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おちゃめくらぶ掲示板

306御茶目菜子:2010/07/20(火) 13:16:17
普及させるには「メリット>デメリット」でなければならない
昨日は2000円札が発行されてちょうど10周年だったにょ。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00180995.html
発行当初は私も結構使っていたもののいつの間にか手にする機会さえなくなったにょ。
それではあれだけあった2000円札は一体どこに消えたのか・・・?
2000円札は2003年をピークにどんどん流通量が減り現在は全紙幣の約1%の流通量になって
いるにょ。
発行過剰であるため今では発行をストップし日銀に在庫が山積み状態になっているために
ユーザーの手に渡る機会はほとんど無くなっているにょ。(後述のように使い勝手が
悪いためお釣りとして渡されても困るしね)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/finance/411395/

では、2000円札のメリット、デメリットをまず最初に考えると下記のようになるにょ。

◎メリット
 ・支払い枚数が減る
◎デメリット
 ・使い勝手が悪い

2000円札の唯一にして最大のメリットはそれがあることで支払う紙幣の枚数が減るという
ことだけどどの程度の枚数に減るかということを検証してみるにょ。

   2000円札無しの場合 有りの場合
 1000円     1枚     1枚  ※これらは最小時の枚数でありATM等の支払いの
 2000円     2枚     1枚   枚数とは異なる
 3000円     3枚     2枚
 4000円     4枚     2枚
 5000円     1枚     1枚
 6000円     2枚     2枚
 7000円     3枚     2枚
 8000円     4枚     3枚
 9000円     5枚     3枚
  平均    2.5枚    1.7枚

確かに十分な効果が得られているにょ。
ただし、これについては2000円札だけではなく2円玉、20円玉、200円玉であってもに同等の
ことがいえるにょ。
日本の貨幣・紙幣は1→5→10→50→100→500というように最上位の桁においては1、5を
繰り返しているけど1→5は5倍であり、5→1(正確には10)は2倍であるためその間を
埋めるものとして頭に2の付く貨幣や紙幣は有効ということがいえるというだけにょ。

2000円札だけではなく2円玉や20円玉や200円玉であっても同等のメリットがあるのだけど
2000円札のみの発行になったのは2000年の沖縄サミットを記念して作られたということが
最大の理由であり2000円である必要性があったということにょ。
2000円は20円や200円よりも利便性が高いという理由ではないにょ。
そのため2000円札が普及すれば20円玉200円玉の将来的な導入は十分考えられるかもしれ
ないにょ。

では、デメリットを見てみるにょ。
この使い勝手を悪くしている原因は下記の2つのものが理由となっているにょ。

(1)「2」の付く貨幣や紙幣に馴染みがない
(2)自販機などでは対応していない

(1)について考えてみると最初に書いたメリットがありながら今まで2の付く貨幣や紙幣が
日本で使われなかったわけではないにょ。
かつては2銭硬貨や20銭硬貨があったけど戦後はほとんど使われなくなったというだけにょ。
1→2→5というのが戦後1→5となった具体的理由については見つからなかったけど恐らく
戦後の資材不足が原因ではないかと思うにょ。
何にせよ2000円札が発行されるまでの戦後50年の間それで困ることは無かったために
それが普通になり「2」の付く紙幣に馴染みがなくなっているのは確かにょ。

しかし、海外では2の付く貨幣や紙幣が多く使われており、これはただの「慣れの問題」が
大きいことが分かるにょ。
それだけ多く使われてるということは多くのものでそれに合わせた生活習慣にもなって
いるということがいえるにょ。
例えば日本人の感覚だと25セント貨幣なんてすごく使い勝手が悪そうだけど海外では
クオーターという考えはポピュラーであり25セント単位で売られているものは多くある
からね。
自販機でも缶コーラが75セントとかで販売されており、25セント硬貨の出番は非常に多く
なっているにょ。

また2000円札に近い貨幣価値がある20ドル紙幣もかなり多く使われているにょ。
これは海外では偽札が多く高額紙幣は使えないということもあるため気軽に使えるのは
20ドル程度というのが影響しているにょ。
自販機で5000円や10000円に対応している日本とは生活スタイルが根本的に異なるため
海外で多く使われているから日本でも多く使われるだろうということは単純に言えないと
いうことにょ。

(2)の使い勝手について見てみるにょ。
2000札が増えるということで例えばレジでは1つ紙幣を入れるスペースが余分に増えるし
ATMでも余分にスペースが必要になるにょ。
これはどういうことかというと機材の買い換えが必要になるということになるにょ。
ずっと「2」の付く貨幣や紙幣が使われていた国であればこのような状態にはならない
けれどこれによって自販機や両替機において1000円札、5000円札、10000円札は使えるけど
2000円札だけは使えないという状況が発生してしまうにょ。

2000円札に対応するためだけに機械そのものを入れ替えるというのはコストの割りが
合わないにょ。
これが2000円札の流通量が増え、その需要が増えてしまえば順次2000円札に対応した
機械に切り替わっていくだろうけどその流通量は2003年をピークに右肩下がりという
ことで対応はろくに進んでない状況にょ。
ATMでも基本的には2000円札の預け入れはできても払い出しに2000円札は使われないわけ
だからね。
銀行での両替も2000円札で欲しいと言わない限りは2000円札を受け取ることはできない
状況にょ。

実際、自販機などの対応を考えても2000円札では困る状況というのは多数起こり得ること
だけどこれが1000円札2枚であれば困ることはまずないからね。
そうなると「卵が先か鶏が先か」ではないけど流通が少ないから機械が対応しない、
機械が対応しないから流通がしないという負のスパイラルに陥っているにょ。
もっとも「卵が先か鶏が先か」という人類が長年悩んでいた謎に関しては先日「鶏が先」
という結論が出たもののこれが正解とはいえないという反論も出ておりまだ謎は謎のまま
となっているにょ。
http://www.asahi.com/science/update/0720/TKY201007200106.html

2000円札が自販機で使うには不便といってもコンビニやスーパーで使う分には困らないので
2000円札という「選択肢が増える」ということだけに関していえば消費者にとっては
デメリットではないにょ。(実際枚数を減らせるというメリットがあるわけだし)
まぁ上記のようにレジに2000円札を入れるスペースがないためコンビニやスーパーの側と
してはデメリットになるけどね。

結局のところメリットとデメリットを天秤にかけた際にデメリットの方が大きいから
あまり使われなくなったというだけにょ。
これは2000円札に限った話ではなくどんなものにおいても自然淘汰は起こることだからね。
その自然淘汰が起こらないためにはメリットをより大きくするかデメリットをより小さく
するかということしかないにょ。




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