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おちゃめくらぶ掲示板
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OakTrailはどこへ向かう?
CESにてOakTrail搭載PCが展示されたにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1101/14/news011.html
OakTrailは現在のAtom Z+US15Wの後継となるプラットフォームにょ。
Atom Zはネットブック用に使われているAtom Nと比べてアイドル時の消費電力が抑えられて
いるために長時間駆動が可能になっているけどOakTrailに使用されているCPUコアは現行の
AtomZ(Silverthorne)と比べてさらに抑えられているみたいだからね。
しかも、現在はチップセットのUS15Wが130nmプロセスであるため消費電力が大きく消費
電力の割りに性能が低いためAeroを満足に動作させる性能もないにょ。
それがOakTrailではCPUに内蔵することでCPUと同じく45nmプロセスとなりGPUの消費電力と
性能アップの両方が行われる見込みとなっているにょ。
省電力化が進むだけではなく従来はCPUとチップセット(というかコントローハブ)の2つの
パッケージに分かれていたものが1つに統合されることにより搭載機器の小型化が容易に
なるというメリットがあるにょ。
さて、このOakTrailだけどやはり個人的にはmbookのようなポケットサイズのクラムシェル
型のPCに期待をかけているにょ。
廃熱とバッテリの問題さえ何とかなればリナザウ並のサイズのWindows PCを作ることさえ
可能になるからね。
mbookでバッテリを半減すれば重量が300g以下に収まるわけだし例えばシステム全体で
3割の消費電力低減が可能ならばその重量で4時間程度の駆動も可能になるにょ。
そういうわけでVilivだと当然気になるのはN5の後継機種だけど今回展示があったのは
タブレット端末(Slate PC)だけにょ。
タブレット端末は確かに昨今注目を集めているとはいえ、ポケットサイズのPCが発表され
ないのは需要が小さいためだと思われるにょ。
小さい端末に何を求めているかということが重要になってくるのだけどノートPCをその
まま縮小したようなものは求められてはいないだろうからね。
小さくするとキーボードがどうしても打ち辛くなってしまうからにょ。
これがスマートフォンであればケータイとして許容できるサイズというのがある程度
決まっている関係上キーボードが小さくなるのはやむを得ないけどPCにおいて無理に小さな
キーボードを搭載する必要性を感じてる人は極めて少ないと思われるにょ。
PCとして作業をするならばもLet'snote Rシリーズくらいがミニマムサイズだろうからね。
Rシリーズでもキーピッチが狭くてやや辛いと感じる人はいるくらいにょ。
そうなるとキーボードは捨ててタブレット化するのは当然の流れに見えてくるにょ。
これは少ない需要でも作ってくれるメーカーに期待するしかないにょ。
個人的にはWindows PCのタブレット化に関しては懐疑的にょ。
それは何度も書いたようにWindows PCそのものがタッチパネルを前提として作られた
OSではないからにょ。
それ故にアプリもタッチパネルを前提としたものはほとんど存在しないにょ。(これが
業務用にタブレットPCを使っている場合でその業務に合わせたアプリ、つまりタブレット
PCを前提としたアプリが導入されているならば全く話が変わってくる)
そのため1月9日に書いたようにARM系のCPUでPC用のWindowsがサポートされてもメリットは
ほとんどないというわけにょ。
Windowsというのはその豊富なハード・ソフト資産があるからこそ意味があるわけであって
ARMがWindowsに対応したところですべてのアプリにおいてARM用のバイナリが用意される
なんてことは絶対にないわけであって当分の間は資産に乏しく使いにくいOSが搭載された
だけの端末に成り下がってしまうからね。
そんな中途半端な端末よりはAndroid OSを搭載のタブレット端末の方がマシにょ。
これに関しては将来x86の需要が落ちてARMがPCにおいて主流になり当たり前のようにARM版
Windows用ソフトが入手できるようになれば変わってくるにょ。
x86がPCにおいていつまでも主流であり続ける保障はどこにもないわけだからね。
そういう意味ではWindowsでARMをサポートするというのはWindowsのシェア拡大だけでは
なくて将来を考慮した保険的な役割もあるかもしれないにょ。
とはいうもののそれは仮に起きたとしても遠い将来の話(少なくとも10年以上先の話)だと
思うにょ。(むしろPCがx86で無くなるよりはタブレット端末がPCの需要を上回るという
可能性の方が大きいと思う)
さて、次世代WindowsはARM版、x86版の2種類用意されるということだけど実際にはx86にも
32bit版と64bit版の2種類があるにょ。(アプリだけでなくドライバも別々に用意しないと
いけない)
Vista以降徐々に64bit版の割合が増えておりWindows7では現時点では出荷されている機種の
過半数に64bit版がインストールされているみたいにょ。
この分で行くと次世代Windowsはネットブックのようなものを除き64bit版が主流になるのは
ほぼ間違いないにょ。
実際に使用されている台数では当面の間は32bit版を搭載したPCの方が多い(というか
大多数が32bit版であるWinXPが現時点ではまだ過半数を占める)だろうけどそれが64bit版
主流になってくればソフトベンダーも64bit版を中心に作ると思われるにょ。
そう言ったときに32bit版だけではなくARM版のWindowsが存在するのは足かせとなるにょ。
サポート環境が増えるとそれは価格に影響してしまいかねないためユーザーにとっては
「選択肢が広がる」のはメリットとは言い難いにょ。(かといってアプリによってx86のみ
対応とかARMのみ対応とかになってしまうとさらに厄介)
タブレット端末は手に持って使うためにサイズ、重量がネットブック以上に重要となり
省電力なプラットフォームの方が有利なのは間違いないにょ。
OakTrailによって従来のAtom搭載端末よりも軽量もしくは長時間駆動可能な端末を作る
ことが可能になるにょ。
しかし、それはタブレット端末全体からするとあくまでx86CPU搭載の中では軽量という
だけに過ぎないにょ。
ARM搭載機であればOakTrail搭載機と同じバッテリ駆動時間の端末であってもより軽量に
することが可能だからね。
とはいえ、その差はどんどん縮まりつつあるにょ。
たとえAtomが進化してもARMも進化するため同じ性能であればARMの方が半分の消費電力で
済むと考えた場合にはAtomならばバッテリが200g必要な場合にはARMは100gで済むことを
意味するにょ。
CPUの進化だけではなくバッテリの進化を加味してAtomが100gで済むようになってもARMなら
50g・・・Atomが50gで済むようになってもARMなら25gというようにx86デコーダを搭載する
以上はAtomとARMでは超えられない差はあるけど現実的にはその差は徐々に縮まって
いるにょ。(CPUの省電力化がここまで進むかは微妙だけど徐々にこんな感じになっていく
のは間違いない)
そして、タブレット端末はある程度のサイズがないとスマートフォンと棲み分けができない
ため筐体の重量は一定以下にはできない(サイズによって軽量化には限界がある)わけだし
液晶画面の消費電力もバカにならないためARM搭載端末の重量面における絶対的なアドバン
テージは徐々に薄れていくにょ。(ARMは各ベンダーがSoCによって必要な機能のみを搭載
することが可能というアドバンテージもあるけどWindowsでの動作をサポートするような
ハイエンドな端末ではそれは絶対的なアドバンテージにはならない)
つまり、タブレット端末のみで考えると将来面を考えてもARM版Windowsを出す意味は
ないと言えるにょ。(スマートフォンなどのさらに小型の端末は小さなメリットがより
大きくなるため意味はあるけど今度はスマートフォンにフルWindowsを搭載する意味がある
のかを考える必要が出てくる)
MSがやらなければならないことはARMに対応させることではなくタブレット端末に搭載して
使いやすいOSにするということであり、タブレット用に関しては積極的に普及させるための
支援を惜しまないということだと思うにょ。
しかし、そうせずにARM版Windowsを提供することを発表したのはIntelという一社の力に
依存することを避けた(AMDも新CPUでAtom並の省電力を実現しているけどあくまでAtom N
程度でありAtom Zと競えるレベルではない)ということだと思われるにょ。
ただ、これによってOakTrail、そしてさらなる次世代Atomは行き場を失いつつあるにょ。
(実用レベルかは別として)「より小型、軽量でWindowsが動作する端末」ならばAtomに
拘る必要はなくなったわけだからね。
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