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おちゃめくらぶ掲示板

352御茶目菜子:2010/08/28(土) 13:32:10
実用性を求める人にとっては微妙な機種だけど・・・
東芝のノートPC25周年記念として発表されたlibretto W100だけど6月24日に書いたように
私はコンセプトは明瞭だけど時代が追いついてないという感想を持ったにょ。
確かに興味深い機種ではあるもののバッテリ駆動時間や操作性の面の問題点があるため
ただのミニノートPCとして買うと失敗してしまう可能性も高いにょ。
W100がどの程度使えるものなのかはようやくレビューが公開されたのでそれを見て判断する
ことにするにょ。

(レビュー前編) http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1008/25/news020.html
(レビュー後編) http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1008/26/news025.html

やはり、真っ先に気になるのは操作性だと思うにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1008/25/news020_2.html
折りたたみ式の2画面液晶は今まで発売されたPCには存在しなかったためにイメージで
語るしかないのだけどやはり現時点ではこのスタイルに最適化されたアプリがないため
イメージでしか語ることができないにょ。
センサーによって自動的に縦横切り替えが行われるみたいだけどそれが敏感で少しだけ
傾けても切り替えが発生し、その切り替えに数秒かかるというのはあまり良い感じが
しないにょ。(縦横を固定できる設定はあるのか?)

次にキーボードを見てみるにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1008/25/news020_3.html
6月26日に書いたようにキーボードは必ずしも必要不可欠なものとはいえないにょ。
文字入力を頻繁にかつ大量に行うのであればハードウェアのキーボードは必須だけど
そういう人はそういう機種を買うかキーボードを別途持ち歩けば済むという問題であって
このようなキーボードレスの端末の存在を否定するというのは正しくはないからね。
しかし、そんなに大量に文字入力をしない人であってもまともに使えるレベルなのか
それとも外付けキーボード無しでは使えないレベルかというのはやはり大きな差だと
思われるにょ。
こればかりはレビューを見ても判断に苦しむため実際に店頭などで試してみるしかない
と思われるにょ。
ソフトウェアキーボードは自分好みの配列を選択できるというメリットがあるため
デフォのものを1つ試しただけでは判断はできないのが難点にょ。(ユーザーの手によって
追加可能なのであれば今後さらに使いやすいキーボードが登場する可能性もある)

あと難点はポインティングデバイスにょ。
タッチパッドもキーボードと同じくソフトウェアで実現しているけどこちらもキーボード
と同じく超えられない壁が存在するにょ。
立体的なキーボードであれば平面でしかないソフトウェアでは大きく劣るというのは
イメージ的に分かるだろうけど元々平面のタッチパッドであればソフトウェアで実現
したとしてもそれほど劣ることはないと考えている人がいるのではないかと思われるにょ。
タッチパッドに関しては8月7日に書いたようにアバウトな操作(画面の端から端まで
一気に移動)と細かい操作(1ドット単位での操作)を両立できるというメリットがある
もののソフトウェアタッチパッドでは液晶のdpiを超えるような操作はできないにょ。
正しくは液晶パネルとタッチパネルは独立したものだからタッチパネルの分解能を大幅に
高めておけば実現が可能なのだろうけどそこまでの精度も分解能もW100のタッチパネルに
ないために上記レビューのような評価に至ったのだと思われるにょ。
キーボードはこのようなタブレット型のPCを買う人だと使用頻度が低いだろうけど
ポインティングデバイスはWindowsを使用する限りは必要不可欠であるためポインティング
デバイスこそハードウェアで実装すべきだったと思われるにょ。(タッチパネルがある
から十分だと割り切れる人にとっては問題ないことだけど)

やはり気になるのは性能面にょ。
使用しているのはArrandale世代のPentiumということで同世代のセレロンであるU3400を
搭載したCULVノートよりも高スペックとなるにょ。
セレロンU3400に関しては8月19日に書いたようにクロックが従来のセレロンSU2300よりも
下がっている分だけ性能がダウンしているという残念なものだったけどW100はU3400の
1.06GHzよりもクロックが高いPentium U5400(1.2GHz)を搭載しているため従来のCULV
ノート並のCPU性能はあるにょ。
SU2300(1.2GHz)も低スペックなセレロンとはいえ、Atom N270(1.6GHz)と比べて
2〜2.5倍くらいの性能はあるため一般的なネットブックとは別格の性能といえるにょ。
まして、このW100クラスのサイズのネットブックは存在せずAtom Zを搭載のUMPCしか
ないためAtom Z530(1.33GHz)あたりと比べると3倍近い性能差になるにょ。

さらに大きいのがGPU性能にょ。
8月19日でもU3400はSU2300よりもCPU性能が下という結論を出したもののGPU性能に関しては
SU2300を搭載したCULVノートに使われているGS45に内蔵のGMA X4500よりもU3400に内蔵
されているIntel HD Graphicsの方が1.5倍くらい性能が上だったからね。
ベンチによって大きく左右されるけど大ざっぱにGPU性能を比較すると下記のようになるにょ。

  US15W   945GSE PineView GS45    Arrandale
  GMA500<<GMA950<GMA3000<GMA X4500<Intel HD Graphics
  (※不等号1つで1.5倍くらいの性能差)

UMPC(Atom Z)のチップセットUS15Wに内蔵のGMA500は軽めのオンラインゲームでさえ
動作させるのが厳しいレベル(というかAeroでさえ動作が重いレベル)なのに対して
Intel HD Graphicsは決して高性能とは言えないものの軽めのゲームならば十分に動作
させることができるくらいの性能があるにょ。(両者は1桁異なるくらいの性能差がある)
つまり、同クラスのサイズ、重量のPCと比較すればダントツのCPU、GPU性能を持っている
ということになるにょ。
常駐ソフトが多い関係上ここまでしないと快適には使えないためこのようなスペックに
なったのだと思われるにょ。

さて、ハイスペックの弊害となっているのがバッテリ駆動時間にょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1008/26/news025_2.html
何せ、BBenchで測定した場合でさえ標準バッテリで1時間22分、大容量バッテリで2時間48分
しか動作しないという結果だからね。
最大で1時間程度しか使用しない人ならば標準バッテリで十分だし、最大2時間程度の使用
という人ならば大容量バッテリで十分まかなえるとはいえ、多くの人が不十分と感じる
駆動時間だと思われるにょ。(私自身は実駆動3時間を最低ボーダーラインに設定して
いるため大容量バッテリ使用時でやや不足のレベル)
昨今のPCでここまで駆動時間が短いものはWILLCOM D4以来見たことがないにょ。
バッテリ駆動時間が短いのは軽量化のためであり、重くなっても6セルのバッテリが用意
されていれば標準バッテリの3倍くらいは駆動可能になると思われるけどそれでも2画面
というのがボトルネックになっているのかバッテリ容量当たりの駆動時間で考えても
一般的なモバイルノートよりもやや短めに感じるにょ。

あとハイスペックの弊害は音と熱に現れるにょ。
Atom Z530+US15WであればTDP4.5WだけどPentium U5400+QS57ではTDP21.4Wに達する
からね。
「TDP=発熱」ではないけどそれだけ熱設計が難しいことを意味するにょ。
強力な廃熱を行うためにファンを高回転で回したらそれは大きな音に繋がるし、ファンを
低速回転したら十分な廃熱ができず本体筐体から熱が放出されるため筐体温度の増加に
繋がるにょ。
一定の熱量を発する以上は静音と低発熱の両方を優先することなんてできないにょ。
まして、無理な小型化を実現するためにそれは非常に困難なものとなっているにょ。

実際、W100のレビューを見てもアイドル時で39db、高負荷時で47dbというのはお世辞にも
静音とは言い難いにょ。
レビューから想定した音の大きさ音質から考えると仮に使用している本人が許容できても
周囲の人は許容してくれないかもしれないというレベルだろうからね。(だから私は
モバイルに特化した端末は可能な限りファンレスを求めている)
また室温27度の環境下で動作時の筐体温度が最低の場所(下画面左)でも32度、最高の
場所(天面左)だと50度というのはファン付きのノートPCとして考えるとかなり高めと
いえるにょ。(ファンレスであればこれくらいに達する機種は確かにある)
手に触れる部分に関してはあまり温度が上がらないように廃熱の流れを工夫している
というのが唯一の良い部分だと思われるにょ。
これが温度が高くなる場所が普通に持って触れる部分であれば同じ温度であっても問題が
大きくなるにょ。(iPhone 4のアンテナ問題も普通に持って触れる場所にデッドスポットが
あったからこそあのように大きな問題へと発展してしまったわけだし)

やはり、タッチパネルを前提にして作られた非Windowsのタブレット端末(iPad等)と
比べてWindows7がいくらタブレット機能を強化していようがWindowsそのものがキーボードと
マウスを前提としたUIとなっているためやはり使い勝手はイマイチのようにょ。
それに何度も書いているように2画面タッチパネルは先進性が高いとはいえそれを生かせる
アプリがないために現状では折りたためるということしかメリットがないにょ。
確かに折りたたんだときの状態はほぼVAIO Pに匹敵する小ささであり、スペックを考えた
場合には非常に優秀とはいえその分だけ失うものも大きいにょ。
それらのデメリットとこのW100を使うことによるメリットを天秤にかけそれでもプラスに
なると考えた人でないと買ってから不平・不満が出ることが必至の端末といえるにょ。
サイズとスペックを考えれば決して高価でははないけどね。
また資金に余裕があり、コレクター目的で買える人であればこのようなPCは当分登場しない
ために買って損はないと思われるにょ。(そんな人がどれだけ居るのかは知らないけど)




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