したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

おちゃめくらぶ掲示板

499御茶目菜子:2011/01/15(土) 13:54:30
萌えない理由
神戸新聞が少し変わった求人募集の方法をしているにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1101/14/news049.html
例として用意されている女の子のキャラが「萌えない理由」を3つ挙げるというものにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/koube0.jpg
さて、ここで難しいのは「萌え」とは何かということにょ。
その語源には諸説あるけど要するにアニメ、漫画、ゲームなどのキャラクタに対して
好意的な感情を示すことというのが萌えの簡単な定義となるにょ。(恋愛感情と似た感情
といえる)
何に対してそのような感情を抱くかというのは当然ながら人それぞれにょ(笑)
それならこの問題には解答がないのかというとそうとも言い切れないにょ。
それは「萌えるか否か」というのは人それぞれとはいえ萌えるための条件というのは
ある程度具体的に述べることができるからにょ。

では、萌えるための条件とは一体何なのかということをまずは書いていくことにするにょ。
まずは大きく考えると下記の4つがあると思うにょ。

 (1)外見
 (2)声
 (3)設定
 (4)時間経過

(1)やはり「萌え」といえば真っ先に出てくるのがこの外見にょ。
要するに容姿が自分好みかということにょ。
これは具体的には顔の造形、髪型(髪色)、身長、体型、服装などを示しているにょ。
どんな顔の造形が萌えるかなんてそれこそ口で説明するのは難しいけど一般的に「美人」と
呼ばれる人は多くの人にとって美人と感じられるように多くの人が萌えるという造形が
存在するのは確かにょ。
それは「幼い顔立ち」にょ。

 幼い顔→可愛い顔→萌え、となるわけにょ。

では、それはどんなものかというと一般的には目が大きくやや丸顔で目を境目として
顔の上側が下側より広い顔となるにょ。(成長によって顔の下側が伸びていくので漫画
などでも幼いキャラを表現する場合には目は中心よりも下の方に描くのが基本となって
いる)
あと幼さを出すには見た目が低身長(低頭身)というのも条件になるにょ。
もっともこれは多くの人が「萌える可能性がある」というだけであって、「萌えは人
それぞれ」というのが前提条件にあるにょ。

あと、この外見にはしぐさや動作という動き要素も含まれるにょ。
特定のしぐさやドジに萌えるとか様々なものが萌え要素にはあるにょ。

(2)これは一般的には音声の入ったアニメなどでのみ有用なものにょ。
これには「声質」だけではなく「しゃべり方」も含まれているにょ。
では、漫画は無関係かというとそういうわけではないにょ。
実際に漫画を読む場合は特定の声優などをイメージして読む人が多いからね。
キャラの性格やセリフなどによって誰をイメージするかというのが人によって固定され
漫画を読むという行為は脳内では特定の声優による音読を同時に行っていることに
なるにょ。

この辺はアニメ、漫画に不慣れだと単にセリフを読むだけの行為となるためある程度の
経験がないと難しいかもしれないにょ。
ある程度慣れている人は無意識のうちにこういうことを行っているためドラマCD化や
アニメ化の際にはその脳内での声優との差が大きい場合には「声が合ってない」という
評価を下してしまうにょ。
もっとも、これはある程度慣れてくれば脳内声優もその声優の声に変わることがあるため
脳内声優は絶対的(普遍的)なものとは限らないにょ。

(3)設定というのはそのキャラがどんなキャラであるかということを客観的に示す重要な
ものとなるにょ。
同じ外見、声であってもこの設定1つで「萌え力(?)」がアップすることもあるし、ダウン
することもあるからね。
設定には人間関係を示すものがまずは挙げられるにょ。
具体的には「妹」とか「幼なじみ」とかがあるにょ。
また特定の職業(教師、看護婦など)に萌えるという場合もあるため設定というのは
かなり重要になってくるにょ。

もちろん、年齢や性別というのも萌え要素の1つにょ。
見た目が女の子でも実は男の子であるといういわゆる「男の娘(おとこのこ)」も最近
増えているからね。
これは、可愛い男の子が「女の子の服を着ている」という外見的な萌えだけではなく
このような設定によるものが大きいにょ。
「年齢(とし)なんて飾りです。偉い人には分からんのです。」というのは一応は
建前上の持論だけどやはり年齢というのは大きいにょ。
年齢によって後述のような「ギャップ萌え」も発生するわけだしね。

(4)物語上においてどのように行動したかという積み重ね(つまり時間経過)によって
キャラに感情移入することによって萌えるというものにょ。(感情移入できないキャラ
だと萌えにくいということ)
古くは「ツンデレ」はこの物語上での変化(つまり親密度が低いときはツンツンして
いて親密度が上がるとデレに変わる)に含まれていたのだけど昨今はツンデレの定義も
かなり拡大化され「ギャップ萌え」の1つとなってきているにょ。(普段は見せない
意外な一面を見せることで萌えるというもの)
普段はツンツンだけど時よりデレ要素を見せるという普段とのギャップがツンデレを
多くの人が支持した理由だと思われるにょ。(つまりそういう描写はなくてもそういう
設定ならばツンデレとなってしまう)
「あなたのために○○したんじゃないんだからね!」というようなセリフはもはや
ツンデレのテンプレと化しているにょ。

「ツンデレ」だけではなく「クーデレ」(普段はクール)などの派生語も生まれており
そこに共通するのはギャップというだけではなく「デレ」の要素だと思われるにょ。
このデレによって「萌え力」がアップされるのは間違いないにょ。
簡単に実現するには頬を赤く染めてしまえばそれだけで3倍(当社比)アップするという
わけにょ。

以上たくさんの萌え要素が出てきたけどこれらの具体的なもの(ツンデレなど)は
「萌え属性」と呼ばれているにょ。
萌え属性は萌えの記号化ともいえるにょ。
つまり、そのキャラに萌えるか否かは人それぞれにある萌え属性に働きかけるか否か
ということになるわけにょ。
同じツンデレでも自分にとってより好みとなるツンデレの方がより萌え力がアップする
わけであり、「当てはまる属性数=そのキャラの萌え力」というわけではないにょ。
それこそが萌えの数値化(客観的な比較)が難しい点にょ。

また(1)では「幼い顔立ち」が萌える可能性が高いと書いたけど実際には目の大きさは
一定のラインを超えてしまうとマイナス要素になりかねないにょ。
幼いのが良いといってもそれなら赤ちゃんが萌えるのかというとこれはまた別問題にょ。
萌えられるかどうかというのは個人の属性だけではなく過去の経験によるものが大きい
ため難しいにょ。
普段、目の大きな少女漫画のようなキャラに見慣れてなければ目が大きいというのが
萌え要素にはならないわけだしね。
つまり、「萌え」というのは自分の中での線引きが非常に重要となるにょ。
自分に理解できないものは「萌え」と認識することができないというわけにょ。
より多くのキャラに萌えるためにはより様々なキャラに接して行かないと難しいという
わけにょ。
ある程度経験を積めばどんなキャラでも萌えられるし人間の形態をしていないような
キャラでも萌えることは可能にょ。

さて、大ざっぱに「萌え」に関して考えてきたけどいよいよ例題について考えることに
するにょ。
例として用意されたキャラがなぜ萌えないのか・・・?
(2)〜(4)はセリフや文字のない1枚絵では実現が難しいため(1)の外見のみで考える
必要があるにょ。
例のキャラは目が大きいから萌える・・・と考えられるけど逆に言えば大きすぎて萌え
ないという人が出てきそうなレベルにょ。
しかし、それだけの問題ではないにょ。

実はこの例のキャラは体を見る限りは煽り(上からの見下ろし)なのだけど顔のパーツ
配置は俯瞰(下からの見上げ)になっているにょ。
それが一番良く分かるのは鼻の位置にょ。
本来人間の顔というのはまっすぐ正面から見た場合には鼻の付け根(上の部分)が目の
位置になるにょ。
当然ながら鼻の頂点は目よりも下に来ることになるにょ。
鼻の位置が目の下の部分より上に来るのは煽りの場合のみにょ。
目の位置も俯瞰になるように調整したのが下記のものにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/koube1.jpg

キャラに萌えるためにはキャラに対する違和感をまずは取り除く必要があるわけにょ。
本当は顔の輪郭や体の造りも修正したいところだけどまずは重要なのは顔の造りなので
それは保留するにょ。

次に問題(というか、実際は上記よりもこちらの方が重要)なのは「キャラの感情が
伝わらない」ということにょ。
言い換えればこれがどんなキャラであり、どんなことを考えているのか分からないという
ことにょ。
無表情なのが魅力というキャラも確かにいることはいるけどそれは無表情であることが
分かるようにしなければ意味がないにょ。
漫画やアニメのように複数の絵があるならばそれで判断は可能だけど1枚絵で感情を
伝えるためにはそれ相応の工夫が必要になるにょ。
これは全体が青系統であるということもこのキャラがどんなキャラなのかを見る人に
伝えるのに失敗しているにょ。

色を変えるよりも表情を変えるのが最も効果的にょ。
「目は口ほどにものを言う」とことわざにもあるように目は顔の中でも最も重要な
パーツとなっているにょ。
私自身も絵を描く際には目を最も気を付けて描いているにょ。
上記で指摘したように目のサイズ面は微妙ではあるけどここではそれよりも重要な
ポイントについて書いてみるにょ。
具体的には目の焦点が合っておらず、黒目がないし、ハイライトも不十分にょ。

これがうつろな表情を記したものというならば分からなくはないけど恐らくそうではない
ためこのキャラに感情を与えることから始めないといけないにょ。
目に白目、黒目(というか青だけど)を入れ、主張しすぎの鼻を消し、そして頬を赤く
染めて3倍の萌え力にしてみたのが下記のものにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/koube2.jpg

青系統で統一されているこのキャラだけど青だけだと逆に青が目立たなくなるにょ。
これは服を部分的に色を変えたりなどの工夫で印象はかなり変わるけど頬を赤くするたけ
でも大きく印象が変わるということが分かると思うにょ。(全体的に赤系統、ピンク系統
だと頬を赤く染めてもそれほどイメージは大きく変わらない)
これ以上変えるならば輪郭線を書き直したり、新たな設定を用意するなどの大きな変化が
必要になるにょ。

最後に「萌えない」という一番の原因を書いてみるとそれは設問自体の問題にょ。
ある程度の経験者ならば何でも萌えに変換できる能力を持っているけど設問で萌えない
理由と聞かれているため「萌えない」ということを前提に考えてしまうからね。
脳内補完における萌え力アップこそ最大の萌え要因なのにそれをカットしてしまっている
時点で詰んでいるにょ。(自分で絵を描いた際に下書きの段階で上手く描けたと思っても
ペン入れをしたり色を塗ったらそうでもないと感じるのは良くあるけどそれは下書きは
鉛筆によって引かれた何重にもなっている線のうちベストなものが脳内補完によって
描かれているためそう見えるだけ)
上記(3)において設定だけで萌えるのもその脳内補完による影響が大きいにょ。

というわけで、例のキャラが「萌えない」理由について重要度が高いものから3つ挙げると
なると下記のようになるにょ。

 ◎「萌えない」という前提で考えているため
 ◎キャラの感情が分からない
 ◎パーツ配置(特に鼻)がおかしい

「萌えるか否か」ということと「上手いか下手か」というのは直接的な関係はないにょ。
絵が上手くても萌えるとは限らないわけだし、下手な絵でも萌えられる場合は多いにょ。
ストーリーのあるアニメ、漫画、ゲームでは物語上で発生する萌えによって克服される
ことは多いにょ。
同人ソフトの東方シリーズ、ひぐらしシリーズも絵自体は決して上手い方ではなかった
けれどゲームの魅力によって萌え力がアップしたからね。
したがって、「萌え」というのはキャラの見せ方(魅せ方)の問題が非常に大きいという
わけにょ。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板