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おちゃめくらぶ掲示板
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なぜ新型iPod touchは大幅に機能強化されたのか・・・?
昨日は急速に普及が進んでいるスマートフォンによってポケットサイズのWindows PCは
活躍する場面が無くなるため売れなくなるという予想に対して「結局欲しい人が買っている
だけ」という現状からあまり変わらないという結論を下したにょ。
スマートフォンは確かに便利だけどガラケーも捨てがたい・・・でも、2台持ちはコスト
面の問題が・・・という人のためのものといえばやはり何度も書いているようにiPod
touchの出番にょ。
スマートフォンがPDAから発展したものなのに対してtouchは元々はDAPから発展したもの
であり、ショップの売場においてもDAPコーナーで販売されているにょ。
8月にはiPodが久々にウォークマンにシェア1位を譲るという(8月は特別な月ということを
考慮しても)数年前までのような状況とは異なるというのは確かにょ。
実際iPodは低価格製品はウォークマンに苦戦しているけど高価格(1.5万円以上)では
依然として高いシェアを保っているにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1009/09/news015.html
高いシェアの要因となっているのは言うまでもなくtouchの存在にょ。
ソニーにはこれに対抗する製品はないからね。
それによって、9月3日に書いたようにnanoはtouchを基準に大幅な仕様変更が行われた
と推測しているにょ。
さて、touchといえば冒頭に書いたようにランニングコストがかからないスマートフォン
として(要するにPDAとして)使用するという人も多いのではないかと思われるにょ。
今回の新型では大幅に仕様強化されるためにその役割は更に高まっているけどそうなると
iPhone4との違いも気にしている人が多いのではないかと思うにょ。
iPhone4(32GB)を一括払いで買って解約して57600円(+諸費用)、iPod touch(32GB)は
定価27800円であるためiPhone4を「無線LAN専用」としてランニングコストゼロで使用する
場合でも端末コストは2倍になるわけだからね。
すでに旧touchを持っている人はそれから乗り換えするに値するものなのかということも
気になるところだと思うにょ。
サイズは表面積に関しては同じ3.5インチ液晶ということで新型iPod touchもiPhone 4も
それほど差はないにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1009/08/news021_3.html
ただし、厚さに関しては明確な差があるにょ。
iPhone 4は3GSより薄型化され9.3mmになったものの7.2mmだからね。
しかも、重量はiPhone 4が137gなのに対してtouchは101gということで一回り小型、軽量
といっても過言ではないにょ。(3割差あれば実際に持って体感できると思う)
動作速度の面を見ると新型touchは旧touchと比べて4倍の解像度になっているにも関わらず
描画速度は向上している模様にょ。
それはGPU性能の向上によるものが大きいけどCPUだけ見ても新型は旧型と比べて35%も
高速になっているにょ。(整数演算 旧227→新299、浮動小数点演算 旧281→新373)
ただし、メモリ搭載量に関してはiPhone4では従来から倍増となる512MB搭載されたのに
対して新型touchは旧型から据え置きに256MBとなっているにょ。
現状では256MBで動作が厳しいアプリはないためマルチタスク対応によって多くのアプリを
同時に起動するか否かが評価ポイントになると思われるにょ。
スペック表には記載されてないもののiPhone 4との大きな違いとなっているのはカメラ
機能にょ。
動画は両者とも1280x720のHD動画が撮影できるけど静止画に関してはiPhone 4が500万画素
(2560×1920)で撮影できるのに対して新型touchは960×720に止まっているにょ。
さらにカメラの機能としてもiPhone 4がAF対応なのに対してtouchはパンフォーカス
(使い捨てカメラやトイデジカメのようにピントが固定された状態)だからね。
これはコスト低減のためこうなったのだと思われるにょ。
液晶モニタも解像度こそiPhone 4と新型touchは同じだけどその違いは比べれば歴然にょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1009/08/news021_4.html
iPhone 4はIPS液晶が搭載されているのだけどこの写真を見る限りでは新型touchは
TN液晶ではないかと思われるにょ。
この厳しいコスト低減はやはりiPhoneよりも利益率が低いからだと思われるにょ。
iPhone 4(16GB)の部品コスト(開発費、組み立てコスト、流通コストは除く)は
188ドルと推測されているからね。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1006/29/news020.html
16GBのフラッシュメモリが27ドルなので32GBモデルは215ドルと推測されるにょ。
AT&TによるiPhone 4の一括払いの価格は699ドルであるため部品コストが価格に占める
割合は3割程度となっているにょ。
上記のコスト計算から新型iPod touch(32GB)のコストを計算してみるにょ。
3G通信関係非搭載、メモリは搭載量が半分なので価格半分、iPhone 4より品質が劣る
カメラと液晶はコストは半分と仮定して計算すると162.62ドルとなったにょ。
iPod touch(32GB)は299ドルであるため54%となるにょ。
すでに相場が下がっているパーツや(適当に半額と仮定したため)計算の誤差があると
想定すれば定価の5割程度が部品コストとなりそうにょ。
iPhoneと比べたら利益率が低い製品であるということが分かると思うにょ。
もしも、touchでiPhoneと同レベルの利益率を確保するためには540ドルくらいの価格設定を
する必要があり日本国内での販売価格は5万円弱になりそうにょ。
それが27800円で買えるわけだからiPod touchはバーゲンプライスといえるにょ。
まぁ部品コストが定価に近いというヘタをすれば売れば売るほど(本体だけで見れば)
赤字が大きくなる場合さえあるコンシューマゲーム機と比べれば売れば売るほど黒字に
なるため別に何の問題もないけどね。(コンシューマゲームはソフトによって回収する
ビジネスモデルとなっているためそれで問題はない)
しかし、そこまで厳しいコスト削減をしているのに各種センサー(3Gユニットに含まれて
いるGPSを除く)はiPhone 4と同様に搭載されているにょ。
旧touchはカメラさえ搭載してなかったのが新touchは搭載されているけどこれによって
iPhone用として作られたアプリのほぼすべてが動作するというメリットがあるにょ。
カメラやセンサーに依存したアプリというのも相当数あるからね。
つまり、「アプリを利用する」という点だけでいえば新touchは旧touchと比べて大きく
改善されており、iPhone4と比べてもほとんど遜色ないものといえるにょ。
新touchでアプリに拘ったというのはOSごとのシェア争いも大きいからにょ。
今年は世界で見ても前年比55%の増加を見せているスマートフォンだけどそのOSのシェア
争いは激化しているにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1009/09/news013.html
この業界では新入りとなっているAndroidとiOSだけどAndroidは2014年には現状の16.3%
から24.6%へと大幅なシェア増加が予想されているのに対してiOSは現状の14.7%から
10.9%へとシェア低下が予想されているにょ。
これは8月9日に書いたようにiPhoneが垂直統合のビジネスモデルとなっているからにょ。
iOS搭載機は一社からしか発売されないわけだからいくら現状より売れても市場全体が
大きくなった場合には大きなシェアを獲得するのが難しいということにょ。
これをカバーする存在となるのがiPod touchとなるにょ。
スマートフォンはキャリアとの契約が必要になるため新規購入や買い換えのハードルが
どうしても高くなってしまうにょ。
それに2年契約による「実質価格」では安価だけど一括購入すれば金銭的負担も大きい
からね。(2年契約の場合は2年間毎月支払う金額を考えると全然安価ではない)
したがって、コスト面を考えると現状使っているケータイから置き換えを迫られてくる
ことになるにょ。
しかし、キャリアとは無関係のiPod touchではそんな心配は要らないにょ。
Windows Mobileも元々はPDAなどの小型機器専用のOSとして作られスマートフォン用では
なかったのだけど今では製品のほとんどがスマートフォンでありかつてのようなPDAは
皆無となっているにょ。
それはPDAが高価で売れないからにょ。
PDAに3G通信機能を搭載したスマートフォンはコスト的には数10ドルの違いでしかない
けどそれが高価であってもどんどん売れている状態だから売れないPDAなんて作りたがら
ないというのがあるのかもしれないにょ。
ケータイにWebブラウザが搭載されていなかった90年代〜2000年台初頭だとPDAは高価で
あっても売れたけどこれも時代の流れにょ。
しかし、touchにはアップルブランド(iPodブランド)があるにょ。
PDAとしては興味がないけど単体通信(無線LAN搭載)のできる大容量のiPodを買ったら
iPhone用アプリも使えたのでハマったという人も大勢居るのではないかと思うにょ。
売れるから安くできるわけであり、安くできるから売れるというのが大きいにょ。
実際、touchはiPhoneと同レベルの台数売れているわけであり、ワールドワイドでは年間
1000万台を大きく超える売上となっているにょ。
1機種でそんなに売れるのはPDAとして考えれば驚異的なことにょ。(DSなどのコンシューマ
ゲーム機に匹敵するレベル)
スマートフォン市場の拡大によってiPhoneにしか搭載されてないiOSはシェア低下が予想
されているけどそれと同レベル売れているtouchがあるということは事実上iOS搭載機と
いうくくりで考えるとその2倍売れているということが言えるにょ。(これはスマート
フォン向けに提供されているOS搭載機としてはトップレベルのシェアになる)
確かに利益からするとiPhoneの方が大きいかもしれないけどシェアの拡大、そしてそれに
よるアプリやその他コンテンツの売上拡大を考えるとtouchの存在は無視できないことが
分かるにょ。(コンテンツ売上の影響力が大きいのは垂直統合のお陰)
それを考えると今回の新型touchの機能強化(コスト面の制約が大きいのに各種センサーや
カメラを省略しなかったこと)はすべて説明がつくにょ。
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