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おちゃめくらぶ掲示板

391御茶目菜子:2010/10/31(日) 04:15:16
10.1WXGA液晶は10.4XGA液晶より情報量が少ない!?
先日発表されたLet'snote J9だけど2chでの評価は賛否両論・・・というか否定する人の
方が圧倒的多数に感じるにょ。
デザイン等は主観であるためどっちが良いかは客観的判断はできないものの「堅牢性」
というLet'snoteの大きなウリを損ねているというのが否定する理由の大半にょ。
堅牢性が落ちたといっても一般的なネットブックやCULVノートに負けるようなレベルでは
ないと思うけどやはり「安心感」という付加価値をLet'snoteに求めている人にとっては
非常に大きいにょ。(ジャケットを装着すれば従来機並の堅牢性を確保できるとはいえ
一回り大きくなり、重量も重くなるためせっかくの小型軽量が損ねられてしまう。

さて、堅牢性以外にも否定する人がいるのはワイド化にょ。
Let'snote Rシリーズは4:3のスクエア液晶を前提にして作られたといっても過言ではない
計算しつくされた筐体サイズ(10.4インチのスクエア液晶を用いてフットプリントを
どこまで小さくできるかを実現したようなもの)だったために9月29日に書いたように
筐体サイズを維持するためには同一インチ数のワイド液晶を搭載した場合にはフット
プリントの大型化は避けられなかったにょ。
普通に考えたら同じインチ数であればワイド液晶の方がスクエア液晶よりも面積が小さい
(単純計算でワイド化することで11%面積が小さくなる)から筐体サイズは本来であれば
小型化可能になるにょ。
それが10.4インチよりもインチ数で3%、面積では6%さらに小さな10.1イン液晶(トータル
16%で面積が小さい液晶)を用いて小型化できないということはいかにRがスクエア液晶に
最適化されていたかということが分かると思うにょ。

TVの場合もスクエアからワイドに買い換える場合はインチ数で1割大きなものにすべきと
いうのはこのような計算を元にして考えられていると思われるにょ。
そうすることでワイド画面は縦方向に小さいため小さく感じるという問題点が無くなる
というわけにょ。
PCでいえば10.4インチスクエア液晶のRから買い換える場合は同じような考えで12.1インチ
ワイド液晶のものにすれば「画面が小さくなった」と感じることは無くなるにょ。
しかし、モバイルにおいて筐体サイズや重量は非常に大きな要素であり、個人的には
10.4インチのRシリーズと12.1インチのモバイルノートは別物に感じるにょ。

ある程度の距離を離れて観るのに加えて一点を注視するのではなく画面全体を観るTVの
場合はインチ数の違いが視覚情報に大きな影響を及ぼすのだけどPCの場合は視覚情報に
大きな影響を与えるのはサイズよりもむしろ画面解像度だと思うにょ。
HDTVでもフルHD(1920x1080)とハーフHD(1366x768)では情報量が異なるけどそれは
一点を観た場合に分かるというだけであって普段の視聴においてはそれほど大きなもの
ではないにょ。(解像度の差よりも液晶のインチ数の方が視覚的影響は大きいということ)
しかし、PCにおいては画面解像度はTVとは異なり明確な差となって現れてくるにょ。
10.1インチWXGA液晶は10.4インチXGAより面積が16%減ったために「情報量が16%減った」
なんてことはなくXGA→WXGAで33%情報量が増えたというのが正しい見方となるにょ。

しかし、それは必ずしも正しいとはいえないにょ。
それは実用解像度がどれくらいなのかというものが大きく影響してくるからにょ。
一般に人間の目は300dpi程度の分解能を持つと言われておりそれは6月14日に私が自ら
行った実験でもほぼ正しいことが実証されたのだけどやはり実用解像度は以下の4つに
よって左右されると思うにょ。(昨年7月15日にも同様のことを書いたけどさらに詳しく
考えていくことにする)

(1)使用距離
(2)使用用途
(3)使用場所
(4)使用時間

(1)はここで何度も書いているけど300dpiという人間の目の分解能は30cm離れて見た場合
だから距離によってこの分解能はほぼ反比例するにょ。
PCの場合はまずデスクトップPC(本体と画面が分離しているもの)かノートPCかによって
変わってくるにょ。
モニタが本体とは分離している場合は好きな距離に設置できるから見やすい距離に調整
して終わりだからね。
しかし、ノートPCの場合はそのような調整はできないにょ。
そのため画面までの距離は一定以上近づけることはできず体格やPCを使用時の姿勢で左右
されるもののその距離は概ね50〜60cm程度ではないかと思うにょ。
30cmの距離で300dpiであれば50〜60cmの距離では150〜166dpiとなるにょ。

これが手に持って使える端末(スマートフォンやポケットサイズのPC)では変わって
くるにょ。
見えなければ画面を目に近づければ良いというだけの話だからね。
15cmまで近づければ600dpiまで可能とはいえ、それはさすがに目に負担がかかりすぎる
ためにやはり30cm以上は離す必要があるにょ。
そうなると人間の目の分解能である300dpiがそのまま適用可能になるにょ。

(2)大きく考えると「閲覧のみ」か「編集作業をする」かということにょ。
閲覧の場合はぶっちゃけ細部が見えなくても粗方把握可能だからね。
テキストを見る場合は例えば「ば」と「ぱ」の違いなんてほとんど気にならないにょ。
というのも人間には高度な補完能力があるためにょ。
意味不明な言葉の羅列であれば細かい部分を見るけど脳内にある単語の場合は自分にとって
都合の良いものに勝手に置き換えられてしまうにょ。
「かんぱんむすめ」は「かんばんむすめ(看板娘)」と解釈してしまうということにょ。
画像閲覧の場合でもピクセル単位で見るなんてことはなく形や色が分かれば問題ない
わけだからね。

しかし、編集作業を行う場合はそうもいかないにょ。
「どうせ閲覧者は細かい部分を見ない」ということでそれを蔑ろにするなんてことは
さすがにできないからね。
テキストか画像かさらに使用するソフトは何かによって変わってくるものの閲覧するのと
編集作業を伴う場合には許容できるドットピッチには大きなずれがあるということにょ。
ケータイやスマートフォンでは閲覧が圧倒的にメインだろうからドットピッチを高める
ことは非常に意味はあるにょ。(少なくとも300ppiまではリニアに影響すると言っても
いいと思う)

(3)意外に気になるのは場所、つまり周囲の環境にょ。
自宅で自分の部屋で固定して使う(もしくは室内の職場で固定して使う)という場合には
ほぼベストな環境であるため高いドットピッチでも問題なく使えるにょ。
しかし、モバイルノートの場合は持ち出して使うという機会が多くなるためそのような
ベストな環境で使えるとは限らないにょ。
例えば屋外で使う場合には使いやすい位置(建物の中など)に入ってわざわざ使うという
ことは難しい場合もあるし、移動中に電車やバスなどの中で使う場合には光線状態を
選ぶことはできないにょ。

さらに移動中に使う場合は振動も馬鹿にはならないにょ。
比較的安定している新幹線であれば全く苦痛にならないけどバスの中で使用する場合は
やはり振動が大きいからね。
振動が液晶画面に対する見やすさを損ねるというのは実際に使ってみないと分からないこと
だけど手ぶれ補正機能のないデジカメを用いてスローシャッターで撮影するというのを
想像して貰えたら分かりやすいと思うにょ。

(4)30分使うのと8時間使うのでは同じ環境であっても疲れやすさは別物にょ。
店頭で2、30分使ってみて「これくらいなら問題ない」と判断するのは早計にょ。
例えば、「2kmならば10分あれば十分に走れる」という人がフルマラソンを210分(3時間
半)で走れるかというとそうとは言えないのと同じにょ。
8時間連続して使うことが予想される場合は8時間連続して使ってみないと分からないと
いうことにょ。

また、「疲れやすさ」というのはマラソンでの体力とは異なりストレートには現れて
来ないために1回8時間使えたからといって安心はできなにょ。
要するに1日しかPCを使用しないのではなく毎日PCを使用するならば「フルマラソンを完走
できるかどうか」ではなく「毎日フルマラソンを完走できるかどうか」ということに
なってくるというわけにょ。
フルマラソンは毎日無理でも2kmのジョギングならば毎日続けても問題ないという人は
多くいることだと思うにょ。
それと同じく(本来は目にかなり負担がかかっているであろう)高いドットピッチの
PCでも毎日短時間であれば問題なく使えると思うにょ。
つまり、そのPCを何時間程度連続して使うのかということが非常に重要な要素となって
くるということにょ。


人間の目の分解能(≠視力)は人によって大きな個人差はないと思われるにょ。
しかし、(1)〜(4)の「距離・用途・場所・時間」は当然のことながら人によって全く
異なるものだと思うにょ。
編集作業がメインというのであれば人間の目の分解能がボトルネックになるためいくら
ベスト環境であっても実用可能ドットピッチには限界による影響が大きくなる(長時間
使うのであれば個人的には分解能の8割くらいのものにしたい)、そうでないならばドット
ピッチを超えても十分に実用になるからね。(「疲れやすさ」というのも個人差がある)

300dpiという人間の目の分解能を元に166ppiがボーダーライン(50cmの距離で使用)として
長時間使用を目的としてボーダーラインが8割に下がると考えるならば133ppiとなるにょ。
つまり、その前後くらいが私が長時間使用する場合においては限界となるラインといえる
わけにょ。
私が使っているR5は10.4インチXGAであるため123ppiとなっており、計算上からも実際の
使用の面からも長時間使用において問題はないにょ。
ちなみに12.1インチWXGAのLet'snote Sシリーズ、Nシリーズは125ppiであるためRシリーズ
から買い換える場合はドットピッチだけを見ればスムーズに移行できると思うにょ。

さて、このような点を踏まえてR9(Rシリーズ)とJ9を比較してみるにょ。
R9は123ppiに対してJ9は155ppiとなっているにょ。
166ppiを下回っているため編集作業がメインでも十分に使えると予想できるけど長時間使用
におけるボーダーラインの133ppiを超えているため長時間の編集作業は厳しそうにょ。
もっともテキスト編集の場合は「白地に黒文字」もしくは「黒地に白文字」で設定している
人が大半であると思われ白黒の場合は分解能は300ppi/30cmではなく400〜480ppi/30cm
程度に達するため8割であっても200ppi/50cmを超えてしまうのだけどこれは便宜上300ppiの
8割として書いているだけであって実際は「モノクロ基準で480ppiの5割」が長時間使用
可能なボーダーラインとして解釈して欲しいにょ。

133ppi(私の場合のボーダーライン)を超えた場合には長時間使用が難しいといっても
液晶の解像度変更や表示DPIの変更を行えば問題なくなるにょ。
その場合は、いくら解像度が高くても表示できる情報量が減ってしまうことになるにょ。
そに結果として生まれたのが「10.1インチWXGA液晶のJ9はは10.4インチXGA液晶のR9よりも
表示できる情報量が少ない」ということだと思われるにょ。
上記(1)〜(4)の4つの条件は人によって大きく異なるためある人が「問題ない」と感じて
別のある人が「問題あり」と感じても全くおかしなことではないということにょ。
13.3インチでフルHDを実現したVAIO Zでも単純に画面解像度が増したということが情報量
増加と感じる人もいるし、DPI設定を変えないと使えない人にとっては同じ13.3インチ
だから表示情報量は変わらないと感じる人もいるというわけにょ。

しかし、「実際に使ってみないと自分にとって使えるかどうか分からない」というのは
かなり厄介な問題にょ。
最悪の場合は上記のように表示DPIを変更すれば良いといってもそれではせっかくの
高解像度を十分に活かせるとは言えなくなってしまうわけだからね。
現在13.3インチWXGA(118ppi)のPCを使っていて13.3インチフルHD(166ppi)のPCに
乗り換えを考えている場合には現在そのPCを50cmの距離で使用しているならばその
1.4倍の70cmで使用することで166ppiを体感することができるにょ。
それで長時間使用していて問題ないならば買い換えても大丈夫にょ。(上記のように疲れは
徐々に蓄積されてくるため1日ではなく1週間くらい連続して使用を薦める)




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