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おちゃめくらぶ掲示板

461御茶目菜子:2010/12/12(日) 13:47:37
負けなければ勝ち
WILLCOMは先日980円で最大500回の通話が可能な「だれとでも定額」を発表し、12月3日より
サービスを開始したにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20101201_410671.html
このサービスは1回につき最大10分他社ケータイ、固定電話でも月に500回無料で通話可能な
サービスにょ。
10分を超えた分や500回を超えた分に関しては通常料金となるものの10分、500回ならば
得になりそうな人がかなり多そうなサービスにょ。

ということでユーザーの反応を見てみるとアンケート結果では下記のようになっているにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/readers/odaibeya/20101210_413008.html
  安い 343票(66.2%)
  高い 175票(33.8%)

約3分の2の人が安いと答えている反面高いという人が3分の1いるにょ。
500回もかけることがないから「回数を減らしてもいいからもっと安くして欲しい」とか
1回10分では少ないから「せめて30分にして欲しい」という人がいると思うにょ。
確かに多くの人にとっては割安となるサービスだけどこのサービスと使用方法が一致
しないような人であれば割高に感じてしまうのは当然にょ。

現状で仮にこのサービスをフル活用した場合は1分あたり42円の料金だと仮定すると
42円×10分×500回=21万円相当となるにょ。
最大21万円が980円になると考えれば安いけどそうではない人を考えると980÷40=24.5
ということで月間25分以上WILLCOM以外の相手に通話する場合に限り(WILLCOM同士は現状
では定額なので)お得になるといえるにょ。

たくさん電話をかける人であれば1回10分というのがネックになる(それでも安くはなる
のは間違いないけど)だろうし、そもそも特定相手と多く話すのであればお互いWILLCOM
であるのがベストであるためこのサービスのメリットはないにょ。
WILLCOMの加入者比率は全キャリアの30分の1程度しかないにょ。
つまり、自分の交友関係にランダムに電話をした場合にはWILLCOM使用者は30人に1人と
いうわけであり、WILLCOM同士が無料という恩恵を自然に受けることはほとんどないから
確かにこういう他社、固定電話が無料(定額)というのは大きな意味があるにょ。
したがって、よく電話をかけるという人であれば非常に安価なプランなのは間違いないし
あまり電話をかけない(もしくはWILLCOM相手以外にはあまりあけない)という人に
とってはあまり割安感がないプランと感じるのは当然にょ。

これは他のキャリアからの移動を狙ったものと考えられるけどそう簡単なものではないと
思われるにょ。
というのも、解除料金が高価だからね。
一旦このオプションサービスを利用すると料金プラン変更をするだけで初年度4200円、
2年目以降2100円の解除料金が発生するし、3年以内に解約するならばさらに5775円の
解除料金がかかってしまうにょ。
事実上の3年縛りであり、最大9975円の解除料金がかかるということを事前に認識する
必要があるにょ。
解約前提でなくても現状のケータイから移動する場合には(MNPが使用不可であるため
電話番号が変わるし、当然メアドも変わるし、そして現状使えるサービスが使えなくなる
のを覚悟しないといけないにょ。
やはり、多少安くても現在使用しているケータイからWILLCOMに移行しようという人は
ほとんどいないのではないかと思われるにょ。

そうなると2台持ちとして通話はWILLCOMを使用し、それ以外は現状のケータイを使用する
という方法がベターになってくるにょ。
この場合だと2台持ちの不便ささえ気にしなければよく通話をする人であれば割安になる
という可能性があるにょ。
では、どの程度使えば割安になるかというと新ウィルコム定額プランS(1450円)+だれと
でも定額(980円)+ウィルコム安心サポート(315円)=2745円となり、現状のケータイで
コンスタントに月間通話料金が2745円を大幅に超えているという人であれば割安になると
いえるにょ。(安心サポートが要らなければマイナス315円で計算)
解除料金を考慮して計算した場合には1年で元を取るためには月間通話料金が3577円を
コンスタントに超えていることが必要になるにょ。

この「だれとでも定額」は2台持ちによる契約増を狙うという側面も確かに持ち合わせて
いるもののやはり契約者数を減らさないというのが最大の狙いではないかと思うにょ。
縛り無しの他社、固定電話向けの通話オプションとしては新通話パック(1050円)が用意
されているにょ。
つまり、縛りがあるもののこの「新通話パックより安くなる」ということが狙いである
といえるにょ。
980円という価格はそれを考えれば納得いくにょ。
これが200円で100回まで通話可能とかにすればさらにユーザーにとっては得になるけど
それはARPU低下を招いてしまうから難しそうにょ。

現状で儲かってないのに「そんな守りみたいなことをやってどうするのか?」と思う人も
いるかもしれないにょ。
それはWILLCOMが事実上ソフトバンクの子会社となったためにょ。
民事再生手続きをしたWILLCOMだけどソフトバンクの全面支援によってその事業を継続する
ことが可能になったけどその際にWILLCOMはPHS事業と次世代PHSであるXGP事業とで分断
されることになったにょ。

 WILLCOM PHS事業→WILLCOMとして存続(100%ソフトバンクが出資)
      XGP事業→Wireless City Planningに移管(1/3ソフトバンクが出資)

なぜ分断する必要があるかというとXGP事業で総務省から認可を得ている2.5GHz帯の電波は
3G通信を行っているキャリアは3分の1までしか出資できないからにょ。
そのため分断し、PHS事業は完全子会社化し、XGP事業は別会社を作り最大の1/3だけ
出資しているというわけにょ。

ソフトバンクがそこまでしてWILLCOMに支援しているのはやはり顧客と電波を得るため
だと思われるにょ。
純減が続いているWILLCOMだけど先月末現在で369万人のユーザーがいるにょ。
これを自社に取り込めば2位のauと大きく差を縮めることが可能になるにょ。
そして、大きいのが2.5GHz帯の電波にょ。
3年前に申請を出していたのに認可が貰えなかったからね。
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/20519.html
今回はWILLCOMの事業を引き継ぐことでその2.5GHz帯の使用することが可能になったにょ。

今回も決して安い買い物ではなかったけどvodafoneから約2兆円で事業を引き継いだのに
比べれば安いものにょ。
1500万人のユーザーと全国をカバーした2Gエリア(+主要カ所を網羅した3Gエリア)を
得ることが出来たため一気にシェア争いの競争ができるようになったとはいえ、新規参入
ではないため電波割り当てでは新規よりも不利な扱いを受けてきたからね。
したがって、顧客と電波を得られたソフトバンクにとってWILLCOMのPHS事業は「負けな
ければ勝ち」(ユーザー数を維持して赤字が出なければOK)という感じだと思われるにょ。
したがって、この「だれとでも定額」は攻めのプランではなく究極の守りプランと
言えそうにょ。




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