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おちゃめくらぶ掲示板

372御茶目菜子:2010/09/16(木) 13:41:18
ついに本命「D7000」登場
ニコンが中級機となるデジタル一眼「D7000」を発表したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100915_393756.html
私も待ち望んでいたD90の後継となる機種にょ。
メーカー発表の位置づけからするとD90よりも上でD300sよりも下に位置するけど現在
価格が大きく下がってきているD90はもはや在庫限りとなるためD90はD7000へと取って
代わる時期は遠くないと思われるにょ。

さて、肝心のスペックを見てみると2年前に発売されたD90からだとこのように変化して
いるにょ。

            D90         D7000
 (1)画素数       1230万画素   → 1620万画素
 (2)ISO感度       ISO100〜6400  → ISO100〜25600
 (3)防塵防滴      無し      → あり
 (4)動画機能      720p(MF)   → 1080p(AF)
 (5)ファインダー視野率 96%      → 100%
 (6)AFポイント     11点      → 39点
 (7)最高シャッター速度 1/4000(X 1/200) → 1/8000(X 1/250)
 (8)連写速度      4.5コマ/秒   → 6コマ/秒
 (9)記録メディア    SD/SDHC     → SD/SDHC/SDXC(ダブルスロット)
 (10)重量        620g      → 690g

では、それぞれについて書いていくにょ。

(1)画素数に関してはコンデジにおいては何度も書いているように「高画素=高画質」
ではないにょ。
しかし、これがコンデジよりも1桁大きなセンサーサイズを持つデジタル一眼ならば
まだそれは変わってくるにょ。
画素数を見てのようにコンデジ(1/2.33インチセンサー搭載機)でさえすでに1400万画素に
達しているけどそれよりも13倍くらいのセンサーサイズであるAPS-Cのデジタル一眼が
それとあまり変わらない(1200〜1600万画素)画素数なわけだからね。

とはいえ、レンズ一体型によってすべて専用設計にできるコンデジと汎用性の高い
デジタル一眼ではコンデジの方が有利な面もあるにょ。
したがって、センサーサイズが13倍だから画素数も13倍まではOKという単純なものには
ならないにょ。
それに一眼レフでコンデジと同レベルの高感度性能や等倍鑑賞時の画質では一眼レフを
使う意味もかなり失われているからね。

高感度性能に関してはセンサーと画像処理エンジンの影響が大きいため適正な画素数と
いうものは時代によって変わってくるにょ。
とはいえ、画素数が増えれば配線幅によって実質的なセンサー1画素当たりの大きさ
(つまり搭載可能なマイクロレンズの大きさ)が画素数に反比例したものよりもさらに
小さくなってくるにょ。
特にこれはコンデジにおいては顕著であり、センサーの受光側を配線のある裏側に
設置した裏面照射型センサーが非常に有用になってくるにょ。
コンデジより1桁大きなセンサーを搭載のデジタル一眼の場合はまだそこまで配線幅が
与える影響は大きくないため現在のセンサー性能と画像処理エンジンの性能をもって
すれば「1600万画素は多すぎる」ということはないにょ。

あとは、レンズ性能の影響にょ。
画素数が多くなればなるほど要求されるレンズ性能(解像力)は高くなるにょ。
確かに絞れば実効解像力はアップする(これは実効解像力であり、収差の全くない理想的な
レンズであれば絞れば絞るほど解像力はダウンする)とはいえ、問題は回折限界があると
いうことにょ。
多くのズームレンズレンズはF11程度でピークになるように設計されているにょ。
これは開放F値がF5.6のレンズが主流であり、開放から2段程度絞ることでようやく各種
収差が減りそれが解像力アップに貢献しているというだけの話なのだけど画素数が
増えればこれが厄介になるにょ。

例えば現在APS-Cサイズでは最大画素数となるEOS 7D/60D/Kiss X4の1800万画素で考えると
画素ピッチが4.3μmであるためF8.6で回折限界を迎えるにょ。
そのためF8まででピークが来るようなレンズでないと1800万画素の性能を発揮することが
できないにょ。
当然のことながらレンズセットに付いているキットレンズしか使わないような人であれば
1800万画素はほとんど無意味にょ。
しかし、中級機となると高性能な単焦点レンズを使用する人も増えるだろうから必ず
しも画素数が多いから駄目と言えるものでもないにょ。
それでも「気兼ねなくF8で使える」ということを考えるとやはり1800万画素あたりが
APS-Cの限界になると思われるにょ。

(2)設定可能感度から高感度性能は分からないにょ。
D90も発表された当時は非常に高感度性能に優れた機種だったとはいえさすがにこの業界で
2年前といえば完全に過去の機種にょ。
確かにまだ第一線で活躍できる性能(高感度性能)を持っているとはいえ、高い性能が
あると言われていたのがボーダーライン上にあるというレベルまで下がってきているのは
否めない事実だと思うにょ。

この2年間でセンサー性能と画像処理エンジン性能は大きく改善されたにょ。
その結果がEOS Kiss X4で1800万画素という画素数にも関わらず高感度性能はAPS-Cの中で
トップレベルになったわけだしね。
D7000に搭載されているセンサーの詳細は不明だけど恐らくソニー製のセンサーだろうから
α55と共通(もしくはニコン用にチューニングされたもの)だと推測されるにょ。
すでにα55の撮影サンプルは各所で公開されているし、国内大手サイトでレビュー記事が
掲載されたらここでも採り上げようと思っているけど高感度性能に関してはX4に負けて
いないにょ。

ニコンの画像処理エンジン次第ではX4以上のものになるかもしれないにょ。
ISO25600はあくまで非常用だろうけどISO3200までなら常用(A4で問題なく使えるレベル)
であり、ISO6400でも人によっては十分使えるのではないかと思われるにょ。
D90の場合は常用可能だったのがISO1600まででISO3200ではやや厳しくなり、ISO6400では
カラーノイズが盛大に出るのでL版や2L版でないと厳しいレベルになっていたからそれと
比べると確実に1段分以上は向上しているのではないかと推測されるにょ。

(3)防塵防滴は人によって必要・不要があるだろうけどやはり中級機であるならば必要
ではないかと思われるにょ。
入門機であればコストの方が優先されるし、「防塵防滴機能があるからこれくらいならば
大丈夫」という判断はある程度の経験がないと難しいからね。(防水ではないため
完全に水没してしまったらアウトになる)
私が使っているK200Dは入門機としては極めて珍しい防塵防滴機能を搭載にょ。

とはいえ、防塵防滴機能は本体にだけあっても意味がないにょ。
レンズの方にもないと結局は雨の日は別途対策を行う必要があるからね。
そうなると本体だけではなくレンズの方にも防塵防滴機能を搭載する必要があるのだけど
ニコンの場合はまだまだレンズ側の対応の方が不十分にょ。
この点ではペンタックスやオリンパスの方が上だと思われるにょ。

(4)世界初の動画撮影機能が搭載されたD90だったけどさすがに事実上フルマニュアルで
撮影することになるためとても素人が手を出せる代物ではなかったにょ。
しかし、8月20日に書いたようにHD動画に対応した入門機であるD3100が登場し、今と
なっては動画でAF、AEが当たり前のように使えるようになりおまけ程度の動画から完全に
脱却しつつあるにょ。
動画を快適に撮影するならばフルタイムAFに対応したα55の方が確実に有利だろうけど
D7000も「素人お断り」と言わんばかりのD90よりは圧倒的に使いやすいものになっている
と思われるにょ。
他社が動画機能に力を入れているのに「ウチ(ニコン)はやりません」というのは
なかなかできないので「動画なんて要らないから安くしてくれ」というのも難しいかも
しれないにょ。(H.264エンコードチップなんて今は格安になっているので動画機能を
外したところで価格は1000円単位でしか変わらないと思う)

(5)中級機の証といえばペンタプリズムファインダーにょ。
入門機に採用されておりピントの山が掴みづらいペンタミラーファインダーとは異なり
MFでのピント合わせは抜群に優れているからね。(とはいえ、MFを使用すること自体が
入門機を使用する人にはほぼ想定外であるため入門機には価格面で有利になるペンタ
ミラーが搭載されている)
ここで、問題なのはその視野率にょ。
銀塩時代はネガフィルムであればプリント時にどうせ切られるから視野率100%なんて
無意味でありリバーサルフィルムを使わないとその意味はあまりなかったけど今は撮った
写真をPC鑑賞する場合はリバーサルと同じく写真の隅から隅まで鑑賞可能になるため
100%が無意味ではないにょ。
センサーに入った映像を液晶モニタ上で見ているコンデジであれば視野率は実質約100%
なのだから視野率100%(見えている範囲がそのまま撮影される)というのが常識に
なりつつあるにょ。

しかし、視野率約100%を謳っているEOS 7Dも実際に測定したら96〜97%しかなかったと
いう話もあるにょ。
高々3、4%は誤差の範囲内と言ってしまえばそれまでだけどファインダーに見えなかった
ものが3、4%余分に写っているというのを気にする人は多いにょ。
デジタルなんだから最初からトリミング前提と考えればいいけどそれならば28mmで撮った
写真は24mmをトリミングしても同じとかいうことにまで発展してしまいかねないにょ。
画角の重要性、写真は引き算であるということを考えれば視野率100%がベストなのは
確実にょ。

とはいえ、視野率100%を確保するには精度の高さが要求されるにょ。
そのため視野率100%はフラッグシップ機(もしくはプロ機)にしか採用されることは
ほとんどないにょ。
ペンタックスK-7は独自の「センサーが浮いている構造」なのを活かしてファインダー側に
高い精度を求めることなくセンサーの位置を微調整するだけでほぼ100%の実効視野率を
達成したにょ。
D7000の実効視野率は製品登場後に明らかになるけどほぼ100%(99%〜100%)が実現
できているのならばこれはフラッグシップ機といっていいレベルの機種になるにょ。

(6)AFポイントが多ければいいというものではないけどカバーできるエリアが広い方が
良いに越したことがないにょ。
D300の51点の測距エリアはファインダーのほぼ全域をカバーするというすさまじいもの
であり、画面上のどこに被写体があっても問題なくAFでピント合わせが可能だったにょ。
D7000の39点はそれと比べれば劣っているとはいえ、D90の11点と比べるとその差は歴然
となるにょ。
D90の場合は11点のうちクロスセンサー(縦線にも横線にも対応できるセンサー)は
中央1点のみだったけどD7000は39点中で9点がクロスセンサーになったにょ。
ライバルになるであろうEOS 60Dは9点の全点クロスであるため測距ポイントだけを見ると
完全にライバルを上回っているにょ。

ちなみに私が使っているニコンD50(2005年発売)は5点測距でそれほど不満はないとは
いえさすがにフレーミングの自由度はあまり高くないにょ。
それに対してK200D(2008年発売)は11点測距離(全点クロス)は大幅にそれが緩和されて
いるから39点測距のD7000はK200Dと比べてもかなり快適に撮影できそうにょ。
もっとも静物メインであるため私は測距点選択を手動で行うためあまり測距点が多いのは
かえって不便になるけどそれはD300と同様に39点すべてではなく必要に応じて減らせる
ために多いことがデメリットにはならないにょ。

(7)シャッター速度の最高速を見てみるとやはり1/8000秒にまで対応したのがうれしいにょ。
F1.4のレンズを使用していると日中は1/4000でも開放では撮れないことがあるからね。
すでに入門機でもK-rで1/6000秒まで対応している今となっては中級機で1/4000秒まで
というのはやや不満が残っていたにょ。
それとX接点(フラッシュ同調速度)が1/250秒になったのはうれしい仕様にょ。
フォーカルプレーンシャッターはスリット幅を狭くすればいくらでもシャッター速度が
上げられる(ただし、幅を狭くすればするほど高い精度が要求される)けれどフラッシュ
使用時にはスリットが全開である必要があるためシャッター幕の速さが要求され高級
モデルにしかX接点1/250秒は採用されなかったにょ。

X接点が速いと日中シンクロが容易にできるなどフラッシュを使用時の撮影の幅が大きく
広がるにょ。
暗所で「暗いからフラッシュを使う」というのであればX接点1/60秒であっても何ら
問題はないにょ。
フラッシュそのものは数千〜数万分の1秒しか発光しないため被写体ブレやカメラぶれ
(手ぶれ)を防ぐのに十分な効果が発揮できるからね。
ちなみにD50はX接点1/500秒という現在のプロ機を超える仕様となっているにょ。
これはCCD電子シャッターであるから実現可能になっているにょ。
あとはFP発光によってシャッター全速でシンクロ可能にするという方法もあるけどこれは
それに対応したフラッシュが必要になるにょ。(ただし、高速シャッターを使えば使う
ほど実効光量は低下するため注意が必要)

(8)連写速度に関しては数字ではっきり区別できる中級機の入門機に対するアドバンテージ
ではないかと思われるにょ。
入門機は3コマ/秒前後という機種が多く存在するにょ。
中級機はそれらと明確な差別化を行うために5〜7コマ/秒という速度を実現している機種が
大半になっているにょ。
それはここ最近の話であり、少し前は異なっていたにょ。

ニコンの場合を見てみるとプロ機であるD1、D2に加えてハイアマチュア向けとなる
D100が登場したとはいえ、まだまだデジタル一眼は価格的なハードルが高かったにょ。
そこで登場したのがD70にょ。
10万円そこそこで買える廉価なデジタル一眼としてヒット商品になった(レンズキット
としてレンズセットで安く買えるようになったのはD70が初めて)けれどデジタル一眼が
徐々に普及したことでそこから枝分かれが出来たにょ。
D70の下位機種となるD50の登場とD70の上位機種(実質後継機種)であるD80の登場にょ。
事実上の入門機の座はD50が譲り受け、入門機では物足りないけどハイアマチュア向けの
D3桁シリーズ(当時はD200)では予算的な面などで厳しいという人向けのカメラとして
登場したのがD80にょ。

D90はそのD80の後継として登場したのだけど下位である入門機の性能が向上しているため
その上位となるD90は中級機であるためスペックの向上を行ったにょ。
さて、ここで気になるのは入門機と中級機との線引きにょ。
どこまでが入門機でどこからが中級機かというのは明確な線引きはないにょ。
一般的には価格で見る方法もあるけどデジタル製品であるが故に価格は時代によって
大きく変わるためやはり「ペンタプリズムファインダー搭載」「サブ液晶搭載」「2ダイヤル
採用」というのが入門機と中級機の境目ではないかと思われるにょ。

ただし、スペックの向上をさせるとハイアマチュア向け(D90の時代ではD300が相当する)
と差別化も考えなくてはならないにょ。
その両者との板挟みの結果実現されたのがD90では4.5コマ/秒だったということだと
思われるにょ。
しかし、その後登場したD300sによりボディだけで7コマ/秒(グリップ搭載で8コマ/秒)
まで達したためD7000ではD90の4.5コマ/秒を大きく超える6コマ/秒になったにょ。
入門機であるα55では半透過型ミラー採用で10コマ/秒、ペンタックスK-rは入門機で
ありながら普通に6コマ/秒であることを考えるとD7000の6コマ/秒というスペックは
大したことはないけどライバルであるキヤノン60Dが従来機よりも遅くなったとはいえ
5.3コマ/秒ということを考えるとD7000はD90から据え置きで4.5コマ/秒ではさすがに
厳しいということがいえそうにょ。


(下記へ続く)




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