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おちゃめくらぶ掲示板

421御茶目菜子:2010/11/02(火) 13:42:20
「廃棄サイト」はリサイクルの時代がやってくる・・・?
10月31日をもってiswebのサービスが終了したにょ。(ただし、有料会員用を除く)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20101101_403946.html
恐らく日本でのインターネットの歴史が始まって以来最も大規模なサイト一斉消失事件に
なってしまった今回の騒動だけど話題になっていたのは当事者(iswebを利用している本人)
とその関係者(そのサイトを頻繁に利用する人)くらいであり、直前まで知らなかった人や
無くなってWebニュースになって初めて知ったという人も大勢いた模様にょ。

今回のサービス終了はすでに2ヶ月以上前から告知されていたにょ。
ここでも9月13日にサービス終了の理由について推測してみたけどそれについてもう1度
書くと下記の2点があるからだと思われるにょ。

 (1)広告収入が減り無料サービスを維持できなくなった
 (2)有料会員が減り、無料サービスの分を維持できなくなった。

これは個人サイト利用者(制作者)が減ったということに加えてiswebではCGIが自由に
使える(サーバの負担が大きくコストがかかる)ことが無料サービスを維持できずサービス
終了につながったのではないかと私は思っているにょ。

Webの無料サービスというのは「広告収入によるビジネスモデル」とフリーの法則にある
ように「一部の有料会員の収入で無料会員の費用を補うビジネスモデル」というものが
存在するにょ。
しかし、この度のiswebのサービスの終了を見るとWeb用のサービスを無料提供するにも
やり方がどんどん難しくなっているのではないかと思われるにょ。
9月19日に書いたように雑誌のような紙媒体であれば有料というのは理解できているけど
実体のないWebサービスは無料サービスが横行しているせいで「Webは無料」という固定
観念が働き有料サービスへ移行する人は極めて限られるだろうからね。
しがって、一部の「有料サービス」利用ユーザーからの収入で「無料サービス」利用
ユーザーの分を分を賄うというのは徐々に困難になりつつありビジネスモデルの変革を
迫られているのではないかと思うにょ。

ただ、「ビジネスモデルの変革」というのは簡単に言うけど非常に難解なものにょ。
ビジネスモデルに関しては7月27日にアニメを例に書いてみたにょ。
昨今非常に多く作られているTVアニメだけど基本的に深夜アニメの場合はDVDなどの映像
メディアを売ることで成り立っているビジネスモデルとなっているにょ。
確かに今世紀に入りDVD再生機器の普及もあってアニメビジネスは大きく成長したけど
それは2006年をピークにパイの大きさ(コンテンツの総売上)は減少傾向にあるにょ。
そのため従来のビジネスモデルでは「制作コストを回収できない」という作品の割合が
どんどん増えているにょ。
その結果、アニメ制作本数も減少傾向にあるにょ。

アニメの場合は、P2Pや違法にアップロードされた動画サイトによる影響が大きいという
のもあるし、さらに言うと人気原作の枯渇化が激しいにょ。
まずは1クール作り、売れたら2期を作るというリスク軽減策をとっている場合が多いけど
アニメが大ヒットした「けいおん」でさえも当初はここまでのヒットは予想できなかった
わけだから1期は1クールのみの制作となったにょ。(制作元の「京アニ」のスケジュールの
都合で1期は1クールになったとも考えられるけど)
何せアニメ化決定前の「けいおん」はコミックスの累計発行部数が(私の記憶では)20万部
程度ということで「まんがタイム きらら」に連載されている作品の中では売れている方
とはいえ三大少年漫画雑誌に連載されているコミックスと比べたら別格に少ないにょ。
「ワンピース」なんてついにコミックスの累計発行部数が2億冊に達したくらいだしね。
http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY201010310319.html

累計発行部数は年数が多い方が有利だし、歴代作品トップとなった「ワンピース」と比較
するのはフェアではないとはいえ、アニメ化前の「けいおん」がすでにアニメ化されている
多くの作品と比べて人気がある(≒売れている)かというとかなり疑問のレベルだった
のは間違いないにょ。
したがって、いくら人気作品を多く手がけている「京アニ」制作とはいえ1期が1クール
だったのは妥当な判断だったと思われるにょ。

「けいおん」ほどのヒットではないけどけいおんと同じ「まんがタイム きらら」系列の
雑誌に掲載され手堅くヒットしている「ひだまりスケッチ」もすでにTVアニメは3期まで
作られTVシリーズ1期ごとにOVA(前後編の2話)も作られるということでそれを合わせると
6期の放送がされているにょ。(OVAもBSで先行TV放送されている)
「売れている作品(原作)が面白い」とは一概には言えないもののアニメ化をする場合には
大きなコストがかかるわけだし、それを回収できる見込みがあるかどうかが重要になって
くるからね。(コスト回収の重要性なんて「アニメ」だけの問題ではなくどんな業界で
あっても同じだろうけど)
このため企画会議でオリジナルやマイナー原作だとアニメ化の企画が通りにくくすでに
ヒットしている作品であれば通りやすいというのが大きな理由ではないかと思われるにょ。

しかし、続編ばかりでは新規ユーザーの開拓は期待できないにょ。
パイ自体が縮小傾向にあるのに新規ユーザーが増える要因があまりないということで、
ビジネスモデルの変革がないと今後厳しい立場になると考えられるにょ。
様々な新しいビジネスモデルが模索されているけどDVDなどの映像メディアのセル以外の
新たなビジネスモデルで成功しているものはないにょ。(アニメの場合は版権ビジネスと
いうのも馬鹿にならないけど版権ビジネスで成功しているのはごく一部の人気アニメのみ)

では、Webはどうなのか・・・?
ネット利用者は新興国では爆発的に利用者が増えているものの国内に関しては増加は
極めて緩やかなものになっているにょ。
パイの増加は「国内に限って」はほとんど期待できないという状況下にあるのではないか
と思われるにょ。
しかし、Webサイトが減るどころは明らかに増加しているにょ。
新規ユーザーがあまり増えず、サイト数が増えるということは1ページ当たりのPVは減少に
向かっていると言えるのではないかと思うにょ。(TVでもBS、CSなどの多チャンネル化が
原因となり、昔と比べて視聴率が全体的に落ちてる)
したがって、PV(ページビュー)による広告収入も減りつつあると予想できるにょ。
これが、Webでは広告のみで無料サービスを維持するにも限界があるのいえるにょ。
HDDなどの単価下落により機器のコスト料金負担は軽くなってきており、通信回線も拡大
されてきているため昔に比べたら大幅なコストダウンが見込まれるため下落傾向のある
広告費でもカバーできると考えられるかもしれないけどWebサイトの肥大化やそれによる
通信量の増加を考えると機器の性能向上や回線幅の拡大は相殺されてしまっていると
思われるにょ。

ネット利用者数が増加は微増になっているためPVによる広告収入が1ページ当たりでは
減少しているとしてもネット通販売り上げというのは年々増加しているためアフィリエイト
による収入は合計からすると増加傾向にあるにょ。
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/07/21/034/index.html
http://www.yanoict.com/yzreport/088
しかし、PV減少と同じく1ページ当たりでは下落傾向にあるのではないかと思われるにょ。
そういうことで、多くのPVが期待できるサイト以外は広告収入(アフィ収入)による
ビジネスモデルというのは成立しなくなっていると思われるにょ。
しかし、更新が止まりPVがほとんどない個人サイト(個人ブログ)の場合はその無料
サービスを提供している企業側からすると利益がほとんどない存在といえるけど増大
しているHDDの中での使用量はわずかだし、PVがないということは通信コストの負担がない
ということで無視できる存在だから存続されているというだけかもしれないにょ。

8月15日にはサイト、ブログの運営者が死亡したあとであってもそのサイト、ブログが
残り続けるという幽霊サイトについて書いたにょ。
しかし、iswebの終了をはじめ現在のWebサービスのビジネスモデルを考えると無料サービス
というのはそんなに長くは続かないのではないかと思われるにょ。
ただ、それは1年や2年というスパンではなく5年、10年といった話にょ。
コスト面の負担が大きかったであろうiswebが真っ先にサービスを終了したというだけで
あって他の無料サービスがすぐに無くなるというわけではないということにょ。
ただ、Webの世界で10年というのは非常に長いにょ。
したがって、広告収入に頼るわけではない新しいビジネスモデルが登場するという
可能性がないわけではないにょ。

おちゃめくらぶは昨日11周年を迎えており基本的なスタンスやサイト構成は11年前と何も
変わってないのだけどトップページのヒット数や更新による反応を見る限りはポケコン
ユーザーの大幅な減少は手に取るように感じているにょ。(他のポケコンサイトもとても
活発な状況下とは思えない)
サイトのPVを増やすだけならば流行物を採り上げた方がいいけどそうなると何をやりたい
サイトか分からなくなってしまい中途半端になってしまうのが目に見えているからね。

現在流行っているものの中で私が興味を惹くものに関してはここで雑記として書いている
のでわざわざサイトを作ってまでとりあげるということをしないというだけにょ。
あくまで雑記ということで私が興味のあること(主にPC、モバイル、デジカメのような
デジタルがジェット)を中心に私の考えを書いているというだけのものであるため
私と趣味が重なっている人で私の考えを読んでみたいという人にはいいかもしれないけど
資料的な価値のあるものはほとんどないにょ。
あれこれやるとウリがないけどここでは私は「自分の考えを書く」ということをウリに
しているにょ。

無料サービスによって自分のサイトを持つ自分のブログを持つというハードルはかなり
下げられているため誰でも手軽に始められるようになっているにょ。
しかし、実際始めても「あまり人が来ない」「あまり良い反応がない」など様々な理由で
更新を辞めるという人も少なくないにょ。
これが有料サービスであったら「勿体ない」と感じるけど無料だから止めても損がない
というのが簡単に止めてしまう理由ではないかと思うにょ。
したがって、更新が滞ったサイト、ブログが大量に出ているわけにょ。

そうなると無料サービスを利用している存在が上記のように無視できないレベルになると
いうのは時間の問題にょ。
現在は無料Webサイト、ブログのサービスは基本的に更新がいくら滞っても勝手に消される
心配は無かったため一旦Webとして形に残しておけば半永久的に保存ができた(ヘタをすると
自分のPCのHDD内に残すより保存の安全性は高い)とはいえ、これは将来的には厳しくなる
という可能性があるということにょ。
幽霊サイト、廃墟サイトは無料サービスが生み出した産物だけどWebの世界でもコスト
削減のためにリサイクルが始まる時代がやってくるかもしれないにょ。
実際、大容量スペースを用意しているサービスの中には保存期間を設けているものも
あるわけだしね。




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