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おちゃめくらぶ掲示板
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PCの性能はCPUだけで判断はできない
CULVノートはネットブックでは物足りないというユーザーにとっては非常に有力な選択肢
となるわけだけど思ったほど売れてないにょ。
それはいくら性能面ではネットブックより数倍上といっても価格差が1〜2万円というのは
小さくはない(低価格であるため相対的にはより大きな差といえる)というのに加えて
ネットブックよりも1周り大きく重いというのがあると思われるにょ。
サイズ的な面をいえばlibretto W100のフットプリントはAtom N搭載のどのネットブック
よりも小さいため決してCULVノートを小型化できないというわけではないにょ。
ただし、小型軽量化を行うとコストがかかる上に搭載するバッテリがどうしても小型に
なってしまうため駆動時間が短くなるという問題があるにょ。
最先端のモバイルノートを見てのようにコストをかければネットブックより大画面かつ
軽量化を行うことは容易(13.3インチの大画面でもネットブックの標準的な重さの1.2kgを
実現できる)とはいえ、CULVノートは中身こそはモバイルノート並だけど筐体そのものは
コストとのトレードオフがあるのでそこまで軽量化はできないにょ。
小型化はコストの問題があるけどネットブックが「最大10.2インチ」という液晶サイズの
縛りがあるためそれと競合しないように11.6〜13.3インチのものがCULVノートの主流に
なっているのだと思われるにょ。
問題は価格だけどこれはネットブックの方が有利なのは間違いないにょ。
というのもCPU、チップセットの価格はAtom(ネットブック)の方が安いわけだし、
ネットブックの大半はWSVGAだから液晶パネルコストも安価だし、そして何より大きいのが
OSにょ。
ネットブックにはULCPC版の廉価なWindows(7搭載ならば制限の多いStarter)が搭載されて
いるのに対してCULVノートには一般的なHome Premiumが搭載されているわけだからね。
価格に与えている影響が最も大きいのはこのOSだと推測されるにょ。
ULCPC用のWindowsが約30ドル、Home Premiumが約100ドルであるため価格差は70ドルに
なるからね。
CPU+チップセットの価格はAtom Nは(推定)約40ドル、CULVノートのセレロンは(推定)
約100ドルなのでいかにOSの差が大きいかが分かるにょ。
逆にいえばネットブックでHome Premiumを搭載すれば「低価格」というネットブックの
アドバンテージの多くが失われるということになるにょ。
さて、価格面でCULVノートを敬遠しているのであればオススメなのは型落ち品にょ。
日進月歩ならぬ秒進分歩とも言われるPCにおいて型落ち品はあまり強く薦められるもの
ではないのだけど価格重視となる低価格帯においては型落ち品の方がお買い得になる
ことは多々あるにょ。
これはCULVノートにもいえるにょ。
5月末に新世代のCULVノート用のCPUがIntelから発表されたにょ。
これによってPenryn(Core2)ベースからこの新世代のArrandale(Core i)ベースのもの
へとモデルチェンジを行った機種が多くあるのだけど言い換えれば型落ち品も多く生まれた
形になるにょ。
普通に考えれば「後から登場したCPUの方が高性能に決まっている」と思うかも知れない
けれど7月9日にも書いたようにArrandaleベースのCPUは動作クロックが下げられている
ためにクロック当たりの性能が多少上であってもトータルではあまり差がないために
相対的に旧機種(型落ち品)の方がお買い得度が高いという結論づけをしたにょ。
性能面で確実に旧機種を上回りたければTBとHTTが付いたCore i5以上を搭載の機種を選択
する必要があるけどこれはCULVノートでは上位モデルであるためコストパフォーマンスは
あまり良いものではないにょ。
では、CPU性能にあまり差がないから処分価格となっている「旧製品の方がお得」という
のは本当に間違いではないのかを考えてみるにょ。
PCを使うならば十分なメモリを搭載したいところにょ。
どれだけあれば十分かは人それぞれだけど標準で(ULCPCの制約により)1GB、最大でも
(チップセットの制限で)2GBしか搭載できないネットブックに対するアドバンテージを
得るにはやはり4GB以上は欲しいところにょ。
CULVノートは標準で2〜4GB搭載しているため買うならば4GBモジュールになるにょ。
モバイルノートでも4GBは決して多くないという状況下であるため最近は64ビット版の
Windowsが占める割合が増えているのだけどCULVノートであっても標準で64ビット版が
搭載されている機種はいくつかあるにょ。
そういう機種では積極的に4GB超のメモリを搭載していいと思うにょ。(32ビット版では
最大4GBしか認識されないためそれを超えた分はRAMディスクとしてしか使えない)
しかし、ここで異変が起きているにょ。
昨今のDDR2モジュールの値上がりによってDDR3との価格差が縮まったことと4GBのDDR3
モジュールの大きな値下がりにょ。
これによって4GBのメモリに関してはDDR2とDDR3は完全に価格が逆転してしまったにょ。
ショップによっては1GBや2GBのものに関してもDDR2とDDR3が逆転しているところもあるの
ではないかと思うにょ。
それ故、廉価なネットブックであっても先日DDR3に対応したAtom N475搭載の新機種が発表
されたくらいだからね。
旧世代のCULVノートに搭載のチップセットGS45はDDR2、DDR3を両サポートしているものの
メモリモジュール自体はソケット互換がないためDDR2、DDR3のどちらか片方にしか対応
しておらず、旧機種購入時はどちらに対応しているのかを事前に確認しておく必要が
あるにょ。
それに対してArrandale世代の新型CULVノートはすべてDDR3に対応となっているにょ。
半導体に限らず工業製品全般にいえることだけど量産すればするほど安くなるため
主流の製品が最もお買い得になるにょ。
現在DDR(DDR333やDDR400など)のメモリとDDR2のメモリでは容量単価では2〜3倍の差が
あるけどそれと同じことがDDR2とDDR3でも起こると思われるにょ。(Let'snoteの旧製品で
使われたMicroDIMMであれば1GBのモジュールはDDRが約3万円、DDR2は安いものならば4K円
ということでその差は7倍にもなっている)
標準搭載のメモリでそのまま使い続けるのであればメモリの価格についてはそれほど気に
する必要性はないけれど将来的にはDDR2とDDR3の差はかなり大きなものになると推測
されるため将来的にメモリを増設しようとした時の価格差を考えると必ずしも旧製品が
お得とも言い切れない状況にあるにょ。(旧機種でもDDR3対応ならば問題ないけど)
さて、DDR2とDDR3の差は価格だけではなく性能差にも表れるにょ。
スペック上の性能ではDDR3-1333はDDR2-800の1.66倍の性能だけどクロックが低いCULV用
CPUではそれだけの差が実際に出てくることはないにょ。
しかし、メモリ帯域が重要になるのはCPUだけではなくむしろGPUの方にょ。
GPUがチップセットに内蔵された統合型チップセットというものが登場し、PCの低価格化が
大きく進んだのだけどそれによってメモリ帯域の問題が露呈することになったにょ。
Intelの最初の統合型チップセットとなったi810は単体GPUであるIntel752をベースとした
ものを搭載したわけだけど使用メモリがPC66であったため2Dでさえ十分なパフォーマンスを
得ることができなかったにょ。(CPUと帯域をつぶし合うためにXGA24ビットカラーで使用
するとCPU性能は本来の性能の3〜5割減となってしまった)
しかし、これはDDR採用によって改善されたにょ。
実際、DDR266に対応した855GM、DDR333に対応した855GMEではXGAフルカラー程度では
2D性能に関して不満はなくなったからね。
DDR2に対応した915GMは大きなジャンプアップを果たし軽い3Dゲームならば十分にプレイ
できるレベルに達したもののそれ以降は大きな進化は無かったにょ。
シェーダ数が増えることでシェーダ性能がアップしているけどDirectX8.1世代の旧世代の
ゲームが軽々動作するのかというとそうではないからね。
PenM1.2GHz+915GMでもFF XIベンチ3のLOWで2000突破したのにCore2Duo 1.6GHz+GS45で
さえ2300程度しかでないにょ。(Core2Duoの方はFFベンチに不利なVistaであるため
1〜2割程度はダウンしていると考えてもXPならば2700〜2800程度のスコアとなりCPU
クロック差程度の上昇しかしてない)
ところが、VAIO YはCore i3-330(1.2GHz)搭載のCULVノートなのにFFベンチ3はLOWで5000を
超えているにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1007/27/news079_3.html
これは、GPU自体の大幅な改善とDDR3搭載によるメモリ帯域の向上が理由ではないかと
思われるにょ。
FFベンチは動作させるためにはHW T&Lが必須だったけどver.3ではバーテックスシェーダに
対応しているためバーテックスシェーダ対応のGPUであれば動作が可能になったにょ。
しかし、Intelのチップセット内蔵GPUはピクセルシェーダはハードウェアで実装している
もののバーテックスシェーダはCPUによるエミュレーション動作によって実現していたにょ。
これは、ピクセルシェーダはCPUでのエミュレーションが困難だからにょ。
つまり、ピクセルシェーダ性能がアップしていてもCPUがボトルネックになってしまい
スコアが上昇しなかったけどArrandaleに内蔵のGPUはそれらがハードウェアで実行されて
いるためにスコアが大幅に伸びているのではないかと思われるにょ。
もちろん、それを実現するためにはメモリ帯域が必要になるためDDR3搭載がここでようやく
生きてくるにょ。(CPU性能を計測する場合にはDDR3とDDR2では性能差はほとんどない)
つまり、新世代のCULVノートはすべての機種がDDR3に対応しているため(DDR2にしか対応
していない旧世代CULVノートと比べて)将来的にメモリを増設する場合に大幅に有利になる
ということに加えてGPU性能の向上によってDDR3の性能を十分に生かせるようになっている
ということにょ。
あとDDR3とは関係ないけどGS45よりもHD動画再生支援機能が向上しているため動画再生
目的で購入するのであれば新世代の方がより有利になるにょ。
したがって、CPU性能だけを考えれば7月9日に書いたように在庫処分価格となった旧世代の
CULVノートを買う方がお買い得度が高いけどCPU以外の要素を見てみて価格差に似合うと
判断すれば新世代の方がお買い得になる場合があるということにょ。
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