したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

おちゃめくらぶ掲示板

342御茶目菜子:2010/08/19(木) 13:32:07
U3400搭載CULVノートは待つだけの価値はあったのか・・・?
セレロンU3400を搭載のCULVノート「UL20FT」が発売されるにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1008/18/news029.html
CULVノートはモバイルノートを買うには予算的には足りないけどAtom搭載のネットブック
では性能面で物足りないという人にはおすすめの製品となっているにょ。
実際CULVノートに搭載のCPUはモバイルノート用のCPUと同じだからね。(同クロックの
場合において)
軽量化などにコストをかけてないために安価となっているわけにょ。

CULVノート向けのCPUは5月末にいくつかラインナップが発表されこの夏には多くの機種が
モデルチェンジをしたにょ。
Core2(Penryn)ベースのCPUからCore i(Arrandale)ベースのCPUへとモデルチェンジ
したわけだけどこれは新しい方が速いとは一概には言えないにょ。
それは7月8日にも書いたように新しいArrandaleベースのCPUの方がクロックが低いため
アーキテクチャの変更などを考慮しても速くなるとはいえないからにょ。
したがって、CPU性能で従来のPenrynベースのCULVノートより速いものが欲しければ
ターボブーストやHTTがあるCore i5以上を搭載した機種を選択すべきとなるわけにょ。
ただし、ターボブーストは廃熱が十分でないと機能しないためそれを過信するのも
あまり良くないにょ。

コスト優先でCULVノートを買うのであればやはり安価なセレロンモデルを買うのが最も
コストパフォーマンスで優れるにょ。
セレロンは性能がイマイチで省電力機能もないためにバッテリ駆動時間が短いという
問題点があったけど5月26日に書いたようにセレロンM以降は性能面の低さはほとんど
無くなりCULV用のセレロンSU2300ではセレロンとしては初めてSpeedStep機能が搭載
されたためにバッテリ駆動時間の短さも克服されたにょ。(SpeedStepはCore2と比べると
簡易的なものなので過信は駄目だけどそれでもあるのとないのとでは大きな違いがある)
したがって、コストを優先する場合セレロンSU2300搭載のCULVノートを買うというのは
「安かろう悪かろう」ではなく賢い買い方の1つといえるわけにょ。(実際にCULVノートで
最も売れたのはSU2300搭載モデルだと思う)

さて、そんなセレロンSU2300はArrandaleベースのセレロンU3400にモデルチェンジした
わけだけどSU2300が非常に優秀だっただけにその期待は高いにょ。
とはいえ、7月8日に書いたようにすでにCore i3のベンチ結果が分かっているために
U3400の結果はCPUコアは同じであることから予想はできているけどね。
それでもSU2300とU3400の比較レビューは今回が初めてだと思うのでじっくり見てみる
ことにするにょ。

        UL20A    UL20FT   UL20FT(Turbo33)
        SU2300    U3400   U3400+33%OC
 PC Mark05
  CPU     3096     2577     3435
  Memory    3181     3025     4084
  Graphics   1329     1673     1730
  HDD     4496     4980     5021

UL20FT(Turbo33)について書いておくにょ。
UL20AはセレロンSU2300(1.2GHz)なのに対してUL20FTはセレロンU3400(1.06GHz)で
UL20FTには独自に33%CPUのクロックを上げる(オーバークロック機能)が用意されて
いるにょ。
これはCPUに搭載されている機能ではなくソフトウェア的に行っているOCであるため
廃熱さえ十分であればフリーウェアによって他のノートPCでも実現は可能な機能であり
あくまで参考掲載とするにょ。

さて、この結果を見るとやはりCPUスコアは動作クロックがかなり影響していることが
分かるにょ。
SU2300とU3400の動作クロックは13%差でCPUスコアは20%差ということでクロックあたりの
性能ではU3400の方がやや低いといえるにょ。
測定誤差を考慮した場合でも良くてクロック当たりの性能は同レベルとなりそうにょ。
したがって、クロックが低いU3400はSU2300よりも性能が低いといえるかもしれないにょ。
もちろん、CPUによって得手不得手があるからあくまでPCMarkにおける場合だけど
下記のFFベンチでもそれが当てはまったためPCMark05が例外というわけではないと
思われるにょ。

ただし、UL20FTには上記のように33%のOCをするモードが用意されているにょ。
これはスライダー1つで使用可能になるため非常に簡単に使える(ただし、廃熱面には十分
気を付ける必要がありそう)けれどCPUスコアはこれによって33%アップとなりクロック
上昇に比例したスコアとなっているにょ。
これによってUL20FT(Turbo33使用)はSU2300の性能を超えているにょ。
CPU性能的にはU3400はSU2300より下といってほぼ間違いないけどUL20FTはそれを克服
しているため一概にU3400搭載機は性能が低いとはいえないにょ。

あと気を付けないといけないのはPCの性能はCPUだけでは決まらないということにょ。
7月29日にも書いたようにGPU性能も重要になってくるからね。
Core i3搭載のCULVノートは従来のPenrynベースのCULVノートより高い3D性能を持つと
いうことがベンチ結果から言えたにょ。(ただ、VAIO Yのベンチ結果は不自然なくらい
性能アップになっていたのが疑問だけど)
これはCPU性能が互角であるということを考えた場合であり、CPU性能が劣っている
SU2300とU3400ではまた結果が変わってくる可能性があるので見てみるにょ。

        UL20A    UL20FT   UL20FT(Turbo33)
        SU2300    U3400   U3400+33%OC
 3DMark06    727     1070     1044
 FFXI Bench3
  LOW     1841     1668     2256
  HIGH     1285     1148     1456

FFベンチの方を見ると上記のCPUスコアと同じようにUL20FT<UL20A<UL20FT(Turbo33)
となっているけどこれはFFベンチのスコアがCPU性能に大きく影響されてしまうためにょ。
CPU性能の影響をあまり受けない3DMark06の方を見てみるとUL20FTはUL20Aよりも明かな
性能アップが見られるのが分かると思うにょ。
これはU3400に内蔵のIntel HD GraphicsがSU2300のチップセット(GS45)に内蔵の
GMA4500よりも性能が高いということを意味しているにょ。
とはいえ、これはあくまで「比較した場合に高い性能がある」というだけであって
昨今の3Dゲームをするにはやはり性能不足は否めないにょ。(Aeroくらいなら十分に
快適動作する)

あと33%のOCをしたTurbo33使用時はスコアが下がっているけどこれは測定誤差という
可能性があるにょ。
もっともリンク先のレビューでの考察に書いてあるように廃熱が追いついていないため
クロックが上がってないということも考えられるけどね。

そういうわけでCULVノートのメインとなっていたセレロンSU2300搭載機は今後U3400搭載
へとモデルチェンジすることになるけどこれによって性能は下記のように変化するという
ことがいえるにょ。

   CPU性能   SU2300>>U3400
   GPU性能   SU2300<<<<<U3400 (※SU2300はチップセット内のGPU)
   (※不等号が1つあたり概ね1割の性能差)

次世代のCULVノート(ArrandaleベースのCPUを搭載の新機種)をわざわざ待って買うまでも
ないと5月26日に書いたのだけど今回ようやくCULVノートのメインとなるU3400のレビューが
出てきたことによってその考えは間違いではないと言えることになったにょ。
低価格で「少しでも高いGPU性能」を求めるのであればSU2300搭載機ではなくU3400搭載機が
発売されるのを待って買うという選択肢は間違いではないといえるけどそうでなければ
U3400搭載機は発売を待つだけの価値がないと今回の比較レビューで多くの人が感じたこと
だと思うにょ。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板