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おちゃめくらぶ掲示板

403御茶目菜子:2010/10/15(金) 13:41:42
高級コンデジは高級ネットブックと同じ!?
デジタル一眼の新機種発表ラッシュがあった8〜9月だけど高級コンデジも各社とも新機種を
発表しているにょ。
一般的なコンデジは半年〜1年のサイクルで新機種が発表されているけど高級コンデジに
関しては1年〜2年サイクルとなっているため一斉に出そろうのは珍しいことにょ。
9月に発表さえれた高級コンデジといえばキヤノンのPoweShot G12、Panasonic LX5、ニコン
COOLPIX P7000が挙げられるにょ。
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1010/14/news013.html
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1009/28/news014.html
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/20101004_397448.html

さて、このような高級コンデジに共通する部分は以下の3点にょ。
(1)画素ピッチが広い
(2)マニュアル操作がしやすい
(3)作りがしっかりしている

(1)コンデジはすでに1/2.33インチセンサーを搭載した標準的な機種も1400万画素に達して
おり、ケータイのカメラでさえ最大で1300万画素に達しているのにこのような高級コンデジ
では1000万画素に抑えられているにょ。
しかも、センサーサイズは1.6〜1.7インチということで標準的なコンデジのセンサーと
比べて2倍近い面積となっているにょ。
2倍のセンサー面積があるにも関わらず画素数が1/1.4しかないというと1画素あたりの
面積では標準的なコンデジの3倍弱になるにょ。(画素ピッチはその平方根になる)

標準的なコンデジに用いられている1/2.33インチ、1400万画素のセンサーは画素ピッチが
1.35μmと狭くそれ故にレンズに求められる解像力は極めて高いにょ。
回折現象によってF2.7以上では徐々に画像ぼやけてくるためにそれより明るく370本/mm
というすさまじい解像力を持つレンズを搭載しない限りは1400万画素の価値はなくなる
からね。(実現するのはコスト的にほぼ不可能)
かつて、コンデジも500〜600万画素程度の時代までは画素数アップが解像感アップに
繋がっていたけど今となっては「画素数アップは解像感とは全く関係ない」と言っても
過言ではないにょ。(画素数よりもレンズ性能とデジタル処理の影響力が遙かに大きい)

1/1.7インチセンサーで1000万画素となると1/2.33インチでは500〜600万画素程度の画素
ピッチとなるためこれくらいであればレンズに求められる解像力もかなり現実的なものに
なってくるにょ。
回折限界もF4.5くらいまで軽減されるしね。
さらに大きいのがダイナミックレンジの増加にょ。
LX5もそれをウリとしているからね。
http://panasonic.jp/dc/lx5/sensor.html
つまり、「高画質を実現するために画素数を抑えている」ということにょ。

(2)このクラスのコンデジを買う人は少なくとも初心者ではないためフルオートでしか
撮らないというのは想定されてないにょ。
一般的なコンデジはフルオートを前提に作られており、いかにオートで使いやすいものに
なるかが重視されているけどこのような高級コンデジの場合は各種設定切り替えのしやすさ
というものが重視されているにょ。
ダイヤル数の多いG12はデジタル一眼の入門機よりもマニュアル操作の使い勝手においては
上ではないかと感じるにょ。
これはデジタル一眼とはいえ入門機は画質面などでコンデジでは物足りなくなった人が
対象となっているためオートでも使いやすいように設計されているからにょ。

(3)ボディの質感はやはり一般的なコンデジと「格の違い」があるし、やはり大きいのは
レンズの作りの違いにょ。
高い性能を発揮するならば単焦点がベストだけどそれだとさすがにユーザーを選んでしまう
ためズームレンズとなっているけど無理に小型化や高倍率化をしていないため非常に
光学設計でも優れているにょ。
LX5はズームレンズの望遠端でもF3.3であるため回折限界にはまだ達していないわけだし
(一般的なコンデジの場合は上記のようにF2.7で限界となるため広角側でさえギリギリ
だし望遠端では待ちがない無く限界を超えている)、やや暗めのG12でも望遠端はF4.5で
あるため回折限界に収まっているにょ。


こうして見ると優れているような気がする高級コンデジだけどやはり最大のネックとなる
のは価格にょ。
一般的なコンデジは発売当初の価格は2〜3万円であり、発売から数ヶ月経てば1万円台へ
価格が下落しているのだけどこのような高級コンデジの場合は5万円台という価格が
付けられているにょ。
新機種同士の比較でも並のコンデジの2倍の価格、機種を問わずならば並のコンデジの
3〜4倍の価格となると確実にユーザーを選んでしまうにょ。

「2倍のセンサーサイズだから2倍の価格までなら問題ない」とセンサーサイズに比例した
価格付けで問題ない人も中にはいるかもしれないけどそうなるとフォーサーズだと一般的な
コンデジの約8倍のセンサー面積だから8倍の価格まで許せるし、APS-Cだと約13倍の
センサー面積だから13倍の価格まで許せるのかというとそうではないと感じると思うにょ。
つまり、「センサー面積あたりの価格」という観点からするとコストパフォーマンスは
悪いといえるにょ。

やはり、この高級コンデジと購入比較をするならば一般的なコンデジではなく今だと
小型のミラーレスカメラだと思うにょ。
従来だと「コンデジの上」の大型センサー採用デジカメとなるとデジタル一眼レフを除けば
ライカのようなレンジファインダー機やシグマDP1くらいしかなかったけどライカは高価
すぎるし、DP1はあまりにユーザーを選んでしまうということで選択肢はほぼ無いに等しい
状態だったにょ。
しかし、オリンパスのE-P1発売以降多くのミラーレスカメラが発表されたからね。

とはいうもののミラーレスカメラはボディが小さくてもレンズを付けたら嵩張るという
弱点があるにょ。
3倍標準ズームを装着していたら厚さは8〜9cmに達するからね。
パンケーキレンズであればそれが5〜6cmに抑えられるために有利にはなるけど単焦点は
撮りたいものが決まっているならばいいけど汎用性を考えると厳しいにょ。(もっとも
レンズ交換が可能であれば必要に応じて交換すれば良いというだけであって単焦点の
コンデジとは大きく異なるけど)

レンズを小さく設計すればよいだけの話とはいえセンサーサイズ(というかイメージ
サークル)が大きくなればなるほど小型化するのは難しくなる(10倍ズームレンズを
搭載のコンデジがあそこまでコンパクトサイズになるのはセンサーサイズが小さいお陰)
わけだし、無理に小型化するとNEXのレンズのように解像力が乏しくなってしまうため
大型センサーのアドバンテージが無くなってしまうにょ。
したがって、レンズ込みのサイズを考えるとミラーレスカメラと十分に棲み分けは可能な
レベルにはなると思われるにょ。

問題となるのは一般的なコンデジの画質で物足りないという人がこのような高級コンデジ
ならば満足できるのかということにょ。
私自身、1000万画素のコンデジ(TX1)を毎日持ち歩いておりスナップや記録写真程度で
あれば大きな不満はないものの画質面での不満はあるため出来ることならばまともに
「写真として残したい」という場面においてシャッターを切りたくなるようなデジカメが
欲しいところにょ。
高級コンデジは(一般的なコンデジと同じく)レンズ一体型であるが故にレンズ設計や
デジタル処理(画像処理エンジンの最適化や各種収差のデジタル補正など)において有利に
なっているもののミラーレスカメラと比較するとセンサーサイズの大きな差を覆すのは
難しいにょ。
高級コンデジは「高いコストパフォーマンスは求めない」「ミラーレスカメラでさえ持ち
歩くのには大きすぎる」という人にとっては良いカメラだけどやはり一般的にはオススメ
し辛いにょ。

個人的には型落ちで安くなっていれば買ってしまうかもしれないけど5万円以上払うならば
それなりのセンサーサイズを搭載したものにしたいにょ。(FinePix X100のように
大型センサーを搭載の一体型カメラがどんどん登場すればさらに選択肢が増えてくる)
これは6万円払って高級ネットブックを買うか並のCULVノートを買うのかというのに
似ているかもしれないにょ。
高級コンデジ(ネットブック)の性能で許容できミラーレスカメラ(CULVノート)の
サイズが許容できない人は高級コンデジ(ネットブック)を買うのが良いというだけの
ことだからね。
自分が求めているものが明確に分かっていればでどちらが自分に適しているか迷う必要は
ないにょ。




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