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おちゃめくらぶ掲示板
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VAIO Xは究極の実用モバイルPCだけど・・・
VAIO X正式発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20091008_319256.html
先日CEATEHにて展示されていたVAIO Xがついに正式発表されたにょ。
さすがに次世代AtomのPineviewでなく現行のMenlow(Atom Z&US15W)であるものの
スペックはなかなかすごいにょ。
厚さ13.9mmのフラットなボディで重量は2セルのSバッテリ時は655gの驚くべき軽さにょ。
公称10時間駆動の4セルのLバッテリ装着時でも厚さは変わらず重量は765gとなるにょ。
この筐体サイズを分かりやすく言うとDVDトールケースを横に2つ並べた状態のフット
プリント&厚さに近いにょ。
ただでさえ薄いのにフットプリントが大きいためにその薄さはさらに際だつにょ。
最近のノートPCの中で最厚であるLet'snote Y8と比べるとその差は歴然にょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/320/219/html/atusa_4.jpg.html
何せイーサネットコネクタよりも薄いくらいだからね。
ただ、ここまで薄いと強度が大丈夫なのかと心配になるにょ。
耐荷重150kgを確保しているため筐体そのものはかなり頑丈っぽいのでそこまで心配は
要らないだろうけどね。(ただ、耐荷重に関しては昨日書いたように現実と剥離した測定
方法であるために部分的に大きな衝撃が加わったらやばそうだけど)
さて、性能面だけど同じMenlowプラットフォームのPCと比べてそんなに変わることは
ないにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/20091008_320219.html
10インチ以上の液晶を持ち薄型のノートといえばVersaPro UltraLite タイプVSが
ライバル的な存在となるにょ。
当然ながらCPU、GPUは誤差程度の差でしかない(PC MarkではCPUスコアが誤差以上の差に
感じなくはないけど)けど通常のネットブックであるAtom N270&945GSEと比較すると
描画性能がボトルネックになるにょ。
ここで幾度も書いたようにUS15Wは855GMにも劣る性能しかないからね。
これがXPであればあまり気にならないけどVistaだとAeroがろくに動作しないために
描画をCPUで行う必要があるけどせっかくVistaや7ではCPUとGPUで負荷を分散することで
CPU負荷を軽減しているのにAeroを無効にしてしまうとCPU負荷が増えてしまうという
難点があるにょ。
7がいくらVistaよりも軽量化されているとはいえ快適かというと微妙かもしれないにょ。
したがって、できればCPUはソニスタで最速のZ550(2GHz)を選択したいところにょ。
ただ、表示はもっさりでも体感はシステムドライブの速度で大きく改善可能にょ。
VAIO Pが発売時Vistaの店頭モデルではCPU性能がAtom1.33GHzではVistaをまともに動作
させることができずUS15WではAeroが動作せず、しかも1.8インチHDDで体感速度が
激遅ということで店頭で少し触っただけでげんなりしてしまうくらいのもっさり度
だったけどこれがSSDならばかなり変わってくるにょ。
タイプVSではminiPCIにSATAコネクタを付けてそれによってSATAのSSDを接続している
ためシーケンシャルで100MB/sを越える非常に高速なものとなっているのだけどこの
VAIO XではPと同じくUS15Wに内蔵のPATAコネクタをSATAに変換している関係上速度が
あまり出ないとはいえ、1.8インチHDDと比べると別格の速度にょ。
ランダムアクセスではさらにSSDのメリットが大きくなるにょ。
店頭モデルではPでは1.8インチHDDだったけどXではPATAのSSDとなってるにょ。
やはり、VAIO Xの特徴は長時間駆動にあるにょ。
事実上の標準であるLバッテリで10時間、Lバッテリの2倍容量のXバッテリでは公称
20.5時間となっているにょ。
この時間は先日発表されたLet'snoteの新モデルの16時間をも越えているにょ。
しかも、Xバッテリ装着時でも1060gと非常に軽量にょ。
ただ、公称バッテリ駆動時間はJEITA測定法によるものなので実際はその6〜7割と見て
おかないと駄目だけど輝度中でBBenchをWeb巡回ありで測定して、Lバッテリでは6時間2分
Xバッテリでは12時間56分というのはすごいにょ。
1kg少々で実駆動約13時間は最強といってもいいけど問題はそのバッテリにょ。
くさび形のバッテリはせっかくの薄型筐体を大きくスポイルしてしまうにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/320/219/html/battery_x_3.jpg.html
最厚部は31.7mmに達し、これでは私のR5(41.6mm)と大差ない厚さにょ。(まぁ1cmの
差は大きいけど)
厚さ以上に問題なのがせっかくのスタイリッシュなデザインが失われていることにょ。
これは、Xバッテリが後から追加されたために強引に作られたからにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20091008_319674.html
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20091008_319718.html
普段は実駆動6時間の標準バッテリ(Lバッテリ)を使用し、どうしても長時間駆動が
必要な時にはXバッテリを使うという方法がベストかもしれないにょ。
まぁLバッテリの予備を持ち歩くのが一番スタイリッシュな気もするけどね。
このVAIO Xは6年前に発売されたX505の後継となるようなコンセプトのPCだけどCPU性能は
6年の隔たりがある割りにはあまり速くはなってないにょ。
だから、X505などのPenM世代のモバイルノートを使っていてCPUパワー不足だから新機種
であるVAIO Xならば速いだろうと思い買い換えてもあまり良い結果は得られないにょ。
確かにSSD搭載で体感速度は圧倒的に速くなっているとはいえ、やはり大きな違いは
約100gの軽量化に7mmの薄型化が行われたことにょ。
あとX505は10.4インチXGA液晶という実用サイズを維持して785gという当時としては
超軽量だったとはいえ駆動時間が短いという欠点があったのがこのVAIO Xでは標準で
公称10時間、実駆動6時間というバッテリが搭載されその問題点が克服されたにょ。
それに、X505はメモリが512MB固定なので今となっては辛い部分もあるにょ。
そんなX505も当時は高コスト製品であったため30万円程度の価格だったにょ。
それがVAIO Xでは11万円程度(ソニスタでの最小構成では89800円)へと大幅に安く
なっているのも特徴的にょ。
筐体にコストをかけているために1500〜2000ユーロくらいになるのではという噂も
あったために国内でも20万円くらいと予想をしていたけどそれを大幅に下回る安値にょ。
確かにAtom機で10万と聞くと高く感じるけどここまで手の込んだPCが10万円程度で買える
というのは少し前ならば考えられないくらい安いにょ。
これもAtom登場で低TDPのCPUが安く入手できるようになったことやネットブックの
爆発的普及によって小型PCへの需要が拡大されたというのも影響してそうにょ。
このVAIO XはSSD64GBを搭載した最小モデルなら89800円で「非常に安い」とは思うけど
いざ買うかと言われたら私は恐らく買わないにょ。
というのも筐体サイズの関係上、私のモバイルランクCに相当するので今使っている
Let'snote R5との置き換えができるかどうかとなるからね。
私がモバイルノートに求めるものは10月6日(10月8日に追記)にも書いたような内容
となっているけどこれはまさにR5のために作られた理由のようになっているくらい私に
とってR5がベストマッチしているにょ。
VAIO XはLバッテリを標準とした場合、R5から200g以上の軽量化と最大3cmの薄型化が
可能になるとはいえ、CPU性能はややダウンする上にGPU性能は大幅に劣るものとなって
しまうにょ。(R5に搭載のCoreSolo1.2GHzはAtom1.6GHzの1.2〜1.5倍の性能だからAtom
1.86GHzであってもCoreSolo1.2GHzよりやや低めとなる)
R5は分厚いけど昨日書いた堅牢性に関してはは素晴らしいし、ファンレスであるという
ことが大きいにょ。
しかし、体感速度において重要なのは上記のようにシステムドライブの速度でこの点
VAIO XはストレージがSSDであるために体感速度では旧世代のPATAのHDD(シーケンシャル
リードで30MB/s程度)のR5より上だろうけどね。
ただ、店頭モデル(64GBのPATAのSSD搭載)はSandiskのモジュールタイプのSSDでこれが
ベンチ結果を見る限り性能は高くないためSSDだから高速と期待していると肩すかしを
食らいそうな感じにょ。(特殊なサイズなので現時点では換装は不能)
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0910/08/news062_3.html
SATAへの換装はできないために快適さを求めるならばソニスタで128GB以上のモデルを
購入するのがベストにょ。(店頭モデルは見せ物で本命はソニスタというのはVAIOの
常套手段だけど)
ソニスタモデルは1.8インチSATAのSSDとはいえ、薄くするために基板剥き出し状態に
なっているにょ。
ソニスタモデルを買って後からSSDを換装する場合は殻割りをする必要がありそうにょ。
またR5の方がCPU性能が上とはいえ、CPU性能のわずかな差は動画再生など一部の用途で
しか表れて来ないし、US15WではH.264デコード機能を持っているために動画再生能力で
劣っているとも言い難いにょ。
私は現状では1kg程度が毎日持ち歩けるボーダーラインと感じているために1kgを大きく
越えなければ問題ないとはいえ軽ければ軽い方が良いのも確かにょ。
R5もバッテリを外したら600g台になるためにバッテリを除いた重さの差は100g少々に
なるものの実際にバッテリを外して持ち歩く何てことはまずやらないために使用時の
重量が700g前後のVAIO Xに慣れたら1kg弱というR5が重く感じるだろうからね。
「1kgでは重い」という人の中には「700gなら大丈夫」という人も大勢いるだろうから
この軽量化はかなり有意義だと思うにょ。
しかし、VAIOにおいて軽い機種はすでにVAIO Pが存在するにょ。
Pはフットプリントがキーボードに合わせて設計されたPCであり奥行きも小さく持ち歩き
という面においてもXよりもPの方がアドバンテージは大きいと思うにょ。
ただ、フットプリント至上主義の私であってもPが使いやすいとは思えないにょ。
7月15日にも書いたように使いやすいドットピッチというのは個人差があるものの
150ppiを越えたら多くの人にとって長時間使用が辛くなってしまうからね。(VAIO Pは
222ppiに達する)
両手持ちの小型端末の場合は画面を顔に近づけることでいくらでも高ppiに耐えることが
可能になるけどテーブルに置いて使うことが前提のPではかなりの工夫が必要になって
くるにょ。
工夫なんてしなくても解像度を普通に使えるレベルまで落とせば簡単に解決可能とはいえ
それではせっかくの高解像度の液晶が無意味になってしまうにょ。
その点、VAIO Xならば11.1インチWXGAということで141ppiであるために常用可能な
ギリギリのドットピッチだと思われるにょ。
VAIO Pがタッチタイピング可能なミニマムサイズで設計された(キーボードのサイズで
本体サイズが決まった)のに対して、VAIO Xは常用可能なミニマムサイズ(重量)で
設計されたということで設計思想の違いがそのスペックに表れていると思うにょ。
したがって、厚さや重量を除けばXは何の変哲もないモバイルノートとなっているものの
その何の変哲もないというのはPのように尖ってないということになるにょ。
実用性を重視するならばX、携帯性(フットプリント)重視ならばPという感じでうまく
分かれている感じにょ。
ただ、明らかにネットブックなどよりも小さいPとは違い、Xはぱっと見だと薄いだけ
なので一般ユーザーからは支持されるかどうかは微妙にょ。
というか、実用性(実用的なキーピッチやドットピッチ)とモバイル性(軽さ、薄さ、
長時間駆動)の両方を重視しない限りは高価なネットブック(ネットブック並の性能の
PC)でしかないわけだからPよりは万人向けとはいってもコアユーザーにしか受けない
ような気もするにょ。
私もVAIO Xを買うだけのお金があればPATAのSSDを買ってR5のHDDを換装したいくらい
だしね。
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