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おちゃめくらぶ掲示板
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お絵かき講座
先日twitter上で塗りで金属を表現する方法が分からないという人がいたので私なりの解釈を
まとめてみたにょ。
http://twitpic.com/driddj
金属で重要なのはハイライトと明暗差(コントラスト)にょ。
まずは、ハイライトの入れ方というのは多くの教本や講座ではそれっぽいものが書かれている
けどその原理について書かれているものはないにょ。
そのためまずはハイライトとは何かという点とどこにハイライトができるのかということに
ついて記したにょ。
勘違いしやすいのはハイライトは最も明るい部分にできるというわけではないということにょ。
面の明るさというのは面に対する法線ベクトルと光線ベクトルとの角度で計算されるけど
要するに光の入射角度が小さいほど明るいということにょ。
ハイライトのできる場所は反射角を考慮しないといけないにょ。
そのため最も明るい部分とハイライトのできる場所にはずれが生じるにょ。
またそのハイライトの形は平面ならば光源の形と同じになり曲面の場合はその曲率によって
変形した形になるにょ。
それがわかればハイライトの入れ方だけで立体の形状が表現可能になるにょ。
あとは材質の違いによって映り込みやコントラストを調整すれば簡単にょ。
それとおちゃめくらぶ用語事典にお絵かき関係の用語を20語追加したにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/ochamewords.htm
追加したものの中からいくつかピックアップしてみるにょ。
パース【ぱーす】
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/ochamewords.htm#pers
パースペクティブ(遠近感)のこと。
同じ大きさの物体ならば近くのものは大きく、遠くのものは小さく見える。カメラで
撮影する際にレンズの焦点距離(カメラによってセンサーサイズが異なるためこの場合は
正しくは画角)によってもパースは変わるという誤解も多いけど広角レンズは望遠レンズ
と比べて広い範囲が写るためメインとなる被写体を同一サイズで写すためには被写体に
近づく必要がありそのため遠近感が誇張されるためである。同一距離から同一の被写体を
比較した場合には遠近感には違いはなく写っているサイズが異なるだけである。
(もちろん、レンズの収差や被写界深度の差による写りの違いはある)
この距離によって奥行きの圧縮が起きる。望遠レンズは同じ大きさで写すためには遠く
から撮影する必要があるため結果的に奥行きが圧縮されたように写るというだけのこと
である。
絵でパース(遠近感)を表現する場合には一般的には透視図法が用いられる。また遠く
ほど線の書き込みを減らす(漫画の背景では良く用いられる)粗密遠近法、遠くの被写体の
線を手前より細くしたり、遠くの風景の彩度を下げる空気遠近法、遠くの風景に青味を
加える色彩遠近法などがある。
三次元空間にあるものを描く限りは基本的にパースは考える必要があるもののそれに
厳密に拘りすぎるのは良くない。特に透視図法は簡易的な図法であるためなおさらである。
遠近感が不自然なほど付いている場合には「パースがきつい」と表現する場合もある。
一点透視図法【いってんとうしずほう】
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/ochamewords.htm#1ten
透視図法の中で奥行き方向のみにパースがかかる図法。
カメラの向きは地面に対して平行になるため基本的にアイレベルは水平線と一致して
消失点は水平線上になる。そして、視心はトリミングを行わない限りは基本的に画面中央
になり、消失点は水平線上にきて視心と一致する。
基本的には二点透視図法と変わりが無く二点透視図法において物体のカメラに対する
向きが水平になっている場合が一点透視で表現が可能になるというだけである。一点透視
図法は奥行きを表現できる図法であり、奥行き以外のパースが無視できる長い廊下などを
描く場合に有用である。逆に言えば斜めから見ている場合(長い廊下を斜めから見る、
直線の線路を走っている電車の正面と側面の両方を描くなど)は二点透視図法を使う方が
自然な描写ができる。
一点透視図法は最もシンプルな透視図法であるため簡単であるという認識の人も多い
けど実際は距離や画角といった考えが希薄になっている場合が多く不自然な絵になって
しまったり、奥行きの圧縮がうまく出来てない場合が多い。透視図法における距離や
画角の概念が全く無い場合は、例えば正方形のタイルを描く際の見た目の奥行きを計算に
よって求める場合に本来は決して見えないはずの足下のタイルを考えてしまう人もいる
(外部リンク1、外部リンク2)。これは画角がほぼ180度になるため透視図法ではほぼあり
得ないことだと分かる。(描くためには無限大の大きさのキャンバスが必要)
一点透視図法では消失点は奥行き方向の1つで表現されるけどこれだと画角が分かり
にくいため描こうとしている物体の消失点とは異なる45度消失点を定めることで画角を
決めることができる。左右方向に45度消失点を取ればその45度消失点が画面左右に
ギリギリ収まる範囲内が画角90度になる。これによって二点透視図法と同様に画角の
判断が可能になる。
模写【もしゃ】
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/ochamewords.htm#mosya
絵や写真を見ながらそれを真似て描くこと。
画力向上には有用だけど模写は練習のために行い模写したものを自分の作品として発表
することは著作権の問題がある。トレスとは方法が異なるだけなのでトレスならアウト
だけど模写ならセーフということはない。
模写には様々な効力があり、「見ながら描く」(見た目の線の向きに手を動かす)と
いうスキルの向上、「比率を考えながら描く」というスキルの向上があるだけではなく
自分が好きな絵師の絵を真似ることでモチベーションを高めることができデフォルメの
スキルを容易に身につけることができる。
模写は単にやって終わりではなく1枚行うごとに元となった絵や写真と見比べておかしな
部分がないかを検討することが重要となる。
模写はある程度慣れると誰でもそれなりにできるようになり得られるものはどんどん
少なくなってしまうため骨格や筋肉といった人体の構造を覚えることが必要不可欠になる。
これによって模写する場合にその線1本1本に込められた意味が理解できるようになり、
模写によって得られるものが飛躍的に高まる。
模写がちゃんと画力向上にちゃんと反映されているかは実際に自分でオリジナルな絵を
描けば分かる。模写などによって十分なインプットを行ってない状態で自分が描きたい
ものを描きたいように描くだけでは画力は向上しにくい。
基本的にこの事典の用語は私の独自な解説や解釈を書いているので普通の辞書、事典には
載っていないものになっているにょ。
今回追加したお絵かき関係の用語もお絵かきの教本をいくつか読んでそれを私の中で昇華
したものを書いているため教本で書かれている内容+αのものになっているにょ。
といっても、実際にはパースの解説なんで図で示さないと文章だけではほとんど分からない
のではないかと思うにょ。
実際に図で説明したら一点透視だけで20〜30ページ分の内容(1ページあたりの量は上記の
質感の表現をまとめたものの半分程度と考えた場合)になってしまうにょ。
だから一点透視講座で書く内容は粗方定まっているもののなかなか手を出せずにいるにょ。
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