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おちゃめくらぶ掲示板
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少し頭を冷やそうか・・・
「モンスターペアレント」と言う言葉を聞いたことがある人もいると思うにょ。
教育の現場では今一番頭を抱えているのは教育問題ではなくモンスターペアレントの
存在にょ。
一種の「親バカ」と言えなくはないけど度を過ぎた理不尽な要求をしてくるのが一般的に
モンスターペアレントと呼ばれているにょ。
モンスターに対抗するためには教員もモンスター化するしかない・・・というものでも
ないにょ。
それは「体罰」となってしまうからにょ。
体罰というと殴る・蹴るなどの行為を示すと考えている人も多いかも知れないけどそうでは
なく「子供に苦痛を与えること」が体罰となっているにょ。
よく漫画等で見かける「廊下に立ってろ!」というのも立派な体罰だし、言葉による暴力も
体罰として扱われてしまうにょ。
したがって教育の現場においては教員がモンスター化するのは許されないことにょ。
本来は親と教員は対等であるべきなのにそれが近年徐々にバランスが崩れて来ているにょ。
子供に対してではなくモンスターペアレントに対してモンスター化すれば今度は学校
ではなく教育委員会の方にまで苦情を言うようになるためさらに状況が悪化するにょ。
それを防ぐにはモンスターをスルーできるような「無関心さ」が必要となるにょ。
しかし、この「無関心」というのも過度になると今度は学級崩壊を招いたり子供の異変
(いじめ問題など)に気づかず自殺に至ることまであるにょ。
その場合は学校側が非難されてしまうけどそうなる元凶を作ったモンスターペアレント
にも責任があるにょ。
このモンスターペアレントというのは最近になって登場したというわけではなく昔から
存在していたけど少子化に伴って増えてきていると私は感じているにょ。
このモンスターペアレントのモンスターぶりは学校に対してのみではないにょ。
「子供に害がある」と感じられる図書(漫画、雑誌などの書籍等)に関しては出版社や
教育委員会や市議会、県議会の方に「不健全である」とクレームを入れているにょ。
非18禁の一般誌においても「子供に相応しくない」と感じる漫画などは存在するけどそれが
「子供にとって有害か」と言われたら必ずしもそうとはいえないにょ。
そうなると「害がないということを証明してみろ」となるけどこれは「悪魔の証明」に
他ならないにょ。
したがって「害がない」ことではなく「害がある」ことを証明しないといけないわけにょ。
「有害である」と感じている人もマスコミの偏向報道に煽られてそのように感じるように
なってしまっているのだろうけどこれは「パンは危険な食べ物」とか「DHMO」と同じような
ものにょ。
そんな有害図書ばかり読んでいたら「頭が変になる」という意見のある人もいるだろうけど
それはパンだけを食べ続けても死に至るためパンは有害な食べ物になってしまうにょ。
ネット中毒者なる人が全国多数いるし、ネットゲー中毒で死に至っている人もいるにょ。
それならば、「ネットゲーは死に至るような有害なもの」となってしまうけどそれは過度の
摂取が問題であってそのもの自体に問題があるわけではないからね。
どんな食べ物であっても過度の摂取を言い出したら有害になるにょ。
したがって、「そんな本ばかり読んでいたら頭がおかしくなる」というのは前提条件
そのものが間違っているにょ。
「子供がお菓子が好き」という場合に「子供にお菓子しか食べさせない」というような
家庭ならば「お菓子は有害」となるわけだけどそれはあくまで「その家庭のみ」に言える
問題でありそれは一般人の意見とは大きなずれがあるというのは分かると思うにょ。
確かに「頭が変な人(自制心が働かなくなった人)」がそういうものを見たら少ししか
読まなくても影響されるというであればそれは否定できないにょ。
それは漫画、アニメだけでなくどんな些細なこともきっかけになってしまうにょ。
しかも、それはあくまで特例であり自分の子供がそのような「頭が変な人」でありそれを
読むことで犯罪に繋がるような人であるならば漫画だけではなくすべての情報を規制する
べきにょ。(つまり、製造者ではなく保護者側の責任となる)
必要なのはそれらの「有害と感じているもの」を禁止することではないにょ。
すでに明らかに18歳未満が見るのに相応しくないものに関しては「18禁」としてきちんと
ゾーニングして販売しているからね。
ビニール等で中身が見えないように販売しているし、18歳未満の子供には売らないように
書店側でも配慮しているにょ。
とはいえ、18禁指定でないものに関してはまだ十分でないというのは否めないにょ。
それは日本の漫画は海外と違って幅広い年齢層に読まれているからにょ。
18禁の成年漫画を除いても少年漫画、青年漫画、少女漫画、レディースコミックなど多く
種類が存在するにょ。
それらは基本的に雑誌によってターゲット年齢が分かれておりそのターゲット層に合わせて
性描写や暴力描写が自主規制によって描かれているにょ。
確かに「ギリギリ18禁ではないレベル」の雑誌が普通に売られているのも確かだしそれらを
有害図書(18禁指定)にしたければ現行の青少年育成条例でも十分可能にょ。(問題に
なるような雑誌には例えば「チャンピオンREDいちご」があるけどこれはすでに宮城県に
おいて有害図書指定されているため東京都でできないという理由はない)
しかし、そうではなく東京都の青少年育成条例の改正案では条例によって漫画・アニメに
おいて表現規制を導入しようとしているにょ。
「一般市民の意見=モンスターペアレントの意見」ではないのは上記のように明白であり
一部にこういう声があるから法によって規制するというのは良いことではないにょ。
そもそも漫画やアニメだけが有害という発想自体が偏向的な考えなわけだしね。
もしも「規制を強化したい」というのであればすべてのジャンルで行わないと無意味にょ。
それができないのは11月24日に書いたように漫画やアニメが立場の弱い存在であるという
ことにょ。
3月の改正案では「非実在青少年」という言葉を用いて規制しようとしていたけどこれは
おかしいと各所から問題指摘されたため否決となったにょ。
それが改善された案となったけどそれが公開されたのが11月22日、そしてその案が今日から
始まる都議会で可決をしようとしているにょ。
本来であれば問題となったのはどうしてなのかというのを意見調査を求めたり第三者を
交えてじっくり話し合ったりすべきなのに都議会の1週間前にいきなり改正案が提示され
反対意見が出る前に可決しようとしているわけにょ。
東京都の主張では小説は人によって感じ方が異なるけどアニメや漫画は絵によって
ストレートに感じられてしまうから駄目となっているのだけどそれだと今回の改正案に
おいて「実写は除く」と条文に入れているのは明らかに矛盾しており一体何を目的とした
条例案なのか分からないにょ。(もしも小説を含むのであれば今回の条例において石原
都知事自らが書いた小説も条例違反となってしまうというのが小説が対象外になった
最大の理由と思われる)
まさに「青少年を守るため」ではなく「規制することが目的」となっている案にょ。
実写による犯罪行為は容認され、絵によって描かれた犯罪行為は禁止するというのが今回の
改正案だからね。
しかも、刑法だけではなく民法、児童福祉法、条例などあらゆる法令が含まれるためその
規制範囲は極めて大きいのに主観でしかない「不当な賛美」「誇張」というのが基準に
なっているにょ。
そうなってくると昨日書いたように損得勘定によって決まったものとしか感じられなく
なってしまうにょ。(つまり、規制をすることで得をする人がいるからその人のために
規制をする)
極めて厳しい表現規制であるためこの条例が通ったら漫画家や出版社は今までとは比べ
ものにならないくらいの自主規制を強いられるにょ。
今まではある程度は自主規制(上記のようにその雑誌のターゲット層を考えて規制)を
していたのに条例で決まるということは規制されたことを行うのは法令に触れかねない
行為となってしまうわけだからね。
漫画に無関心な人は別に気にしないだろうけど古くから見てきた人にとってはこれは
極めて重大なことにょ。
昨日も大御所であるちばてつや氏をはじめとする漫画家や出版関係者たちがマスコミを
前にしてこの条例の改正案について反対の意見を述べていたにょ。
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/201129034.html
一番厄介なのは極めて大きな規制であるため業界の萎縮効果にょ。
過去に何度も規制があったけどその度に萎縮してしまってきているからね。
少年ジャンプにおいては今よりも昔(昭和40〜50年代)の方が性描写、暴力描写などは
大きかったにょ。
少年ジャンプにおいて「今は昔と比べて面白い漫画が減った」と感じているならばそれは
規制による影響も少なからずあるにょ。
しかし、今回は過去に例のないレベルの規制となっているにょ。
確かに条例の改正案が成立後に作品や雑誌がいくつか摘発されればそれがボーダーライン
としての認識となり「どこまでなら黙認してくれるのか」というのが自ずと分かって
くるものの誰も摘発対象になんてなりたくないからね。
しかも、「黙認」といっても条例違反には変わりがないにょ。
DSにおいてマジコンを使用して違法コピーしたゲームをプレイするのと同じく摘発されて
ないからといってそれはやって良いことというのとは異なるからね。
実は厄介なのはネットの存在にょ。
店頭における対面販売であれば明らかに18歳未満と思える子供の場合は、そのような18禁の
ものを購入することは難しいけどネットでは年齢を偽って簡単に購入できてしまうにょ。
アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のヒロインである中学2年の少女の高坂桐乃は
18禁ゲーム(いわゆる「エロゲー」)にハマっているのだけど第9話において通販で新作
18禁ゲームを購入しそれをプレイする様子が克明に描かれているにょ。
これは確かに好ましくない描写ではあるもののネットにより年齢の敷居がなくなってきて
いるためゾーニングそのものが崩壊してしまっているのは否定できないにょ。
しかし、これは過激な一般誌を不健全図書(有害図書)扱い(=18禁指定)にしたところで
解決できる問題ではないにょ。
つまり、法による規制はマイナス効果はあっても「プラス効果は全くない」といっても
過言ではないにょ。
プラスになるととすれば規制によって利益を得ることができる人のみにょ。
さて、このような「問題だらけ」の青少年育成条例の改正案だけど今日からの都議会に
おいて可決されようとしているにょ。
直前になってこの改正案が公開されたのは一般市民による反対運動が立ち上がる時間を
与えないためということかもしれないけどモンスターに対抗するためにモンスターになる
(過激な反対運動をとる)というのは必ずしも良いとはいえないにょ。(これは昨晩9時から
ニコ生で放送された討論会で漫画家の赤松先生の口から出たものが元になっている)
ならば、無関心がいいのかというとそれも違うにょ。
必要なのは冷静な判断能力にょ。
人をバカにしたり、頭ごなしに否定するのではなくなぜそれが必要なのかを冷静に考える
ということにょ。
さて、一番頭を冷やすべき存在なのは一体誰なのだろうか・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=dtEoNlnnZC8
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