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おちゃめくらぶ掲示板
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12.1インチはモバイルノートにとってベストなのか?
モバイルノートは液晶サイズ(≒筐体のフットプリント)でそのクラスが決まるにょ。
自宅専用PC(つまり、定点固定のPC)であれば数インチの差は気にならず設置が可能か
どうかということですべて決まるわけだけどモバイルノートの場合はモバイルするという
時点で大きな影響を与えるにょ。
ネットブックにおいても8.9インチと10.1インチは1.2インチ差だけどもはや別ものと
いっていい感じだからね。
そんな中、dynabook RX3は前モデルまでの12.1インチから1.2インチ大きい13.3インチ
液晶を採用したにょ。
上記の考えからすると12.1インチと13.3インチは別クラスのPCとなるわけだけど開発者
側からするとコンセプトが変わったわけではないということにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/mobile/20100803_385112.html
モバイルノートというと主流が12.1インチだけどなぜ12.1インチかということに関しては
3つの理由があると思われるにょ。
(1)常用可能なキーボードを搭載可能な最小サイズ
(2)常用可能な最小のモニタサイズ
(3)据え置き型ノートPCと明確に差別化できるサイズ
まず(1)について考えてみるにょ。
昨今は16:9(もしくは16:10)のワイド液晶がが主流になっているわけだけどそうなる
前の4:3のスクエア液晶の時代から12.1インチはモバイルノートの主流だったにょ。
12.1インチスクエア液晶のノートPCの横幅は概ね25〜26cmにょ。
これだと変形キーボードでなくてもキーピッチ17mm前後のキーボードが搭載可能になって
いるにょ。
これは無理なくタッチタイピングができる最小サイズといってもいいかもしれないにょ。
次に(2)について考えてみるにょ。
やはり、常用するなら最低でもXGAくらいの解像度が欲しいところにょ。
Win98の頃はアプリの主流はVGAであり、一部のアプリのみSVGA以上を要求していたの
だけどXPではOSがSVGA以上を要求しているし、アプリの標準がXGAになってしまった
からね。
12.1インチモバイルノートが主流になった頃(90年代末)に時代を遡ってみてみると
その頃の主流といえばデスクトップPCは17インチCRTでSXGA表示だったにょ。
17インチCRTの実表示エリアを16インチと仮定するとそのCRTは102ppiとなるにょ。
それに対して12.1インチXGAは106ppiとなりデスクトップPCとほぼ同レベルのドット
ピッチが確保されているにょ。
つまり、12.1インチXGAは無理なく使える最小サイズということがいえるにょ。
(3)について考えてみるにょ。
12.1インチスクエア液晶が主流になった時代には据え置き型ノートの主流は14.1インチ
だったにょ。
液晶サイズが2インチ異なるだけではなく重量も据え置き型ノートが光学ドライブ内蔵で
2.5〜3kgなのに対して12.1インチのモバイルノートは1kg台半ばだったにょ。
この重量差とサイズ差であれば十分に別物といえるにょ。
上記(1)〜(3)は12.1インチスクエア液晶の時代の考えであり、ワイド液晶が主流の今
となってはこの考えが正しいとは限らないので改めて考え直してみるにょ。
現在主流の12.1インチワイド液晶のノートPCの横幅は概ね28〜30cmにょ。
これだとフルサイズ(19mm)のキーボードも搭載可能になっているにょ。
筐体サイズの大型化は気になるけどキーボードはワイド化で使いやすくなっていると
言いたいところだけどワイド化によって縦方向のサイズが縮小されたためタッチパッド
搭載の関係上縦方向に短くなる横長キートップの機種が目立つようになったにょ。
さらに、液晶に関しては12.1インチWXGAは125ppiとなっており、デスクトップPCで主流と
なっている22インチフルHDの100ppiと比べるとドットピッチが小さいにょ。
人間の目の分解能から考えると画面からの距離を約60cmと想定すれば150ppi前後が実用
限界となり、個人的には120〜130ppi程度が常用限界と感じるため125ppiは常用の範囲内
ということで問題はないけどデスクトップPCとの剥離が大きいということには間違いが
ないにょ。
この辺はOSのppi設定を変えれば良いだけの話だけどそんなことを考えつくのはある程度
PCの知識のある人間に限られるにょ。
というわけで、ワイド時代のビジネスモバイルノートとしては12.1インチよりも一回り
サイズが大きい13.3インチが適しているだろうということを想定して作ったのがこのRX3
となっているわけにょ。
13.3インチであれば113ppiなので125ppiの12.1インチよりはかなり見やすくなっている
からね。
また、据え置き型ノートも今は15〜16インチが主流なので13.3インチであれば据え置き
ノートとの差別化は十分できるにょ。
重量も最軽量モデルならば1.2kg前後であるため重量的な面からも据え置きノートとの
差別化が可能になっているにょ。
このように大型化したのにはそれなりの理由があるわけだけどもう実は1つ大きな理由が
あるにょ。
それはCULVノートの存在にょ。
CULVノートはネットブックよりワンランク上の廉価ノートだけど問題はCULVノートに
使われているCPUは従来モバイルノートでよく使われていたULVのCPUであるということが
問題となるにょ。
ULV CPUはCrusoeに対抗するためにIntelが作ったものであり、要するに動作電圧が低い
から低消費電力(=長時間駆動)が可能になるというものにょ。
ただし、動作電圧が低いせいで高クロック化は難しく一定以上のクロックで動作する
ものはかなりの選別品(歩留まりが高くないもの)だったにょ。
それ故高価であり、高コストがかけられるモバイルノートでしか採用されることは
なかったにょ。
しかし、微細化が進んだことで1GHz程度の低クロックなものであれば高い歩留まりで製造
可能になった(つまり、低コスト化が可能になった)ということでCULVノートに廉価
供給可能になったにょ。
しかし、高価なモバイルノートが廉価なCULVノートと同じCPUを使うとなるとCPUでのみ
PCの性能を判断している消費者相手では不利になるにょ。
そのためモバイルノートでもULVではなく通常電圧版CPUを採用するモバイルノートが
増えてきているにょ。
性能よりも駆動時間重視だったLet'snoteでさえ昨年登場したN8、S8は通常電圧版の
CPUを採用したくらいだからね。
駆動時間を伸ばすために作られたULVのCPUだけど最近のCPUは動的に駆動電圧を変える
ことで消費電力を軽減しているためアイドル時の消費電力はULVのCPUも通常電圧版の
CPUもほとんど差がなくなってきているにょ。
もっとも、負荷が高い場合は通常電圧版の方がクロックが高い分だけ消費電力が大きく
なるわけだけどその分、作業も速く終了するためアイドル時の時間が長くなるので
トータルで見ればそれほど差はない(むしろ通常電圧版の方がトータル消費電力は小さく
なる場合もある)からね。
つまり、ULVか通常電圧版かは熱設計の問題だけとなっているわけにょ。
しかし、この熱設計が厄介にょ。
従来であればCPUとチップセットという2つの熱源があったわけであり、Arrandale世代
からはこれが1つに統合されたため合計TDPには差はないのだけど一極集中することで
廃熱が難しくなったからね。
そういう面ではフットプリントが大きい方が有利になるにょ。
Arrandaleを採用してなおかつ薄型化しようとするならば12.1インチよりも13.3インチの
方が熱設計の面でも優位性が高いということがいえるわけにょ。
また13.3インチにすることで11.6インチのCULVノートと比べてサイズの面でも差別化が
可能になるからね。
しかし、「モバイル」という面では大きくなることはデメリットであるため「大きく
なったから優れている」とはいえないにょ。
私は個人的には12.1インチでさえ大きく感じるため13.3インチのノートPCなんて持ち
歩く気にはならないにょ。(11.3インチのLet'snote、12.1インチと13.3インチのFMVを
持っているけどどれも大きすぎる)
個人的にはB5用紙サイズが限界だけどこれを満たせる現行モバイルノートはLet'snote
Rシリーズしかなくなったにょ。(Atom Z搭載機であれば選択肢はたくさんあるけどAtom N
搭載機だと今はほとんど選択肢が無くなってしまった)
結局どの程度のサイズまでならモバイルできるか、どの程度の頻度でモバイルするのか
ということが様々であるため人によって最適なものは大きく異なるにょ。
駆動時間やフットプリントを重視するならばLet'snoteだけど厚いから嫌という人もいる
からね。(もちろん価格面の問題もあるだろうけど)
RX3はRX2とはニーズは異なるけど薄型・軽量というコンセプトは変わらないためそれを
重要視している人にとっては悪くない選択だと思うにょ。
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