したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

おちゃめくらぶ掲示板

383御茶目菜子:2010/09/26(日) 13:56:42
小さいものが良いとは限らない
ケンコーが超小型のレンズ交換式デジカメを発表したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100925_396108.html
ケンコーはデジカメ用のアクセサリーメーカーとしては有名だけどまさかケンコーが
デジカメ、しかもレンズ交換式のデジカメを発表するとは驚きにょ。

本体サイズは明かされてないけどホットシューのサイズから判断すると概ね10×6×2cm
くらいに見えるにょ。
一般的なコンデジと比べてそれほど大きな差はないサイズにょ。(E-PL1やGF1は小さいと
いってもコンデジと比べたら明らかにサイズが大きい)
「ちっちゃいもの好き」の私としては興味が惹かれるにょ。
レンズ交換式となると問題はレンズラインナップだけど汎用のCマウントであるためそれは
問題ないにょ。
Cマウントは古くは16mmビデオカメラで使われており今でも防犯用カメラなどで使われて
いるため一般人が交換レンズを目にする機会こそないけど市場には多くの品が出回って
いるにょ。
とはいえ、入手性が良いというわけではないのでこの6mmの標準レンズがセットで売られる
ことになっているにょ。

さて、「6mmが標準レンズ」となるとかなりセンサーサイズが小さいようなイメージになる
けれどセンサーサイズはどのくらいかを考えてみるにょ。
まず、「標準レンズ」というのがフルサイズ(35mmカメラ)換算で何mmかということから
考えなくてはならないにょ。
一般的に50mmが標準レンズとされているけどそれは人間の目で普通に眺めた視野角に
近いためにょ。
それで考えると50÷6≒8.3でありフルサイズと比べて対角が1/8.3のセンサーとなるにょ。
フルサイズはセンサーサイズは対角約43mmであるためその1/8.3となると対角5.2mmにょ。
このケンコーのデジカメに4:3のセンサーが搭載されていると考えるとセンサーサイズは
1/3.5インチくらいになるにょ。

とはいえ、標準レンズが50mmというのは35mmカメラの基礎を作ったライカが標準レンズと
していただけであってそれは絶対的な基準ではないにょ。
一般的にはセンサーサイズの対角が標準レンズとされており、中判、大判カメラでは
それが基準となっているために全体からするとむしろ35mmカメラが例外とも言えるにょ。
昔は一眼レフ用のレンズとして広角レンズは技術的に作るのが難しかったために50mmが
標準レンズとなっただけ(昔は55mmの標準レンズというものも多かった)でありそれで
考えると対角6mmのセンサーは約1/3インチとなるにょ。

ここでの標準レンズというのは画角的な意味(望遠レンズの特性と広角レンズの特性が
弱まった中間的なもの)ではなく最初の1本として使いやすい画角であれば換算35mm前後の
焦点距離という可能性が高いにょ。
ズームレンズが無かった昔のコンパクトカメラの多くが35mm前後のレンズを搭載していた
というのはその汎用性が極めて高いからだしね。
それで、考えるとセンサーサイズは約1/2.4インチになるにょ。
これだと現実味を帯びてきたにょ。
このカメラのためだけに新センサーを用意するなんてことは考えにくいため汎用品を
使うだろうし、「1400万画素」となると後述のイメージサークルとの兼ね合いを考えた
場合に1/2.33インチのものしかないためそれを使うと予想されるにょ。
それなら最初から計算なんてする必要は無かったか・・・(笑)

レンズ交換式とはいえコンデジと同じセンサーというのは微妙に感じるかもしれないにょ。
そもそもCマウント自体が1/2〜1/3インチのセンサーを想定したイメージサークルとなって
いるためにそれより大きなものに装着する場合は画面周辺がけられてしまうにょ。
フランジバックが短いことで各種のマウントアダプターが発売されたマイクロフォーサーズ
だけど4/3インチセンサーを搭載しているフォーサーズであっても周辺部まではカバー
できてないからね。(これはこれで面白い写真になるけど)
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/dressup/20100521_367121.html
2/3インチくらいのセンサーだと良かったけど無い物ねだりをしても仕方がないか・・・。

仮に1/2.33インチというのが正しいと考えてみると画素ピッチから考えて回折限界は
F2.7になるにょ。
つまりF2.8以上の暗いレンズを装着した場合には回折現象により徐々に解像しなくなって
しまうにょ。
幸いにしてCマウント用のレンズはどれも明るいものばかりにょ。
単焦点ならばF1.4なんて普通だし、F0.75の単焦点やF1.4のズームレンズも存在するにょ。
したがって、F2.8以上を使わなくても十分に絞りのコントロールは可能になるにょ。
ただ、明るいレンズで絞り開放を使うためには1万分の1以上の超高速シャッターが必要に
なる場合もあるけどそれは難しいだろうからNDフィルターをボディ内に内蔵もしくは
ISO25くらいの超低感度に設定できるようにして欲しいところにょ。

これをコンデジ代わりに使おうと思っている人がいるかもしれないけどCマウントは電気
接点を持たないためにフルマニュアル(完全手動式)で行うことになるにょ。
絞りもピント合わせも手動だけど絞りはいいとして問題はピント合わせにょ。
光学ファインダーを持たないデジカメにとって重要となるのは液晶画面にょ。
フルオートでも撮影できるマイクロフォーサーズなど(マウントアダプターを使ってMF用の
レンズを使うのはあくまで趣味的なものにすぎない)とは異なり完全マニュアルでしか
撮影できないためこの使い勝手が商品価値を決めてしまうからね。
マニア受けを狙う商品であれば高精細液晶で拡大表示によるピント合わせをサポートして
いるということが重要になると思われるにょ。

カメラ自体は小型でレンズも明るさの割りには小さいもののやはり手動ということで
ピントリングや絞りリングがある関係上レンズは薄型化はできないにょ。
そのためレンズ装着時の厚さはパンケーキレンズを装着時のミラーレスカメラよりも
厚くなると思われるにょ。
レンズが明るいため絞りのコントロールの幅が大きいとはいっても画質面を考えれば
一体型の方が有利にょ。
コンデジがあの極小センサーで十分使えるレベルの画質になっているのはセンサーに
合わせてレンズが作られそれを最適化された画像処理エンジンによって支えているお陰にょ。
9月23日に書いたFinePix X100も一体型にしたのは画質を重視するためだからね。
つまり、画質を重視するならばレンズ交換式ににするよりも一体型にする方が有利と
いえるわけにょ。

したがって、「レンズ交換式だから一眼レフ並の画質がある」というわけではなくむしろ
その逆だと言うことがいえるにょ。
汎用性と性能を両立させるのは難しいし、小型化と性能を両立させるのも難しいわけだから
このケンコーのデジカメに高性能(ここでは高画質)を期待するのは間違っているにょ。
オリンパスのズイコーデジタルはフォーサーズというAPS-Cよりも小さいイメージサークル
用として作られているために高解像力を持つようにイメージサークルが小さい方が
レンズ設計においては解像力では有利になるけどこれは最初からデジタル用として設計
されているのに加えて高画素化が進んでいるAPS-Cセンサーと比べて画素ピッチがそんなに
変わらないというのが影響しているにょ。
いくら専用設計かつイメージサークルが小さいことが解像力にプラスに働いたとしても
コンデジのように画素ピッチが狭いと画質面では不利になるにょ。

しかし、コンデジを改造してCマウント用レンズを取り付けられるようにして遊ぶという
ユーザーもいるわけだし、そこまで改造するスキルがないという人が遊びで使うには
なかなか面白いものだと思うにょ。
カメラである以上は画質は重要な要素だけど撮っていて楽しいかどうかも重要になって
くるからね。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板