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おちゃめくらぶ掲示板
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ハイエンドよりもローエンドよりもミドルクラスの方が安価!?
最近は昔とは異なり自作PCのメリットは減っていると思われるにょ。
昔(90年代)だったら自作すればメーカー製PCより圧倒的な低コストで組めたり高性能な
PCを組めたりしたのだけど最近は一から組むなら直販で買ったのと大して変わらない
金額だったり、保証がない分だけ不利になっているとさえ言えるにょ。
使い回しが効くというのも自作PCの低コストの要因となってきていたのだけどそれも最近は
難しくなってきているにょ。
CPUはソケット規格がどんどん代わりCPUだけの換装は出来にくくなっているし、VGAカード
(ビデオカード)を替えようとすると消費電力アップのため電源交換が必要な場合もある
からね。
自作PCで高コストとなっていたOS(Windows)も使い回しが効かせるためにはFDDと一緒に
購入というパターンが多かったけどすでにFD自体が入手困難になりつつあり、マザー
ボードもFDDに対応しないものが増えているためそれもできないにょ。(USB FDDは
DSPライセンスの対象外)
それでも自作するのは「できるだけ安くしたい(=余分なものは不要)」「できるだけ長く
使いたい(=少しでも使い回せるものは使いたい)」という思いがあるからだと思うにょ。
「安物買いの銭失い」ということわざがあるけどそれならば高価なパーツを使えば
結果として得になるかというとそれも違うにょ。
自作PC用の高価なパーツ(=ハイエンドパーツ)はただ、多少性能がいいというだけの
話だからね。(粗悪品を買わない限りは壊れやすさは価格とはあまり関係ない)
しかも、ハイエンドパーツは価格変動も大きいにょ。
先日もそれまで5万円台で販売されていたCPUである「Core i7-950」がいきなり2万円台に
なったくらいだからね。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100828/etc_intel.html
なぜいきなり半額近くまで価格が下落したかというとこれはIntelの卸値が562ドルから
294ドルに変更されたからにょ。(秋葉原のような激戦区では価格改定があってから
すぐに変更されるけど地方のPCショップでは高価な時に仕入れた分に関してはそれが
売れるまでは価格を変えないという場合もある)
これが1ドル=100円であれば294ドルのCPUは35000円前後になるだろうけど1ドル=80円台
という円高であるため2万円台となったと思われるにょ。
そもそも562ドルのCPUがいきなり294ドルになる自体がおかしい(徐々に値下げするのが
普通)と思うかもしれないけどこれはIntelのCPUがランクごとに価格を定めている
せいにょ。
このランクごとの価格について少し説明しておくにょ。
分かりやすく説明するために2万円、3万円、6万円の3種類のCPUしかないと考えるにょ。
それぞれが2.6GHz、2.8GHz、3GHzと仮定するにょ。
ここで新たに3.2GHzという従来のものより1ランククロックが高いCPUが販売開始
された場合には6万円よりさらに上・・・ではなくその3.2GHzのものが6万円で販売
されることになるにょ。
つまり、それぞれ1ランクダウンの価格で販売されるということにょ。
《 CPU大幅価格変更の理由 》
6万円のCPU 3 GHz ここで 3.2GHz 新登場
3万円のCPU 2.8GHz 3.2GHz登場 3 GHz ↓1ランクダウン(3万円ダウン)
2万円のCPU 2.6GHz →→→ 2.8GHz ↓1ランクダウン(1万円ダウン)
2.6GHz → ディスコン
この例に挙げた3GHzのCPU(旧価格6万円のCPU)は6万円→3万円と一気に下がっているのに
対して、2.8GHzのCPU(旧価格3万円のCPU)は3万円→2万円の下落に止まっているにょ。
これはあくまで説明のために用意した例とはいえ、実際にハイエンドになればなるほど
1ランクの違いによる価格差は大きくなるので本質的な考えに差異はないにょ。(Core i7
においても562ドルの1ランク下が294ドルであるためi7-950が急激な値下がりをした
わけだし)
わずか半年の間に11万円→6万円→3万円と価格が変動したCore2Quad Q6600の前例を
考えれば今回のCore i7-950の3万円近い価格変動は大したことはないとはいえ、それが
大きいと考える人はハイエンドパーツを買うべきではないにょ。
ハイエンドパーツを買うというのは長く使うためではなく高コストでも「それが必要な人」
もしくは「自己満足」のためだからね。(コストパフォーマンスを重視する人には
ハイエンドはとてもオススメできない)
実際はCore i7だけ見ても「6コアのCPU」「4コア(LGA1366)」「4コア(LGA1156)」の
3つがありその中で各レンジごとに価格が定められているからハイエンドのCPUがミドル
以下の価格まで下りてくることは無くなってきているにょ。
数年前までのようにハイエンドからローエンドまで(シングルコアしかなかったため)
コア数やCPUソケットが同じという状態だったら10万円のCPUが時間が経てば2、3万円で
売られるということもあったけどね。
CPUはこのように四半期もしくは半年ごとに高クロックのものが登場し、これによって
1ランク価格ダウンしているのだけど新CPUというのはIntelの場合は2年サイクル(1年
ごとに「新アーキテクチャの導入→1世代製造プロセスを進める」というのを繰り返して
いる)で投入されているにょ。
そのため価格変動に関してはそれなりに情報を入手していれば事前に察知可能なことと
いえるにょ。
ただ、それだと待てば待つほど安くなるというのが分かるだけであって結果的に余計買い
にくくなるという人もいるかもしれないにょ。
300ドル弱というi7-950の価格帯は半年前ならばi7-860が該当したにょ。
そのため半年前であればi7-860が総予算10万円程度で新規に組む人にとって最もオススメの
CPUだったにょ。
では、i7-860を買うくらいであれば半年待ってi7-950を買うのがお得かというとそうでは
ないと思うにょ。
5万円台のi7-950が2万円台になることによってすごくお買い得感があるように見えるけど
実際は半年待つことによって得られるものは同じ価格で0.26GHzのクロック上昇(i7-860と
i7-950の比較)でしかないわけだからね。
その差は率にしてわずが8%程度でありベンチを実行してようやく分かる程度の差でしか
ないにょ。
ただ、それだけのために半年間待つくらいなら半年前に組んで半年間使い込む方が遙かに
有意義といえるにょ。
いつ組んでも数ヶ月先には確実に値下がりがある(もしくは1ランク上のCPUが同じ価格で
買えるようになる)わけだから「今は買うな時期が悪い」と言い出したらずっと買うことが
できなくなるにょ。
私は現在使っている自作PCは2年前(2008年6月)に組んだにょ。
数ヶ月後にはCore i7が登場するという時期だったのでそれを待って組むという手もあった
けれどCore i7は当初はハイエンドから投入ということだったので予算的に難しいという
のが理由にょ。
ミドルクラスのCore i7であるLynfieldが登場予定なのはさらに翌年だったためさすがに
そこまでは待てないというわけでヘタに待つくらいならさっさと組んだ方が得策という
ことで予算の許せる範囲内で最もコストパフォーマンスに優れたCore2Duo E8400(3GHz)を
購入したにょ。
ハイエンドパーツは価格変動も大きくコストパフォーマンスも悪いということで個人的
には2〜3万円のミドルクラスがオススメだけど1万円前後のローエンドはどうなのかと
いうとこれは良いか悪いかはその人次第といえるにょ。
ミドルクラスでは性能にお釣りがくるくらいでローエンドで余裕という人であれば問題ない
といえるのだけどそうでないならばトータルのコストや手間で考えないといけないにょ。
昔であればCPUは同じアーキテクチャのもの(同じ世代のローエンドとミドルクラスの比較)
であればクロックとL2搭載量だけを比較すれば良かったけど今はそれに加えてコア数
(実行スレッド数)が重要になってきているにょ。
現在のローエンドCPUは2コア2スレッドが主流であり、ミドルクラスは4コア8スレッドが
主流になっているにょ。
そのためクロックが同程度でも実効性能が2倍くらい異なる場合もあるにょ。
これは上記のi7-860とi7-950の比較のように体感できないレベルではなくしっかりと
体感できるレベルの差といえるにょ。
大ざっぱに比較すれば概ねこんな感じにょ。
価格 ローエンド<<ミドルクラス<<<<<<ハイエンド
性能 ローエンド<<<<<<ミドルクラス<<ハイエンド
ローエンドで組んで不満を感じたらこまめに組み直すという方法もあり(これも自作の
醍醐味の1つ)それを考えるとミドルクラスのCPUを買う予算でローエンドCPUは2〜4個
買えるためそれを変えることでトータル的にミドルレンジより安くすることは可能になる
かもしれないにょ。
とはいえ、昨今は冒頭に書いたように規格変動が大きいためマザーボードごと交換する
機会も多くその場合にはローエンドCPUを選択するコスト面のメリットは一気に失われて
しまうにょ。
それに加えて組み直す手間やその間はそのPCが使えないということも考慮しないといけない
と思うにょ。(ローエンドであっても新しいパーツ購入でわくわく感を感じる人や単に組む
という作業に楽しさを感じるレベルの人にとってはデメリットにはならないけど)
PCに必要としているスペックが年々上昇していることを考えると結果としてミドルクラスの
ものの方がローエンドよりも長く使えるため1年当たりのコストを計算するとミドルクラスが
最も安くなるにょ。
そうなると今後数年間は「性能面においてローエンドで十分」という人、もしくは
「予算面でローエンド以外はあり得ない」という人でない限りはミドルクラスが長期的に
トータルで考えたコストにおいてローエンドよりも優れており、コストパフォーマンスを
考えるとハイエンドよりも優れているにょ。
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