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おちゃめくらぶ掲示板
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ネットブックの時代はもう終わり!?
昨年はネットブックが発表され今となっては国内のPC販売台数の3割がネットブックが
占めるまでになっているのだけどネットブックは安泰とは言い難いにょ。
というのも、そもそもネットブックが売れた背景には安くて小さな2台目(3台目)需要が
多かったというのがあり、それゆえヒットに繋がったのだけど問題は激しい価格競争で
メーカー側が利益が出せなくなったのとネットブックはPCとして見た場合に性能で
不満があるというユーザーも多いということにょ。
まず価格面を考えてみると今は大手量販店では新品ネットブックが普通に3万円程度から
購入可能で、これはAtom登場時は5万円程度していたためわずか1年で相場が約2万円も
下がったことになるにょ。
CPUやOSの価格は下がっておらず量産効果によって価格が引き下げられたのだけどその
量産効果にも限界があるからね。
すでにメーカーは利益を削って価格を下げている状態で、ASUSはあれだけネットブックが
売れたにも関わらず赤字となっているにょ。
これも薄利多売であるために少し生産量を間違えば黒字が一気に吹き飛んでしまうという
ためにおこっているにょ。
性能面に関してはAtom N270(1.6GHz)は概ねULV PenM並とはいえ、現状でPCとして
普通に使うならば実用最低ラインと思われるにょ。
本来ならばWeb閲覧程度ならば不満がないレベルのPCということで「ネットブック」と
いう名称になったけれど実際普通のWeb閲覧では問題ないとはいえ、Flashを使った動画
サイトではかなり厳しくなっているからね。
そういう意味では決して十分な性能とは言えないにょ。
Atomもどんどん性能が上がるから問題ないというわけでもなく来年初旬に登場予定の
次世代AtomのPineviewは基本的に現行Atomにノースブリッジ機能(GPUやメモコン)を
統合するだけであって根本的には変わらないにょ。(多少はクロックが上がるかも
しれないけど)
ムーアの法則では2年でトランジスタ数は2倍になるけどAtomの場合はそれを性能
向上に使うのではなくSoCによるコスト削減や消費電力低減に活用していくにょ。
AtomでYouTubeのHD動画をコマ落ちなく見ようとするならば最低でもクロックを2倍に
しないと駄目(要するに3GHzオーバー)だけどそんなAtomが登場することはほぼない
ために今後も期待はできないにょ。
ネットブックでは利益が出せない(国内メーカーもシェア争いに負けたくないから仕方
なく出している状況)わけだし、Atomは省電力に舵取りしているためにネットブックの
スペックを上げることもできないにょ。
そもそも、ネットブックは制約が非常に大きいからね。
WinXP Homeを低価格で手に入れるためにはMSのULCPCの制約を守らないといけないし、
Atomとチップセットを低価格で手に入れるためにはIntelの制約を守らないといけない
というわけでネットブックの基本性能は各社とも横並びになっているにょ。
まぁ量産化された安価なパーツを使っていると自然に横並びになってしまうけど一歩
抜き出そうとすれば簡単にネットブックの制約をはみ出てしまうからね。
しかし、ネットブックが低価格化したために価格の空洞化ゾーンが生まれたにょ。
その空洞化を埋めるために登場するのがCULVノートにょ。
要は従来は低TDPということで高価だったULV(超低電圧)のCPUを安価に提供することで
低価格の小型PCを作ろうというものにょ。
このCULVノートが各社から一斉に発表されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20091013_321195.html
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20091013_321184.html
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20091013_321294.html
PenrynコアのCore2(もしくはCore2ベースのセレロン)を搭載し、11.6〜13.3インチ
液晶を搭載のPCということで別に何の革新性もないわけだけど異なるのは価格にょ。
ACERのTimelineも11.6インチWXGA液晶で59800円だからね。
これはAtom搭載のネットブックが登場当時の価格に近いレベルとなっているにょ。
Core2DuoとAtomの性能差は今更述べる必要もなく大きなものとなっているにょ。
何せ私のR5に搭載のCoreSolo1.2GHzでさえ一般アプリを動作させた際はAtom1.6GHzに
対して概ね1.2〜1.5倍程度の性能となるからね。
Atomは省電力に舵をとったCPUであるためにPC向けとして作られたCoreアーキテクチャの
CPUと性能面で比較すること自体間違っているとはいえ、YouTubeのHD動画がまともに
見れるAtomは今後も登場しないだろうし、WinXP→Win7でOSが重くなった分を吸収できる
くらいAtomの性能がアップすることもないのでWin7時代の低価格小型ノートとして
CULVノートは有用にょ。
そもそもネットブックは登場時は最低限の性能を持つPCだった(ネットブックの元に
なったのは途上国向けにも使える安価なPCだった)けどそれに「まともに使える」と
いうものを求める方が根本的に間違っているともいえるにょ。
しかし、あまり高価にならないのならば可能な範囲内で多くのユーザーが望んでいる
ような仕様にするのは当然にょ。
WVGAでは狭すぎるとなるとWSVGAのものが一気に普及し、解像度が上がっても8.9インチ
クラスでは見にくいとなるとネットブック(ULCPC)の規定の上限である10.2インチ
クラスへと各社ともアップし、それに合わせてキーボードも大型し、小容量のSSDでは
使いづらいとなるとHDDをこれも上限の160GB搭載し、現在のネットブックは初期モデルの
7インチWVGAのものと比べて飛躍に使い勝手が高められたにょ。
フットプリント至上主義の私としてはこの大型化は残念なことだけど実際問題として
ネットブックは頻繁に持ち歩くというよりも邪魔にならない程度の小さいPCでなおかつ
安いPCとして買う人が多いだろうからそれなりの大型化をして使い勝手が高くなった
というのは大きく受け入れられPCの販売台数シェア3割を獲得できるようになってきた
わけだしね。
しかし、使う側ももはや普通のPCと同じものを求めてしまっているにょ。
こんな安価なPCにYouTubeのHD動画をまともに再生しろと求めるのは無理な話だけど
2009年の最新PCとして考えるならば求めて当然だからね。
数年前の型落ち中古PCを買ったのならば「古いから仕方ないよね」と納得できるけれど
最新モデルを買って「安いから仕方ないよね」とはならないのが人間心理にょ。
Flash動画は現状ではGPUによる再生支援は全く効かないのでCPU性能だけが頼りとなり
CPU性能は昨年のAtom N270(1.6GHz)からN280(1.66GHz)へとわずかに性能アップ
したのに止まっているにょ。
これは来年のAtomも大してアップすることはなく今のAtomで十分と感じることがない
ならば来年のAtomでも十分に感じることはないにょ。(性能差数%なんてプラシーボ
でない限りは体感は無理)
それにネットブックは最大10.2インチの制約があるために7月15日に書いたように
ドットピッチの問題からWXGA化がようやく可能になっても一部の機種で採用されるのに
止まっているにょ。(10.1インチ1366x768だと155ppi)
Web閲覧でも不満なく行うにはWSVGAでは十分とはいえず、WXGAの液晶が欲しいところ
だけどWXGA化がしにくいのが現状にょ。
ACERも妥協点をとって10.1インチ1280x720(145ppi)という解像度にしているしね。
その点、液晶サイズに制約がないCULVノートであれば最小モデルである11.6インチでも
1366x768で135ppiとなり多くの人が常用に耐えられるレベルのドットピッチになって
いるにょ。
ネットブックはIntelとMSがうまく働きかけて成功した希有な例となったのだけどこの
ネットブックも制約が大きすぎるというのが問題となっているにょ。
制約があるからこそ普通のノートPCがほとんど食われずに済み、平均単価こそ下がって
いるけど台数ベースでは前年比アップとなっているわけだしね。
しかし、このCULVノートは厄介にょ。
軽量化にコストをかけてないために重量こそ普通のモバイルノートよりも重いけど
その分価格は10万円程度安いからね。(普通のモバイルノートが15〜20万円のところ
CULVノートは6〜10万円)
それでいて性能差はほとんどないにょ。
Atom搭載のネットブックはCore2Duoが搭載されたモバイルノートと比較して明確な
性能差があったけどCULVはCPUもチップセットも現在主流となっているモバイルノートと
同一のものが使われているから性能差がなくて当然にょ。
Let'snoteのT、Wの後継となるS、NがULVのCPUではなく通常電圧版を採用したのは
このCULVを恐れてのことだからね。
価格差があるなら性能差や別の部分で価格分の差があることを顧客に納得してもらう
必要があるけどLet'snoteは薄型軽量ではないためパフォーマンスに舵を取ったにょ。
CULVノートは別に特別なものではなくネットブックの低価格化によって空洞化が
生じたためにそこに安価なモバイルノートであるCULVという選択肢が増えたにすぎない
だけなんだけどね。
ただ、あとはネーミングだけか・・・。
東芝は「ネットノート」と呼んでいるけどこれも各社が呼ばないと名前の普及は
しないにょ。
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