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おちゃめくらぶ掲示板
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都条例とコミケ
いよいよ今日から大晦日までの3日間、東京ビッグサイトにて冬コミが開催にょ。
コミックマーケットは今更説明するまでもないけど(有)コミケットが主催する同人の
即売イベントで年に2回開催されているにょ。
1日11000サークル、3日で33000サークルが出展し来場者数は3日で50万人に達するという
国内最大級のイベントにょ。
通常「コミケ」というとこのコミックマーケットのことを示すにょ。
さて、やはり気になるのは改正したばかりの東京都の青少年育成条例の影響にょ。
条例の施行は7月1日(制作、発行側は4月1日)ということで今回の冬コミは特に影響は
ないにょ。
しかし、来年8月に開催されるコミケは条例施行後ということでやはりその影響が懸念
されるにょ。
では、どのような影響があるかというと下記の2つにょ。
(1)販売規制(第9条)
(2)発行規制(第7条)
(1)同人は「販売」ではなく「頒布」という形をとっているにょ。
これは、各サークルは販売業者ではないことを意味するにょ。
したがって、販売規制はない・・・と思うのだけど問題は(有)コミケットにょ。
参加しているサークルはただ頒布しているだけの個人なのに対してコミケットはれっきと
した法人であるため罰則を受ける可能性は十分にあるにょ。
これは各サークルが18禁と全年齢をちゃんと売場を分けて18禁のものに関しては確実に
18歳以上の人に頒布しているならば問題ないにょ。
ただし、大手サークルになると1000人単位の行列ができるためすべて年齢確認を行うと
いうことはかなり困難になるにょ。
それに加えて都条例の「一般向けの基準がおかしい」というのが厄介にょ。
あの条文を完全に解釈し、「一般向け=全年齢向け」として全く問題がないレベルのものを
作る必要があるにょ。
グレーゾーンくらいと感じたら18禁にすれば良いけど今度は年齢確認の義務が発生するにょ。
これらの義務を怠った場合は責任がコミケットの準備会側になるため夏コミからは基準が
厳しくなりそうにょ。
全年齢オンリーにするか18歳未満入場お断りにすれば年齢確認の必要性はなくなるけど
どちらも難しいと思われるにょ。
東京以外で開催すれば良いのだけど問題は場所がないということにょ。
コミケは国内最大の展示施設である東京ビッグサイトを全館使うという国内最大級の
イベントであるためそれ以外で開催するのは困難にょ。
若干規模を縮小して千葉の幕張メッセで開催するという方法もあるけど昔コミケは幕張
メッセでの開催を断られそして晴海で開催し、現在の東京ビッグサイトで開催という経緯
であるため幕張での開催は難しそうにょ。
その次の候補となるとさいたまスーパーアリーナだけど幕張メッセよりもさらに会場が
小さいため大幅な規模縮小(もしくは開催期間の延長)を行う必要があるにょ。
コミケではなく同人ショップにおける委託販売同人誌の場合は販売を業としているため
都内のショップは完全に都条例に抵触するにょ。
そのため18禁と全年齢の完全な区分陳列が要求されるし、18歳未満に18禁同人誌を販売
してはならないし、都条例の基準を超える一般向け同人誌は18禁コーナーで売る必要が
あるにょ。
(2)次は発行の規制にょ。
同人誌をイベントでの頒布、ショップ委託をする前に印刷所で印刷してもらうことになる
けれど都内の印刷所の場合は当然ながら都条例にしたがう必要があるにょ。
ただ、問題は(1)で発生した問題は(2)にも響いてくるということにょ。
つまり、変な(ちょっとでもHなシーンがある)同人誌は印刷して貰えない恐れがあるにょ。
まぁそれは都内の印刷所だけの話だから都外で行えばよいためこれはそれほど大きな
影響はないと思うけど都内在住の人は「いつも使っている印刷所で刷ってもらえなくなる」
可能性があるということは考えておいた方がいいかもしれないにょ。(すでに漫画家には
萎縮の影響が出ており印刷所にも萎縮の影響が出るのは確実と思われる)
というわけで、都条例が施行された場合、コミケ、同人への影響はやはり少なくないと
思われるにょ。
「同人は『頒布』であり『販売ではない』」という考え(つまり、販売を業としていない
という認識)がある限り印刷以外の面においてサークルには直接被害はないけどコミケを
運営しているコミケットには影響があるので上記のような注意が必要にょ。
一般向けと18禁向けの境目は都条例の基準自体がおかしいので置いておくとしても18禁の
ものはしっかり年齢確認をして欲しいにょ。
万一18歳未満の人でそういう同人誌を入手できた人はコミケ存続のためにもそれを堂々と
人に見せたりしないように気を付けて欲しいにょ。
「18歳未満に18禁同人誌を普通に頒布している(売っている)」というなんていう変な
誤解を生まないようにマスコミなどに年齢や購入同人誌を聞かれても答える義務がある
わけではないので答えないようにするのが賢明にょ。
今回の都条例改正の際にマスコミがいかに大変なミスリード(改正によって一般向けの
過激ではない漫画を内容で規制されるのに過激なものが規制されると言ったり、一般
向けでギリギリ規制対象外となっていた過激なものはごく一部なのにそれが普通に販売
されているというめちゃくちゃぶりを行っていた)をしていたかということを考えると
たとえ1件でもそのようなケースが存在していると分かればそれが普通に行われている
(年齢確認を全くせずに売っている)というミスリードされた報道がされるのはほぼ確実
だからね。
今回の冬コミは施行前とはいえ、夏コミの開催に影響が出てしまうにょ。
さて、アニメ、漫画関係のイベントは都条例施行によって都内でやるのはどんどん難しく
なってくるけどそれならば他県でやれば良いというだけの話にょ。
コミケは開催規模的に東京ビッグサイト以外での開催は困難だけどそうでなければ幕張
メッセクラスならば十分な広さだからね。(千葉県は現時点では東京よりマシというだけ
であって今後の条例改正によっては安心はできない)
3月に開催されるTAFから真っ先に出展取りやめを表明した角川書店だけど何とTAF開催日と
同じ日に幕張メッセで自社主催のアニメイベントを開催することにしたにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1012/28/news065.html
大手出版社だと単独開催は難しいものではないからね。
先日(12月18、19日)に開催されたジャンプフェスタ2011も2日間の来場者数は16万人に
達しこれは昨年のTAF来場者数を超えるものとなっているにょ。
TAFには多額の税金が使われており、このような単独開催ができるような出版社は最初から
お金をかけて参加する必要性は全くないにょ。
中小の出版社、アニメ制作会社だと単独開催しても多くの人が呼べないためにこのような
大きなイベントは価値があるけどそうでなければ都が主催するこのイベントに参加する
意味はあまりないにょ。(サラリーマンがコンペに付き合いで参加するようなもの)
TAFに参加しないことで都に遠慮することなく自由に行うことができるにょ。
これは18禁以外は全年齢(小学生が見ても問題ないもの)という都の考えとは異なり
角川原作は中高生もしくはそれ以上をターゲットにしているからね。
中高生以上のコアなアニメファンが角川のイベント、そうではないライトなアニメファンは
TAFというような棲み分けをすればいい感じになりそうにょ。(来年度から規模を縮小
すれば税金の節約にもなる)
角川のイベントの方は決まったばかりでまだ圧倒的に知名度がないというのが問題だけど
1月以降に詳細が発表されるためそれに期待したいところにょ。
ただ、角川主催のイベント「アニメコンテンツエキスポ」と同日に幕張メッセの別会場で
「A FES」(アニソンフェス)が開催されるためそれ目的で幕張へと行く人は少なく
無さそうにょ。
TAFを超える来場者数は十分可能ではないかと思われるにょ。
コミケにしろこのようなイベントにしろイベント自体の開催による経済効果は少なく
ないにょ。
コミケはそれ自体の経済効果は数10億円だけど交通機関やホテルなどの宿泊施設などの
影響はかなり大きいにょ。
1回の開催で100億円を軽く超えると思われるしそれが年2回だと・・・。
それは税収面でも大きな影響を与えるにょ。
石原都知事はTAFに出展を取りやめた角川に対して「来なければいい。来年ほえ面を
かいて来るよ。」と言っていたけどTAFは来年以降は開催自体が危ぶまれており「逃がした
魚は大きい」という認識を持った方がいいかもしれないにょ。
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