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おちゃめくらぶ掲示板
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iPadのヒットでネットブックは衰退する・・・?
昨日はiPadがヒットすることでタブレット型の端末の市場が盛り上がるということを
書いたのだけどiPadがヒットすることでネットブックが衰退すると予想している
アナリストも少なくはないにょ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20100407/213873/
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20411691,00.htm
私は個人的には昨日も書いたようにiPadとネットブックは競合しないものとして考えて
いるにょ。
確かに特定の用途に使用する場合、それがどちらにおいても実現可能ならば競合する
可能性は十分にあるとはいえネットブックは単に安いPCとして買っている人が圧倒的に
多いと思われるからにょ。
Web閲覧さえできれば困らないという人ならば両方ともケータイよりも遙かに広い画面
サイズ、解像度であるためケータイ以上のことができるというメリットはあり、競合
する可能性はあるけどそれは一部に止まると思われるにょ。(ネットブックの販売台数に
若干は影響を与えるけど衰退になるほどの影響は与えないと予想)
それに基本的にはiPadはPCの周辺機器扱いだしね。(スタンドアローンで動作するものの
PCがないとかなりの制約が出来てしまうため)
iPadだけではなくSlate PCなどタブレット型の端末全体を合わせるとネットブックに
与える影響は小さくないけどそれでもネットブックは「安い」「それなりに小さい」
「キーボードが付いている」ということで差別化が可能だからネットブックの存在意義は
大きいにょ。
とはいうものの最近、特に今年に入ってから国内ではネットブックに勢いがなくなって
しまったのも事実にょ。
海外では依然として高い伸びを見せているけど国内ではピーク時にはノートPCの3割の
シェアを占めていたのが半減している状態にょ。
これはiPad発表の影響というのではなく一昨日に書いたように欲しいと思った人に
ほぼ行き渡ったためだと思われるにょ。
PCを持ってない人が1台目のPCとして買ったり家族共用のPCしかなかった人が自分専用の
1台として買うというパターンが多いけどそういう人はそんなに多くはいないだろうからね。
生活環境が変わったりして必要になるというパターンもあるから現在欲している人に粗方
行き渡ったといってもこれから増える需要もあるため急に需要が無くなるということは
ないにょ。
ゲーム機でいえばプレステ2本体もピークは遙か昔に迎え、ほとんどの人に行き渡っている
とはいえ未だに売れ続けているわけだしね。
「一般的なPCより安い」「(PCであるが故に)汎用性が極めて高い」という点から急な
衰退があるはずがないにょ。(「安価でPCを置き換えるような機器」が数億台クラスの
超大ヒットしない限り)
とはいえ、ネットブック用のWin7starter(ULCPC版のWin7)は機能制限も多く、ネット
ブックのスペックではWin7そのものが快適とは言い難いためXPの提供が終了すれば今の分
だとネットブックは終息に近づいていきそうな気もしないでもないけど・・・。
ネットブックは持ち歩き用に買ったという人も多いけどいざ買ってみたら持ち歩くことは
ないという人も少なくはないにょ。
確かにネットブックが小さかった初期の頃(7〜8.9インチ)だと持ち歩きはそれほど
苦にはならなかったけど大型化が進んだ今のネットブックは持ち歩きには適していると
言い難くなっているにょ。(私の主観ではジャストB5サイズが気軽に持ち歩けるかどうか
というののギリギリのラインと感じている)
フットプリントはB5サイズを超え、ワイド液晶ということもあって横幅はかつてのB5
ファイルノートPC(12.1インチスクエア液晶搭載のモバイルノート)と同程度になって
しまいPCがどうしても必要という人でないと持ち歩くのに抵抗があるのではないかと
思われるにょ。
サイズアップによって操作性(特にキーピッチ)は初期の小型のネットブックよりは大きく
改善されており、それを犠牲にしてまで「元のサイズの方が良かった」と言うのはやはり
少数派なのかもしれないにょ。
ここで幾度も書いたけどネットブックと呼べるPCの元祖となった初代Eee PCは意図的に
あのサイズにしたのではなく当時安く調達可能なカーナビ用に用いられていたの7インチ
WVGA液晶を使い、HDDではなく安くするために価格崩壊が進んでいたフラッシュメモリを
用いたため筐体サイズには制約が無かったためにょ。
しかし、PCとして使うならば7インチWVGAでは不満が大きいということで需要拡大によって
わずかな金額差で8.9インチWSVGA液晶が搭載可能になり、4インチSSDでは不満が大きい
ということで2.5インチHDDが用いられるようになったにょ。
つまり、市場の需要拡大によってより多くの人が望んでいる方向にネットブックは進化
していったということにょ。
とはいえ、廉価なULCPC版のWindowsを提供するためには制約があるため現在はその制約
ギリギリのサイズのものとなっており、これ以上の大幅な進化はネットブックにおいて
実現するのは難しいにょ。
そういうわけでネットブックを買っても持ち歩かない人は意外と多いにょ。
タブレット型の端末は昨日も書いたように持ち歩いてこそその本領を発揮できるため
ネットブックを持ち歩いている人であればそれらと競合するけどそうでない人が多い
となると競合する機会も減ってしまうからね。
現時点でネットブックを持ち歩いていてなおかつキーボードをあまり必要としない人
であればネットブックからiPadのようなタブレット型の端末へと買い換え・買い増しを
する人も出てくるだろうけどそういう人は多くはいないと思っているにょ。
持ち歩かないならばネットブックではなくA4オールインワンノートを買えばいいという
人もいるかもしれないけど実際にA4オールインワンの据え置き型ノートはネットブック
より遙かに売れているにょ。(個人向けノートPC販売台数の7〜8割が据え置き型だし)
わざわざPCを持ち歩くなんてことはしないという人であればこちらの方がお買い得感が
圧倒的に高いしね。
とはいえ、一般的な据え置き型ノートは2〜3kgの重量があるため部屋から部屋への移動は
できても自宅から持ち出すというのはさすがに大変にょ。
私も昔は3kgのノートPCを持ち歩いたことがあるからよく分かるにょ。
気軽に持ち運ぶならば1kg半ば、できれば1kgを切るということが重要になってくるからね。
毎日持ち歩くとなると1kgでもかなり重く感じるにょ。
しかし、10インチクラスが標準となったネットブックは1.2〜1.3kg(6セルバッテリ搭載
機種の場合)が平均的な重量となっており、1kgを切っていた初期のものと比べると筐体
サイズ面でも重量面でも大きく増加しているにょ
それでも、毎日持ち歩くのではないけどたまに持ち出す人や少しでも机の上を広く使い
たい人などは多少スペックが劣っていても据え置き型ノートよりはネットブックの方が
良いと思う人も多いのではないかと思うにょ。
光学ドライブが付いてないことやOS自体の価格が安いということで本体の価格もネット
ブックは安いしね。
特に最近はイーモバイルとの回線契約で100円とかで売られるパターンもあるためネット
ブックでモバイルデビューする人も少なくないにょ。(その大きさから結局持ち歩かなく
なるというパターンも多そうだけど)
ネットブックは多くのユーザーに受け入れられ、そして、ユーザーの要望によって
使いやすく(筐体サイズが大きく)変わっていったにょ。
しかし、ネットもYouTubeのフルHD対応など大きく変わりつつあり「ネットなら十分」
ともいえず、1台目のPCとして買った人からは不満の声も多く聞かれるようになったにょ。
ネットブックが大型化することで完全なサブ機(すでに高性能なメイン機がありスペック
不足の場合はメインの方を使えばよいということである程度の性能面の妥協ができる
もの)ではなくメイン機として購入する人も増えたというのが大きな理由にょ。
そこで用意されたのがCULVノートにょ。
CULVノートとAtom搭載のネットブックの違いに関しては昨年12月24日に書いたように
ネットブックとはスペックは大幅に異なり(安価なセレロンSU2300搭載モデルであっても
CPUは2〜2.5倍の性能でチップセット内蔵GPUはHD動画再生支援機能を持ちWXGAが基本で
あるため高解像度でOSは廉価版ではなく通常のものを使用)ネットブックではスペックに
不満という人には最適なものといえるにょ。
CULVはWXGAが基本と言うことで液晶は11.6インチ〜ということでネットブックより大型化
というのを危惧している人も中にはいるにょ。
しかし、同一メーカー、同一セル数のバッテリを搭載の機種で比較すると思った以上に
小さいことが分かるにょ。
たとえばAcerのネットブックP531とAspire1410を比較すると幅3cm、奥行き2cm大きく
なっているけどこれは液晶の1.5インチサイズアップ(10.1インチ→11.6インチへと
サイズアップ)と比べたら小さいにょ。
重量は1.27kgと1.38kgということで110gの重量差しかないにょ。
筐体サイズの2〜3cm差は確かに体感できるほどの差があるけどWSVGAとWXGAといった画面
解像度の差は筐体サイズ差以上のものがあるし、重量の110gの差なんて体感ではほとんど
分からないレベルにょ。
バッグに入れて持ち運ぶ場合、総重量2kgならば5%の重量差だからね。(手に持って使う
端末の場合は重量差はもろに影響を受けてしまうけど)
確かに3セルバッテリモデルだと1.1kgだけどそれだと公称4時間ということで実駆動だと
2時間少々ということでさすがに心許ないにょ。
それに比べるならば同一駆動時間における重量比較でないと意味がないにょ。(例えば
1セルバッテリで950gというPCがあっても1セルで30分しか駆動しないためオプションの
350gの6セルバッテリを買わないと使い物にならないばらば実質1.3kgと同じことだし
金額面もそのバッテリを合算しないといけない)
実駆動で4時間欲しいならば確実に予備バッテリが必要となるので予備バッテリ分の
重量を加算したものが実際比べるべき重量となるにょ。
上記のP531とAspire1410は公称7.5時間と7時間ということでほぼ同じだからそのまま
単純比較が可能になるにょ。
というわけでCULVはわずかなサイズアップさえ黙認できればネットブックよりも遙かに
快適にネットを楽しむことが可能になるにょ。
価格面も上記2機種だと価格com最安値での差は1.6万円にょ。
同じメーカーならネットブックを買う予算に1.5〜3万円程度追加するでより快適に使える
CULVノートが買えるということになるにょ。
CULVノートに拘らなくてもモバイルノートを買うという選択肢もあるにょ。
ただその場合、重量が軽くなる代わりに価格が一気に跳ね上がるにょ。
型落ち処分品でない限りは基本的に15〜20万円くらいするからね。
予算は十分にあり、駆動時間や重量で妥協はできないという人ならばモバイルノートを
選択するのがベストとはいえ、CULVノートと比べてあまり性能差はなく(CULVノート自体が
1年前のモバイルノート並の性能があるため)CULVノート2〜3台分の金額が出せるという
人はわずかだと思うにょ。(モバイルノートは12.1インチが主流であるため筐体サイズは
11.6インチのCULVノートと同レベルであり、10.2インチのネットブックでさえ大きいと
いう人ならば金額以前に選択肢にならないけど)
もっともモバイルノートも新品だと高価だけど中古ならばそうでもないにょ。
ネットブックが登場してからモバイルノートの中古相場は大幅に下がったからね。
ネットブック並の性能をもつPenM搭載モバイルノートならば1万円程度から購入が可能に
なっているにょ。(ネットブックが新品だと3〜4万円だから予算が少ないという人で
あれば中古PenMノートは有用だけどバッテリがへたっている可能性があるのだけがネック)
しかし、CULVノート並の性能を持つ中古ノートPCとなると話は別にょ。
SU2300搭載のCULVに対抗するならば最低でもCoreDuo以上が必要になるため中古でも
3万円以上となってしまうにょ。(Let'snoteならばR6となり中古5万円程度)
さらに動画再生支援付きとなると選択肢はほとんどないにょ。
重量が1kg程度で再生支援機能付きとなればCULVと同じくGS45を搭載したモバイルノートしか
選択肢がないために中古であっても5万円では買えないにょ。(Let'snoteならばR8となり
中古8万円程度)
「(スペックは低くてもいいから)安くて小さい(軽い)ノートPCが欲しい」という層が
いたからこそネットブックはヒットし、それによって国内ではモバイルノート市場に
影響を受けた(といっても法人向け市場はあまり影響がなく主に個人向けということで
致命的な影響には至ってない)けれど今度は「ネットブックではスペックに不満」
というユーザーが出始めているためにCULVノートがネットブック市場に影響を与えて
いるにょ。
その結果、ネットブックのシェアが減ったのではないかと私は思っているにょ。
ネットブックのシェア低下とCULVノートの登場してからの10.3〜12.1インチノートの
急激な伸びを考えると実際に相当の影響があったと思われるにょ。
毎日持ち歩く人ならば1cmでも100gでも小さく、軽い方がいいけれどそこまで持ち歩く
人が居ないからこそネットブックはCULVノートと差別化ができていないだろうからね。
昨年10月19日に書いたようにネットブックが今の主流のもの(10インチクラス)から小型化
することでCULVノートとの差別化は可能だと思うにょ。
いくらCULVの方がネットブックより圧倒的に性能が高く、コストパフォーマンスが高い
とはいえ誰の目で判断しても明確なサイズ差があれば十分差別化はできるからね。
今の10インチクラスと11.6インチCULVノートはよほど細かいことを気にする人以外は
分からない差となっているにょ。(「14.1インチ2.5kgの据え置きノートは15.6インチ
2.7kgのノートとは別物だ!」というのと同じレベルの違いでしかない)
小型化もPineView(Atom N450)登場によって容易に実現が可能になったにょ。
サイズを小型化しなくてもネットブックを現状よりもさらに安価にすれば十分に差別化は
可能とはいえ、すでにギリギリのレベルとなっており、PCベンダーにとってはネット
ブックの1台当たりの利益額は小さいということでこれ以上の価格ダウンは避けたいところ
だと思うにょ。(現状だと国内メーカー製ネットブックと海外メーカー製CULVノートで
価格が逆転している状態なので価格的優位も十分にアピールできない)
そうなるとコストゼロで差別化となるとやはりサイズを小さくするしかないにょ。
とはいえ、小さくするとAtom Z搭載のUMPCと今度は競合してしまうにょ。
それに使い勝手を良くするために大きくしたものを小さくするというのはなかなか難しい
と思うにょ。
したがって、ネットブックは持ち歩き用でキーボードが要らない人はiPadをはじめとする
タブレット型の端末に食われ、スペック不足の不満がある人はCULVノートに食われて
いくのをじっと待つしかないにょ。
「安い」という最大の武器があるためそう簡単には廃れないけど国内ではすでにピークを
過ぎたというのは否めないにょ。
私自身1年前(R5の中古を買う前)ならばネットブックを買おうと真剣に考えていたけど
今はそうではないからね。
要求スペックが上がった(ネットブックではYouTubeのHD動画は再生できない)ことや他の
選択肢(CULVノートやiPadなどのタブレット型の端末)が出来たということは非常に
大きいし、私にとってのみ言えばLet'snoteのRシリーズが最適であるということが
分かったのも大きいからね。(ネットブックの中ならばサイズ的にはEee PCの8.9インチ
モデルが欲しかったけどもう作ってないしね)
今後、ネットブック(つまりULCPC)の制限が大幅に緩和されない限りは(少なくとも
国内においては)ネットブックは衰退化するのは確実でこれはiPadのヒットの有無とは
あまり関係のないことにょ。(ユーザーの予算は有限だからiPadを買ってしまったらネット
ブックを買う予算は無くなるためそういう意味では影響を受けてしまうけど)
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