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おちゃめくらぶ掲示板
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3Dデジカメは普及するのか・・・?
3Dデジカメ「FinePix REAL 3D W3」が発表されたにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100817_387565.html
これは昨年発売になった世界初の民生用3Dデジカメ「FinePix REAL 3D W1」の後継機種
となっているにょ。
主な改善ポイントは下記の3つにょ。
(1)HD動画(720p)に対応
(2)液晶パネルが23万画素(QVGA相当)から115万画素(WVGA相当)に
(3)HDMI mini出力対応
(1)に関して書くとW1が640x480だったのがW3が1280x720(720p)のHD動画に対応したの
だけど現在のデジカメにおいてHD動画はプレミアム性のあるものではなくスタンダードな
ものとなってきているにょ。(エントリーモデル以外の大半の機種でHD動画撮影が可能に
なっている)
そのためコンデジで実売6万円という最高級レベルの価格な割りにHD動画も撮れなかった
W1がやや辛いものだったけどW3になってようやく標準レベルになったというだけの話にょ。
とはいえ、PC画面やHDTVで見るならば480pと720pの差は大きいため大きな改善といって
良いと思われるにょ。
(2)に関して書くと現状では後述のように3D鑑賞が可能な環境があまり普及していないと
いうことを考えれば本体の液晶の解像度アップは必須項目といっても良いと思われるにょ。
せっかく高精細な動画が撮れてもそれが鑑賞できる環境がカメラ本体しかないという
ことは動画の解像度はカメラの液晶解像度依存した形(液晶パネルがボトルネック)に
なるからね。
4:3のスクエア液晶からワイド液晶へと変わったことでパネルサイズもそれに合わせて
2.8インチから3.5インチへと拡大したのも良いことにょ。
ワイドパネルの場合は同一インチ数だとどうしてもパネル面積が小さくなってしまう
ために「インチ数が同じ」だと「小さい」と感じるし、横が大きくなっても縦が小さく
なるためにインチ数で1割程度アップしても同レベルとしか感じないにょ。(ウチの
リビング用のTVは12年前に買い替えたけど25インチから28インチワイドということで1割
以上アップしているのに同レベルかやや小さくなったというイメージになった)
そうなると2.8インチから「大きくなった」と体感できるためには3.5インチ(インチ数で
25%アップ)くらいが必要だと思われるにょ。
また、サイズ、解像度だけではなくパネルの品質そのものも高まっている模様にょ。
特に裸眼3Dに関しては急速な進化をしているため1年前の製品はすでに旧世代といっても
いいレベルだからね。
すでに完成されてる普通の液晶パネルならば1年程度で大きく変わることはないけれど
まだ完成の域には達していない裸眼3Dは最新のものが望ましいにょ。
そのため後述(3)のように今は3Dは要らないけど将来は必要になるかもしれないと思って
いる人は今の時点で3Dデジカメに手を出す必要はなく必要になってから手を出すのが良い
ということもいえるにょ。
(3)のHDMI出力というのはあるのとないのとでは非常に大きな差があるにょ。
普通の(3Dではない)デジカメで撮影した動画はメディアに記録した動画をPCで読み込む
ことでどんな形式だろうと再生できるし、AVCHDで記録してあるならば家電としては
デファクトスタンダードな形式であるため各種Blu-rayプレイヤーやプレステ3などで
再生可能になるにょ。
しかし、3Dに関してはそう簡単にはいかないにょ。
それはデファクトスタンダードな形式のものがない上に8月12日に書いたように3D対応TVは
まだ普及にはほど遠いし普及の速度も極めて遅いものになっているからにょ。
頼みの綱であるPCにおいても3D液晶パネルが標準搭載のPCはまだほんの一部に過ぎないし
デジカメで撮影した3D動画のためだけに別途3Dモニタを買おうとする人はほとんど
居ないからにょ。
W1ではそういうこともあったのかHDMI出力は考慮されていなかったにょ。
どうしても大きな画面で鑑賞したければ専用の3Dフォトフレームを買うしかなかったにょ。
しかし、ここ数ヶ月でわずかながら3D液晶TVの普及率が上がってきているため3D対応TVで
鑑賞したいというニーズがあったのかW1が発売されて半年余り経った後に別途専用
プレイヤーが用意されたにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100422_362943.html
さて、W3で気になるのは価格だと思うにょ。
3Dデジカメはレンズとセンサーのパーツに関していうとデジカメ2台分のコストがかかって
しまうためどうしても割高になってしまうからね。
W1は発売当初の実売予想価格が約6万円だったのに対してW3の実売予想は4.8万円となって
いるにょ。
安くなったというのはパーツ自体のコストダウンの影響もあるだろうけどやはり最初の
モデルは開発費が多くかかるということと販売数量が読みにくいという点があるため割高の
価格設定にせざるを得なかったというのが理由だと思われるにょ。
要するにW3は開発コストが下がった分に加えてW1の販売実績からある程度の量産を見込んで
いるために機能アップしたにも関わらず約2割の低価格化が実現できたということにょ。
ただし、これでもまだ3D機能を除いた場合に同クラスのデジカメと比較して割高感は
否めないにょ。
レンズやセンサーは2台分必要な時点で非3Dのデジカメと同価格を実現するなんて不可能
なのだけどこれは量産によって徐々に差は縮まっていくと考えられるにょ。
W3は価格は頑張っていると思う(とはいえ、価格がこなれたW1と比べれば高価になって
いるけどこれは1年前の機種だから仕方がない)けれど3D以外の面でやや不利になって
いる部分があるにょ。
それはサイズとバッテリ駆動時間にょ。
サイズは3Dデジカメ(デジカメ2台分)として考えればコンパクトだけど光学3倍ズームの
コンデジとして考えるならばセンサーサイズやレンズの明るさの割りに大柄であり、しかも
バッテリ駆動時間は公称(CIPA測定値)で150枚というのは近年のデジカメでは最低クラス
となっているにょ。
これは何度も書いているように「2台分だから仕方がない」と考えれば納得はできる
もののユーザー視点では「3Dが絶対に必要」という人を除けば選択対象外になって
しまいかねないものにょ。
現状では3D撮影ができるデジカメではオンリーワンといってもいい状態(WX5やTX9では
静止画の3D撮影はできるもののこれはスイングパノラマモードに限定される)だから
多少デメリットがあっても現状で3Dが必要という人にとっては心強いものになるにょ。
しかし、現在3D鑑賞環境を所持しておらず将来3Dで撮りたくなるかもしれないという
レベルであればおすすめしがたいにょ。
それはTVであれば10年間同じ機種を使う人は少なくないけどデジカメを10年間同じ
機種を使うという人はほとんど居ないからにょ。
確かに黎明期から発展期にかけて(90年代〜2000年代初頭)のような急速な進化はない
ため使おうと思えば10年間使えないほどではないとはいえ、3Dを使いたければ本当に
必要になった時に買うのがベストだと思われるにょ。
機能面やバッテリ駆動時間や多少の割高感が許容でき3D→2Dへの変換を手間だと感じない
人であれば将来のために3D写真、3D動画を撮り溜めておくというのはありだけど私は
気軽にPCなどで鑑賞できることがデジカメの最大の魅力と感じているためそれを
スポイルしてしまうような使い方はさすがにできないからね。(今は2Dしか使わないから
そんな手間を考える必要ないというのならばなおのことこの機種を選択する意味はない)
それを考えると3Dカメラはすでに3D対応TVを買っている人(もしくは近いうちに購入
予定の人)だけが買うべきものだと感じるにょ。
3D機能を使わなけばW3は特に魅力を感じるようなデジカメではないからね。(価格が
高価ということもあり、絞り優先やマニュアル露出機能がついているというのはやや
魅力だけどそれでこの機種を選択するようなレベルではない)
W3がヒットすれば他のメーカーも追従するだろうけど上記理由によってある程度の需要こそ
あれ、そこまでヒットするとは思えないのでほとんどのメーカーは現状では様子見だと
思われるにょ。
やはり、8月12日に書いたけど3D対応TVさえ普及していない現状では3Dは大きな「ウリ」には
なりにくいというのが最大の要因にょ。
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