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おちゃめくらぶ掲示板
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自己分析をすることこそが上達への近道
昨日、絵はたくさん描けば必ずしも上達するものではないということで上達グラフを元に
した上達するための手法を書いたにょ。
◎絵は描けば描くほど上手くなる・・・というものではない
http://6407.teacup.com/ochame/bbs/4602
その中に出てきた「奇跡の1枚」を元にして行う上達(レベルアップ)方法は信頼できる
第三者(指導者)によるマンツーマンの指導が不可欠になるにょ。
それは指導者によって意見が分かれるため逆に迷いを産んでしまうし授業形式の一斉指導
では各自の個別指導までは十分にできないためにょ。
それとこの方法は矯正レベルアップであり基本的に挫折したり(行き詰まったり)とか
スランプになったりとかそういう状態は考慮されてないにょ。(理想的なレベルアップが
行われたらあのような階段状の上達グラフになる)
絵というのは1枚1枚良く描けたとかイマイチとかの上下の波があるだけではなく全体として
上向き(上達傾向にある)、下向き(劣化傾向にある)というものもあるにょ。
奇跡の1枚を元にした手法は上向きの場合しか考えられてないからね。
それは良く描けたものを基準にする(それをコンスタントに描けるようにする)のだから
当然だけどそれだとスランプや挫折の時(下向きの流れの時)にどうやって克服したら
良いのかを学ぶチャンスを失うことにもなりかねないにょ。(私なんて失敗経験だけは豊富
なのでこれはダメだよというアドバイスは一般論ではなく体験談として話すこともできる)
そういう意味では短期間に上達が可能な手法ではあるけどそれなりにリスクもある手法と
言えなくはないにょ。
「奇跡の1枚」を元にした手法はあくまでプロとして通用する人材をより短期間で育成する
ための方法論にょ。(そういう意味では間違った手法ではない)
ずっとマンツーマンで信頼できる人に個別指導してもらえるなんて無理だし、プロとして
それで生活していく覚悟がある人ではなく趣味として描きたい人の場合は独学でやると
いう人が圧倒的に多いのではないかと思われるにょ。
その際には重要なのが自己分析を行うことにょ。
「奇跡の1枚」による手法は指導者からの分析によって行われているためたとえ上達しても
自己分析の力は身につけることはできないにょ。
しかし、自分自身の力で客観的な自己分析を行うのは難しいにょ。
それはある程度は他者に参考意見を求めればそれを元に自分で判断は可能になるのでは
ないかと思うにょ。
むしろ、それを元に自分で判断できる力を付けることこそが上達への第一歩だと思うにょ。
独学でやる場合にはこの自己分析によってどんな練習をすれば良いのかが分かるように
なってくるにょ。
私の場合は描くのが遅いことを何とかしたい(趣味なんだから別に早さはどうでもいいの
だけど少し描いて修正しての繰り返し作業になっているため非常に非効率的で有限である
時間を有効活用したい)ということからイメージしたものをいかに正確な形として出力
できるか(時間さえかければ自己基準では概ね及第点くらいは描ける)ということが可能に
なるための練習としてワンドロを選んだにょ。
これはトレスなどでひたすら線を引く練習をしたり、思い出し模写によってイメージを
形にする練習というのも練習方法としてはありだけど「練習とはいえ趣味でやるならば
自分自身で楽しめるものでないと」ということでワンドロにしたわけにょ。
これはあくまで私の自己分析の結果導かれた方法であって私以外には通用しない方法
といえるにょ。
ちなみにスランプの発生理由や脱出方法については2011年に書いたこちらでまとめているにょ。
◎スランプを脱出するには
http://6407.teacup.com/ochame/bbs/3026
自己分析によって「何ができて何ができないのか」「どの部分が良くてどの部分が悪いのか」
ということを知ることがまずは第一歩だけど「長所を伸ばしたいのか弱点を克服したいのか」
という考え方の違いによってもやるべきことは変わってくるにょ。
個人的には趣味でやるならば長所をどんどん伸ばしていけばいいと思うにょ。
弱点の克服は「克服が必要だ」と自分自身が強く感じてからでも遅くはないにょ。
それは趣味ならば楽しまなれば損だし、何となく必要に感じて始めたことなんて身に付か
ないし、長所を潰してしまうようなやり方(仮に数値化できたとした場合にレーダーチャート
において一番低くなっている項目のみアップさせるようなやり方)をすると絵がつまらなく
なるからにょ。
これがプロとしてやっていくならば自分がクライアントを選ぶというのは現実的には難しい
ためある程度はニーズに応えるだけの力が必要になるにょ。
「微妙に笑った斜め45度から見た女の子のバストアップしか描けません」では趣味では通用
してもプロとしては通用しないにょ。(これは極端な例だけどニュアンス的には分かると
思う)
ここでは趣味で描いていく場合のことを書いているのだけど趣味であっても弱点やできない
ことが見つかれば何とかしたいと思うと思うにょ。(思わなければ趣味なんだから別に
どうでもいいこと)
その際にできないことを探し出すとどんどん見つかって際限がなくなるにょ。
そして、困ったことにある程度描けるようになると今度は新しくできないことが見つかって
しまうため「上達すればするほどできないことが増えていく」という事態になっていくにょ。
そして、「できないこと」の内容は具体的かつレベルの高いものになっていくにょ。
したがって、できないことの数を減らすのが上達へと繋がるかというとそうでもないという
わけにょ。
しかし、できるようになったものの数は減ることはないにょ。
したがって、できるようになったことを蓄積していくことこそが上達には必要不可欠になる
というわけにょ。
そのためにもやっぱり自己分析は必要になってくるにょ。
では、「奇跡の1枚」を元にした上達方法は独学で行う場合には使えない方法かというとそう
いうわけではないにょ。
それは例えばスポーツを行う場合(野球でもテニスでもいい)において「いい感じでスイング
できた」というのを感じることはあると思うにょ。
良い時の状態を元にしてそれを再現していく手法はどんな分野でも有用といえるにょ。
ただし、「自分で気づく」ということ「自分で考える(分析する)」ということが自分自身の
力になるため他人の指導だけに頼った方法は短期間で上達する反面でリスクもある方法という
だけにすぎないにょ。
むしろ、よくできたときの作品、感覚を元にしていくというのは上達のためにはどんどん
行うべきだと思うにょ。
ただし、それを現状の自分に対して極端に高いレベルの奇跡の1枚の場合はそのイメージに
行動がついていかない(再現性が著しく低い)ため「全然できない」という気持ちが先行
することになりそれが結果としてスランプになってしまうことになるにょ。(私のスランプの
原因は大抵はこれ)
詳しくは上記に書いているけどスランプは過去の自分との相対比較によって発生するので
スランプのなりやすさと技術の高い低いはあまり関係がないにょ。(奇跡レベルを基準にする
のではなく自分自身のアベレージくらいを基準にしていけばスランプは起きにくいし、ある
程度高レベルの安定した技術を持っている人はそのようにしていると思う)
できるだけスランプにならず安定して描けるようにするためにはどうするかというと感覚に
頼る部分を減らせばいいにょ。
構図、バランス、配色などはすべてある程度は理論で説明が付くからね。
理論で説明できることは理論で覚えることが重要にょ。
パースなんて理論の塊にょ。
何の予備知識もなくパース(透視図法)を感覚的に身につけるというのは並大抵の練習では
不可能にょ。
正しい理論、正しい知識(「パース線に沿って描けば正しいパースで描ける」というのは
正しくない知識)を身につけておけば感覚に頼る部分を劇的に減らすことができるにょ。
とはいえ、常に覚えた理論をフル動員して考えながら描くというのは大変なのである程度安定
してできるようになったことは感覚に委ねることも重要なのではないかと思うにょ。(それに
理論に頼るということは安定するということであり、それは逆に言えば奇跡の1枚のような
普通では生み出せないような絵を描くことは難しくなる)
感覚だけで素晴らしい絵が描ける人ならばこんなことは考える必要もないけどそうでない
ならばやはり自分の感覚を疑うということも時としては重要になってくるにょ。
自分が考えている基準が間違っていたら上達するものであっても上達しないからね。
要するに闇雲に描くだけではいくらたくさん描いたからといってそれが上達へとそのまま
繋がるわけではないため上達に繋がるような練習、自分が楽しめる練習(=すぐに投げ
出さない練習)が必要になるにょ。
そのためには(信頼できる指導者の元で描くのでなければ)客観的な自己分析が必要不可欠に
なるにょ。
ただし、独学だと失敗や挫折がどこかで必ず訪れるので階段状の理想的な上達グラフが
形成されることはほぼないにょ。
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