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おちゃめくらぶ掲示板

350御茶目菜子:2010/08/26(木) 13:15:31
Atomに過度な期待をしないでください
ネットブック向けのデュアルコアAtom「Atom N550」の出荷が発表されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100824_388936.html
N550の存在は半年前から噂になっていて6月にはすでに出荷可能な状態になっていたにも
関わらず今になってようやく出荷開始されたというのはやはりネットブック・・・というか
ULCPCの制約のためだと思われるにょ。

ここで幾度も書いたようにネットブックはIntel側、MS側が制約を設けていてそれを満たす
ことでIntelはCPUおよびチップセットを安価に提供し、MSは安価なWindows(ULCPC版の
Windows)を提供しているにょ。
ネットブックは「安さ」が最大の価値であるため安くするためにその条件を満たした機種を
各社が作っているにょ。
それゆえ、仕様が各社でほとんど横並びになってしまうのだけどそれはやむを得ない
ことにょ。(小型PCでタスクマネージャが4本というのは非常に萌えるのでこのN550を
使ってギリギリまで小さくしたネットブックは見てみたい)

さて、MS側の制約だけど最大の難点だったのがULCPCの条件としてCPUはシングルコアのみ
となっていたにょ。
しかし、いつでも出荷準備OKだったネットブック向けのデュアルコアAtomが今頃になって
出荷開始されたのはやはりその条件が緩和されたのではないかと予測できるにょ。
Atomのような低速(低TDP)のCPUに限りデュアルコアでもOKとなったのだろうけどもしも
ULCPCとして認められず通常のWindowsであれば低価格が最大の魅力となっているネット
ブックの最大の魅力がスポイルされてしまうにょ。

Windowsの価格はULCPC版が30ドル、通常版(Home Edition)が100ドル程度であるため
価格差が販売価格にそのまま転化された場合には70ドル差となるにょ。(すでに1台
あたりの利益が非常に少ないネットブックではその差を吸収するのは不可能であり本体の
価格アップは必至となる)
実売300ドル程度の価格のものが主流となっているネットブックにおいてはこの差は非常に
大きいにょ。
70ドルアップとなればいきなり価格が2割増しとなるわけだからね。
ULCPCの条件というのは固定的なものではなく変動的なものであり、XPと7とではまた
基準が変わるためデュアルコアAtomがULCPCとして認められたとしてもWin7のみとなる
可能性が高いにょ。

ULCPC版のWindowsはXPは普通のHome Editionと機能面の差異は無かったけど7のULCPC版と
なるStarterは明確な差別化をしているにょ。
この差は気にならない人にとっては大した差ではないけどやはりXPでは機能面での制約が
無かったことを考えると気になる人はいると思うにょ。
この差が生まれた背景にはXPにおいてはASUSの取引(初代Eee PCのヒットによる影響で
Windows離れが懸念された)のために急遽用意する必要があったというのもあるけど
XPはすでに発売から年数が経過しており減価償却が終わったOSだから差別化をする必要が
無かったというのもあるからね。(別SKUのXPを用意する方が逆にコストがかかってしまう)
しかし、7は最新OSでありこれから開発費を回収しなくてはならないため「無茶な安売り」
なんてできないためあえて機能を制限したStarterを用意したということにょ。

デュアルコアAtom N550を搭載したネットブックは年内にも各社から発売予定になっている
けれどULCPC版のWin7(Starter)が搭載されるのであれば現行のAtom N475を搭載した
モデルとあまり価格差はないと思われるにょ。
ただ、問題は性能にょ。
4月23日に書いたようにN550は1.5GHzとクロックが低いために1.83GHzのAtom N475と
比べて性能アップになるとは限らないからね。
これは動作させるアプリによっても左右されるもののマルチスレッド(4スレッド)に
最適化してあるものでない限りはN475の方が性能面で上回るという可能性もあるにょ。

シングルコアとデュアルコアではベンチだけでは計れない差があるのだけどデュアルコアと
クアッドコアではそこまで大きな差はないにょ。
シングルコアAtomは論理デュアルコア(1コア2スレッドCPU)であるためそれが物理
デュアルコア(2コア4スレッドCPU)になった場合には「シングルコア→デュアルコア」の
場合のような明確な差は生まれにくくなってしまいそうにょ。
重いアプリを動作させそれと同時に別にアプリを動作させるという場合は確かに物理
デュアルコアが効いてくるけどAtom搭載のネットブックでそんなことを行う機会はかなり
限られると思うにょ。

実際にどの程度の性能になるかは製品が発売されてレビューが行われれば一目瞭然だけど
クロックを1.5GHzに落としたというのはTDPの問題もあるし、CULVとの差別化もあると
思われるにょ。
セレロンU3400が思ったほど(というか予想通り?)大した性能ではなかったため
1.83GHzのデュアルコアAtomであればその差はほとんど無くなるだろうからね。
現状ではHD動画の支援機能の有無という非常に大きな差がU3400とN550にはあるためそれ
だけで差別化はできているとは言えなくはないけどネットブック向けのAtomも来年登場する
次の世代のものからはHD動画の再生支援機能を内蔵してくるためそれは明確な差ではなく
なってくるにょ。

Atomは当初からのようにローエンドの下に新たに設けられた低価格を実現するためのもの
であるためローエンドを性能面で追い越すことは今後もないと思われるにょ。
デュアルコアAtomのクロックが2GHzくらいになり、セレロンU3400を脅かす頃にはCULV用の
CPUはさらなる高性能化しているということにょ。
もっとも、Atom N270(1.6GHz)でも十分に感じている人はいるわけだからローエンドより
下といっても侮ることはできない(人によっては十分に実用的に使える)というのは
決して間違いではないにょ。
昔とは異なりPCの使い方も多様化しているためローエンドより下であっても十分に使う
ことができるからね。(ノートPC用だけを考えても昔は同じ世代ではハイエンドとロー
エンドは2倍程度しか性能差がなかったけど今はハイエンドのCore i7 940XMとAtom N455
では5倍以上の性能差がある)




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