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おちゃめくらぶ掲示板
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Slate PCは普及するのか・・・?
iPad発売以降、雨後の筍のようにどんどん発表されているタブレット型端末だけど先日
国内メーカーからついにWindowsを搭載のタブレット端末(Slate PC)が発表されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100928_396565.html
Slate PCは今後大きな拡大が期待されているけど本当にそうなのか・・・?
やはり気になるのは以下の2つの点にょ。
(1)タブレット型である必要があるのか
(2)Windowsが必要か否か
では、それら2点について考えてみるにょ。
(1)そもそも需要がないところに供給はないわけであってそれなりに大きな需要(パイの
大きさ)があるからこそ各社がこぞって発表しているだろうから「自分に必要ない」
ということでそれ自体を否定はできないにょ。
もっとも、タブレット端末というのはiPadが起源なんてことはなく古くから存在するにょ。
業務用では手に持って使えるデバイスというのは昔から一定数の需要があるからね。
しかし、あくまで業務用がメインということでそれらは安価とは言い難かったにょ。
比較的安価なのが6月8日にも書いたようなOrigamiにょ。
ただ、Origamiはヒットには至らずその「安価な個人向けの小型PC」という考えはネット
ブックへと受け継がれたにょ。
業務用であればタブレット端末の需要がそれなりにあるというのは分かると思うけど問題
となるのは個人需要にょ。
あれだけ多くの機種がすべて業務用(法人向け)として作っているというわけではない
からね。
タブレット端末がキーボード一体型(通常のクラムシェル型)と比べてアドバンテージが
あるとすれば「タッチパネルが使いやすい」ということと「軽い」ということにょ。
普通のクラムシェル型でもタッチパネルは使えなくはないけど「タッチ操作をするときは
キーボードが邪魔」ということに加えて「重心」の問題があるにょ。
クラムシェル型の場合は液晶はヒンジによって前後に自由に動くためタッチをすると
液晶画面が動いてしまったり、手に持った状態でタッチするならば重心変動により不安定に
なってしまうにょ。
これはある程度以下の小型軽量の端末であれば緩和されるけど片手(指2本くらい)で楽々
持てるようなサイズ、重量でない限りはやはり厳しいと思われるにょ。
サイズ、重量が一定以上の場合はうまく腕を使って固定しようにもキーボードが邪魔である
ためそれもできないからね。
そのためクラムシェル型でありながらタッチパネルでの操作を重視した機種はコンバーチ
ブルスタイルを採用しているにょ。
これならばタッチ操作をするにもなどによってキーボードが邪魔にならず液晶がぐらぐら
しない状態で使えるようからね。
コンバーチブルスタイルは2軸ヒンジによって液晶モニタを左右に回転させる機種が大半
だけどDellは別の方法で実現している機種を発表したにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1009/15/news042.html
この縦方向への回転はあまり採用例がないけどコンバーチブルスタイルだと原理上どう
しても奥行きが長くなってしまうのを防ぐことができそうにょ。
確かにコンバーチブルスタイルだと「タブレット端末はキーボードがない」「クラムシェル
型だとタッチ操作する場合にキーボードが邪魔」という問題点が解消されるとはいえ、
タブレット端末よりもキーボードの分だけ重くなっているだけではなくコンバーチブル
スタイルにするためにさらに重くなっているという問題があるにょ。
この余分なサイズ増、重量増は手に持って使う端末としては致命的といっていいにょ。
これが業務に必要であれば妥協できるけどそうでないならば必ずしもコンバーチブル
スタイルが良いとは言えない状況にょ。
ここまで来ればだいたい分かると思うけどタブレット端末が普及するためにはキーボードの
有無というよりもタッチ操作による重要性が広まることに加えて立った状態、もしくは
両手に持った状態で使うという使用方法がどれだけ普及するかにかかっているにょ。
テーブルの上に置いて使うのがメインであればクラムシェル型の方が遙かに使い勝手が
いいわけだからね。
ただ、それに関してはまだ未知数にょ。
将来的には電子ブックの普及などにより小型軽量なタブレット端末が普及するだろうけど
現時点では需要より供給が先行しているように私は感じているにょ。
すでに小型軽量なタブレット端末といえばスマートフォンがあるけど何度も書いている
ように一定以上の情報量を確保するにはある程度の画面サイズが必要になるためスマート
フォンの解像度がいくら上がってもほとんど無意味になるにょ。(3.5インチフルHD液晶の
スマートフォンが仮にあったとしてそれでA4見開きの雑誌が読めるというわけがないと
いうことを考えれば分かると思う)
(2)これがすごく重要なことにょ。
ネットブックは「Windowsが動作する」から売れたというのは間違いないにょ。
それは安価で小型のPCとして購入する人が大半だからにょ。
ここで「PC」というのは一般的なWindows PCであり、これがLinux搭載であったら少なく
とも日本ではそこまで大ヒットに繋がることは無かったと思われるにょ。
では、タブレット端末でも同じことが言えるかというとYESでもありNOでもあるにょ。
確かに制約が少なく(普段からPC使っている人ならば)普段使っているアプリと同じものが
使えるということがWindows搭載のタブレット端末(これは「Slate PC」と呼ばれている)
にはメリットはあるもののそれはWindowsを動作させることを考慮したネットブックだから
こそ成功したのであってタブレット端末においてはその考えは通用しないにょ。
それは、Windowsというのが基本的にマウスとキーボードで操作するOSだからにょ。
ネットブックの場合はキーボードとマウス(タッチパッド)を標準で備えておりスペック
面(CPU性能、液晶画面解像度)の問題を除けば普通にPCとして使うのに何ら問題もない
からね。
これがタブレット端末だとまた変わってくるにょ。
OSがマウスとキーボードを要求するということでアプリもほとんどのものがそういう
造りになっているからね。
ただ、業務用であればタッチパネルでの操作が前提となるためタッチパネルで使いやすい
アプリを利用する(というか業者に発注して作ってもらう)という方法があるものの
一般ユーザーはすでにあるアプリが使えるからWindowsのメリットがあるのにその使い勝手に
難があるのではタブレット端末を使用するメリットがあるとは言い難いにょ。
確かにXP→Vista→7と徐々にタブレット機能が強化されてきており、キーボードやマウス
という機器は徐々にその存在が薄れかけているとはいえ、肝心のアプリの方が対応できて
ないのでどうしようもないにょ。
タッチ操作に最適化したアプリを作ろうにも現時点では業務用以外には需要が少ないので
あまり作られず、そういうタッチ操作に最適化したアプリがないためSlate PCというものは
個人向けとしてはあまり良いものではないにょ。
その点、最初からタッチパネルを前提としているiOSやAndroid OSはその辺が全く異なる
ためタブレット端末の恩恵は大きいにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/config/20101001_397112.html
さらに言うならばOS自体の重さも異なるにょ。
リッチなハードウェアで動作させるのが前提のWindowsは快適動作させるためには必要な
スペックがどうしても高くなってしまうにょ。
これは一般的なネットブックより遙かに低スペックのAndroid OS端末が快適に動作して
いるのを見れば明白だと思うにょ。
ハードウェアに高い性能を求められないということは価格を抑えることができるという
ことにも繋がり、省電力で動作するということでバッテリ容量が抑えられるためそれは
軽量化にも繋がるにょ。(消費電力と重量の関係は5月8日に詳しく書いた)
(1)でも書いたように手に持って使う機会が多いであろうタブレット端末においてこれは
大きなアドバンテージになるにょ。
以上を元に考えると現時点において「Slate PC」は必ずしも良いものとは言えないことが
分かると思うにょ。
やはりキーボードレスのSlate PCはどうしてもユーザーを選んでしまうからね。
それが必要な業務であれば最初に書いたように大きなメリットとなるにょ。
あと価格も今回発表されたオンキヨーの3機種は業務用として考えるならばかなり安価で
あるため一定数の需要はありそうにょ。
TW317A5 Atom N450 1GB SSD32GB 11.6インチWXGA 1.0kg 69800円
TW217A5 Atom Z530 1GB SSD32GB 10.1インチWSVGA 850g 59800円
TW117A4 Atom N450 1GB HDD160GB 10.1インチWSVGA 990g 49800円
スペックだけを見るとネットブックからキーボードを取っただけということもあって
「キーボードがない分だけ軽くなったネットブック」でしかないけどそれでもかなりの
問い合わせが来ている模様にょ。(USBが付いただけでも喜ばれるということは他の選択
候補となったのはとなったのはiPadか!?)
ただし、キーボードレスのWindows PCであるため「キーボードがないのがメリット」と
感じることができず「キーボードがないのがデメリット」と感じている人であればやはり
Slate PCを使うべきではないということにょ。
しかし、特定の使い方しかしない業務用ではなく汎用的に用いる個人用途であればやはり
(2)で書いたようにWindows PCにおいてキーボードがないことがデメリットに感じている
人が多いのはやむを得ないことだと思われるにょ。
Slate PCはWindowsが使えることによって便利な面があるもののやはりそれを普及させる
ためにはWindowsそのものが変わるかユーザーの使い方が変わるしかないにょ。
恐らくWindowsのUIをタッチパネルに特化させることは少なくとも今後しばらくの間は
期待できそうにないのでユーザーの使い方が変わる方を期待するしかないにょ。
もっともiPadの普及で徐々に変わりつつあるし、スマートフォンの普及によって画面サイズ
というのが情報量に与える影響が大きいということも徐々に気づくと思われるためユーザー
側の変革はすでに始まっていると思われるにょ。
つまり、iPadのような非Windowsのタブレット端末とスマートフォンが普及することで
キーボードレスに対する不満点が徐々に薄れる(キーボードを使わない使用方法という
ものをユーザーが分かってくる)ため「Windowsが使える」ということにメリットを見い
だせる人にとってSlate PCを選択するメリットが生まれてくるということに繋がって
くるにょ。
確かに、文書作成、プログラミングなどのコンテンツ作成を目的をした場合にはキーボード
レスの端末を選択するのはあり得ないけどそうでないならば6月26日にも書いたように
徐々にハードウェアとしてのキーボードの存在役割は減ってきていると思うにょ。
「1つの端末ですべてを賄う」というのはやはり無理があるので「用途で使い分ける」と
いうことが出来るかどうかが今後はタブレット端末の普及に大きく関わると思われるにょ。
「Slate PC」というのはそれがメインの存在になるわけではなく1つの候補(キーボード
レスでも困らないけどWindowsアプリが使えないのは困るという人向け)としてその役割を
担っていくと思われるにょ。
ただし、現時点では何度も書いているようにWindowsがタッチパネルに特化したOSではない
ため業務用途以外で使うには自分の需要を満たせるかちゃんと吟味する必要があるし、
ハードウェアの関係上消費電力が大きいため「バッテリ駆動時間が短い」もしくは「重い」
という問題があるにょ。(上記のようにネットブックと比べて重量がシビアになる)
Slate PCを一般に普及させようとするならばまずはそのバッテリ問題が解決されてからに
なりそうにょ。(だからこそ次世代AtomのOakTrailに期待したい)
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