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おちゃめくらぶ掲示板
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MacBook Airは本当にお買い得なのか?
10月24日にはネットブックとMacBook Airの比較ということでMacBook Airと同じような
スペックのWindows PCを用いてネットブックと圧倒的な差があるということを書いたにょ。
では、MacBook Airの実機にWindows7を導入した場合に本当にそれだけの性能があるのか
というとこれは実際に試してみないと分からないにょ。
そういうわけで、実際にWindows7を導入した比較レビューを見てみることにするにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1010/29/news072.html
MBA MBA1.6 MB MBP RX3 J9 UL20FT
◎CINEBENCH R10
Multiple CPU 2954 3408 5060 8621 N/A N/A N/A
Open GL 3154 3209 4439 5924 N/A N/A N/A
◎iTune ベンチ(単位:秒)
AAC変換 34.4 30.1 20.4 16.0 N/A N/A N/A
iPhone変換 116.5 101.6 74.8 54.1 N/A N/A N/A
◎PCMark05
PCMark Score 4997 5123 4838 7594 8340 5096 N/A
CPU Score 3283 3872 5914 8403 7318 6466 3435
Memory Score 3319 3423 4890 6739 6189 5250 4084
Graphics Score 4145 3775 4289 6277 2870 2230 1730
HDD Score 21728 25145 3994 3668 30732 4307 5021
◎3DMark06
3DMarks 4195 4290 4779 7488 1895 N/A 1044
SM2.0 1665 1678 1725 2931 575 N/A 320
SM3.0 1894 1876 2028 2992 771 N/A 320
CPU 1269 1457 2137 3202 2668 N/A 1306
◎FINAL FANTASY XI Bench 3
LOW 5207 5851 7371 10117 4012 3658 2256
HIGH 4188 4394 5828 8079 2597 2271 1456
※測定結果が記載されていないものはN/Aとしている
略称 機種名 CPU GPU ストレージ 価格
MBA・・・MacBook Air Core2Duo SU9400(1.4GHz) GeForce 320M 128GB SSD 10.88万円
MBA1.6 ・MacBook Air Core2Duo SU9600(1.6GHz) GeForce 320M 128GB SSD 12.86万円
MB ・・・MacBook Core2Duo P8600(2.4GHz) GeForce 320M 250GB HDD 8.88万円
MBP・・・MacBook Pro Core i7-620M(2.66GHz) GeForce GT330 500GB HDD 18.98万円
J9 ・・・Let'snote J9 Core i3-370M(2.4GHz) Intel HD Graphics 160GB HDD 約12万円
RX3・・・dynabook RX3 Core i5-520M(2.4GHz) Intel HD Graphics 128GB SSD 約24万円
UL20FT ・UL20FT Celeron U3400(1.06GHz)Intel HD Graphics 320GB HDD 5.98万円
※上記ベンチにおいてUL20FTは33%のOCをしているため1.4GHz相当で動作している
まず同じMac内での比較を見るにょ。
CINEBENCHやiTunesベンチを見るとMacBook Airの相対性能が分かるにょ。
CINEBENCHはマルチスレッドに特化したベンチであり、iTunesベンチ(AAC)はマルチ
スレッド非対応であるためこれを見ればCPUのマルチスレッド性能とシングルスレッド
性能が分かるにょ。
デュアルコアのAtom N550を搭載のネットブックより2.2〜2.4倍高性能なCPUを搭載の
MacBook Air(1.4GHzの標準モデル)現行PCの中ではそんなに高くはないにょ。
とはいえ、最上位となるMacBook Proとの比較ではマルチスレッドに特化したCINEBENCHで
2.9倍の差、シングルスレッドのiTuneベンチで2.1倍の差というのはクラスが違うから
当然といえば当然にょ。(これはネットブックとMacBook Airの比較比と同じレベルで
あるため「ネットブックとMacBook Airも別クラス」と言えることになる)
次に、Windows環境において他のWindows PCと比較してみるにょ。
PCMark05のCPUスコアを見てみると3283となっており、これは10月24日に書いた同一CPUを
搭載のWindows PCが3632であったことから考えるとそれよりも10%も低いため誤差の範疇を
完全に超えているにょ。
Boot Campの影響も若干はあるだろうけど他の要因もありそうにょ。
では、同じMacBook Airでの比較をしてみると1.6GHzモデルと1.4GHzモデルのスコア差は
18%になっているにょ。
CPUのクロックは14%の差であるため4%の誤差があるにょ。
これくらいならば誤差としても十分考えられるけど今回のMacBook Airの1.4GHzモデルは
やや低めのベンチ結果と考えた方が良さそうにょ。
そういうことで1.6GHzモデルと他機種を比較してみるにょ。
MacBook Proとの比較ではさすがにCore i7が相手ということでPCMark05のCPUスコアは
2.2倍となっているけど通常電圧版とはいえCore i3を搭載したJ9(最下位に位置する
モデル)であれば1.7倍程度にょ。
個人的にはCPU性能は「3割変われば体感できる差」「2倍変われば別格の差」と感じている
けど1.7倍であればその中間であるため体感は十分できるけど別格(別クラス)という
レベルの差かというと微妙になってくるにょ。(今回のベンチ結果からのみ見れば1.4GHzの
MBAならばJ9は2倍の性能となっているけど)
UL20FTは33%のOCによって1.4GHz動作しているものの3435であり、MBA1.6GHzより13%低い
性能となっているにょ。
これは33%のOCがあっても尚14%クロックで負けているということを考えると妥当なもの
といえるかもしれないにょ。
PCMark05はマルチスレッドにも対応しているけど実アプリベースということでマルチ
スレッドに対応していないものも含まれているためマルチスレッドに特化しているという
わけではないにょ。
そういう面を考えると完全にマルチスレッドに特化した3DMark06のCPUスコアはマルチ
スレッド性能を見るのに適しているにょ。
MBA1.6GHzのスコアは1457であり、MBPはその2.2倍、RX3が1.8倍のスコアとなっているにょ。
ここでも同じくUL20FTはMBA1.6GHzより下回っているにょ。
CPU性能のシングルスレッド性能の指標としてよく活用しているFFベンチ(LOW)だけど
これは一定のGPUで動作させた場合には大抵の場合はCPUがボトルネックになっている
というのが理由にょ。
でも、FFベンチ(LOW)の結果を見てみるとMBA1.6GHzは5851ということでこれはCore i3を
搭載したJ9どころか、Core i5を搭載したRX3をも超えるスコアとなっているにょ。
CPU性能だけを見るとJ9やRX3の方が圧倒的上なのは他のベンチ結果から明かにょ。
それなのになぜスコアが大幅にMBAの方が高いかというとIntelのGPUは描画処理の一部を
CPUによってまかなっているからにょ。
FFベンチではバーテックスシェーダで頂点演算をしているけど統合型GPUなのに単体GPU
と同じくバーテックスシェーダをハードウェアで搭載しているGeForce 320MはCPUの負担が
ないせいでボトルネックの一部が解消されているためにょ。
したがって、これではCPUの性能比較には使えないにょ。
逆に言えば旧世代のゲームにおいてCPUで劣っていてもGPU性能でカバーできるため最新の
Intel製の統合型チップセット搭載機よりは遙かに快適にゲームができるということが
いえるわけにょ。(昨今のゲームであればその傾向はさらに強くなるけど今度はCPU側が
動作スペックを満たせない場合があるためゲームタイトルによって異なる)
では、CPUからGPUへと話が変わったので今度はGPU性能をもっと見てみるにょ。
最も分かりやすいのは3DMark06の総合スコアにょ。
MBA1.4GHzとMBA1.6GHzは上記CPU性能ではクロック差以上に大きな差となっていたけど
ここではわずか2%の差ということで差が極めて小さくなっているにょ。
これは若干の測定誤差は含んでいるものの基本的に3DMark06があまりCPU性能に影響され
ないというのが原因となっているにょ。
つまり、純粋なGPU比較には便利といえるわけにょ。
それで比較してみるとさすがにミドルクラスのGPUであるGT330(VAIO Zと同じ物)を搭載
しているMBPはMBAの1.8倍の性能となっているにょ。
しかし、MBAはIntel HD Graphics搭載のRX3と比べると2.2倍、UL20FTと比べると4倍と
なっているにょ。
Intel HD Graphicsは従来のGS45に内蔵のGMA X4500と比べると大幅に性能が上がったとは
いえさすがにGeForce 320Mと比べると大きく劣っており上記FFベンチのように実アプリ
ベンチや実アプリにおいてはさらに大きな差になっているにょ。
GeForce 320Mであっても最新ゲームが快適には動作しないけど設定を落とせば最新の3D
ゲームやMMOなども普通にプレイできるレベルにはなるからね。
設定を落としてもまともに遊べないゲームもあるIntel HD Graphicsよりは圧倒的に有利と
なるにょ。
また昨今はOSやアプリも積極的にGPUの使用を行っているためにそういう対応したアプリ
での動作であればGPU性能が高い方が快適動作が期待できるにょ。
すでに書いていたのと比べて若干ベンチ結果は変わっているとはいえ、こうやって実際に
同じWindows環境で比較するとMacBook Airの立ち位置が見えてくると思うにょ。
さて、続いてはストレージ性能にょ。
デフォでSSDを搭載というのがMBAの強みの1つとなっているけどここで旧AirとRX3との
比較した物をみてみるにょ。
◎CrystalDiskMark
MacBook Air 旧Air dynabook RX3
シーケンシャルリード 216.70 99.28 193.10
シーケンシャルライト 167.30 57.04 177.40
ランダムリード 198.30 95.23 178.20
ランダムライト 137.20 12.11 170.50
RX3のSSDはSSD搭載PCの中でもかなり早い部類に位置するのだけどそれと比べてほぼ互角
といっていい速度があるにょ。
さすがにRAID0で最大4基のSSDを搭載可能なVAIO Zはこれよりも圧倒的に速いけどそういう
例外を除けばPCに標準搭載しているSSDとしてはトップレベルの速度といっても過言では
ないにょ。(これよりも速いSSDはいくらでもあるけど価格が高価になるし、本体がSATA2
ではバスがボトルネックになるので活かすことができない)
本体価格が10万円程度という価格帯を考えれば「驚異的な速度」といってもいいかも
しれないにょ。
では、バッテリ駆動時間を見てみるにょ。
すでに動画再生で3時間半という報告があるけど同一環境下における他機種の比較を行う
ことでより分かりやすくなるからね。
MacBook Air 226分(3時間46分)
Macbook 364分(6時間4分)
MacBook Pro 274分(4時間34分)
Dynabook RX3 353分(5時間53分) ※6セルバッテリ
さすがにMBAは公称5時間ということで駆動時間の短さを感じる人もいるかもしれないにょ。
とはいえ、RX3は公称16時間の6セル(大容量)バッテリを使用時のものにょ。
16時間と比べたら5時間というのが短いように感じるにょ。
しかし、公称値では3.2倍の差があるけど実駆動時間では1.56倍の差しかないにょ。
これは測定方法の違いによるものが大きいので公称値同士の比較には何の意味も持たない
からね。(国内PCはJEITA測定法で比較しているとはいえRXシリーズは初代モデルから
あり得ない設定で公称値のみ伸ばすようにしているため何の参考にもならない)
MBAには10月21日に書いたように丸形セルでは4セル相当の容量になる35Whのバッテリを
搭載しているにょ。
それを考えると「公称値同士の比較」は無視してセル数のみの比較をしてみればMBAと
RX3の駆動時間の差がこのようになったのは極めて当然のことだといえるにょ。
とはいえ、バッテリ交換ができないということがやはり大きなネックになるにょ。
普通に交換ができれば多少駆動時間が足りない人は予備バッテリを持ち歩くという方法も
あるし、バッテリがへたってきたら新品のバッテリに交換するということも気軽にできる
わけだからね。
あと、基本モデルで88800円からというのはGPU性能、薄さ、重量を考慮すればバーゲン
プライスといっていいレベルの安さだけどそれに価値を見いだせないという人にとっては
高価に感じてしまうにょ。
とはいえ、10万円前後という価格は国内メーカー製のCULVノートと同レベルであり
それを考えると決して高くはないにょ。
しかし、MBAでWin7を使うとなるとパッケージ版のWin7を別途用意しないといけないし
OS Xと共存するにはSSD128GBモデルがほぼ必須になるためWin7での使用を考えている
人であれば割安感は一気に無くなってしまうにょ。
それこそ国内メーカー製のモバイルノートに手が届く金額になってしまうからね。
そこまでの予算はなく特に薄型・軽量に拘りがないというのであればやはりWin7を使うのに
最もコストパフォーマンスが高いのが海外メーカー製CULVノートにょ。(据え置き前提
ならばデスクトップ代替のオールインワンノートがいいのでここではそうでない場合を
想定)
先日ACERから発表のAS1830Zはなかなかいい感じの機種にょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20101028_403118.html
やはり、CPUが従来機のセレロンU3400からPentium U5400に変わったことが大きいにょ。
セレロンU3400は8月19日にも書いたようにクロックが下がったということが影響して
従来機であるセレロンSU2300よりも性能が下がってしまうという残念な結果になって
しまったからね。
これがPentium U5400ならば少なくともSU2300よりは上の性能になるにょ。
それで、価格が5.5万円だからね。
同時発表されたAtom N450搭載のネットブックAspire Oneは3.7万円だけどOSが7Starterと
いうことで劣るし、液晶は一般的なネットブックと同じWSVGAだからね。
差額1.8万円で別格の性能と別格の作業快適性(液晶解像度の違い)が得られるという
ことを考えると例えStarterでガマンできるという人であってもお得とは限らないにょ。
まして、OSをHome Premiumにアップグレードしたら差額は1万円以下になるためなおさら
お買い得感は無くなってしまうにょ。
薄さ・軽さには拘りがないけどMBAはGeForce 320Mという高性能GPU搭載がうらやましいと
いう人はいるかもしれないにょ。
そういう人にお勧めなのが「Inspiron M101z」にょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/nishikawa/20101025_401909.html
Athlon II Neo K325の性能はセレロンSU2300と同レベルだけどRS880Mに搭載のRADEON
HD4200はGeForce 320Mと比べたら劣るもののIntel HD Graphicsと比べたら格段に上(特に
実アプリにおいて)だからね。
それで59800円ならば決して高くはないにょ。
結局PCを買う場合は何を重視するかによって高価に感じたり安価に感じたりするという
ことにょ。
Atomの性能およびWSVGAで困ることがないというのであれば相対価格ではなく絶対価格で
安価なネットブックがお買い得だし、最低WXGA、Win7がそこそこ快適に使えとYouTubeのHD
動画も問題なく再生できるレベルが必要というのであればCULVノートがお買い得になって
くるにょ。
また、軽さ・薄さ・GPU性能・SSD性能・デザインなどを重視すればMacBook Airはお買い得に
なってくるにょ。
その場合でも上記のようにWin7環境を構築すれば割高になってしまうから微妙になって
くるにょ。
すでにパッケージ版Win7が余っていればお買い得感が損なわれないというかもしれない
けれど128GBの高速SSDが余っている人は安価なCULVノートに使用すればMBAがSSDを搭載
しながら安価というアドバンテージが無くなってしまうからね。
最新パーツ・ソフト(OS)が余っていることを前提に比較するのは無意味といえるにょ。
こう考えると私は発表時には非常にお買い得感が高いと感じた新型MacBook Airだけど
実際にはお買い得感を感じている人は案外少ないのかもしれないにょ。
海外のPCレビューでもネットブックの方がお買い得と言っている人もいるくらいだしね。
http://wiredvision.jp/news/201010/2010102621.html
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