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おちゃめくらぶ掲示板

445御茶目菜子:2010/11/26(金) 14:11:02
電子書籍を国内で普及させるには・・・
ソニーが電子書籍端末「Reader」を発表したにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20101125_408774.html
ソニーは国内においても過去に何度も電子書籍端末を発表しているものの成功したとは
言いづらいにょ。
再度国内参入となったわけだけど海外では継続的に新製品を発表しておりすでに一定の
シェアを確保しているにょ。
電子書籍といえば世界最大手のアマゾン、そしてそれを追従するアップル、この両者に
対して戦いを挑むことになるためそれらと比べてアドバンテージがないとワールドワイドで
考えた場合には勝機はないにょ。
単体で通信機能を持たない「Reader」はその両社に対してかなり不利な立場にあるために
今回の製品でも両社に勝てるようなレベルにあるとは言い難いにょ。
とはいえ、その両社がまだ参入していない日本でなら勝機はある・・・と言いたいところ
だけど「本を読むためにPCが必須になる」という時点でユーザーを選ぶため一般への普及は
難しいのではないかと思うにょ。
これは今後の後継モデルに期待したいにょ。

さて、電子書籍においては専用端末を用意しているアマゾン、汎用端末を用意している
アップルと対極的な両社だけどそれぞれにメリット、デメリットがあるにょ。
まずは専用端末「Kindle」を用意しているアマゾンのメリットといえば端末の価格が比較的
安いということにょ。
そして、専用であるが故にその端末に特化したサービス展開が可能ということにょ。
余分な機能がないということは消費電力の面でも有利であるため小型、軽量化や長時間
駆動に有利になるということにょ。
デメリットは言うまでもなく電子書籍の魅力だけで端末を売らないといけないという
ことにょ。

汎用端末「iPad」のメリットは電子書籍の魅力でなくても端末の魅力だけで端末が売れる
ということにょ。
デメリットは、専用機のメリットがそのまま当てはまるにょ。
価格が高価になりがちだし、小型、軽量、長時間駆動をすべて両立させるのは難しいにょ。
どちらが良いかは一概には言えずサービス内容によってどちらの方式を選ぶかということが
重要になってくるにょ。(高価なのに専用端末にしたり、安価で汎用性を求めても売れる
ものになるとは言い難い)

専用端末はKindleに限らず多くの機種で電子インクを採用しているもののこれは昔と比べる
とかなり性能が上がってきているにょ。
昔だったらモノクロであっても画面書き換えが目に見えるレベルの速度だったからね。
しかし、今でもカラーは1画面あたり複数回の書き換えを要するために時間がかかるという
欠点があり、電子インクでカラー画面の機種は少なくとも電子書籍端末では発売されて
いないにょ。
逆に汎用端末(電子書籍のみがウリではなく機能の1つとして電子書籍機能を用意している
という端末)の場合はモノクロの機種はなく今はすべての機種がカラー液晶を搭載して
いるにょ。
したがって、専用端末vs汎用端末はモノクロ電子インクvsカラー液晶とも言えるにょ。
本体サイズや価格ではなくカラー液晶の表現力とモノクロ電子インクの目に優しさの
どちらが優れているかは次元が異なるため勝敗を決めるべきものではないにょ。
とはいえ、文字通り「書籍」しか読まない(雑誌などのカラーページのあるものやWeb
サイトを利用したりしない)ならばモノクロ電子インクの方が優れているといえるにょ。

電子書籍において端末の善し悪しは確かに重要だけど最も重要なものはコンテンツにょ。
端的に言えば「読みたい本が多く揃っているか」ということにょ。
有料の電子書籍の場合はもれなくDRMがあるため使い回しが困難であり、端末によって
利用できるコンテンツ、利用できないコンテンツというものが分かれてしまうにょ。
複数メーカーから異なる端末が発売されそれに参入している出版社も異なる場合は
11月18日にも書いたように端末によって読める出版社の本、読めない出版社の本が出て
しまうということになるにょ。

国内ではケータイ向けのサービスにおいては電子書籍は一定の支持を得られているけど
やはり、4インチ前後の小さな画面では本格的な利用は難しいにょ。
目にかかる負担や読みやすさを考えるとある程度の画面サイズが必要になるからね。
そういう面でやはり、専用端末として売り出すならば5〜6インチ程度が最小サイズでは
ないかと思われるにょ。
このサイズであれば一般的な新書や文庫本を画面一杯に1ページ分表示しても苦もなく
読めると思われるにょ。(7〜10インチならば解像度にもよるけど文庫本ならば見開き、
雑誌ならば片面全体を表示した状態で読むことが可能になる)

今回ソニーが発表した「Reader」は9月28日に書いたシャープの「GALAPAGOS」と真っ向対決
することになるにょ。
専用端末vs汎用端末ということでKindle vs iPadを彷彿するけどやはりそれらと比べて
圧倒的に貧弱なのはコンテンツにょ。
近年は「出版不況」であり8月21日にも書いたように国内においては紙の書籍の売り上げは
年々下がる一方であり、5年後には現在の3割減になるという試算さえあるにょ。
それを補うことができる唯一の方法は電子書籍の本格導入だけどこれは北米においては
実際に電子書籍で紙の書籍の売り上げ減を十分に補えているけど国内ではさまざまな
利権問題によって容易に実現できるものではないというのが難しいにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/409/313/html/214.jpg.html

その利権問題さえなければ国内で不要な争いをしなくてもKindleやiBooks形式で参入という
ことも可能に思えるけどそれも11月18日に書いたように海外の電子書籍が日本語の表記に
適しているとは言い難いという問題と(暴力、性的な)表現問題があるために簡単なもの
ではないにょ。
一昨日書いた東京都の青少年育成条例が改正されることによって販売できない可能性が
出てくる一般向け漫画が多くあるのだけどそれと同じようにiBooksでは販売できない漫画は
非常に多くあるからね。
http://www.j-cast.com/2010/05/12066343.html
そういう面では国産の電子書籍端末とそれに合わせたコンテンツの登場が重要になって
くるにょ。
その際も暴力、性表現描写の基準がiBooksと同程度であれば少なくとも漫画においては
国内端末を選ぶ理由は全くなくなるため昨日の東京都の青少年育成条例の改正案がそのまま
通るかどうかは非常に重要な問題となってくるにょ。
東京都に大手出版社が軒並み連ねている以上は青少年育成条例の改正案の第七条、第二項に
追加された「制作側」の制限は電子書籍であろうと遵守する必要があるからね。

表現上の問題は過去の作品は考えず今後の作品に限って考えるならば「出版したい端末に
合わせて作品を作れば問題ない」と考える人もいるかもしれないにょ。(表現規制が
あっても作る側がその制約内で作品を作れば問題ないと言う人はかなり多い)
確かに決められたのならそれを守るしかないからね。
それは言い換えれば「過去に販売された作品が読めなくなる」という問題があるにょ。
それと比べれば海外端末における日本語表記問題は些細なことといえるにょ。
日本語が表示できないわけでもなく日本語の本が出版できないというわけでもないからね。

(表記問題、表現問題を)国際基準に合わせるというのはメリットもデメリットも持って
いるにょ。
本当に日本において「日本人向け」の電子書籍を普及させるつもりがあるならば内輪で
喧嘩をしている場合ではないにょ。
中途半端に国際基準を取り入れた閉鎖的な端末(サービス)が乱立するのは最悪の
シナリオといえるにょ。




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