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おちゃめくらぶ掲示板
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300万画素でいいなら300万画素のデジカメで十分なのか・・・?
私は300万画素がコンデジにおける1つのボーダーラインと考えているにょ。
昨日も書いたけど300万画素あればスナップ程度ならば特に不足は感じないからね。
不足を感じないという理由としてはやはり大きいサイズでプリントすることを重視して
いないということにょ。
300万画素でどの程度までのサイズならば問題ないのかというとその写真の鑑賞距離に
よって変わるものの至近距離からでも十分なものとなると300dpi程度で印刷可能なことが
必要条件となるにょ。
人間の目の分解能やインクジェットプリンタの実効印刷解像度が300dpi程度しかない
というのが理由だけどそれを実証するために昨年3月16日に自らブラインドテストを
行い300dpiを越えたらじっくり鑑賞しても有為的な差がないことを実感したからにょ。
300万画素あれば300dpiでは2Lサイズでプリント可能にょ。
A4プリントであれば至近距離で鑑賞することはないため200〜250dpiでもそれほど問題ない
けれど200dpiでA4にプリントするには400万画素が必要になるにょ。
それでも175dpiではプリント可能であるため額に入れて遠くから見るくらいならば
300万画素で問題ないにょ。(150dpiでも60cm以上離れて見れば全く問題ない)
ただ、これが200万画素になると多少変わってくるにょ。
至近距離から鑑賞する場合、250dpiと300dpiでは明かな差があるため200万画素では
300dpiで印刷可能なのはL判だけでありハガキサイズ(270dpi)でさえギリギリといった
感じにょ。
上記300万画素でA4印刷をする場合のように200dpiや250dpiも他の物と比較さえしなければ
単独で見た場合は鑑賞に耐えられるという人も多いから200万画素でで2Lプリントも問題
ないという人もいるだろうけどA4印刷となれば相当遠くから鑑賞しない限りは厳しそうにょ。
実際200万画素のデジカメで撮影したものをA4サイズでプリントしたことがあるけど
肉眼ではっきり元のドットが見えてしまったくらいだしね。(離れて鑑賞すればドットが
見えないとはいえ、あまり気持ちの良いものではない)
これは画像加工ソフトを用いて上手く拡大補完してやれば200万画素でもA4にキレイに
印刷できなくはないけど普通に印刷するならば最低300万画素、できれば400〜600万画素
欲しいところにょ。
もっともこれらは200万画素、300万画素でまともに解像している写真の場合にょ。
一昔前のケータイ内蔵カメラの場合、200万画素であっても同じ画素数のコンデジと比較
すれば大きく見劣りするものであり、画素数だけでは単純に判断はできないためしっかり
解像しているのかということがポイントとなるにょ。
逆にしっかり解像していれば必要dpiに満たない場合でもソフトウェアによる拡大補完に
よって多少画素数が少ないのを十分にカバーできるけど200万画素あればL判は余裕と
思ってもまともに解像していない200万画素の写真であればL判印刷でも不十分なものに
なるわけだからね。
私は数年前であれば200万画素を普段使用する最低ボーダーラインに置いていたのだけど
今は300万画素を最低ボーダーラインにおいていて、ジャンクデジカメを買う場合にも
それに則り最低基準を300万画素に引き上げたにょ。(ジャンクコーナーに300万画素の
機種を見かけることが珍しくなくなったというのも影響しているけど)
最近はフルHD(209万画素)で静止画が撮れるコンデジが多いけど200万画素モードは
それとダブるために用意されず、4:3の写真ではVGAの上がいきなり300万画素モードという
機種も少なくないにょ。
センサーの画素数が300万画素の時代には300万画素、200万画素、XGA、VGAといった感じで
200万画素モードは印刷する場合はL判のみだから最大画素数は要らないので容量を抑えたい
という人には有用だったけど32GBのSDHCに対応し、2〜3K円だせば8GBのSDHCが買えるような
今となってはメモリカードの容量は静止画オンリーならば十分な量に達しているために
JPEG画像オンリーの場合そうやって節約しながら使う必要性は失われつつあるにょ。
それでも容量を節約したい人やL判程度しか印刷しない人やほぼPCでの鑑賞しかしない
という人にとっては最大画素数での撮影は必要なく画素数は200万画素程度でも十分と
いうことで必然的に300万画素モードを選ぶことになるにょ。(VGAではさすがに使用用途が
限定されすぎるため)
また、最近のコンデジはほとんどの機種においてレンズ性能を上回るだけの画素数と
なっており、最大画素数で撮影することは単にファイルサイズを大きくするだけとなって
いるから空き容量は気にしないという人以外は逆に最大画素数での撮影はお勧めできない
状況になっているにょ。(PCでの鑑賞がメインであるならばなおさら最大画素数で撮影
する意味は薄い)
特にレンズ性能が低いTX1などの屈折光学系を採用している機種の場合は1000万画素で
撮影するのは非常に躊躇われるくらいにょ。
私のTX1での実際の撮影データを見る限り500万画素でさえオーバースペックに感じ、
300万画素でようやくレンズ性能に似合っていると感じられるくらいだからね。
TX1の場合、300万画素でも周辺部は全然解像してないけど・・・。
ここで気になるのは元々300万画素のデジカメと300万画素を越えるデジカメの300万画素
モードの性能差にょ。
元々300万画素として設計されたものと1000万画素として設計されたものを300万画素で
撮影する場合にはその余力の差が大きいかもしれないし、センサー性能がアップしている
分だけ性能がアップしているかもしれないにょ。
2008年2月25日には所有デジカメの200万画素モードでの比較をし、昨年3月8日にはそれに
デジタル一眼レフの200万画素モードを加えて再比較をしたわけだけど200万画素で撮影
すれば昨今のコンデジならばどれも差がなくデジタル一眼レフと比べても有為的な差は
感じられない状態だったにょ。
それでも200万画素センサーのコンデジと500万画素や700万画素のコンデジを搭載した
コンデジでは同じ200万画素モードでの撮影であっても後者の方が優れていると分かる
くらいの差はあったにょ。
それはレンズ性能がボトルネックになっておらずセンサー性能のアップ(主に画素数の
向上)がそのまま性能アップへとなったということを意味しているにょ。
それでは300万画素ではどうなのか・・・?
果たして200万画素と同じことが言えるのか・・・?
というわけで、最近300万画素で撮影可能なデジカメが手元に急増したために実験をして
みることにしたにょ。
撮影に使ったのはコンデジ8台とデジタル一眼1台の計9台にょ。
被写体は桜にしようかと思ったので桜の撮影時に5台のコンデジを持って行ったのだけど
写真を比較してみたところ三脚を使わず手持ちによる撮影だったため被写体が異なる
(撮影している枝や構図が異なる)ため正確な比較ができないということで仕方がない
のでいつも行っている私の自宅からの風景となったにょ。
そのため300万画素モードを有し即稼働可能なデジカメを総動員したところ上記の台数に
なったというわけにょ。(300万画素で撮影可能なコンデジはあと数台あるけど部屋の中に
埋まっているものは今回除外となり、300万画素モードを備えていない700万画素のXacti
HD2と1000万画素のK200Dも今回除外となった)
メーカー/機種名 / 発売年月 /センサーサイズ/ 画素数 /記録メディア
Nikon COOLPIX 990 2000年 4月発売 1/1.8インチ 334万画素 CF
OLYMPUS C730 Ultra Zoom 2002年10月発売 1/2.7インチ 330万画素 xD
FUJIFILM FinePix F420 2003年11月発売 1/2.7インチ 310万画素 xD
(上記3機種分) http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1270433761.lzh
PENTAX Optio S 2003年 3月発売 1/2.5インチ 320万画素 SD
SONY Cybershot P10 2003年 4月発売 1/1.8インチ 510万画素 メモステPro
Nikon COOLPIX S1 2005年 4月発売 1/2.5インチ 510万画素 SD
(上記3機種分) http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1270434534.lzh
Panasonic LUMIX FZ5 2005年 2月発売 1/2.5インチ 500万画素 SD
Nikon D50 2005年 6月発売 APS-C 610万画素 SD
(上記2機種分) http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1270434534.lzh
SONY Cybershot TX1 2009年 9月発売 1/2.4インチ 1020万画素 メモステPro Duo
http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1270435939.JPG
どれもすべて広角端(35mm〜38mm相当)を使用(D50のみ広角端が27mm相当であるため
35mm相当で撮影したけどアスペクト比が異なるため撮影された範囲は少し異なる)し
オートで同じカットを3カット撮影し、その中でベストと思うものをピックアップしたにょ。
なおTX1は適正露出だと色乗りがあまりに悪いということが事前に分かっていたために
意図的に露出アンダーで撮影しているにょ。
なおそれぞれ300万画素モードの中で最も高画質なもので保存しているけど保存品質が
選択できないものや機種によって圧縮率が異なるということでファイルサイズに大きな
差があり、本来ならば厳密な比較が可能とはいえないけど最大解像度で撮影したものを
300万画素にPC上でリサイズして優位性があるのかを判断するのではなく300万画素モードで
撮影したものを比較という今回の目的からすれば問題ないと思うにょ。
画素数の多いデジカメを300万画素モードで撮影する意味があるのかということが
一番のポイントだからね。(300万画素モードでは高画質保存ができない機種もあるけど
それを含めての比較になっている)
露出や色のバランスは各メーカー、機種の特性ということで優劣は主観が多く含まれる
ので今回はおいといて解像感だけ見てみるにょ。(言及すればTX1とS1の2機種は屈折
光学系ということで周辺光量ダウンが大きく上辺青空の隅が黒くなっている)
中央付近の家の屋根やブロック塀の描写などを見比べた場合、やはり300万画素センサーの
機種は最大画素で撮影となるため不利になっているのは否めないにょ。
COOLPIX 900も10年前の機種の割りに健闘はしたけどさすがに画素数の差を覆すことは
できなかったにょ。(桜の撮影ではコンデジの中でトップだったのをみても10年前の
機種とは思えないほどの描写を見せることも多々けど古い機種のせいか描写に安定感が
ないというのが今回の結果となったと思う)
やはり、画素数の多さに加えてセンサーサイズがコンデジとは別格のAPS-C相当のサイズ
であるD50が解像感においては1位となっているにょ。
ただ、センサーサイズ分の大きな差があるかと言われたら微妙にょ。
300万画素程度では実力が計れないというのもあるけど使用しているレンズが高倍率ズーム
ということで描写性能が良くない(開放時でもそこそこの性能だけど絞っても描写力が
上がらない)というのが影響しているし、ローパスフィルターが強すぎるため解像感の
面では不利になっているというのもありそうにょ。
コンデジの中では頭一つ抜けていると感じた機種はP10にょ。
300万画素を大きく越える500万画素のセンサーだし、サイズも1/1.8インチとコンデジの
中では大きめなのに加えて無理のない3倍光学ズームというのが効いていると思うにょ。
画素数や発売年では一番有利となるTX1だけどさすがにレンズ性能がボトルネックになり
画素数が半分のP10にやや劣る形となったにょ。(被写体によっては10年前に発売された
COOLPIX 990に劣る場合があるのでそれを考えれば今回のテストは健闘した方か・・・?)
前回の200万画素モードでは1000万画素のセンサーを搭載したデジタル一眼(K200D)と
僅差に迫ったFZ5だけど300万画素モードですでに若干レンズがボトルネックになりつつ
あるせいか今回はD50と比べてひと目で劣るのが分かるくらいの大きな差となったにょ。
P10、FZ5と同じく500万画素センサー搭載のS1だけどその2機種に大きく引き離された
感じにょ。
屈折光学系ということで300万画素センサー搭載機種と比べても互角、もしくはそれ以下
といった感じにょ。
前回の200万画素テストでは十分にシャープに描写できていたのを見るとやはり300万
画素ですでにレンズがボトルネックになっているためと思われるにょ。
昨今のコンデジはどれも200万画素モードで撮影した場合(言い換えればL判プリントを
した場合)では差が出てこないけど300万画素モードで撮影した場合(言い換えれば
2Lプリントをした場合)では徐々に差が表れつつあるといえそうにょ。
これを考えればコンデジで1000万画素オーバーがいかに無駄であるかが分かるにょ。
1000万画素のTX1も300万画素でさえ厳しいという感じだしね。
ただ、中央部分だけは画素数が多いために今回のテストに使ったコンデジではトップの
解像力を持つけど画面平均では500万画素機(P10、FZ5)にも劣っているにょ。
周辺部に関しては300万画素機以下といった感じにょ。
ということで、今回の300万画素モード比較テストでは分かったのは下記のことにょ。
(1)高い解像感を求めるならば求めている画素数よりも多くの画素数を搭載したセンサーが
必要になる。
(2)200万画素ではほとんどのコンデジでレンズがボトルネックにならなかったけど
300万画素ではレンズがボトルネックになり始める。
(3)画素数が同じでもセンサーサイズが大きい方が画素ピッチに余裕があるために解像感
では有利になる。
(1)は200万画素テストの時にも言えたことだけど今のデジカメの主流がベイヤー配列の
センサーであるが故にこれは当然のことにょ。(ベイヤーセンサーについての問題点を
書き出したら長くなるのでそれはまた後日書くことにする)
これは300万画素センサーの時代と比較した場合には画素数がそれより多ければ増えた分
だけ解像感が増すと言い換えても間違えではないにょ。
高画素センサー搭載機を300万画素モードで撮影すれば解像感は増し元々300万画素の
センサー搭載機よりも優れている(ことの方が多い)ということがこれで分かるにょ。
つまり、「わざわざ300万画素モードで撮影するならば300万画素センサー搭載機で十分」
というわけではないということにょ。
「高画素=高画質」というのを頑なに信じている人も困りものだけど高画素化の悪影響
ばかり採り上げて「200万画素、300万画素の頃の方が画質が良かった」という懐古主義も
同じく困りものにょ。
前回(200万画素)、今回(300万画素)のテスト結果を見ても200万画素、300万画素
当時の機種と比べてそれよりも新しいもの(画素数が多いもの)の方が良い結果を
得られているからね。
駄目と感じるのは1画素当たりの解像力が高画素化によって低下してあるからでそれが
画素数向上によって相殺可能なレベルであれば高画素による恩恵は十分にあり、それは
最大解像度で撮影しなくても(今回のように500万画素や1000万画素センサー搭載機を
300万画素モードで撮影時でも)得られる恩恵といえるにょ。
画素数が多ければその分解像感に優れた写真が撮れるかというと必ずしもそうではなく
(2)があるために一定のラインでボトルネックが生じそれ以上画素が増えても解像感の
向上はほとんど望めない(屈折光学系であるS1は500万画素搭載でありながら300万画素
センサー搭載機と有為的な差は感じられない)ものとなってしまうわけにょ。
最近はレンズ性能のボトルネックに加えて物理的に回避不能な回折限界の問題によって
解像力が低下しているくらいだからなおさらにょ。
その問題は(3)の大型センサーを用いることで改善できるけどコストや筐体サイズの
制約があるコンデジではそれを求めるのは難しいにょ。
センサーサイズが一定である以上これからいくらセンサー性能(ダイナミックレンジ
等)が上がってもさらに日中屋外での画質を高めるのは難しく暗所性能を高めていく
ということ以外は難しいにょ。
もっとも(1)、(3)なんてわざわざ実験しなくても考えれば分かりそうだけど頭の中で
分かっているのとそれが正しいと自らの体験で得た物は何倍も違うからね。
300dpiあればプリントするのに十分かどうかとかMP3は128kbpsで十分かどうかなども
自らブラインドテストの経験があるからこそれが正しいかどうかが判断を下せるからね。
これはPCにおいて異なるアーキテクチャのCPUを比較する際にも言え、使ったことがない
のに他所に掲載のベンチ結果だけで十分な性能か否かを語るようなものであって自らの
経験が伴ってないと説得力に欠けるにょ。(これが私がAtom搭載PCを欲している1つの
理由となっている)
とりあえず、これで300万画素比較は終わりとするけどふと疑問に思ったことがあるにょ。
TX1は室内では屋外よりもキレイに撮れるから・・・というわけで日中屋外の明るさを
室内並に落としてしまえばキレイに撮れるのでは?という考えが思い浮かんだにょ。
ND8フィルターを2枚重ね(露出倍数64倍)してからTX1のレンズの前にかざして暗くして
手持ち夜景モードで撮影したところ驚くべき結果が・・・。
http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1270437754.JPG
手持ち夜景モードは露出アンダーで記録されるとはいえ、コントラストも増し、色の
乗りもずいぶんと良くなったにょ。
そのせいか若干解像感も高まった感じにょ。
これで風景なども運に頼らずまともに撮れそうにょ。(本体に彩度やコントラストを
調整するモードもなくJPEGから調整するにも限界があるため最初から色乗りが良い方が
加工もしやすい)
ただ、お手軽撮影が最大のメリットとなるTX1において別途NDフィルターを持ち歩いて使う
度にかざしてやるなんてそのメリットが完全に失われてしまうにょ(笑)
でも、まともな色で撮れないと諦めていたのが改善する方ががあることが分かったのは
いいことにょ。
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