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おちゃめくらぶ掲示板
新しくPCを買うならばSandyBridgeに限る
Intelの新世代CPU「SandyBridge」のレビューがついに公開されたにょ。
正式発表は明後日のCESで行われる予定となっているけどそれを前にベンチが解禁されると
いう形になったにょ。
コードネーム「SandyBridge」はデスクトップPC用の「SugarBay」とノートPC用のHuron
River」が用意されているけどそれぞれベンチマークテストが行われているので両方を
見ていくことにするにょ。
SandyBridgeに関しては9月15日にも書いているようなメリットがあるけどそれがどの程度の
ものなのかは今回のレビューで明らかになったにょ。
まずはデスクトップPC用SandyBridge(SugarBay)の方を見てみるにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/tawada/20110103_417994.html
今回のレビュー用に用意されたCPUはCore i7 2600K(3.4GHz、4コア8スレッド)とCore i5
2500K(3.3GHz、4コア4スレッド)にょ。
i7 2600Kの方は317ドル、i5 2500Kの方は216ドルとなっているので恐らく日本では3万円
程度、2万円程度の価格になるのではないかと思われるにょ。
語尾に「K」がついているのはCPU倍率フリーを示し、OCが可能であるということにょ。
SandyBridgeに対応したIntel 6シリーズのマザーボードはシステムが1つのクロックで
制御されているためOCがしにくい(従来だとCPUを制御しているクロックとシステムバスを
制御しているクロックが別に存在していたのでCPUを制御するクロックだけ上げればOCが
出来ていた)というわけでOCを前提に考えている人はこの「K」付きモデルを買うことに
なると思うにょ。(厳密にいえばターボブーストにおける倍率がフリーになるという
だけのものであり、基本クロックを変えられるわけではない)
「K付き」は「K無し」と比べて価格が高価になっているにょ。
「i7 2600K」と「i7 2600」では317ドルと294ドルであるため23ドル差だし、「i5 2500K」
と「i5 2500」では216ドルと205ドルで11ドル差となっているにょ。
ちなみに「K付き」「K無し」で同じモデルナンバーだとCPUのクロック等は同じであり
OCのしやすさ(倍率ロックフリー)だけの違いというわけでもなく内蔵GPUも異なるにょ。
「K付き」はIntel HD Graphics 3000なのに対して「K無し」はIntel HD Graphics 2000と
なっているからね。
そのGPUの差はEU数が3000の方が12、2000の方が6という感じで差別化されているにょ。
「OCモデルを買う人が内蔵GPUを使うのか?」という疑問もあるけど価格差の分だけ
差別化をされているというわけにょ。
では、実際にベンチ結果を見てみるにょ。
比較用として用意されているのはCore i7 875K(2.93GHz、4コア8スレッド)、Core i5
750(2.66GHz、4コア4スレッド)にょ。
価格帯がほぼ同じものが用意されているというわけにょ。
◎Sandra 2011b
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/417/994/html/graph01.gif.html
i7-2600K i5-2500K i7-875K i5-750
Dhrystone iSSE4.2/ALU 118.29 83.00 94.30 69.73
Whetstone iSSE3 80.54 48.84 61.46 32.55
Int iSSE4.1/iSSE2 201.50 158.12 174.37 125.38
Float iSSE2 153.00 108.00 129.80 94.00
Double iSSE2 83.59 58.60 70.40 47.76
Sandraは基本演算能力を比較するのに適したベンチだけどこれをみるとSandyBridgeは
大きく性能が向上していることが分かるにょ。
ただ、Sandraの場合はHD BenchやCrystalMarkのCPUスコアのようにコア数、スレッド数
(HTTの有無)によってスコアが大きく変わるためこの結果だけを見てi7(HTT有り)と
i5(HTT無し)と数値分の性能差があるとは言い難いにょ。
したがって、i7-2600Kとi7-875Kは両者とも4コア8スレッドということでこの数値分の
性能向上はあると見て間違いないのだけどこれをもってSandyBridgeのコアが優秀という
わけではないにょ。
というのもこれは動作クロックによる影響が大きいからにょ。
Sandraの結果を1GHz当たりで計算した場合は下記のようになるにょ。
◎Sandra 2011b i7-2600K i5-2500K i7-875K i5-750
Dhrystone iSSE4.2/ALU 34.79 25.15 32.18 26.20
Whetstone iSSE3 23.69 14.80 20.98 12.24
Int iSSE4.1/iSSE2 59.26 47.92 59.51 47.14
Float iSSE2 45.00 32.73 44.30 35.34
Double iSSE2 29.59 17.76 24.03 17.95
i7-2600Kとi7-875K(もしくはi5-2500Kとi5-750K)を比較してみると項目ごとに勝ったり
負けたりという感じでSandyBridgeの方が有為的な性能向上があるとは言い難いもの
(ベンチの測定誤差程度の差しかない)となっているにょ。
そのためCPUコアの基本演算性能に関してはSandyBridge(SugarBay)は従来のもの
(Lynnfield)とあまり変わらないと言っても良さそうにょ。
ただし、同価格帯でクロックが向上しているということを考えると十分性能アップに
なっていると言ってもいいにょ。
さらに、SandyBridgeには新しく実装されたAVX命令があるにょ。
これはMMXやSSEと同じくアプリ側の対応が必要ではあるものの対応したアプリでは大きく
性能を向上させることが可能になるにょ。
◎Sandra 2011b Multi-Media Benchmark
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/417/994/html/graph06.gif.html
i7-2600K i7-2600K i5-2500K i5-2500K
AVX有効 AVX無効 ??AVX有効 AVX無効
Multi-Media Int 210.88 201.68 5%up 166.00 158.13 5%up
Multi-Media Float 287.71 153.21 88%up 205.14 108.00 90%up
Multi-Media Double 163.38 83.58 95%up 115.59 58.57 97%up
このように単純計算を行うものに関してはAVXに対応することで浮動小数点演算に関しては
2倍近い速度向上が得られるにょ。
実際のアプリにおいてここまでの速度向上は期待できないけどマルチメディア系でSSEを
駆使しているものがAVXに対応することでクロック差以上の恩恵を得られるのは間違い
ないにょ。
では、次にCPUに内蔵のGPU性能を見ていくにょ。
i7-2600K、i5-2500K(両者ともにIntel HD Graphics 3000内蔵)との比較用に用意された
ものはi5-661(Intel HD Graphics内蔵)とGeForce GT430にょ。
GT430はCUDAコア96基となるデスクトップPCの最新ローエンドモデルにょ。
i7-2600K i5-2500K i5-661 GF GT430
◎3DMark06(XGA)
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/417/994/html/graph27.gif.html
SM2.0 1888 1620 778 3994
SM3.0 2373 2012 902 3791
◎3DMark Vantage(Performance、XGA)
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/417/994/html/graph26.gif.html
2590 2054 601 5565
旧世代ミドルクラスに迫る性能を持つ最新ローエンドGPUであるGT430と比較したらさすがに
全く勝ち目がないとはいえ、同じIntelの内蔵GPU同士で比較するならば旧世代のものと
比べて2〜4倍程度に性能が向上していることが分かると思うにょ。(ただし、DirectX10.1
までの対応となっており、内蔵GPUがDirectX11に対応するのは次世代のIvyBridgeの予定)
もちろんIntelの場合はベンチが良くてもCPUエミュレーションに頼っている部分が多いため
ゲームではふるわないということも少なくないけどそれでも実ゲームベンチを見る限りでは
2倍程度の性能向上になっているにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/417/994/html/graph28.gif.html
ただ、やはり「従来比で性能が向上している」といってもやはり絶対性能が低いという
のは否めないためゲーム目的で内蔵GPUは過信はできないにょ。(軽いネットゲー程度で
あれば何ら問題はないけど)
このGPUのウリとなるのはHWによる動画のエンコーダ、デコーダを内蔵しているという
ことにょ。
デコーダに関しては昨今のGPUでは当たり前のように搭載しているのだけどエンコーダに
関してはGPGPU化が進んでいるためあまり積極搭載はされていないにょ。
ではそのエンコーダの性能を見てみることにするにょ。
◎TMPGEnc Video Mastering Works 5
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/417/994/html/graph34.gif.html
i7-2600K i5-2500K GF GT430
SW処理(x264) 12.71 10.41 12.83
HW処理(Intel Media SDK/CUDA) 28.44 26.28 26.92
この結果だけを見るとIntel HD Graphics 3000に内蔵のエンコーダはCUDAコア96基を
搭載のGT430と同レベルの性能がありそうにょ。
SW処理と比べると2倍以上の速度であるためこの速度をSWによって実現するためには8コア
16スレッドの4GHzクラスのCPUが必要であるため優位性は非常に高いといえそうにょ。
さて、やはり気になるのは消費電力だけどここまで性能が向上しているにも関わらず
消費電力は下がっているにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/417/994/html/graph35.gif.html
内蔵のGPUコアをフル活用した場合は上がっているとはいえ、CPUクロックが大幅向上
しているということを考えるといかにSandyBridgeが低消費電力かということが分かるにょ。
これは従来の4コアCPUであるLynnfieldが45nmプロセスなのに対してSandyBridgeが32nm
プロセスというのが大きいにょ。
すでに登場していた32nmプロセスのCPU(コードネーム:Clarkdale、モバイル用は
Arrandale)は2コアだったけどこれはGPU(ノースブリッジ)がCPUとは別ダイであり
こちらが45nmプロセスだったためにょ。
SandyBridgeでは32nmプロセスになると同時にCPUコアとノースブリッジ(GPUコア)が
1つのダイに統合することで廉価にGPU内蔵4コアCPUを作ることが可能になったにょ。
これによって、デスクトップPCにおいては2コアから4コアへと主流が移り変わっていく
のは時間の問題だと思われるにょ。
SandyBridgeは低消費電力、AVX命令搭載、GPU性能向上が大きなポイントとなっている
わけだけど次はノートPC用のSandyBridge(HuronRiver)を見ていくにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20110103_417996.html
ノートPC用のSandyBridgeがデスクトップPC用のSandyBridgeと異なる点はデスクトップPC
用が内蔵GPUは「K付き」モデルのみIntel HD Graphics 3000だったのに対してノートPC用は
全モデルがIntel HD Graphics 3000となっている点にょ。
ダイサイズの問題だろうからノートPCは2コアが主流かつデスクトップPC用よりも高価格と
いうのが影響していると思われるにょ。
無理にGPU性能を向上させても消費電力が上がってしまえば意味がないと考えられるけど
GPUをCPUと同じダイに統合することで消費電力の低減をしているだけではなく通常時は
低クロックで動作し、CPUと同じくターボブースト機能がGPUに備わっているため必要時
のみ消費電力が大きくなるので全く問題ないにょ。
従来はクアッドコアにおいては内蔵GPUモデルが無かった(4コアのClarksfieldはデスク
トップPC用のLynnfieldと同じく45nmプロセスでGPUは内蔵されなかった)ということで
SandyBridgeは32nmで低消費電力化の影響でクアッドコアCPUをノートPCに搭載しやすく
なっただけではなく価格低下にも影響しているにょ。(それでも消費電力がまだ大きい
ためノートPCではクアッドコアが主流になるのはさらにもう一段階製造プロセスが
進まないと難しいと思われる)
基本的に単体GPUを後付け出来ないノートPCにおいてはやはりGPU性能の底上げは大きな
意味を持つにょ。
そして、HWエンコーダ搭載でそれに対応したアプリにおいては大きな性能向上が望める
ために単体GPUの搭載はゲーム目的でない限りは不要といっても過言ではなくなったにょ。
さて、SandyBridgeの性能を見てきたわけだけどやはり価格は維持で大幅な性能向上が
ある(ただし、AVXはアプリ側の対応が必要)というわけで、現行(SandyBridgeが
発売以降は旧世代)のPCを買うというのはよほど価格面でのアドバンテージがない
限りはあまりおすすめはできないような感じにょ。
したがって、処分価格で大幅に安くなっているのならば買う価値はあるけどそうではなく
今すぐ新しいPCが必要というわけでもなければSandyBridge一択といえそうにょ。
あとはAMDの動向次第だけどこちらは新しい情報がないため何とも言えないにょ。
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