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おちゃめくらぶ掲示板
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上記の続き
(3)がやはり非常に大きいにょ。
中古を扱っているチェーン店は人気作品の配分数が少なめになってしまうと(2)に書いた
わけだし、そもそも新品ソフトで利益を出すこと自体が難しいにょ。
そうなると中古ソフトに頼らざるを得なくなるにょ。
スーファミ時代まではゲームソフトがROMカートリッジということもあり一旦新品の在庫が
無くなると数ヶ月後の再生産までユーザーは新品ソフトの入手はできなかったため
中古の意味合いは非常に大きかったにょ。
これはゲームの主流がCD-ROMに代わり最小ロットが小さくなっただけではなく生産までに
かかる時間が短くなったにょ。
昔は金曜発売がメインだったゲームソフトの発売日が木曜発売がメインとなったのは
発売日に売り切れや品薄になったソフトをすぐに発注をかけることでその週のうちに
入荷を可能にするためにょ。
それによってゲームソフトの販売は専門店から量販店がメインに変わっていったにょ。
量販店であれば品揃え、在庫量ともに豊富だからね。
これはすぐに生産が可能なCD-ROMだからこそできることであり、新品のみを扱うことで
優先的にメーカーから製品提供してもらっているお陰にょ。
中古には新品よりは安い(ただし、人気ソフトは新品中古の差はほとんど無いだけでは
なく異なるショップでの比較であれば新品、中古の価格逆転現象を引き起こしている
ことは良くある)、生産終了ソフトも入手可能、飽きたゲームやつまらないゲームを
買い取ってもらって新しいソフトの足しにするというユーザー側のメリットがあるにょ。
しかし、大手量販店での購入割合が増えたことや廉価版(ベスト版)の継続的投入などに
より新品ソフトの割合が増えているのは事実にょ。
中古ソフトはショップにとっては品揃えのため(人気ソフトは入荷が難しく、古いソフトは
コスト面を考えるとあえて新品を入荷するのが難しいため)だけではなく利益確保のため
でもあるにょ。
新品ソフトはワゴンセール(特価セール)になること無しに全品完売したと仮定しても
5%程度の利益しかないのに対して中古ソフトは20〜80%程度の利益があるからね。
つまり、回転率の高い人気ソフトは中古売価の80%程度の価格で買い取りして(超品薄
商品に関しては90%程度になることもある)、回転率の低い商品は中古売価の50%から
20%程度で買取をしているということにょ。(例えば中古売価3980円のソフトを半値の
2000円で買取して、そのソフトがしばらくして2480円に値下がりしたら利益率は約19%
となる)
それにゲームソフトは実際にプレイしてみないと自分にとって面白いかどうかは分から
ないため気に入らなければ中古ショップの存在を重要視している人もいると思うにょ。
しかし、最近は体験版の配信を行うゲームもあり、そのような状況は失われつつあるにょ。
新規作品はユーザーが敬遠して売上が伸びずヒット作品の続編ばかりになってきている
昨今のゲーム業界においてPSPの「ゴッドイーター」は体験版のダウンロード数が100万を
超えその影響で販売数もPSPの新規タイトルとしてはほとんどない販売数50万本突破を
記録したにょ。
このような体験版配信が増えれば(買ったものの自分に合わないため)発売直後に中古
ショップに流れるという事態はかなり回避できるのではないかと思うにょ。
また、WiiのVC(バーチャルコンソール)のようなネット配信も中古を扱うショップに
与える影響は大きいと思うにょ。
ネット配信自体は現時点ではパッケージ品と棲み分けができていると思うにょ。
ネット配信でパッケージ品と同じゲームが買えるPSPもgoの不振を考えるとあくまで
ネット配信はパッケージ品を補うだけの存在しかないと思われるからね。
VCはパッケージ品とはほとんど競合しないにょ。(プレイ時間を奪われるという面に
関してのみ競合となるけど)
影響があるとすればレトロ商材(生産終了した古いゲーム機用ソフト)を扱う中古
ショップにょ。
現行ゲーム機に関しては上記のように中古市場がかなり厳しくなっているために専門店の
唯一の生き残り策としてレトロ商材が人気を集めているけどその市場もネット配信に
よってかなり厳しくなってきているにょ。(現物をどうしても手に入れたいという需要は
確かにあるもののショップの運営費用を天秤にかけると存続は厳しい)
このように売上と利益率の双方でダウンしてしまった専門店はよほどライバル店が少ない
地域以外はどこも厳しい状況になっているにょ。
それらの要因が重なり合いここ10年でゲーム専門店は激減してしまったにょ。
恐らく今後も減り続けると思われるにょ。
とはいえ、このような専門店が無くなってもメーカーにとっては全く問題がないにょ。
昨日書いた書籍市場においては書店が閉鎖したりすればユーザーの目に触れる機会が
減るために売上が落ちるという出版社側のデメリットがあるもののゲーム専門店が
無くなったところでゲームを扱うショップ自体は無くなるというわけではない・・・と
いうかここ数年の流れでゲームの販売量は量販店などのゲーム売場を併設している
ショップの方が専門店よりも多くなっているくらいだからね。
これはメーカーによる新品ソフトの出荷コントロールの影響もあるし、中古ソフトは
予算の面や生産終了などの理由で現行ハード用の新品ソフトが買えないユーザー向けでしか
なくなっているというのも絡んでいるにょ。
スーファミ時代のような中古バブルはもう来ないにょ。
ちなみに今回書いた内容の一部のについては私が発行した「おちゃめ通信」の第8号、
第9号にさらに詳しく書いているにょ。(ともに99年発行)
第8号の内容はこんな感じになっているにょ。
第8号 表面左 表面右 裏面左 裏面右
文字が小さくて読みにくい部分もあるけどサーバの空きの問題でこれが限界だったにょ。
空きがないため次に別のファイルをアップロードしたら消す予定にょ。
もしも、大きな字で読みたいとか別の号を読みたいという要望があれば適当なサーバを
借りてそこにアップロードしてみるにょ。
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