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おちゃめくらぶ掲示板
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18禁創作物に規制は必要なのか・・・?
ここでは過去に幾度も表現規制についての様々な問題点について書いていったにょ。
それを書くにあたって重要な点は「18歳以上を対象にした作品」と「18歳未満も対象に
した作品」は分けて考えるという点にょ。
なぜ分ける必要があるかというと日本においては成人向けか否かが対象年齢18歳以上か
どうかで分かれるためにょ。
要するに18禁か否かということにょ。
18歳未満も対象にしたいわゆる一般向け作品については3年前の都条例改正のときに散々
書いたのでそれを参考にしてもらえば良いのではないかと思われるにょ。
◎法による表現規制は正しいのか・・・?(2010年12月14日)
http://6407.teacup.com/ochame/bbs/2675
◎少年漫画が18禁になってしまう!?(2010年12月16日)
http://6407.teacup.com/ochame/bbs/2677
◎自主規制も分からなければ意味がない(2010年12月17日)
http://6407.teacup.com/ochame/bbs/2678
◎非実在犯罪規制なんていらない (2010年12月24日)
http://6407.teacup.com/ochame/bbs/2689
◎表現の自由とゾーニングはトレードオフである(2010年12月26日)
http://6407.teacup.com/ochame/bbs/2691
◎賛成派は自分の意見が乏しい(2010年12月27日)
http://6407.teacup.com/ochame/bbs/2692
上記のリンク先の私が書いた長文を読むのが面倒という人のために4コマ漫画でこの
改正された都条例の問題点も書いてみたのでそれを読んでもらえたらいいにょ。
◎マンガ「東京都 青少年育成条例」の問題点
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/CLUB/jourei2.htm
この条例が改正されてから約3年経つけどこれによって漫画やアニメがガラリと変わったか
というとそうでもないにょ。
これならば反対意見が多い中でわざわざ従来の都条例を改正する必要はなかったようにも
思えるけど実際はそうではなく条例の条文で規制しておけば問題がある作品がある場合に
簡単に対応できるため現状では十分に取り締まってないだけであってその準備は出来ている
という牽制の役割は十分に果たし取り締まりがないだけで表現の萎縮には十分に繋がると
言えるにょ。
表現の規制が必要か否かは当面おいておくとして、同じ18歳未満という枠組みであっても
小学生を対象にした雑誌や書籍と高校生を対象にした雑誌や書籍では同等の規制が必要か
と言われたら疑問が残るのではないかと思われるにょ。
この辺はコンシューマゲームであれば国内ではCEROという団体が審査することで「A」「B」
{C」「D」「Z」5段階で判定が行われるにょ。
「A」は小学生以下を含む全年齢で問題がないと判断できるくらいの表現が用いられている
ゲームであり、「Z」は18歳以上がプレイするのに相応しいと判断されたゲームに付けられて
いるにょ。
審査基準は公にはされてないけど絵や文章による性的描写や暴力描写や飲酒、喫煙描写などを
元に行われているとのことにょ。
コンシューマゲームにおいてはこのような表現の自主規制が行われているけどそれでも「Z」
以外は18歳未満の子供でも問題なく購入が可能になっている(CERO Dのゲームは17歳以上が
対象となっているけど小学生でも購入は可能)とはいえ都条例ではそれよりも広範囲の自主
規制を強いられているにょ。
まして、CEROのような審査団体がない漫画に関しては少年向けであっても一部の作品は
都条例に反してしまう(つまり、18禁扱いになる)わけだし、中高生以上をターゲットに
した青年誌では都条例に反してしまう作品は非常に多く存在するにょ。
それが具体的にどのようなものかは上記のリンク先にて詳しく書いているので割愛するにょ。
表現の自由は日本国憲法でも保障されているし、個人的には創作物に表現規制は要らないと
思うけど現実問題としてある程度のゾーニングは必要だと思われるにょ。
成人向け作品でもないのに表紙などの目立つ部分に性描写や裸体が描かれていたらさすがに
それを問題視してしまうような人が出るのはやむを得ないにょ。
そういう作品を18歳未満の子供が読むということは悪いことだとは個人的には思わないけど
それは推奨されるようなことではないため18歳未満の子供(ここでは17歳と考える)が
読んでも問題ないレベルの表現規制はやむを得ないにょ。
青少年育成保護条例や児童福祉法などにおいては18歳未満を児童(子供)としているにょ。
日本の場合は法律によって子供と大人の境目の年齢はバラバラ(少年法や一般的に成人と
言われる年齢は20歳が基準)だけど表現規制の場合には18歳というのを基準にすることが
大半にょ。
つまり、18歳以上は大人とみなされているわけにょ。
個人的には表現による悪影響があるとは思わないけど万一そういうケースであっても大人
ならばすべて自己責任で済むため表現において規制すべきものは何もないにょ。(これが
18歳未満の場合は保護者側に責任があるため子供の育成のために周りの大人が気を付ける
必要がある)
では、18禁作品(大人が見たり読んだりしても問題ない作品)には全く規制がないのかと
いうとそうでもないにょ。
それは、日本においては刑法175条のわいせつ図画の規制があるためにょ。
そもそも、刑法における「わいせつ図画」とは何を示しているのかというと次のようになって
いるにょ。
・徒に性欲を刺激・興奮させること
・普通人の正常な性的羞恥心を害すること
・善良な性的道義観念に反すること
これではあまりに主観で分かりにくいけど一般的には性器が見えているか否かで判断される
ことが多いにょ。
先進国において成人向け作品(18禁作品)で性器にモザイクを入れているのは日本だけでは
ないかと思われるにょ。
それくらい国際基準でみれば日本は特異なのだけどこれは実写のみならず、絵においても
適用される場合があるにょ。
2002年に松文館から出版されていた漫画が「わいせつ図画」と判断されてその作者と社長が
逮捕されたにょ。
これは「モザイクが薄いため」「絵がリアルであったため」など様々な理由が挙げられている
もののモザイクに関しては当時出版されていた中で特別薄いというわけではなく単なる
見せしめ逮捕だと思われるにょ。
その松文館事件から11年経った今年4月に再び悪夢が訪れたにょ。
成人向け漫画雑誌「コミックメガストア」を出版していたコアマガジン社の編集部長と社員が
逮捕されて有罪となったにょ。
漫画においては表現を審査する団体はなくてすべて出版社が自主規制で行っているにょ。
成人向けではモザイクが薄い方が喜ぶユーザーが多い(漫画家もせっかく描いた絵を見えなく
してしまうのは嫌と考えている人が多い)ために出版社はチキンレースを行う場合が多いにょ。
つまり、コミックメガストアの編集部は見せしめ逮捕されたといえるにょ。(もちろん逮捕
される前に警告はあったためすぐに改善しなかった編集部にも責任はあるけど上記のような
チキンレース状態であるためそれが難しかったと思われる)
今回のこの逮捕によって7月にアダルト系雑誌編集者で会合が行われて9月以降に発売された
雑誌やコミックスにおいては従来と比べて別格なほどの規制が加えられているにょ。
実写であってもモザイクがある国は珍しいのに絵においてそこまで見えなくする意味が本当に
あるのか疑問だけどこれは刑法がそのように運用されているためどうしようもないにょ。
これはいわゆる商業誌にのみ適用されるというわけではなく同人誌においても問題となるにょ。
それは同人誌の場合は万一の際は印刷会社の人が逮捕されるわけだし、即売会ならばその
イベントを主催した人が逮捕されるためにょ。
そのため、冬コミを1ヶ月後に控えてコミックマーケットの公式サイトでも注意点を喚起して
いるにょ。
http://www.comiket.co.jp/info-c/C85/C85Notice1.html
安全策を採るならば性器が全く見えないレベルの規制が必要になってしまうにょ。(商業誌
でも以前は結合部分の大半が見えていたのだけど今はほぼ完全な黒塗りやモザイクで性器
そのものが全く見えなくなっているものがほとんど)
今回の規制は東京オリンピックに向けた一斉浄化のためなどとの憶測も出ていて従来のように
数年後にはまた薄くなるという楽観的なものではなさそうにょ。
また18禁コーナーに物理的なスペースの仕切がないコンビニなどでは東京オリンピック開催
までには成人向け雑誌の一斉排除が濃厚だとも考えられているにょ。
先進国では成人向けの作品は別スペース(別店舗)でのみ販売が行われていることが多い
ため同じ店舗における連続した棚に「18禁コーナー」と記して成人向け雑誌が販売される
ことはありえないみたいにょ。
ただし、日本の場合は成人向けコーナーの分け方が不十分な店ばかりなので国際基準から
みたら問題ありのように見えるけど国際基準に合わせるならばモザイクを強めるというのは
矛盾でしかないにょ。
したがって、これは国際基準に合わせるというよりも成人向け作品に対する単なる規制強化
といえるにょ。
この規制とはまた別の規制が児童ポルノ法による規制にょ。
児童ポルノ法は実在児童を守るための法律だけど条文に創作物についての項目を付け加える
ことで表現規制が行われようとしているにょ。(見た目が18歳未満のキャラの性的描写は
一切できなくなる)
これについては、今年の5月29日に詳しく書いたにょ。
◎なぜ、絵が規制されるのか・・・?
http://6407.teacup.com/ochame/bbs/3859
そもそも、何が児童ポルノにあたるのかという定義が広範囲かつ曖昧だし、創作物においては
肝心の守るべき児童がいないにょ。
要するに被害者のいない犯罪を取り締まるようなものにょ。(今回の改正案ではあくまで
研究対象として加えるだけとはいえそれが加わった時点でさらに次の改正では創作物も処罰
対象になるのが濃厚になるし、単なる執行猶予にすぎないため次の改正を待たずとも研究
対象に加わった時点で自主規制によって制作側する側が壊滅状態になってしまう)
そして、悪質なのは実写の規制には100%賛成であっても規制が必要か疑わしい創作物を
それに加えることで創作物の規制を容易に実現させようとしていることにょ。
これについては赤松先生の予想では創作物は児童ポルノ法の改正の対象から外れる可能性が
高いみたいだけどまだ現時点では安心はできないにょ。
成人向けの商業ゲームにおいてはソフ倫などの審査によって表現を自主規制しているにょ。
これはソフ倫が発足した理由を踏まえて日本における法令よりもワンランク厳しい自主規制を
行っているにょ。
そのためモザイクにおいても過剰なくらいかけているし、現時点では児童ポルノ法においては
規制がない創作物においても児童ポルノ法が制定した99年から性行為が行われるキャラは
すべて18歳以上であるとしたし、見た目においても頭身規制を行い5頭身以下のキャラの
性行為表現ができなくなったにょ。(もちろん、これは法令で規制されているわけではなく
あくまでソフ倫における自主規制)
法律は遵守する必要があるものの現状において成人向け作品(18禁創作物)を規制するという
根本的な意味は全く感じられないにょ。
ゾーニングを厳しくして無修正にするか、現状維持かというのならばまだ分からなくもない
けれどゾーニングを厳しくした上でさらに修正も厳しくするというのは単に規制をすること
そのものが目的としか思えないにょ。
実際、児童ポルノ法に創作物を加えようとしているのも児童保護なんて全く考えておらず
単に規制をしたい(自分たちの気に入らないもの、よく分からないものは制限すべき)と
いう考えに他ならないにょ。
そして、都合のいい部分だけ「国際基準にしました」では典型的なダブルスタンダードと
なってしまうにょ。(上記のように日本は成人向けに対してはかなり厳しい規制があり
単にゾーニングに不十分な部分があるというだけのことなので)
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