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おちゃめくらぶ掲示板

307御茶目菜子:2010/07/21(水) 13:46:57
Canoe Lakeでネットブックが復活するか?
2008年に登場したネットブックは国内だけで約300万台、世界では数千万台も売れたものの
昨年後半からはその勢いはほとんどなくなってきているにょ。
ピーク時にはノートPCの3割の売上台数を誇っていたネットブックも1割まで落ちている
くらいだからね。
その影響が大きいのか私の地元の量販店では広く取られていたネットブックコーナーが
縮小もしくはコーナー自体が消滅してしまったくらいにょ。

この背景にあるのはここで幾度も書いたけどCULVノートの登場とタブレット端末(とは
いっても現状ではiPadのみ)のヒットが挙げられるにょ。

CULVノートが売れる理由はネットブックでは性能面では十分ではないということが挙げる
ことができるにょ。
XPであれば十分な性能を持つもののWin7では十分とはいえないからね。
しかし、ネットブックに提供されているULCPC XPの提供はWin7が発売されて1年となる今年の
10月をもって終了するにょ。
そういうことで昨年12月24日に書いたようにWin7が快適動作するCULVノートへ置き換えが
進むのではないかということにょ。(とはいえ、まだネットブック用にXPが提供されて
いるせいかCULVノートもそんなに売れているわけではない)

「安いPC」としてネットブックは多くの人に受け入れられたものの安さだけが購入の
ポイントとなってしまうと安さ合戦となりメーカー側としてもそれはただ体力を削る
だけの行為となるため極力避けたいにょ。
Eee PCが大ヒットしたAsusでさえ一時的に赤字転落するくらい薄利であるため少し生産量を
誤っただけで利益が出せなくなってしまうにょ。
そういう意味でもネットブックの低価格競争はどのメーカーも避けたいというのが本音
だと思うにょ。

あとタブレット端末に関しては現状ではヒットしているのはiPadだけとはいえ、iPadが
発表されて以来ネットブックの売り上げは大きくダウンしているのは事実でありiPadと
ネットブックは無関係であると言う方が難しくなっているにょ。
私は個人的には4月17日に書いたようにiPadとネットブックは直接競合するものではないと
考えているものの金銭的な面では競合してしまうのは確かにょ。
それに4月18日に書いたようにネットブックを持ち歩いている人は少ないためキーボード
無しというのがあまりネックにならないためiPadのようなタブレット端末で困るという
人も少ないためWindowsの必要性がある人を除けばキーボードが無くてもネットブックの
代わりとして使用が可能になるにょ。(自宅での使用がメインであれば他のPCを使えば
いいし、外付けキーボードを使うというのも大きな負担にならない)

さらにネットブックには制限があるというのが作る側からしては厄介になるにょ。
この制限によってネットブックは右へならえの仕様になっており、選択の基準がどうしても
価格優先になってしまいがちになっているにょ。
この制限によってIntelからはCPU、チップセットの価格を半値以下で提供してもらって
いるし、MSからは廉価なULCPC用のWindowsを提供してもらっているため制限を自ら外す
というのは得策ではないにょ。
ただでさえ、利益が少ないネットブックでCPUやOSを通常の価格で提供してもらったら
それでは安価にはできないからね。

このIntel側の制限においてはCPUをAtom NではなくAtom Zにすることで緩和が可能であり
それによって制限をくぐり抜けたネットブックもいくつか存在するにょ。
しかし、Atom Z+US15Wというのは本来はWindows PC用に提供されたものではないため
(ドライバの問題もあるけど)十分な描画性能が無かったり、ATAインターフェイスは
PATAのみでSATAに非対応というのもあるにょ。
そのためいくらネットブックの制限を超える解像度や液晶サイズであっても総合性能面で
満足いくものではなかったにょ。(同じCPUを採用したポケットサイズPCと同じ性能しか
ないわけだしね)

これらをまとめるとネットブックは利益があまりないためにメーカーからは低価格競争に
踏み切りたくはないけど性能面では制限があるし、ネットブックより少し高価で高性能な
CULVノートの登場によって高付加価値化も難しくなってしまったというわけにょ。
つまり、ネットブックがこれから生き残るためには昨年10月19日に書いたように差別化が
必要になるにょ。
CULVノートでは実現できないような重量やサイズであれば十分にCULVノートと差別化が
可能だからね。

それが実現可能になるのがネットブック用の次世代プラットフォームのCanoe Lakeにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hot/20100720_381849.html
このCanoe LakeによってデュアルコアAtom搭載で厚さ14mmというPCが安価に作ることが
可能になるにょ。
それに従来あったような制限が無くなっているとのことにょ。
ULCPC用のWindowsを提供するための条件には「Atomのような低速CPU」ということに加えて
「シングルコア」というものもあったからね。
Canoe LakeにデュアルコアAtomが採用されるということはAtomのようなCPUにおいては
シングルコアという条件が外されたということがいえそうにょ。
それならば価格面においては現状のネットブックと比べてそんなに高価にはならないにょ。

Atom搭載のネットブックは当初は7〜8.9インチの液晶サイズで1kg前後の重量だったけど
あまり持ち歩く人が少ないということと小さすぎて使いづらいということで大型化が
行われたにょ。
そのせいで大型化しただけではなく重量アップになったにょ。
重量に関してはバッテリのセル数を減らすことで軽量化したもののそれでも1.2kg程度が
ネットブックの主流となったにょ。

それに対してCULVノートはネットブックよりは重いものの両者には差別化ができるという
ほどの差はないにょ。(CULVノートは6セルモデルで1.5kg前後であるため同じセル数で
あれば重量差は100〜200g程度しかない)
サイズ面も両者には液晶サイズが10.1インチと11.6インチという差があるものの筐体
サイズ的にはインチ数分の差(1割程度のサイズ差)しかないため差別化できるレベルでは
ないにょ。
しかし、Canoe Lakeによって14mmという薄型化ができるのであればフットプリントで
大きな差はなくても見た目で大きな差となるにょ。(平均的なCULVノートは3〜4cmでなので
2倍の差となるため)

Canoe Lakeによってネットブックが盛り返すかどうかは今後の商品展開が大きく影響する
と思うにょ。
すでにネットブックを買った人の買い換え需要を望むのは難しいかもしれないけどCULV
ノートでは持ち歩きには大きすぎる(重すぎる)けど従来のネットブックではWin7を使う
には非力だから選択肢には入らないという人には良さそうな端末になるにょ。
もっともそれに当てはまる人がそれほど大勢いるとはいえないために少し前までのような
大きな需要はないかもしれないけどCanoe Lakeはタブレット端末にも採用される予定に
なっているにょ。

タブレット端末はネットブックとはまた別の需要として発生するので新たなユーザー層の
掘り起こしが可能となるため潜在的には大きな需要があると想定されているにょ。
タブレット端末においては6月8日に書いたようにOakTrailとのシェアの奪い合いとなるにょ。
OakTrailはAtom Z+US15Wの後継ということでAtom Nでは実現が困難な小型のPC用としては
期待が大きい(Atom Z+US15Wで不満があったGPU性能のアップとSATA対応が挙げられる)
けど低TDPということを生かして薄型・軽量のタブレット端末を作ることが可能になるにょ。
Atom NのCanoe Lakeでも14mmの厚さのネットブックが作れるということはそれよりも薄い
タブレット端末を作ることが可能になるということを意味するにょ。

CULVノートと差別化可能なネットブック、薄型、軽量なタブレット端末など様々な用途に
使えるためAtomはまだまだ大きな需要を秘めているといえそうにょ。
もっとも、実際に製品として形を表さないと「可能性」だけでは何の意味もないけどね。




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