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おちゃめくらぶ掲示板

397御茶目菜子:2010/10/09(土) 13:13:14
2TB超のHDDは普及するのか・・・?
今年6月にSeagateから3TBのHDDが発表され先日はWDからも3TBのHDDが発表されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20101006_398369.html
「1TBでさえ一生かかっても使い切れない」と感じている人もいるかもしれないけど
30年近く前は20MB(「GB」ではなく「MB」)程度のHDDでさえ使い切れないという人がいた
ような時代だったからね。
PCの使い方が変われば使う量も変わってくるにょ。
私の場合はHDDは主にTV録画で消費しているにょ。
アナログ放送ということで4Mbpsで録画しているもののそれでも年間1.5〜2TB消費している
わけだからね。
これが地デジ録画をしてればビットレートから考えて4.5倍だし、録画数が2倍ある人で
あればさらにその2倍で9倍の容量が必要になるにょ。
そのためTV録画で年間に10TB〜20TB必要としている人も多くいるのではないかと思うにょ。
そうなるとHDDの台数増加も気になるため少しでも大容量のHDDが欲しいというのは必然的
流れだと思うにょ。

さて、そういう状況下でありながら3TBのHDDを売っているのを見たことがないにょ。
これには2つの理由があるにょ。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20101007_3tb_hdd/

(1)起動用ドライブとしては使える環境がほとんどない
(2)PSEを取得しないと外付けドライブとして国内流通ができない

(1)HDDには昨年1月29日に書いたように2TBの壁があるにょ。
FAT32では2TBしか扱えない(NT系OSの標準では32GBまでしかフォーマットできない)けれど
NTFSでは問題ないのでファイルシステムの問題ではないにょ。
もっと根底にある管理上の問題にょ。
それはMBRを32ビットで管理しているため現状の一般的なHDDに採用されている1セクタが
512Bの場合には512B×2^32=2TBとなり、2TBが管理上の限界となるからにょ。

そうなることは事前に分かっていたためXP 64bit版でGPT(GUIDパーテーションテーブル)が
導入されたにょ。
そのGPTによって2TB超のHDDはPCで使用可能になるにょ。

 ◎2TB超のHDDの使用可否
 XP 32bit   ブート不可        データドライブで2TB使用可
 XP 64bit   ブート不可        データドライブで使用可
 Vista 32bit  ブート不可        データドライブで使用可
 Vista 64bit  EFI搭載マザーでブート可  データドライブで使用可
 7 32bit    ブート不可        データドライブで使用可
 7 64bit    EFI搭載マザーでブート可  データドライブで使用可

これを見ての通り、XP 32bitで無ければデータ用としては使えるにょ。
ただし、起動用ドライブとして使うためにはEFIと64bitOSが必須になるにょ。
64bitOSは徐々に普及しているもののEFI搭載マザーボードはまだごく一部に止まるにょ。
そのためベアドライブとして購入した際には接続しても起動用ドライブとして使用できない
という場合が大半にょ。
したがって、現時点では2TB超となっている「3TBのHDD」は主に外付けドライブとして販売
されているにょ。

(2)外付けドライブとして販売すれば起動ドライブとして使用できないという問題は解決
できるものの国内のPCサプライメーカーの場合はベアドライブが入手できなければそれも
できないにょ。
全く流通してないというわけではなく極めて限られるというだけだろうけど十分に製品が
流通しないことには販売ができないにょ。
それならば海外から外付けドライブを輸入すればよいというだけになるけどその場合は
PSE取得問題が絡んでくるにょ。

2001年に改正された電気用品安全法によって国内で流通させるためにはPSEマークの取得が
義務づけられたけどこれは猶予期間を経て2006年より完全に義務化したにょ。(多くの
製品に関しては5年間の猶予期間だったけど一部製品は7年、配線は10年の猶予期間)
その際には「条文に明示されてなかった中古も禁止」ということになってしまったため
中古を取り扱うリサイクルショップは大ダメージを受けてしまったにょ。(後に法律改正
前の製品は対象外となったもののすでに手遅れだった)
PSEマークの取得には時間とお金がかかるため最初から日本で流通させる目的がない限りは
取得されない可能性があるにょ。(PSE取得は販売業者はできず、製造業者が取得必要が
あるもののPSEは電源と配線部分に科せられているためACアダプタによって電源供給する
機器であれば輸入業者が別途PSEマークを取得したACアダプタを添付すれば問題ない)


以上2点の問題があるけどこれではいつまで経っても2TB超のドライブは普及しないにょ。
すでに1プラッタ750GBになっており、1プラッタ1TBのHDD(つまり4プラッタ使用で4TB)の
HDDも来年には登場すると思われるにょ。
起動ドライブは2TBあれば十分とはいえ起動ドライブには使えないし、GPTでないと扱えない
というのは厄介にょ。
それを克服するために登場したのが4KBセクタ(ビッグセクタ)によるAFT(アドバンス
ファイルテクノロジ)採用のHDDにょ。
MBRが32ビットで管理されているということはそのセクタサイズが8倍になるために2TBの
壁が16TBの壁へと変貌するにょ。
これだとEFIと64bitOSが普及するまでの時間稼ぎはできそうにょ。

ただし、Vista以降は512Bを超えるビッグセクタに対応しているため問題ないけどXPでは
対応していないため使用できなくなってしまうにょ。
また、使用できてもファイルシステムを管理するツールの中には「セクタサイズ512B」と
いうことを前提として作られているものがあるためそれが変わってしまうと動作しなく
なってしまうにょ。
そのためその移行措置として現在はセクタサイズは物理4KB、論理512BのAFTが採用されて
いるにょ。

このAFTは2TB超のHDDだけに止まらず、2TBのHDD(実質1.8TB)や1TBのHDD(実質0.9TB)
でも一部採用されているにょ。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20091212/etc_wd.html
しかし、物理4KBであるためXPでは標準フォーマッタを使用した場合にはその性能を発揮
できないにょ。
これはXPではフォーマットした際に開始セクタが63セクタ目からになるので「4KBセクタ=
512Bで8セクタ分」なのに63が8の倍数ではないため書き込みのずれによって1セクタの書き
換えに2セクタ分書き換えが必要になることで大幅なパフォーマンス低下が発生している
と思われるにょ。
したがって、AFTを採用のHDDをXPで使用するためには専用フォーマッタを使うかVista/7
搭載の他のPCでフォーマットした後にXP搭載のPCに取り付けるということが必要になって
くるにょ。

ただ、論理512Bでは結局2TBの壁を越えることはできず、現状のAFTでは起動ドライブとして
使用するにはEFIが必須になるにょ。(効率アップとエラー訂正率が向上するという効果が
あるため無駄ではないし、来年以降はAFTが標準化するため新製品においてはAFT以外の
選択の余地が無くなる)
したがって、2TB超のHDDを起動ドライブとして使用するならばEFIもしくは物理、論理
ともに4KBセクタのHDDが必要になるにょ。
4KBセクタであれば上記のように16TBまで大丈夫であるため年率1.3倍で容量が増加して
いってもあと6年間は最大容量のHDDでもEFI無しで起動ドライブとして使用することが
可能になるにょ。(データ用ならばVista、7であれば、EFI、GPT無しで普通に使用可能)
ただし、物理、論理ともに4KBセクタのHDDは完全にXPでは使用することが出来なくなって
しまうにょ。
現状では依然として6割のシェアを持つXPを閉め出すのはさすがに難しいためしばらくは
一時しのぎである論理512Bがメインとなりそうにょ。
とはいえ、AFTがメインになると上記パフォーマンス低下問題によってXPを使い続けるのは
かなり厳しくなってしまうにょ。
HDDを購入する際にも注意しないといけないにょ。




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