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おちゃめくらぶ掲示板

434御茶目菜子:2010/11/15(月) 14:14:10
Xiは「世代交代」ならぬ「世代後退」
11月9日に「Xi(クロッシィ)」の料金体系について書いたけどやはり問題点となったのは
下記の2点にょ。

(1)FOMAと同じ帯域制限
(2)料金が青天井

(1)そもそもなぜ帯域制限が必要かというとそれはそれは現在のネットワークにおいて
一部のヘビーユーザーが多くの帯域を占有しているからにょ。
これは帯域が有限であるために仕方がないにょ。
同じ料金(定額上限)を支払っていながら一部のヘビーユーザーのせいで多くのライト
ユーザーが迷惑するという格差は是正されるべきというのは決して間違いではなくむしろ
「より多くの人に快適な環境を提供する」ためには必要とさえいえるにょ。

問題となるのは、その帯域制限の基準が妥当かどうかにょ。
ライトユーザーまで簡単に帯域制限に引っ掛かるようでは「より多くの人に快適な環境を
提供する」というのは上辺だけの話になってしまうからね。
現在FOMAにおいては3日で300万パケット(約366MB)を超えると帯域制限の対象となるにょ。
あくまで「対象となる」というだけであって必ず制限を食らうというわけではない(混雑
していなければ帯域制限そのものがされない)とはいえ、現実問題からすると混雑して
いない方が希だと思うので帯域制限されることを前提に書いていくにょ。

では、3日で300万パケットというのはどうなのかということを考える前に帯域制限となる
使い方はケータイのみで通信するのとPC接続をして通信するのとではまるで変わってくると
いうことがいえるにょ。
Xiの基準となる「5GBのデータ量」の目安として下記のようにドコモは提示しているにょ。

・サイト閲覧(1ページ300KB程度)が約1万7500回
・メール送受信(1KB程度)が約524万通
・動画が約1370分(平均512Kbps)
・音楽が約1250曲(1曲約4分で約4MB)

これを見れば概ね見当は付くようにこれはケータイの端末で通信するならば大して困る
ことは無さそうだけどPC接続した場合にはかなり微妙なラインにょ。
ブロードバンドであればHD動画を見たり、数100MB、数GBのファイルをダウンロードする
という機会もあるわけだしね。
そもそもFlashを多用している昨今のリッチなWebサイトはトップページだけで数MBに
達することは珍しくないにょ。
3日で300万パケットだと30日ではその10倍(約3.6GB)となるため上記の5GBのデータ量と
比べると3割減となるにょ。

少なくとも現時点ではXiはデータ通信用端末しか存在しておらずケータイの端末内での
通信を考慮しているというのは相応しくなくXiの高速データ通信での利用環境が上記に
挙げた例だとすると全く現実にそぐわない形になるにょ。
もっともXiの正式サービス開始によってデータ通信端末以外にも多くの端末が発表されて
いるならばドコモの言い分も分からなくはないけど平均512Kbpsの動画ならばFOMAで十分
だし、1KBのメールの受送信であればMOVAで十分でありXiを使うメリットは何もないにょ。
これは例えるならば1000万画素超のデジカメにおけるメディアへの記録枚数目安として
VGA解像度で撮影時の枚数を提示するようなものにょ。(「大容量4GBのメモリを搭載に
よって10000枚の写真が本体内に保存できます!」というような感じ)

FOMAの「3日間で300万パケット」の帯域制限はケータイで通信するならば特に厳しい
ものではないけどPC接続であればかなり厳しいものであり(現在のFOMAユーザーにおいて
5GB以上の通信をしている人は0.4%しかいないけどその大半はデータ通信端末による
PC接続ではないかと推測する)、FOMAより遙かに高速通信が可能なXiであれば著しく
大きな制限といえるかもしれないにょ。

(2)そもそも同じ料金を払って一部のヘビーユーザーが帯域を占有しているというのが
不均衡を産んでいるというのであれば確かにそのヘビーユーザーからは多くの金額を
徴収するというのは決して間違いではないにょ。
ただし、それは「帯域制限を行わない」という前提の話にょ。
どれだけ使っても帯域制限の対象にならないならば使った分だけ払うというのは理に
かなっているけどXiの場合はそうではないみたいだからね。
そもそも「5GB」がヘビーユーザーとの分岐点かという点だけを見ても上記のように
怪しい面があるからね。

Xiは「上限6510円の2段階定額(準定額)で5GB超には追加の従量課金」とメディアでは
報道されているもののその中身を考えると「(ほぼ)完全従量制」といえるものにょ。
というのも、5GBまでが6510円(2年契約時)だけどこれから「2GB単価」を算出すると
2604円となるにょ。
5GB超の場合は「2GB単価」が2625円だからね。
追加金の方が圧倒的に安いならばまだ納得がいくけどこれだとFOMA定額データプランに
おいて5985円の上限を設定しない青天井の場合において「定額1000円」(ただし、23835
パケットまででそれを超えると1パケット0.042円の追加課金)と記すようなものだからね。

ヘビーユーザーから多くの金額を徴収したいというのであれば最初の5GBが6510円はとり
あえず保留するとして、さらにもう1段階用意して2段階定額ならぬ3段階定額を用意すれば
解決できそうな気がするにょ。
月間何10GBも使用するユーザーであれば現状では明らかにヘビーユーザーだからある程度
高額になっても納得がいくだろうけど現状の判別ラインである「5GBを過ぎたら2GB単価
2625円の青天井」というのは納得できる人の方が少ないのではないかと思うにょ。
それが納得できる人だけ使えばよいというのであればキャンペーン中のみ青天井の上限を
無くすという方法は明らかに矛盾となるにょ。

FOMAの基準で5GBを許容上限と考えているならば高速通信が可能なXiであればその10倍は
欲しいところにょ。
それならばヘビーユーザーが50GBの通信をしてそれをいくらで提供できるのかということ
から逆算していけばいいにょ。
LTEはコスト面ではHSDPAよりも有利になるため帯域が10倍になったからといってもコストが
10倍かかるというわけではないので仮に2倍のコストがかかる(同一帯域あたりのコストは
5分の1)と想定して50GB上限で13000円程度の完全定額サービスなら可能になるのではない
かと思われるにょ。
そうなると5GB超の場合は2GB単価は現在の10分の1程度で提供可能になるにょ。
仮に5GBまで6510円、それ以降は2GBごとに262.5円で計算すると51GBで12547円になるにょ。
2GB単価では50GBぴったりにならないため1GB単位で加算するとして10分の1より若干高価な
1GB単価147円で提供すると13125円となるにょ。
これならば現実的な数字ではないかと思うにょ。

まとめるとこういうことにょ。

 私が考えた「現実的な」Xiの料金プラン
  〜3.1MB  1000円
   1KB単価 0.315円
  〜5GB   6510円 ↑ここまではドコモの発表と同じ
   1GB単価 147円 (6GBで6657円、7GBで6804円、8GBで6951円・・・)
  〜50GB  13125円
  後は13125円の完全定額(50GBを大きく超える勢いで使っている人には帯域制限)

では、素人が考えてもできそうなのになぜドコモが出来ないのかというと私は11月9日には
他キャリアがLTEに参入してないからと書いたけどそうではないという考えもあるにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hot/20101115_406514.html
Xiのカバーエリアが少ないためエリア外ではFOMA網を使うことになるため料金体制は
FOMA基準にならざるを得ないということにょ。
Xiのエリアが狭くても「FOMAで繋がる」ということは安心感に繋がるため契約ユーザー数を
伸ばしやすいというメリットはあるけどそれが料金面では足かせになっているということが
いえるというわけにょ。

制限といえばFOMAにあるようなポート制限はXiにはないというメリットがあるにょ。
そのためXiのエリア外で使う人が多い人にとってもXiで契約をしたいという人も少なく
ないのではないかと思われるにょ。
しかし、完全定額のFOMAからほぼ従量制になったXiは「世代交代」ならぬ「世代後退」
したといっても過言ではないと思われるにょ。
ケータイは各キャリアがパケット定額サービスを開始したお陰でコンテンツビジネスが
大きく成長したにょ。
例えばPDCの時代は有料のアプリを購入する場合はアプリそのものの代金より通信料金の
方が高額になっていたわけだし、現在においても定額プランに入ってない人であれば
着うたをダウンロードする際にはコンテンツそのものの代金よりも多くの通信料金が
かかるわけだからね。
したがって、従量制ではそのようなコンテンツビジネスそのものも失われてしまう
危険性があるにょ。




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