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おちゃめくらぶ掲示板

368御茶目菜子:2010/09/13(月) 13:14:20
「フリーの法則」が通用しなくなった無料ホームページサービス
すでに知っている人も多いことかもしれないけど楽天が運営する無料ホームページ用の
レンタルサーバであるinfoseek iswebが10月31日をもって終了するにょ。
http://plaza.rakuten.co.jp/usersupport/diary/201008250000/
無料ホームページ用のサービスといえば草分け的存在となったGeocitiesは米国では
昨年にサービスを終了したにょ。(日本では終了はまだアナウンスされていない)

95年に登場したWindows95は標準でインターネットに必要なTCP/IPプロコトルを選択でき
Webブラウザソフトを導入するだけで簡単にインターネット接続ができるようになり
インターネットの世界を身近にしたにょ。
Win98では標準でWebブラウザソフトであるIE4.0が組み込まれているためさらにその
ハードルが低くなったにょ。
これによって90年代後半はインターネットは個人が全世界に向けて情報発信できるもの
として多くの注目を集め個人サイトがどんどん作られていったにょ。

その個人サイトを作る上で必要になるのが設置するサーバにょ。
プロバイダから与えられている容量は限られているし、家族共用で使用しているPCや
プロバイダであればプロバイダ提供のもの以外で使いたいという人が大勢いたために
それに応えるためホームページ用のレンタルサーバ提供サービスを行う企業はどんどん
増えていったにょ。

さて、ここで問題なのはどうやってそれを賄うのかということにょ。
企業が奉仕で行うわけがなく利益が望めるから行うわけだからね。
多くのWeb上の無料サービスは広告収入によって賄われているにょ。
あと最小限の機能を持つ無料サービスに加えてリッチな有料サービスを用意し、無料
サービスを利用しているユーザーを有料サービスに引き入れることで収益アップを
図っているにょ。
これは「フリーの法則」とも呼ばれているにょ。
無料ユーザーが95%であっても5%の有料ユーザーから収益を上げれば全体として
ビジネスとして成立するというものにょ。

このフリーの法則でいえば、まずは無料で「誰もが利用してみたい」と思えるような
サービス展開をし、さらにそのうちの5%が有料でもより便利に使いたいと思えるように
しなくてはならないということにょ。(これが5%ではなく20%や30%になるとその
無料サービスが魅力的ではないということが言えてしまう)
最近ではこのフリーの法則で成功したものといえばニコニコ動画が挙げられるにょ。
コストばかりかかって収益を上げるのが難しい動画配信サイトだけど2010年第2四半期に
四半期ベースとしては初の黒字化を達成したからね。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100514_367041.html
4月現在の全会員数1670万人に対して有料会員は77.2万人となっておりその割合は4.6%で
「5%」というフリーの法則の理想にかなり近いものとなっているにょ。(これで黒字化
できないのならば有料会員の料金設定そのものに問題があるといるかもしれない)

では、なぜiswebがサービス終了を行うことになったのか・・・。
それには2つの理由が考えられるにょ。

 (1)広告収入が減り無料サービスを維持できなくなった
 (2)有料会員が減り、無料サービスの分を維持できなくなった。

この辺の数字は発表されてないたいえ推測に止まるけど広告収入は時代の流れで減少して
いるのに加えてiswebではCGIが使えるためアップローダなどで活用されるケースも多く
無料サービスからの広告収入はほとんど得ることができないということが原因ではないか
と思われるにょ。(CGIが使えることで負荷が高くなりより多くのコストがかかって
しまうため無料を維持するには有料サービスからの収益に頼るしかなくなっている)
有料サービスの方を見てみると今となってはギガバイト単位でのレンタルサーバが格安に
なっている今、本格的にサイト運営しようという人にとっては物足りないものになって
いるのではないかと思われるにょ。(フリーの法則でいう5%を大きく下回っているのでは
ないかと予想できる)

確かに90年代は情報発信をするならば「個人サイトを作る」ということがベストな選択肢
だったけど今は情報発信をするだけならばサイトをわざわざ作る必要はないにょ。
mixiのようなSNSやブログを利用すればサイト制作に必要なHTMLなんて覚える必要もない
(もしくはホームページ作成ソフトを使う必要もない)わけだし、さらにお手軽な情報
発信手段としてはtwitterのようなものまであるからね。
つまり、ライトユーザーが無料ホームページ用のサーバを利用する機会が激減したし
コアユーザーは有料サービスを利用するならばより便利で応用性の高いレンタルサーバを
活用するか、自前でWebサーバを用意すると思われるにょ。

それを考えると今回のiswebの終了はただこれが終了したというだけではなく無料サービス
全体に関わってくる問題になってくると言えそうにょ。
かつては、プロバイダ提供のサービスだとプロバイダを変えた時点でサイト移転しなく
てはならないから無料サービスを活用するのがベストと思われていたけどその無料サービス
というのがどれも終了の危機に瀕している可能性があるといえる時代になってきている
ということにょ。

「おちゃめくらぶ」は現在プロバイダ提供の場所を活用しているけどここが10MBという
今となっては信じられないような狭さだから何度も移転を検討したけど今回の件を元に
考えると移転をしても無料サービスならばいつ無くなるか分からないという問題が浮上
してきたにょ。
もっとも企業が倒産なんて考えれば有料サービス利用だろうと同じことだといえるわけ
だけど今回のiswebの対応を見ても真っ先に切られるのが無料サービスの方だからね。
時代の流れ(他のサービスの登場)や広告収入の減少化というのもあるけど無料ホーム
ページサービスというものに関して言えばフリーの法則が通用しなくなってきているのが
今回の件においては最大の理由だと思われるにょ。




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