選択できるからね。
しかし、ソフトウェアキーボードとハードウェアキーボードとの間には超えられない壁が
あるというのが分かると思うにょ。(VAIO UXのように本当におまけレベルのHWキーボード
搭載PCも中にはあるけど)
つまり、DAPのように使用するボタン数が少ないならばタッチパネルよりもハードウェアと
してボタンを実装した方が操作面において確実に有利になるということにょ。
これによってポケットに入れた状態でも操作が可能になるわけだしね。
しかし、新型nanoは昨年9月3日に書いたようにタッチパネル搭載によってボタンを搭載
しなくなったため画面を見ない限り操作ができなくなってしまったにょ。
曲選択においては液晶画面+タッチパネルは有利になるけど使用頻度の低い操作を快適に
するために使用頻度が高い操作の操作性がダウンしているといえるにょ。

確かにタッチパネルのUIはDAP向きではないといえるにょ。
しかし、DAPがメインではなく付加価値の方を全面に押し出したiPod touchのような機種
では話は変わるにょ。
ハードウェアでボタンを実装し、それによって操作を行うのが前提であれば自ずと
操作方法は限られてくるけどタッチパネルであれば画面にボタンを表示するもしくは
それをポインティングデバイス代わりに使用することで直感的に操作が可能にょ。
大画面での動作も使用することを考慮した場合(例えばデスクトップPC+大画面液晶モニタ
という組み合わせ等)にはタッチパネルは決して使いやすいものとは言えないけど
手に持って使うような小型機器の場合はタッチパネルがポインティング操作においては
最適だと思われるにょ。

新型nanoはUIにおいてはtouchと同等のものが採用されているにょ。
これは言い換えればtouchと共用する人には向いていると言えなくはないにょ。
昨年9月3日に書いたようにこれは恐らくそれを狙ったものだと思われるにょ。
実際に一番売れているのはtouchだしね。
そしてDAPの集計には含まれていないけどiPhoneもそれと同じであるためタッチUIで統一
した方が良いとアップル社も考えていると思われるにょ。
確かにUIが統一されるのは良いけど画面サイズを考慮しないと駄目にょ。
例えばPC用のWindowsと同一のUIのOSが4インチのスマートフォンに搭載されて使いやすい
ものになるとは思えないからね。
タッチパネルはある程度画面サイズが小さければメリットは大きいけど小さすぎる場合は
逆効果になるにょ。
それは指の大きさというものを考慮する必要があるからにょ。
昨年10月22日には7インチiPadは登場しないと書いたのだけどそれは指のサイズを考慮
すると7インチiPadでは現行のiPadと同一の操作性が得られないからにょ。

このnanoの本体形状の変化とUIの変化によって昨年9月17日にはiPodはウォークマンの
ライバルではなくなったということを書いたにょ。
touchのライバル的な製品はウォークマンには存在しないし、ウォークマンSのライバル的
存在だった従来nanoは新型nanoで大きく分かりライバル的存在ではなくなったからね。
touchもnanoも「DAPメイン」として使うならばUIに優れているとはいえずDAPを欲している
ユーザーとしてはアップルブランドに興味がなければ選択肢から外れることになったにょ。
その分、touchやiPhoneはアプリによるビジネスモデルが有用に働いているためこれが
駄目というわけではないけどnanoの場合はUIの変更は成功とはいえずDAPにおけるUIの
重要性を考慮していなかったのが敗北の原因だと思われるにょ。




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